医療保険を申込んだら部位不担保が付いた…検討するポイントはコレだ

医療保険を申込んで「部位不担保」という聞き慣れない条件を付けられてしまったら、焦ってしまいますよね。もし、医療保険の部位不担保が付いた場合に、何に注目すれば良いのか…?検討するポイントと、その後どのような選択肢があるのかを見ていきましょう。

医療保険の特定部位不担保とは

医療保険の特定部位不担保とは、特定の部位のみ、保障の対象外とするものです。このような条件がある理由は、医療保険などの保険は相互扶助の仕組みで成り立っているためです。保険金の支払いリスクが高い人を安易に受け入れてしまうと、保険金の支払いが増え、その結果、全体の保険料が上がる恐れがあります。健康な人への公平性を保つために、このような対応が取られているのです。

医療保険で付けられる特別な条件は、部位不担保が最も多いですが、その他にも、以下のような条件が付くことがあります。


  • 保険料の割り増し …通常の保険料より高い保険料を支払うことを条件に加入できるというものです
  • 保険金の削減 …一定の削減期間内に医療保険の支払事由に該当することが起きた場合は、50%などに削減された金額が支払われるというものです
  • 特定疾病不担保 …特定の疾病のみ保障の対象外となります

特定部位不担保になる例

それでは、どのような人が部位不担保となるのか見てみましょう。


  • 持病がある
  • 5年以内(保険会社による)に病気をしている
  • 2年以内(保険会社による)に健康診断で指摘を受けた
  • 5年以内(保険会社による)に異常妊娠・分娩で入院したり、手術を受けた
  • 妊娠中

持病がある場合だけでなく、完治していても数年以内に病気をしたことがあると、部位不担保が付きやすいです。 


具体的に、どのような病気になると部位不担保が付くのか、主な例を見てみましょう。


  • 胃炎、胃潰瘍 …胃・十二指腸に不担保
  • 乳腺のう胞 …乳房に不担保
  • アレルギー性鼻炎、ぜんそく、肺気胸 …気管・気管支・胸膜に不担保 
  • 子宮筋腫、子宮内膜症 …子宮・卵巣に不担保 
  • 帝王切開 …子宮・卵巣に不担保
  • 流産、吸引分娩の経験 …異常妊娠・異常分娩に不担保
  • 緑内障、目の手術経験 …眼球・眼球付属器に不担保 



予想していない状態で、部位不担保と言われると、驚いてしまうかもしれませんが、部位不担保の条件が付くのはそんなに珍しいことではありません。 例えば、頭痛で1ヶ月前に病院に行った、1年前にレーシック手術をした…などは健康な人でも起こり得ることですが、加入を断られたり、部位不担保が付く可能性があります。大事なのは、提示された条件を良く理解して、冷静に判断することです。

特定部位不担保と特定疾病不担保の違い

言葉が似ているので間違えやすいですが、以下のような違いがあります。

●特定「部位」不担保 …その部位全体に関わることであれば、何の病気であろうと保障してもらえません。

(例)胃は何の病気でも対象外


●特定「疾病」不担保 …保障してもらえないのは特定の病気だけで、その部位で他の病気になった場合は保障してもらえます。

(例)胃がんのみ対象外で、胃炎・胃潰瘍などは対象内

特定「疾病」不担保よりも、特定「部位」不担保のほうが、厳しい条件だということが分かりますね。


特定部位不担保はずっと保障されない訳ではない

健康に心配な部位があるから、医療保険に入ろうと思った人もいると思います。そして、よりによって、その部位が保障されないと言われたら、ショックですよね。しかし「それであれば、入る意味がない」と考えるのは要注意です。

不担保期間について

部位不担保が付く場合、「不担保期間」という一定の期限が設けられていることが多いのです。不担保期間さえ付いていれば、期間経過後に不担保は解除されるので、他の部位と同様に100%の保障が受けられるようになります。数年間、辛抱すれば、条件なしで加入できたのと同じ状態になるということです。

