がん保険の抗がん剤治療特約とは?必要な人・不要な人を解説

がん保険の中でも抗がん剤治療特約は保障内容がかなり限定的となっており、加入する必要があるのかという疑問が出てきます。今回は保障内容と保険料の観点から、がん保険における抗がん剤治療特約に加入する必要があるのかを考えていきたいと思います。

がん保険の抗がん剤治療特約とは?

今ではガン治療をしている半数の方が抗がん剤治療を受けています。


0期・Ⅰ期の初期ステージのガンに関しては一度の手術で終わります。しかしⅡ期以降では術後に再発のリスクを抑えるために放射線治療や抗がん剤治療が行われます。


このように本格的なガン治療には抗がん剤治療が欠かせなくなっています。


なお抗がん剤治療費は体の大きさにより違いがあります。そのため、体重の軽い方より重い方が治療費が高くなります。


そこで抗がん剤特約とは、ガン治療を行った時に設定金額の給付金を受け取れる特約のことです。

保険会社によって保障内容に違いがありますので、比較をして最もご自身にあった保険を選ぶべきです。


比較資料としては

  1. 保険期間
  2. 初期のガンでの保障
  3. ホルモン療法の場合の保障
  4. 抗ガン剤治療特約の保障限度

を参考に比較してみるといいでしょう。


ホルモン療法とは抗がん剤治療とは異なりますが保障がされるところもあります。


ホルモン療法とは特定のホルモン分泌を抑えてガンの縮小を促したり、再発の防止をします。


基本的にはホルモン療法の治療費が保障範囲になっていなければ保障されませんので注意してください。

抗がん剤治療とは?費用と相場について。

抗がん剤はがん細胞の増殖・成長を防ぐために使用され、再発・転移の防止が主な目的となります。

特に細胞分裂が活発に行われる細胞に対しての効き目が強く、そのためがん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を及ぼしてしまいます。


それが副作用」と呼ばれるものです。


抗がん剤治療によって髪の毛が抜けてしまったり、吐き気などの体調不良に見舞われすることが多々あります。たまにドラマとかでもそういったシーンがありますよね?


それは、抗がん剤の副作用により正常な細胞に障害を与えてしまっているからなのです。


抗がん剤治療を行う際は、悪影響となる面も考慮すべき必要があります。


治療費に関しては、内容・期間などによって異なります。


1例を挙げますと、50代、女性、肝臓がん、がん保険未加入のケースでは、

  • 2~5万円/月
  • 約65万円/年

が、実質の費用として掛かっています。


これは実際に払った金額から、給付金等で補填された金額を引いた数字となっています。


上記のケースは、外来での投薬・検査等をした場合ですので、入院をした際などにはより高額な治療費が必要になってしまいます。

がん保険の通院保障があれば抗がん剤治療特約はいらない?

抗がん剤治療特約を付加するということは、がん保険の内容だけでは不十分だからということです。


また、最近は通院での治療が増えていることから、各保険会社も通院保障を全面的に押し出しています。


一般的に抗がん剤治療は月1~2回は治療のために通院する必要があります。


高額療養になると1回の通院で8~10万円程の金額が必要になります。


それに対し、毎月の通院給付金は平均で1万円、少ない保険会社だと5千円のところもあります。


さすがに割に合わず、がん保険にすら入る必要がないと思ってしまいますよね。


しかし、がん保険に抗がん剤治療特約を付けておけば、入院・通院の回数に関係なく月5万円程の給付金があります。 


給付金の観点から見ると、がん保険の主契約だけでは物足りないため、がん保険に抗がん剤治療特約を付加することが必要だと言えます。

抗がん剤治療特約が必要な人

抗がん剤治療特約が必要な人

  1. 以前、ガンにかかったことがある人
  2. 喫煙をしている人
  3. 体脂肪率の高い人
  4. 近親者にガンになった人がいる
以上の方々はガンにかかりやすいので抗がん剤治療特約が必要だと思います。

