更新日:2024/08/07
がん保険の夫婦型・家族型はデメリット大!離婚時には注意が必要
がん保険の契約の仕方には夫婦型・家族型・本人型の3種類があります。この記事では夫婦型・家族型がん保険を本人型がん保険と比較し、メリットやデメリットを解説します。がん保険の加入や見直しを考えている人は夫婦型・家族型がん保険の注意点をきちんと理解しておきましょう。
内容をまとめると
- がん保険には夫婦型・家族型・個人型の3種類ある
- 夫婦型・家族型のがん保険の保険料は安く設定されている
- 家族間で管理できるため、ややこしくならない
- 主契約者が死亡、もしくは離婚すると配偶者などの保障は消滅する
- 新規で保険選びをすると、持病や年齢の壁で加入し辛い可能性がある
- がん保険選びはマネーキャリアの無料保険相談がおすすめですよ!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- がん保険には夫婦型・家族型・個人型の3種類がある
- がん保険の種類①:夫婦型
- がん保険の種類②:家族型
- がん保険の種類③:個人型
- がん保険を夫婦型・家族型にする3つのメリット
- メリット①:個人型よりも1人分の保険料が安くなる
- メリット②:夫婦・家族の保障を1つの契約にまとめられるため管理しやすい
- メリット③:家族型の場合は子供が多いほど保険料がお得になる
- がん保険を夫婦型・家族型にする5つのデメリット
- デメリット①:離婚した場合は配偶者や家族の保障が継続できない
- デメリット②:主契約者が死亡した場合は配偶者や家族の保障もなくなる
- デメリット③:主契約者以外の保障内容は不十分なことが多い
- デメリット④:生命保険料控除の対象者は1人に限られる
- デメリット⑤:保険の見直しがしにくくなる
- 夫婦型・家族型のがん保険に加入するときの3つの注意点
- 注意点①:がん保険には通常90日間の免責期間がある
- 注意点②:主契約者が死亡すると保険料払込免除も消滅する
- 注意点③:夫婦の年齢差が大きいと夫婦型には加入できないことがある
- がん保険を夫婦型で契約していた場合に離婚した後やるべきこと
- がん保険の夫婦型・家族型を取り扱う保険会社は減っている
- 夫婦型・家族型のがん保険に加入している人は保険の見直しがおすすめ
- がん保険を夫婦型・家族型で契約する際のデメリットや注意点に関するまとめ
目次
がん保険には夫婦型・家族型・個人型の3種類がある
がん保険を選ぶ際に、毎月の掛金や受け取れる金額に注目しているかと思いますが、がん保険には3種類あるのはご存知でしょうか?
がん保険には
- 夫婦型
- 家族型
- 個人型
がん保険の種類①:夫婦型
がん保険の夫婦型は、夫婦で保険を1つにしたもので、被保険者本人と配偶者が保障の対象になります。
被保険者が男性の場合、
- 本人
- 妻
がん保険の種類②:家族型
がん保険の家族型は、被保険者本人だけでなく対象が配偶者や子供にも広がります。
被保険者が男性の場合、
- 本人
- 妻
- 子供
がん保険の種類③:個人型
がん保険の個人型は、被保険者本人だけが保障されます。
被保険者が夫の場合、妻と子供は保障の対象にはなりません。
妻と子供もがん保険が必要なときは、それぞれが個人型の保険に加入することになります。
近年は保険会社がさまざまなプランを用意しており、保障内容や保険料などの選択肢が増えています。
そのため夫婦それぞれが個人型に加入することが多くなっているようです。
がん保険を夫婦型・家族型にする3つのメリット
がん保険を夫婦型や家族型にすると、以下のようなメリットが挙げられます。
- 個人で加入する保険と比べ保険料が安い
- 世帯で保障をまとめるため、保険の管理がしやすくなる
- 子供が多くなると、保険料が安い
メリット①:個人型よりも1人分の保険料が安くなる
普通の商品でも保険料が高くなると割引されることがあります。
それと同じで夫婦型・家族型のがん保険は人数が増えることになり、一つの保険としてくくった場合、保険料が安くなることがあります。
あくまで一例ですが、終身がん保険の夫婦型における妻分の保険料と、本人型における女性の保険料の目安で比べてみたデータをご紹介します。
例えば、30歳で見てみると、夫婦型の妻の保険料が約2,800円であるのに対し、本人型の女性では約3,000円となっています。
月々で見ると200円の違いですが、保険は基本的に長くかけ続けるものです。
80歳までかけ続けたと考えると、200円×12ヶ月×50年間=120,000円ということになり、大きな差となってきます。
費用の点から考えると、夫婦だけでなく家族全員分となれば、さらに差額は大きくなるといえます。
