がん保険の払込期間は終身払いと60歳払込だったらどっちが良い?

がん保険料の払込方法には、終身払いだけではなく、60歳払込や65歳払込といった短期払い方法もとれます。60歳払込とは60歳までにがん保険の終身分保険料を払い終えてしまうやり方です。保障は生涯続きますが払込終了後は保険料の負担はありません。

終身がん保険の払込期間には終身払いと短期払い(60歳払込など)がある

テレビなどを見ていて、そのCMを見ない日はないというほど、よく宣伝されてるのが「がん保険」です。

実際ある程度の年齢になると、周りでがんと診断される人も出てきたりして、がん保険に対する興味も強くなってきますよね。

そんな時、がん保険に加入するとして、「一生涯払い続けるタイプと、ある年齢で払い込みが終わるタイプだったらどちらがいいのだろう?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では

  • がん保険における終身払いと有期払いの違い
  • 終身がん保険を60歳払いにするメリット・デメリットはどんなこと?
  • がん保険の終身払いと有期払いではどれくらい保険料が違ってくるの?

などについて解説します。

この記事を読んでいただければ、がん保険に加入する際、終身払いと有期払いのどちらが自分にあっているかを判断いただけると思います。

ぜひ、最後までお読みください。

終身がん保険の支払い方法

終身がん保険とは、5年や10年といった期間が定まっている保険ではなく、一生涯その保障が続くがん保険です。


一生涯がんに対する保障が継続する保険商品なので、保険料を一生涯払い続ける終身払いが基本となります。


しかし、最近では保障は一生涯続くが、支払いは60歳までといった形をとることができるようになっています。


この支払いの方法を、一般的に有期払いと呼んでいて、年齢だけでなく、5年や10年といった年数で払い込む方法もあります

有期払い込み(60歳払込・65歳払い済みなど)の仕組み

終身がん保険については、保障は一生涯続いてほしいが、払い込みは60歳や65歳までに終えたいという要望があるのも確かです。

その要望に答える形で作られた払い込みの方法が、有期払いといわれるものです。

これは、保障は一生涯に設定し、その払込終了を60歳払込みや65歳払込みにして、保険料をその時までに一生分前倒しして払い込むという仕組みです。


その為、毎月支払う保険料は、一生涯払っていく終身払いにくらべ、当然割高になります。


なぜなら、この仕組みは、平均寿命などを考慮し、一生涯のがん保険の保険料算出額分を、60歳払込なら、60歳までに払ってもらうように保険設計されているからです。

終身がん保険の有期払いのメリット

終身がん保険を、60歳払込み済みといった有期払いにすると、一生涯分の保険料をその年齢までに払い込むことになるため、当然毎月の保険料は終身払いにくらべ割高になります。

しかし、有期払いを希望する人がいるということは、そこに何かしらのメリットがあるということになります。

ここからは、終身がん保険を60歳払い込み済みといった有期払いにするメリットについて解説していきます。

老後に支払いをしなくて済む

終身がん保険を、60歳払込み済みのような有期払いにすることの最も大きなメリットは、60歳以降、つまりは老後に保険料負担がなくてすむということです。
 

一般的には60歳や65歳は退職をむかえ、年金によってその生活費をまかなっていく時期に入ります(よほどの副収入があれば別ですが)。
 

つまり、毎月(毎年)の収入は、退職前に比べ少なくなり、支出を抑えたくなる時期といるのではないでしょうか?

そのような時期に、必要な保障はしっかり続き、保険料の支払いが発生しないというのは、経済的な安心を考えると非常に大きなメリットといえます。

有期払いのほうが保険料支払い総額は少なくてすむ

終身がん保険を、60歳払込み済みのような有期払いにすることにはもう一つのメリットがあります。

それは、長生きした場合に生じるメリットです。

終身がん保険の保険料を終身払いで払っていく場合、長生きすればするほどその保険料の支払い総額は累積されていきます。

それに比べ、60歳払い込み済みなどの有期払いであれば、60歳以降の保険料支払いは生じません。

つまり、長生きすればするほど、終身払いの場合よりも保険料支払総額が少なくてすむというメリットもでてきます。

終身がん保険の有期払いのデメリット

終身がん保険を60歳払込み済み等の有期払いにした場合のメリットについては前の項目でご紹介しましたが、デメリットが無いかといえば、そういう訳でもありません。

そうでなければ、全ての人が有期払いにしていることでしょうし、終身払いという払い方そのものがなくなっているはずです。

ここからは、終身がん保険の保険料支払い方法を有期払いにしたときのデメリットについてご紹介していきます。

月々の保険料が高い

終身がん保険を60歳払込み済みといった有期払いにする場合の一番のデメリットは、毎月(毎年)の支払保険料が高くなることです。

60歳払込み済みや65歳払込み済みのようなタイプは、一生涯分の保険料を前倒しして払い込むことになるため、月々の保険料が高くなるのです。

特に、ある程度高齢になってから加入する場合は、払い込みの期間が短くなる場合が考えられ、保険料負担も相当な額になることが考えられます。


そういった意味で言えば、ある程度高齢になり、そこからの加入を考える場合には、毎月(毎年)の保険料負担と保障のバランスを考えて、払込期間を設定することも重要になります。

