がん保険の抗がん剤治療特約が必要な人は一体どういう人なのか?

がん保険の中でも抗がん剤治療特約は保障内容がかなり限定的となっており、加入する必要があるのかという疑問が出てきます。今回は保障内容と保険料の観点から、がん保険における抗がん剤治療特約に加入する必要があるのかを考えていきたいと思います。

がん保険に抗がん剤治療特約は必要?

テレビのCMなどで、がん保険そのものの認知度は高くなったと思います。

各保険会社も他社との差別化を図るため、がん保険に付加できる様々な特約を販売しているのをご存知でしたでしょうか?

実は、その中でも抗がん剤治療特約という、抗がん剤の治療に保障内容を限定した特約も販売されています。

そこで、この記事ではまだあまり知られていない「抗がん剤治療特約」について、
  • 抗がん剤治療特約とは何なのか?
  • 抗がん剤治療以外の治療方法はどんなものがあるのか?
  • がん保険に抗がん剤治療特約を付加するべきなのか?
  • 抗がん剤特約のデメリットは?
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、がん保険へ加入する際に抗がん剤特約を付加するかどうかの判断に役に立つと思いますので、是非最後までご覧ください。

抗がん剤治療とは?費用と相場について。

抗がん剤はがん細胞の増殖・成長を防ぐために使用され、再発・転移の防止が主な目的となります。

特に細胞分裂が活発に行われる細胞に対しての効き目が強く、そのためがん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を及ぼしてしまいます。


それが副作用」と呼ばれるものです。


抗がん剤治療によって髪の毛が抜けてしまったり、吐き気などの体調不良に見舞われすることが多々あります。たまにドラマとかでもそういったシーンがありますよね?


それは、抗がん剤の副作用により正常な細胞に障害を与えてしまっているからなのです。


抗がん剤治療を行う際は、悪影響となる面も考慮すべき必要があります。


治療費に関しては、内容・期間などによって異なります。


1例を挙げますと、50代、女性、肝臓がん、がん保険未加入のケースでは、

  • 2~5万円/月
  • 約65万円/年

が、実質の費用として掛かっています。


これは実際に払った金額から、給付金等で補填された金額を引いた数字となっています。


上記のケースは、外来での投薬・検査等をした場合ですので、入院をした際などにはより高額な治療費が必要になってしまいます。

抗がん剤治療特約とは

がん保険における抗がん剤治療特約で対象となる治療は公的医療保険制度の範囲内で、なおかつ加入している保険会社の指定した治療に限っています。

また、がんと診断されただけでは給付金は支払われず、実際に治療をおこなう必要があります。

抗がん剤治療費と抗がん剤以外の治療費とを比較!