メリット②:夫婦・家族の保障を1つの契約にまとめられるため管理しやすい
家族全員が個人の保険に加入し、その保険会社もバラバラだった時に、全て把握し管理するのは大変です。
しかし、夫婦型・家族型のがん保険にした場合、契約を家族で1つにすることが可能になるので、毎月の保険料であったり、保障内容をいちいち個人で管理するの必要がなくなります。
例えば、あなたのお家が大家族で、子供や祖父祖母などを含めて、10人以上の家族の保険の管理をバラバラにしていたら、いざという時に混乱してしまいそうです。
そんな、時に家族型の保険になっていれば、いざというときにもスマートにことを進めることが可能になります。
結婚前は別々の保険であっても、結婚を機に夫婦型にしたという人もいるので、ライフイベントがあった際に、検討してみるのもオススメです。
メリット③:家族型の場合は子供が多いほど保険料がお得になる
つまり、家族型の場合、特約としての保険料は一くくりになっていますので、子供の人数が多ければ多いほど割安になるのです。
実際問題として家族型のがん保険ではなく、お子さんの人数分だけがん保険に加入するとなると、合計するとかなりの保険料になります。
そのため、家族型で割安になることは家計が助かることになります。
がん保険を夫婦型・家族型にする5つのデメリット
ここまでは、夫婦型・家族型のがん保険のメリットについてご紹介してきましたが、実はデメリットも多く存在します。
ここで挙げられるだけでも
- 離婚した場合は保障が継続されない
- 主契約者が亡くなると、配偶者や家族が保障されなくなってしまう
- 主契約者以外の保障は心もとない
- 生命保険料控除は1人のみ受けられる
- 個別の保険に切り替えるなどの見直しがしにくい
デメリット①:離婚した場合は配偶者や家族の保障が継続できない
デメリット②:主契約者が死亡した場合は配偶者や家族の保障もなくなる
デメリット③:主契約者以外の保障内容は不十分なことが多い
夫婦型・家族型のがん保険は、主契約者への保障が手厚く、付帯となる配偶者や子供の給付額は少ない傾向にあります。
つまり、管理するのは楽なのですが、保険として満足いく内容になっていないということです。
割合を主契約者の給付額を100%とした場合、それ以外の配偶者などは60%ほどとなり、さらに子供だとさらに低くなってしまいます。
子供の場合は、結婚を機に保険を切り替えることもできますが、問題なのは配偶者です。
主契約者を旦那さんとした時に、その配偶者である妻が病気になると、満足いく保障は受けられません。
例えば、旦那さんがすでに定年を迎えて、働いていたときよりも収入が低くなっていた場合に、負担は大きなものになってしまいます。
若い年齢なら大丈夫と思っていても、抗がん剤治療などの高額な医療費が長期間続くこともあるため、安心とはいえません。
デメリット④:生命保険料控除の対象者は1人に限られる
ですから、夫婦型・家族型のがん保険に加入する場合も、税金を安くすることができます。
しかし夫婦型・家族型のがん保険の場合、契約者1人しか生命保険料控除を受けることができなくなってしまいます。
生命保険料控除を受けられるかどうかは実は決して侮れないことで生命保険料控除を受けられないばかりに税金が徴収されることさえあります。
この差はとても大きなものであり、税金を納める対象になってしまいますと、住民税も納めることになり、一気に税金が高くなります。
なにしろ住民税は10%もありますので、このデメリットについてはしっかりと確認することが大切です。
デメリット⑤:保険の見直しがしにくくなる
ここまで、デメリットをご紹介しましたが、この記事を読んで、加入している夫婦型・家族型のがん保険を解約しようと思ったときにも、面倒な点があるんです。
それは、配偶者もしくは子供のみの解約ができない。
ということです。
もし、保険の見直しをするとなった場合に、現在加入している保険を解約しなければなりません。
その際に、主契約者が解約となると、付帯されている家族もここで解約となります。
主契約者の保障は満足いく内容であっても、解約することとなるため、新規で別の保険に加入するとなると、年齢や持病によっては前の保険よりも条件が悪くなる恐れもあるんです。
もし、加入している保険に不満があるのであれば、先に加入できそうで内容も満足いくものを選んでから、慎重に解約の手続きをしていきましょう。
解約を急いでするよりも、トラブルを防ぐためには重要なポイントです。
夫婦型・家族型のがん保険に加入するときの3つの注意点
夫婦型・家族型のがん保険について、メリットとデメリットを知り、加入を検討しようとしている方にも、注意しておかなければいけないポイントがあります。
それが
- 90日間の免責期間
- 主契約者が死亡した場合は保険料払込免除がなくなる