保険の見直しがしづらい

終身タイプのがん保険に、60歳払込み済みなどの有期払いで加入した場合は、保険の見直しが難しくなるというデメリットも考えられます。

終身がん保険を終身払いではなく、有期払いにするということは、一生涯分の保険料をある程度短い期間で払い込んでしまうということです。

ですから、毎月(毎年)の保険料は、当然終身払いに比べて高くなってしまいます。

そうすると、見直しを考える上で、「それまで払ってきた保険料がもったいない」「あと、○年で払い込みも終わるのに」といった考えになってしまうことも仕方の無いことでしょう。

終身払いなら保険の切り替えも躊躇(ちゅうちょ)なく行えますが、60歳払込み済みといった有期払いにしていると、それが保険見直しの足かせになる場合もあります。 




60歳以上になると、保険料払込免除特約の意味がなくなる

終身タイプの保険に限らず、最近の保険では保険料払込免除特約を付ける事が出来る保険会社がほとんどです。

この特約は、がんになった場合など契約時に定められた特定の要件を満たすと、それ以降の保険料を支払わなくて良いという特約です。


60歳払込み済みといった有期払いであっても、若い時にがんになった場合には、大変有り難い特約です。


しかし、60歳で保険料の払込みが終了した後にがんになった場合は、もともと保険料負担は必要ないので、今まで支払ってきた払込免除特約保険料は無駄になります。


短期払いの場合は、払込免除特約を付帯すべきがどうか、よく検討することが必要になります。


がん保険は、単純にがんに備えるだけでなく、生命保険や医療保険との保障のバランスを考える必要もあり、自分だけで選ぶのが非常に難しい保険なので、まずは保険のプロに相談するのがおすすめです。
 


どのがん保険がいいのか、自分にあったがん保険はどれかを納得できるまで無料で何度も相談できるので、大変おすすめです。


 >保険のプロに無料相談はこちら

終身がん保険の終身払いと有期払いの保険料比較

終身がん保険の保険料の払い方を考えた場合、終身払いの方が60歳払込み済みのような有期払いよりも毎月(毎年)の保険料は当然安くなります。

それでは、保険料の支払い総額はどうなるのでしょうか?

同じ保険会社で、同じ保障内容の場合の払込み別の保険料総額をある保険会社の商品でシミュレーションし、比較してみることにします。

条件は、30歳男性が終身がん保険(保障内容:がん入院1万円/日 がん診断一時金50万円 通院給付金1万円/日)に加入した場合とします。

その場合の保険料ですが、60歳払込み済みの場合は月々5,574円、終身払いの場合は月々3,394円となります。

60歳払込み済みの場合は、保険料の払込み総額は約201万円になります。

この201万円を終身払いである月々3,394円の累計払込み額が超えるのは約50年後で、そのときの総払込保険料は約204万円です。

つまり、このケースの場合であれば、30歳男性が80歳以上生き続けた場合、終身払いの方が60歳払込み済みにした場合よりも多くの保険料を払い込ことになります。

このことから、終身がん保険に加入する場合、月々の保険料は終身払いの方が安くなります。

しかし、ある程度の長生きをした場合、60歳払込み済みのような有期払いのほうが累計の支払保険料は少なくて済むということがいえるのです。

60歳払込み済みの払込期間は、満60歳の契約応当日の前日まで

終身がん保険に加入する場合に、60歳払込み済みといった、有期払いを選んだ場合、60歳のどの時点まで保険料を払い込むのか疑問に思う方も多いと思います。

有期払いの払込期間は、例えば60歳払込みの場合には、60歳の誕生月までを支払えばいいわけではありません。


満60歳になった(誕生日を迎えた)直後に初めて到来する、年単位の契約応当日の前日まで保険料の支払いが必要となります。


ちなみに、年単位の契約応答日というのは、保険期間中に迎える毎年の契約日に対応する日のことです。


なかなかわかりづらい部分でもありますので、疑問に思う場合は保険の担当者か保険会社まで直接問い合わせてみることをおすすめします。

まとめ:終身がん保険の60歳払込み済みについて

ここまで、終身がん保険の払込み方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事のポイントは

がん保険における終身払いと有期払いの違い
終身がん保険を60歳払いにするメリット・デメリットはどんなこと?
がん保険の終身払いと有期払いではどれくらい保険料が違ってくるの? 

  • 終身がん保険における終身払いと有期払いの違い
  • 終身がん保険を60歳払込み済みにすることにはメリット・デメリットがある
  • 終身払いは月々の保険料は安くなるが、総払込み保険料は有期払い(60歳払込み済み等)のほうが少なくてすむ

でした。

ある程度の年齢になると、周りにがんと診断され、治療を受けている人も出てきたりして、自分のがんに対する補償が気になってきます。

保障は充実しているに越したことは無いのですが、そこには毎月(毎年)払い込む保険料とのバランスも大切になってきます。

保障内容や、その払い込み方法などもしっかり考え、後悔しないがん保険加入につなげたいものですね。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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