がんに対する治療には抗がん剤以外にも目的によっていくつか存在するので、治療費を考える上でそれらの内容も知っておく必要があります。


主に下記のような治療法がありますが、それぞれの治療費についても考えていきます。

手術療法とは

局所的な治療であり、がんの病巣を根本から取り除く治療になります。

体への負担は大きく、切除した臓器の機能を失うこともあります。 

ですが、内視鏡等の負担の少ない手術で済む場合もあります。

がんの病巣が小さすぎたりして検査段階で転移を発見できない場合もあり、必ずしも手術療法が最適とは言えません。

放射線治療とは

こちらも手術療法と同様に局所的な治療であり、がんの病巣に直接放射線を照射してがんの進行を遅らせる治療となります。 

臓器など体の機能を保ったまま治療が行えることや、正常な細胞への障害が少ない点がメリットとして挙げられます。

中でも、重粒子線治療はがんに対する治療効果がとても高いと言われ

副作用による体への負担も少ないですが、その分公的医療保険制度の適用外のため、治療費が非常に高額となってしまいます。

化学療法とは

抗がん剤治療のような薬物を投与する治療のことで、他にもホルモン治療などがあります。

こちらは広範囲の治療に適しており、血液やリンパなどにある見えない病巣に対しても効果を発揮します。

しかしその反面、全身へのダメージや副作用が大きいなどのデメリットがあることはよく知られているところです。

手術治療に必要な費用

手術治療は術前~術後の入院期間が必ずあります。

そのため、実際の手術だけでなく入院期間中に掛かる食事などの必要最低限の費用も含まれています。


先程の50代、女性、肝臓がんのケースでは、実費で10万円~15万円は掛かっています。


がんの根治には最も適しているので、それなりの費用は掛かってしまいます。

重粒子線・陽子線などの放射線治療に必要な費用

放射線治療は種類によって費用が異なりますが、基本的には照射の回数に関係なく費用は一律です。

主な治療に陽子線重粒子線があります。


これらの治療法で考えますと、陽子線は約250~300万円、重粒子線は約300~350万円の治療費がかかります。


先進医療にも組み込まれており、治療に対する費用は全額自己負担となります。


なお、通常の治療と同様の診察や検査等に対しては公的医療保険が適用されます。

ホルモン治療に必要な費用

ホルモン治療は抗がん剤と同じく薬剤を投与します。

毎日投与する必要があるものや、2週間~4週間程の間隔を空けて投与するものがあり、種類によって様々です。


投与する薬剤の種類や投与の回数によりますが、月に6,000円~30,000円程は実費で負担することになります。


ここまでで、「自分だけでがん保険を選ぶのは難しい」と感じられた方は、まずは保険のプロに相談するのがおすすめです。
 


どのがん保険がいいのか、自分にあったがん保険はどれかを納得できるまで無料で何度も相談できるので、大変おすすめです。
 


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抗がん剤治療特約の保険料について

他の治療と比較しても、抗がん剤治療は高額であると言えます。

その点で考えると抗がん剤治療特約が必要かと思われます。


治療費が高額であるということがわかったので、実際に給付される金額はどれくらいなのかを見ていきましょう。

がん保険の通院保障だけでは不十分?

抗がん剤治療特約を付加するということは、がん保険の内容だけでは不十分だからということです。


また、最近は通院での治療が増えていることから、各保険会社も通院保障を全面的に押し出しています。


一般的に抗がん剤治療は月1~2回は治療のために通院する必要があります。


高額療養になると1回の通院で8~10万円程の金額が必要になります。


それに対し、毎月の通院給付金は平均で1万円、少ない保険会社だと5千円のところもあります。


さすがに割に合わず、がん保険にすら入る必要がないと思ってしまいますよね。


しかし、がん保険に抗がん剤治療特約を付けておけば、入院・通院の回数に関係なく月5万円程の給付金があります





給付金の観点から見ると、がん保険の主契約だけでは物足りないため、がん保険に抗がん剤治療特約を付加することが必要だと言えます。

がん保険の抗がん剤治療特約の注意点

抗がん剤治療特約は保険期間が5年・10年の保険があります。


保険期間が満了となれば自動更新される内容もありますが、全てが終身保障という訳ではありません。


抗がん剤治療特約は通院・入院の回数に限りが無く、通算給付金の限度もありません。


しかし、抗がん剤は体への負担が大きいため、抗がん剤治療特約の保障内容を有効に活用できるかというと、全ての内容を有効には使えないと考えられます。


また、保険会社によっては適用外となる抗がん剤もあるため、がん保険並びに抗がん剤治療特約に加入する際は、正確な保障内容を把握しておく必要があります。



まとめ:がん保険に抗がん剤治療特約は必要なのか

がん保険に抗がん剤治療特約を付加した方が良いのか解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事のポイントは
  • がんの治療方法は抗がん剤治療だけでなく、様々な治療方法があり、がん保険の主契約だけでは不安が残る
  • がんの治療には多くの費用がかかり、中でも抗がん剤治療は高額のため、特約で保障する必要がある
  • 抗がん剤治療特約は保険期間が定められており、一生涯保障を持ち続けられない場合がある
です。

がんの治療は皆さんが思っている以上に費用が必要となります。

がん保険に加入しているからといって安心していると十分な治療が受けられないなんてことになる可能性もあります。

がんの治療費や抗がん剤治療特約のことを理解して、がん保険加入時にどんな特約が必要なのか判断の参考にしていただければと思います。

ほけんROOMでは、他にも保険に関する記事を多数、掲載しておりますので是非ご覧ください。
この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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