がん保険にも満期がある!満期返戻金には税金がかかるの?

がん保険の満期、満期返戻金とは何か、がん保険の中でも終身タイプと満期タイプではどのような違いがあるのか詳しく解説しています。がん保険の加入を考えた時は、それぞれのメリットとデメリットをしっかり理解し納得することが大切です。





▼この記事を読んでほしい人

  • がん保険の満期が近づいている人
  • がん保険を検討している人


▼この記事を読んでわかること

  • がん保険の満期金について
  • がん保険を見直す際のポイント

内容をまとめると

  • がん保険の返戻金にかかる税金は契約者と受取人が同一かどうかによって異なる
  • がん保険には定期型と終身型がある
  • がん保険の見直しはポイントを押えたうえで、自分のライフプランにあっているかどうかが重要
  • 検討の際はプロに相談をすることで無駄のない最適なプランが分かる 
  • 保険の相談窓口として「マネーキャリア」が優秀!顧客満足度は93%でオンラインに対応しているため気軽に相談できる

がん保険の満期の定義


他の保険と同じようにがん保険にも満期があります。


今回は、現在加入している人、または今から加入を検討している人にがん保険が満期になった際の取扱いについて解説します。


保障内容はもちろんですが、満期になった際の取扱いもがん保険を選ぶうえでは重要です。知識として覚えておきましょう。


まず「がん保険の満期」の定義について確認しておきましょう。


単純に契約が終わることと思っている方もいるかと思いますが、保険の種類によっては意味合いが変わる場合があります。


主に

  • 定期型の生命保険
  • 貯蓄性のある生命保険(養老保険など)
の2つに分かれます。

定期型の生命保険は
  • 契約時に定めた保険期間が終了
  • 契約の更新が必要になるとき(契約を継続する場合)

貯蓄性のある生命保険は
  • 契約時に定めた保険期間が終了
  • 払込満了
の場合が満期と呼ばれます。

どちらも保険の効力がなくなるという点では同じです。

がん保険の満期返戻金と解約返戻金の違い

満期返戻金


加入時に決めた契約期間(満期)まで生存していると受け取れます。

保障と同時に多少の貯蓄性が備わっているため、お得なように見えますが、その分保険料が高めです。

解約返戻金

契約途中で解約した際に戻ってくるお金です。

がん保険は掛け捨てのものがほとんどですが、解約返戻金の有無を選べるものもあります。

ほとんどの場合、運用費などが引かれるため支払保険料よりも下回ります。また契約期間が短ければ短いほど解約金は少ない傾向にあります。

どちらにしても、返礼率の期待はできません。

がん保険は返礼率を重視するよりも保障内容に注目することをおすすめします。

がん保険の満期返戻金を受け取った際にかかる税金の違い

がん保険の満期返戻金を受けとった際にかかる税金は、契約者と受取人が同一かどうかで異なります。


簡単にまとめると

  • 所得税:契約者=受取人
  • 贈与税:契約者≠受取人
のようになります。

どちらの税金が課されるかによって、納税額が大きく異なる可能性があります。


契約の前にはどちらの税金がどのぐらいかかるのかについて確認しておきましょう。

がん保険の契約者と受取人が同一の場合は所得税がかかる


がん保険の契約者と受取人が同一の場合は所得税がかかります。


税額を求める際には

(満期保険金-払い込み保険料-特別控除50万円)×2分の1

の計算式を用います。


特別控除額が50万円ありますので、受け取ったお金と払い込んだお金の差が50万円以内であれば税金はかかりません


仮に満期保険金が1000万円、払込保険料の総額が850万円だった場合(1000万円ー850万円-50万円)×2分の1なので50万円が課税所得となります。


配当金が出る保険であれば、満期保険金に配当金額を足して計算します。

がん保険の契約者と受取人が違う場合は贈与税がかかる

契約者と受取人が違う場合は贈与税がかかります。

  • 専業主婦(夫)で配偶者のみに収入があるため、配偶者が保険料を支払っている
  • 祖父母が孫のために保険を掛けている

などの場合はこちらに該当する可能性があります。 


課税額の求め方は以下の通りです。

満期保険金−基礎控除110万円=課税価格

課税価格×税率ー控除額=課税額


基礎控除があるため、満期金が110万円以下なら課税はありません


贈与税の税率表(引用:国税庁

基礎控除後の課税価格税率控除額
200万円以下10%-
300万円以下15%10万円
400万円以下20%25万円
600万円以下30%65万円
1,000万円以下40%125万円
1,500万円以下45%175万円
3,000万円以下50%250万円
3,000万円超55%400万円