しかし、中には、「終身不担保」と言って、期間限定ではなくずっと部位不担保が続く場合もありますが、完治している病気であれば、1年~5年程度の部位不担保期間が付く場合が多いです。

部位不担保という特別な条件が付いてしまったことに慌ててしまって、加入を諦めるのは良くありません。


重要なのは、何年の不担保期間が付いたかです。「1年」なのか「終身」なのかでは大きく状況も違ってきますので、その点を、冷静に判断する必要があります。




特定部位の指定範囲は保険会社によって異なる

全く同じ内容の告知書を書いて、複数の保険会社に申し込んでみてもらうと分かると思いますが、提示される条件は微妙に異なることが多いです。基本的には、同じような基準だと思われますが、その基準は公表されていないので、場合によっては全く異なる判断がされるときもあります。

例えば、下記のような差があります。



  1. 条件なしで加入できる
  2. 2年の不担保期間あり
  3. 5年の不担保期間あり
  4. 終身の部位不担保
  5. 加入できない


5に行くにつれ、厳しい条件となります。2,3のように期限付きであれば、何十年と長い目で見れば大きな影響はありませんが、4は、ずっとその部位が保障されないので、加入は慎重にならざるを得ませんよね。このように、保険会社によって基準に違いがあるため、健康状態に不安がある人は、複数の保険会社に事前審査を利用して申し込んでみるなどして、条件を比較し、納得できる医療保険を見つけるようにしましょう。



特定部位不担保無しで医療保険に入るには

そうは言っても、やはり心配な部位が保障されないのは不安だ、と思う人もいると思います。

どうしても、部位不担保の条件をなくして保険に入れないか?と考えている人のために、「引受基準緩和型」「無選択型」の医療保険をご紹介します。

引受基準緩和型医療保険

この保険は、「限定告知型」と呼ばれることもあります。

通常の医療保険は告知事項が5~10個ほどですが、「引受基準緩和型」の場合、3,4個ほどです。

保険会社が、健康状態に不安がある人のために考えた、告知事項が少なく審査基準が緩い、加入しやすい保険となっています。

よくCMなどで「持病があっても入りやすい」というフレーズを耳にしますが、それは、主にこのような保険を指しています。

健康状態に不安がある人は初めからこの保険を選べば良いのでは?と思うかもしれませんが、デメリットもあるので、良く加味したうえで検討しなければいけません。


●メリット

  • 健康状態に不安があっても入りやすい
  • 病歴がある部位も保障してくれる場合が多い


●デメリット

  • 保険料が通常の保険の1.5~2倍ほどかかる
  • 支払い削減期間(1年ほど)内は、保険金が減額(50%ほど)される場合がある

無選択型医療保険

「引受基準緩和型」は3,4つ程の告知事項がありましたが、こちらは告知が必要ありません。「無選択型」とは保険会社が加入者を選択しない、という意味で「無審査」とイメージして頂くと分かりやすいと思います。面倒な告知書の記入がなく、手続きが簡単に済むなら、この保険が良いかも…と思う方もいるかもしれませんが、下記のようなメリット・デメリットを、よく踏まえて検討していかなければいけません。


●メリット

  • 基本的に誰でも入れる


●デメリット

  • 保険料が通常の保険の2倍ほどかかる
  • 加入前からの病気に対しては保障されにくい(保障対象外や、不担保期間がある場合が多い)
  • 90日の免責期間、加入できる年齢、保障期間、支払限度日数など、様々な面で、保障が制限されている

まとめ

いかがでしたでしょうか?

医療保険の部位不担保についてご説明してきました。


中には、全く予想していない状態で、部位不担保の条件を提示されて驚かれた人もいると思いますが、悲観することはありません。

注目すべきは、不担保となる期間です。

不担保期間を、複数の保険会社ごとに比較して、納得のいく医療保険を見つけてみてくださいね。

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