火災保険の割引制度の種類って?割引制度を利用して保険料を安くしよう

火災保険の割引制度の種類って?割引制度を利用して保険料を安くしよう-サムネイル画像

火災保険の割引制度には、省令準耐火構造住宅など耐久等級が高い住宅に適用される耐火建築物割引や、太陽光発電などエコ設備のある住宅に適用されるエコ設備割引、保険開始日から日が経っていない住宅に適用される新築割引などがあり、適用条件は保険会社によって異なります。

火災保険の割引制度には何がある?

火災保険の保険料を安く抑える方法として、割引制度を利用することがあげられます。


ですが、商品によって補償内容も異なりますし、どの割引制度が当てはまるのかよく分からない場合もあります。


そこで、今回は「火災保険の割引制度とその適用条件」について

  • 火災保険の割引制度の種類
  • 割引制度における適用条件
  • 割引制度以外でも保険料を安くできる方法
以上のことを中心に解説します。

この記事を読んでいただければ、火災保険の保険料を割引制度やその他の方法を使って安く抑える方法がよく分かると思います。

火災保険の加入時や見直しの際での参考にしてください。

火災保険の割引制度の種類

火災保険の割引制度には、建物の条件によって様々あります。


また、それぞれの保険商品の補償内容も異なる為、その保険商品によって割引も違ってきます。


火災保険の割引制度にはどのようなものがあるのか、表で説明します。

築年数や構造での割引割引の条件や内容
新築築年数が1年未満での保険契約
築浅築年数が10年未満までの保険契約
耐火建築物外壁の耐火時間が接骨造等の構造で60分以上、木造等の非耐火構造で45分以上である


設備に関する割引割引の条件や内容
オール電化全ての設備が電気を使用している
エコ設備太陽光発電システムや潜熱回収型給湯器、高効率石油給湯器など所定のエコ設備を使用している
ホームセキュリティー火災や盗難等を防止するために警備会社の監視とする機械警備を設置、機能している
消火設備自動火災報知機やスプリンクラーなどの消火設備が設置されている(店舗併用住宅のみ)


また、その他の割引には、

  • WEBで申し込んだ場合に適用
  • 建物の居住者が喫煙者でない
  • マンション管理士によりS評価となったマンションでの居室での契約の場合
などがあります。

参考:火災保険の割引制度の適用条件

火災保険の割引制度は各商品により条件が異なるので、商品ごとに確認が必要です。


火災保険の契約期間の間に設備などで変更があった場合は、契約先の保険会社に連絡を忘れないようにしましょう。


そのままでいると、割引の適用が受けられなくなる可能性があります。


また、省令準耐火構造住宅では保険料が割安になるケースが多いです。


省令準耐火構造には、以下の様な構造であることが条件です。


屋根…瓦やスレートなどの不燃材料である


外壁…防火サイディング壁などの防火構造


室内の壁・天井…石膏ボードなどの防火被覆


壁・天井内部…断熱材を設置


木造だとしても、省令準耐火構造である場合は耐火構造と同レベルだと評価されるため、保険料を割安にすることが出来ます。

火災保険の割引制度を利用する際の必要書類

火災保険の割引制度を利用するためには、その条件を満たしているだけでななくそれに対しての書類が必要です。


以下がおおよその必要な書類になります。


築年数での割引・・「建物登記簿謄本」や「建築確認書」などの公的な書類


設備についての割引・・「住宅性能評価書」や「設計住宅性能評価書」などの書類


これらの書類が必要ですが、コピーを提出する場合が多いです。


また、保険会社の所定の書類の確認書や申告書も提出します。


割引制度によって必要書類は違うので、予め保険会社に確認をしておきましょう。

火災保険の保険料を割引以外で抑えるおすすめの方法

火災保険の保険料は、制度を利用すれば安く抑えることが出来ることが分かりました。


ですが、割引制度以外の方法でも、火災保険の保険料を安く抑えることが出来ます。

  • 火災保険料を長期契約一括で支払う
  • 契約時に免責金額を設定する
  • 必要な補償のみ設定する
  • 複数の保険会社から見積もりをとる
以上のことをすることで、保険料を安く抑えることが可能です。