- 夫婦の年齢差が大きいと加入できない可能性もある
注意点①:がん保険には通常90日間の免責期間がある
免責期間とは「その期間は保険の対象期間ではない」という意味のものですが、夫婦型・家族型に限らず、がん保険は90日間の免責期間が設けられているのが一般的です。
つまり、契約後90日間はその期間は保険に入ってても、保険としての効力は発生していないことになりますのでその認識を持っておくことはとても重要です。
免責期間の仕組みに関しては上記の図を参考にしましょう。
注意点②:主契約者が死亡すると保険料払込免除も消滅する
これは加入時に見落としがちなポイントの一つで、主契約者が亡くなった時に夫婦・家族型の保険に加入されているすべての人が保障されなくなってしまいます。
例えば、主契約者が夫、配偶者の妻で保険を契約した際に、夫が先に亡くなった時点で妻に保障される保険は消滅し、妻は新たに保険を探す必要がでてくるのです。
前述でも触れましたが、新しく保険に加入するとなると、年齢や持病などといった面で告知の条件が厳しくなり、加入できる保険の幅が狭くなってしまいます。
個別で加入できる保険よりも安いというだけで、加入していると万が一の時に後悔する結果となる恐れもあるため、加入の際には注意が必要です。
もしも、保険選びで月々の保険料などが不安で、前へ進めないのであれば、保険のプロであるファイナンシャル・プランナーに相談するのがオススメ!
今後のライフイベントや、収入などを踏まえた上で、適切な保険選びをサポートしてくれます。
ほとんどのサービスは無料で行っていますので、迷ったら気軽に相談してみましょう。
注意点③:夫婦の年齢差が大きいと夫婦型には加入できないことがある
がん保険を夫婦型で契約していた場合に離婚した後やるべきこと
離婚をすることになると、主契約者と付帯している方は家族とならず、夫婦型・家族型のがん保険の効果を失ってしまいます。
では、その際に起きる事態とはどのようなことなのか以下にポイントとしてまとめました。
- 主契約者は保険継続が可能
- 配偶者や子供は保障を失い、無保険状態となる
- 配偶者や子供が、がんに罹っていたことなどがあると新規での加入は難しい
がん保険の夫婦型・家族型を取り扱う保険会社は減っている
過去には夫婦・家族型の保険を販売している保険会社もありましたが、現在はその他の保険会社でも、取扱いは減少傾向にあります。
ここまで、紹介した内容を読んでくださった方には、なんとなく理由はつかめているかもしれませんが、取扱いが減少した理由は夫婦型・家族型のがん保険のデメリットが多いことが挙げられます。
現在、がん保険も毎月の掛金が安いものが多く販売されており、夫婦型・家族型のがん保険でなくとも費用の心配が少ない保険も多くなりました。
また、主契約者が亡くなったりした場合に、新規で保険探しをしなくてはいけない手間もあり、選ばなくなっていることも原因のようです。
夫婦型・家族型のがん保険に加入している人は保険の見直しがおすすめ
夫婦・家族型の保険にはデメリットが多く、保険の見直しをしたい。
そんな方が、見直しを躊躇しているのは毎月の保険料ではないでしょうか?
夫婦・家族型は保険料が安いこともあり、見直ししてしまうと保険料が上がり、家計が苦しくなってしまうのではないかと心配であれば、まずはプロに相談するのがオススメです。
その際、経験豊かなファイナンシャル・プランナーであれば、家計の事情から要望通りで適切な保険選びのお手伝いをしてくれます。
そのような経験・実績豊富なファイナンシャル・プランナーに無料で相談したいのであれば、マネーキャリアはいかがでしょうか?
マネーキャリアでは、窓口タイプの保険相談とは異なり、訪問やネットでの相談で外出の必要がありません。
何度も通う交通費の負担もありませんし、移動手段が無い人でも安心して相談が可能です。
マネーキャリアのファイナンシャル・プランナーは経験・実績も豊富なので、保険以外のお金の相談もできます。
保険選びで困っていることがあれば、ぜひ利用を検討してみてください。
がん保険を夫婦型・家族型で契約する際のデメリットや注意点に関するまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は夫婦・家族型のがん保険に関するメリット・デメリットについてご紹介しました。
ポイントは
- 保険料を安く抑えて、管理が楽
- 主契約者が中心の契約のため、離婚や死亡などいざというとき新規で保険加入が必要
- デメリットが多く、個別で加入した場合の方がメリットが多い
がん保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください
▼この記事を読んでわかること