1000万円の満期金の場合、1000万円ー110万円で890万円が課税価格です。


890万円×40%ー125万円となり231万円が課税されることが分かります。


同じ満期保険金が1000万円でも、所得税と贈与税では贈与税の方が圧倒的に課税額が大きくなるのです。


保障内容だけでなく、税金の面も押さえておかなければ予想外の税負担がのしかかることになりかねません。


契約中の方は一度契約形態を確認しておくと良いでしょう。

がん保険が満期になった場合に起こること

がん保険が満期になった際

  • がん治療中
  • がんにならなかった
の場合はどうなるのかそれぞれ説明します。

特にがんの治療中に満期になってしまった場合は、リスクがあるため下記の説明を頭にいれておいてくださいね。

加入前に知っておくことで、がん保険を選ぶ際にも役に立つでしょう。

がん治療中にがん保険が満期になった場合

がん治療中にがん保険が満期になってしまった場合は、大きなリスクになるため覚えておきましょう。

定期型のがん保険に加入し保険期間中にがんを発症、その後まだがんの治療中なのにも関わらず保険が満期を迎えてしまったとします。 

その際にまたがん保険に加入しようとしても、基本的に同じ保障のあるがん保険には加入できません。 

つまり「がんの保障を受けられなくなってしまう」恐れがあるのです。また受けられたとしても保障が大きく制限される可能性があります。

心配な場合は、終身型を選択することをおすすめします。

がんにならずにがん保険が満期になった場合

保険期間中にがんにならず、健康なままがん保険の満期を迎えた場合には、

  • がん保険をやめる
  • 同じ定期タイプに入りなおす
  • 新たに終身型に加入する

この3つのうちいずれかを選ぶことになります。


子どもが独立するまでは保障を手厚くしたいと加入していた方はがん保険をやめるという選択肢もあります。


がん保険ほどではないものの、医療保険でがんについて保障される商品もありますのでチェックしてみると良いでしょう。


加入しなおす場合は、定期型終身型のどちらかを選択することとなります。


下記の項目でそれぞれのメリットとデメリットを紹介しますが、迷った場合はプロに相談することをおすすめします。


現在のライフスタイルや保険の加入状況から適切な保険料や保障内容を提案してくれますよ。

がん保険の満期が近づいたら確認したい定期型と終身型の違い


がん保険の満期が近づいたら確認したい項目保険期間があります。


ここでは、定期型と終身型の違いについて

  • 10年で満期を迎える定期型がん保険のメリット・デメリット
  • 終身タイプのがん保険のメリット・デメリット
の項目に分けて解説します。

ライフスタイルによってどちらが良いのかは異なりますので、今後の見通しを立てておくことも大切です。

10年で満期を迎える定期型がん保険のメリット・デメリット

定期型がん保険のメリット

  • 加入当初の保険料が安い
  • 保障内容を定期的に見直しやすい
の2点です。

期間が決まっているため終身保険に比べて管理費用がかかりません。そのため加入年齢が同じであれば終身保険よりは保険料が安くなります

また満期が来るたびに内容を見直す機会があるので、時代に合った保障内容に切り替えることができます。

子どもの独立までは、がん保障も手厚くしておきたいという方にとっては、保険料も安く保障内容も充実しているためおすすめです。

デメリットとしては
  • 更新を重ねるごとに保険料が上がる
  • がんに備えたい年齢では更新できない
という点があります。

国立がん研究センターによるとがんの罹患率は女性は40代からゆるやかに上昇、男性は50代から大きく上昇します。

リスクが上がるため当然保険料も高くなります。本当に必要な年代まで定期保険の更新を続けると、保険料が割高になり生活を圧迫する可能性もでてくるでしょう。

また男女ともに罹患率が一番高いのは90代ですが、定期型では90代まで更新できるものはほとんどありません。

終身タイプのがん保険のメリット・デメリット

終身タイプのがん保険のメリット

  • 保障が一生涯続く
  • 短期払いにすることで老後負担が軽減される
の2点です。

やはり特筆すべきは保障が一生涯続くことでしょう。

がんは生涯のうち2人に1人は発症すると言われ、高齢になるにつれて罹患率は高くなります。そのため罹患率が高くなる高齢になっても保障が続くのは大きな安心感につながることでしょう。

また短期払いを設定することで、老後の負担が軽減されます。退職金などで支払いを先に済ませておくことで、年金収入だけになった際にもがんでの出費に問題なく対応できます。

一方デメリット
  • 加入当初の保険料が高い
  • 新しい保険に乗り換えにくい
  • 保険金の価値が相対的に安くなる可能性がある
等があることを覚えておきましょう。

終身保険は生涯保険料が変わらない商品が多いですが、その分定期のものに比べると同じ年齢であっても保険料が高くなります

また生涯続く保険に加入すると、その後の乗り換えや見直しの機会が少なくなるという懸念もあります

入院よりも通院が主になってきて、通院保障が重要になってきたように必要な保障内容は変化していきます。

「当初より高めの保険料を支払っているから」「とりあえず終身保険に加入しているから大丈夫」などの理由で乗り換えや見直しを怠っていると、万が一があったときに保障内容が足りなかったということにもなりかねません。