以前ガンにかかったことがある方は再発の可能性があります。

喫煙している方は平均して喫煙していない方よりも1.5倍の確率でガンにかかりやすいと言われています。

平均体重より重い方は平均体重の方よりも2割ほどガンにかかりやすいとも言われています。

また、近親者にがになった方や特定のガンにかかったことのある方がいる場合は、ご自身もガンにかかる可能性があります。

ガン治療のほとんどで抗がん剤治療は用いれられています。むしろガン治療には抗がん剤治療が付き物と思ってもいいでしょう。

また抗がん剤治療は長期化しやすいのも特徴です。その分の治療費を払い続けるのは負担が大きすぎますので、抗がん剤治療特約の保障で少しでも自己負担を減らしましょう。

抗がん剤治療特約が不要な人

抗がん剤治療特約が不要な人は定期的に健康診断を受け、常にガンを初期症状の段階で発見することができる方はあまり必要はありません。


なぜなら初期段階でガンを摘出できれば転移のリスクも低く、抗がん剤治療をしなくても済むことがあります。


また経済的に余裕があり治療費を全て払えるなら必要がないでしょう。


しかし、ほとんどの場合は治療費を全額支払うことは難しいと思います。そのため、がん保険および抗がん剤治療特約を付加することをおすすめします。



各社のがん保険についている抗がん剤治療特約の保険料・保障内容を比較

がん保険についている抗がん剤治療特約を3社比較していきます。


40歳の男性が、がん保険に抗がん剤治療特約を付加した場合の保険料

  • アフラック
    生きるためのがん保険days …4,095円
  • 東京海上日動あんしん生命
    がん治療支援保険…3,751円
  • メディケア生命
    メディフィットA…4,103円

抗がん剤治療特約の保障内容

保険会社名特約保険機関初期のがんの保障ホルモン療法の
補償額
保障の限度
アフラック
生きるためのがん保険days
あり
無し半額あり
東京海上日動あんしん生命
がん治療支援保険
ありありありあり
メディケア生命
メディフィットA
無しあり無し無し

保険料に特に差はありませんが保障内容に違いが結構あります。


特にホルモン療法はガン治療に必ずしも必要ではありません。

もしも必要になりそうな可能性がある場合はホルモン療法が保障されるがん保険を選んでおくといいでしょう。


このように比較してみると東京海上日動あんしん生命のがん治療支援保険では上記の項目に関しては平均的にバランスが取れているのがわかるのがわかります。

がん保険の抗がん剤治療特約の注意点


抗がん剤治療特約は通院・入院の回数に限りが無く、通算給付金の限度もありません。


しかし、抗がん剤は体への負担が大きいため、人によっては抗がん剤治療特約の保障内容を有効に活用できない可能性があります。

せっかく抗がん剤治療特約をつけたのに使えなかったら嫌ね

そうならないように、本人の年齢・性別からも抗がん剤治療特約をつけるかどう考える必要があります。

難しいと考える人は、保険のプロに相談するのがおすすめですよ!

公的医療保険適用外の抗がん剤治療の場合使えない

公的医療保険では自由診療である抗がん剤治療では保険適用外となります。


そのため自由診療が保障されるがん保険への加入をおすすめします。


未承認の抗がん剤を使用した場合、自由診療と見なされ本来公的医療保険の適用となるはずの医療費までを全額負担しなければならなくなります。


そのほかにも公的医療保険適用外となるものがたくさんあります。その費用は基本的に全て自己負担です。

  • ベッド代
  • 病室でのテレビ代
  • 家族の交通費
  • 先進医療の技術料
  • 保険適用前の承認医療機器の使用など

これ以上にも費用がかかるものはあります。


ガン治療を受ける際には治療費にばかり気がいきますが、以外にも治療費以外にかかる費用の方が結果的に高くつくこともあります。


そのためにもガン保険に入り治療費の負担を減らしましょう。

抗がん剤治療にかかる費用をできるだけ抑える方法

私たちが加入している保険に健康保険がありますよね。その中の「高額療養費制度」の利用の仕方を工夫することで費用を抑えられます。


「高額療養費制度」とは、医療費がある一定額を超えたら支払わなくていいと言う制度です。ただし健康保険が適用される費用に限ります。


この時の自己負担額は年齢や年収によって違います。さらに加入している保険組合によっても自己負担額が減る場合もあります。


抗がん剤治療にかかる費用をできるだけ抑える3つのポイント

  1. 治療や入院をする前に限度額適用認定証の手続きをする
  2. 入院期間が月をまたがないようにする
  3. いくつかの医療機関で医療費を支払った場合に合算して還付請求できないかチェックする
限度額適用認定証を事前に提出しておくことで支払う金額が自己負担分だけで良くなります。

またガンの治療費について不安になったり、わからないことがあった時には相談できる機関もあります。そのような機関に相談してみるのもおすすめです。

まとめ:がん保険に抗がん剤治療特約は必要なのか

がん保険に抗がん剤治療特約を付加した方が良いのか解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事のポイントは
  • がんの治療方法は抗がん剤治療だけでなく、様々な治療方法があり、がん保険の主契約だけでは不安が残る
  • がんの治療には多くの費用がかかり、中でも抗がん剤治療は高額のため、特約で保障する必要がある
  • 抗がん剤治療特約は保険期間が定められており、一生涯保障を持ち続けられない場合がある
です。

がんの治療は皆さんが思っている以上に費用が必要となります。

がん保険に加入しているからといって安心していると十分な治療が受けられないなんてことになる可能性もあります。

がんの治療費や抗がん剤治療特約のことを理解して、がん保険加入時にどんな特約が必要なのか判断の参考にしていただければと思います。
がん保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください
この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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