では、どのようにすることで安く出来るのでしょうか。

そのおすすめの方法を、次に詳しく説明していきます。

①火災保険の保険料を長期一括払いする

火災保険料を安く抑える方法として、長期契約にする方法があります。


火災保険は最長10年まで長期の契約が可能です。


基本的には、1年払いより長期月払い、長期年払い、長期一括払いと順に安くなっていきます。


一回で支払う保険料の負担は大きくなりますが、トータルで見るとかなり安くすることが出来ます。


10年契約の場合、1年契約の保険料×10年=としての金額ではなく、所定の割引においての係数による算出により決定されるため保険料は比較して安くなります。


火災保険の契約の継続を考えるのならば、長期契約の一括払いにするとお得にすることが出来ます。

②免責金額を設定する

火災保険の契約時に免責金額の設定を行うと、支払う保険料は安くなります。


ただし、免責金額の大きさによっては自己で負担する分が大きくなり、生活するうえで経済的に大きくのしかかってしまう場合があります。


「免責金額」とは、通常ならば保険会社が負うべき金額を問わない部分のことを言います。


万が一の時に保険金が支払われる際にその免責金額が差し引かれ、残額が保険金として支払われます。


例えば、5万円の免責金額を設定していて20万円の損害があったとしても、15万円だけが保険金として支払われます。


免責金額を設定すれば保険料は抑えられますが、その際には保険会社に相談するなど、よく検討することが必要です。

③不要な補償は外す

保険の契約では、補償の数を増やすと保険料は高くなってしまいます。


予期せぬ事態に備えておくのが保険なのですが、必要もない補償を付けても保険料が上がるだけで無駄になる可能性があります。


例えば、高台に住んでいる場合では洪水などの水災の被害は少ないといえます。


そういう地域の建物に水災補償はあまり必要がないといえるでしょう。


自分の住んでいる地域にどんな被害の可能性があるのかを把握して補償を選ぶと、保険料も抑えることが出来ます


地域の災害における自治体が公開しているハザードマップ等を参考に、何が必要で何が不要かを把握しておくことが大切です。

④複数の保険会社で保険料相場の見積もりをする

火災保険の加入を検討しているのであれば、数社の保険会社から見積もりをとって選ぶことをおすすめします。


同じ補償内容でも、保険会社や商品によって違います。


ここだと決めて契約をするのも良いですが、同じ条件で見積もりをとれば、どの保険会社の保険料が安いのかが分かります。


火災保険の見積もりはウェブサイトからとることが可能です。


多くの保険会社では、HPに見積もりのシミュレーションを無料で行うことが出来ます。


また、「一括見積サービス」の利用もおすすめです。


ここでは、数社から一括で見積もりをとることが出来るので、手間も省け比較も簡単に出来ます。


新しく契約をする場合や保険の見直しの折にでも、見積もりを数社からとって比較してみましょう。

参考:地震保険の割引制度とは

地震保険の加入は火災保険とセットで契約することになっていますが、地震保険にも割引制度があり、保険料を安くすることが出来ます。


また、地震保険の割引制度は各社共通になっています

割引の種類内容とその条件
免振建築物の割引50%割引…住宅の品質確保の促進等に関する法律に該当する建築物
耐震等級の割引10%割引…1等級、30%割引…2等級、50%割引…3等級(所定の耐震等級に該当する)
耐震診断での割引10%割引…地方公共団体等での「耐震診断」又は「耐震改修」で改正建築基準法の耐震基準に該当している
建築年での割引10%割引…昭和56年6月1日以降に新築された建物

例えば、地震保険金額1,000万円、保険料25,000円、契約期間1年、東京都にある建物の場合で計算すると、耐震等級が3等級の場合の保険料は12,500円、2等級では17,500円、1等級では22,500円になります。


注意点として、これらの割引制度を重複して適用することは出来ません。  

地震保険の割引制度を利用する際の必要書類

地震保険の割引制度を利用するためには、それぞれ確認資料の提示が必要となります。

割引の種類必要とする確認資料
免振建築物の割引免振建築物と分かるもの(住宅性能評価書や技術的審査適合証、現金取得者向け新築対象住宅証明書など)
技術基準に適合していると証明できるもの(フラット35Sの適合証明書など)
長期優良住宅であることが確認できるもの(認定通知書や住宅用家屋証明書、認定長期優良住宅建築証明書など)

耐震等級の割引耐震等級が分かるもの(耐震性能評価書など)
技術基準に適合していると証明できるもの(フラット35Sの適合証明書など)
 長期優良住宅であることが確認できるもの(認定通知書や住宅用家屋証明書、認定長期優良住宅建築証明書など) 
 
耐震診断での割引国土交通省の定義に適合していると地方公共団体が証明した書類
耐震診断や耐震改修に係る減税処置での証明書(耐震基準適合証明書や住宅耐震改修証明書など)
建築年の割引公的機関等が適用条件を認め発行したもの(建物登記簿謄本や建築確認書など)

まとめ:火災保険の割引制度を利用して保険料を安く抑えよう

火災保険の割引制度について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 火災保険の割引制度には設備によるものや築年数、構造による割引がある
  • 割引の適用には条件がある
  • 割引制度以外でも保険料を抑えるこが可能
でした。

火災保険の保険料を安くするためには、割引制度を利用する方法があります。

また、他にも保険料を安くすることが可能です。

例えば、保険を長期契約にして一括払いの方法をとっても、保険料が割安になります。

火災保険とセットではいる地震保険の割引制度もあります。

火災保険や地震保険の対象建物が割引の条件に適合する場合は、割引制度を利用して保険料を安くしましょう。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事を多数掲載しています。ぜひご覧になってください。

ランキング

  • 【簡単3分見積もり】火災保険/地震保険の一括見積もりはこちら
  • 火災保険には入るべきか?加入率から見る必要性と未加入リスクを解説
  • 火災保険の加入は必要?火災保険の必要性と必要な特約を解説
  • 火災保険の見積もり・契約(加入)時の必要書類って?
  • 【料率改定】2021年に火災保険が再度値上げ!保険料の節約術とは?
  • 火災保険料の相場は?保険料の仕組みと保険料を抑える方法も解説
  • 賃貸住宅・賃貸アパートの火災保険の選び方とは?手順と注意点を解説
  • 雪害・雪災に火災保険が使える!保険金が支払われる条件とは?
  • 自然災害のために火災保険は必要!補償範囲を確認しよう!
  • 【必読】住宅が土砂崩れ被害にあった!火災保険は適用される?
  • 台風被害は火災保険で補償される? 対象範囲と請求のポイントを解説
  • 火災保険の風災・雪災・雹災補償の適用範囲は?ケースごとに解説!
  • 火山の噴火による家の被害は火災保険・地震保険で補償される?
  • 落雷による被害は火災保険で補償される?補償範囲と請求方法を紹介
  • 液状化・地盤沈下による家の傾きは火災保険・地震保険で補償される?
  • 津波の被害は火災保険で補償されない!地震保険の加入が必要!
  • 【簡単3分見積もり】火災保険/地震保険の一括見積もりはこちら
  •