また仮に今の保障内容が入院保障が1日につき1万円だとします。

現状の入院費用と照らし合わせて場合十分かもしれませんが、今後入院費用があがる可能性もあるのです。その場合(お金の価値の低下)には対応ができません。

がん保険の満期が近づいてきた方必見!保険を見直すときの3つのポイント


がん保険の満期が近づいてきた方は

  • 一時金は何回受け取れるのか
  • 保障額は過不足がないか
  • 上皮内新生物は保障対象か
の3点に注目しましょう。

保険内容も時代に合わせて日々進化しています。契約当時は充実した保障内容だったとしても、今はもっと良いがん保険があるかもしれません。

最適な保険への見直しは、保障内容の充実だけでなく保険料の軽減にもなる可能性があります。

ポイント①:一時金は何回受け取れるのか

一時金は何回受け取れるのかはチェックしておきましょう。


診断時の一時金は

  • 初回診断のみ
  • 複数回給付
に分かれます。

初回診断のみの場合は複数回付に対して保険料は安めです。

しかし、ここでは複数回給付の選択をおすすめします。

がんは部位やステージにもよりますが、再発率の比較的高い疾患です。

大腸癌研究会の調査結果で、大腸がんのステージⅢであれば再発率は30%にのぼり、再発した患者さんの約8割は術後2年以内に再発したということが分かっています。

再発は初回時の診断よりも精神的なショックが大きいと言われています。

複数回給付にしておくことで、少なくとも経済面での不安は小さくできるでしょう。

1年に1回が限度のものと、2年に1回が限度のものが一般的です。

2年以内に再発のおそれがあることを考えると「1年に1回」を選択した方が安心感があるでしょう。

ポイント②:保障額は過不足がないか

保障額に過不足がないかを改めて確認することも大切です。


万が一がんになった場合にどのぐらいの給付金があれば、生活を守れるのかを一度キャッシュフローを見ながら求めてみましょう。


「万が一のための貯蓄が比較的できているから保障内容を削って保険料を安くしよう」

「貯蓄が苦手だから、毎月の保険料は多少高くても保障を手厚くしよう」


など無駄のない見直しができるはずです。


ただし、必要な保障額を求めるには家計状況だけでなく、医療費の公的制度も知っておかなければいけません。


公的な保障は

  • 高額医療制度 
  • 傷病手当金 
  • 高額介護合算療養制度
  • 入院時食事療養費
  • 保険外併用療養費
などさまざまなものがあります。

ライフスタイルと公的制度を踏まえたうえでの検討は時間も手間もかかります。

そんな時は無料で相談できる保険サービス(マネーキャリアなど)もありますので、活用してみると良いでしょう。

保険のプロが的確なアドバイスをくれますよ。

ポイント③:上皮内新生物は保障対象か

上皮内新生物が保障対象かどうかの確認はしっかりしておきましょう。


がんは 

  • 悪性新生物(転移や再発の恐れがあるもの) 
  • 上皮内新生物(ほぼ完治でき転移や再発の可能性が低いもの) 

の2種類に分類されます。 


悪性新生物はどの商品も保障されていますが、上皮内新生物の場合は保障額が下がるなど異なる場合もあります。


ちなみに主な部位の診断割合(参考:国立がん研究センター・全国がん罹患モニタリング集計)によると

部位上皮内新生物と診断される割合
大腸(直腸・結腸)22.4%
子宮44.0%
子宮頸部65.1%
乳房10.1%
0.3%
皮膚20.3%
膀胱44.2%
食道9.3%
となっており、全体では10%程度が上皮内新生物と診断されています。


女性に多い支給関係のがんや、男性に多い膀胱がんは特に上皮内新生物と診断される割合が高い傾向にあります。


もし上皮内新生物が保証の対象外、または保障の制限対象であれば保険金が受け取れない可能性があるのです。

がん保険は満期を迎える前に更新か見直しを検討しよう

がん保険は満期を迎える前に更新か見直しの検討をしましょう。


1番のリスクは再び保険を契約するまでに時間が空き、無保険期間ができてしまうことです。


無保険期間中に病気になってしまうと

  • 経済的な補填がない
  • その後の保険加入が難しい
という事態になってしまいます。


自分の保険の満期がいつなのかをきちんと確認し、最適ながん保険を選びましょう。


もし、今の保険が自分に合っているのか分からない、他のがん保険でより良いものがないか探したいと思うのであれば保険のプロに相談することをおすすめします。


数あるがん保険を保険会社の垣根を越えてしっかり比較、検討してくれますよ。


保険相談サービスの中では「マネーキャリア」が優秀です


全国対応で何度でも相談は無料、スマホ一つで簡単に相談できます。


契約件数は12,000件以上にのぼり、顧客満足度は驚きの93%を誇っている信頼できる保険サービスです。


この機会に一度利用してみてはいかがでしょうか。

がん保険の満期と満期返戻金に関するまとめ

がん保険の満期について

  • 返戻金
  • 定期型と終身型の違い
  • 見直す際のポイント
を中心に解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

がん保険は万が一の時に経済的補填をしてくれる心強いサポーターです。

保障内容だけでなく、満期金や期間についてのポイントを押えたうえで、検討・見直しを行いましょう

がん保険に悩んだらマネーキャリアを始めとするプロに相談するのも1つの手です。

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ほけんROOMでは、保険に関する記事が数多くありますので興味のある方は合わせてご覧ください。

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