新築マイホームに適用される「新築割引」の適用条件と割引率を解説

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新築マイホームは火災保険の割引制度である「新築割引」の利用で保険料が安く出来ます。新築割引を利用するには、建築日を証明する必要書類や証明書が必要です。新築割引以外にも住宅内の空調等を電気で賄うオール電化割引や、建物の耐火等級で区分する耐火建築物割引などがあります。

火災保険の新築割引の適用条件・割引率って?

新築マイホームを建てるときには、これから始まる新生活にドキドキワクワクすると思います。


 しかし、家を建てるにあたって保険の加入などの出費も増えるので、負担が重なることが悩みの種となりますよね。 


 そんなあなたは、火災保険の新築割引を利用すると保険料が安くなることをご存知ですか。



この新築割引以外にも、オール電化割引や耐火建築物割引があるので、賢く利用して費用を抑えたいですよね。 


 そこで、この記事では「火災保険の新築割引にはどのような適用条件と割引率があるの?」について

  • 新築割引の適用条件と割引率
  • 火災保険の保険料を安くする新築割引以外の割引制度
  • 火災保険の保険料を安くできるポイント
  • 新築マイホームの火災保険加入の必要性
を分かりやすく解説していきます。



記事を読んでいただければ、新築マイホームを建てる際に保険料の割引が効くことを理解できると思うので、ぜひ最後までご覧ください。

火災保険の新築割引の適用条件とは?

新築マイホーム購入時に住宅ローンを組んでいれば火災保険は、必須となります。


何十万もする高価な火災保険の内容や金額は企業によって異なりますが、ほとんどの企業で新築割引ががあります。


この新築割引が適応される条件が決まっており、その条件を満たさなければ割引ができないため確認をしっかりと行う必要があります。

火災保険とは?

火災保険とは、「落雷・雪災・ひょう災・風災・水災・火災・盗難・破裂爆発・集団暴動・衝突」等による「建物」や「家財」に対する損害を補償する保険です。


 火災保険の種類は大きく分けると3つあります。


1つ目は補償を充実させた「住宅総合保険」で、2つ目は住宅を対象とした基本的な補償内容の「住宅火災保険」、3つ目は事業者向けの「普通火災保険」「店舗総合保険」など区別されます。 


企業によって商品名やプランは異なっており、同じ「ベーシック」という名称でも、住宅火災保険では、通常、補償の対象にはならない盗難や水災も補償対象含まれていることがあります。


火災保険加入時は、補償内容やプランをよく読んで確認することが大切です。


詳しい火災保険の内容については、以下のリンクを参考にしてください。

https://hoken-room.jp/fire

火災保険の新築割引とは?

「新築割引」は、マイホームを建ててから「12ヶ月後の月末までに」火災保険の契約を済ませる事が適用条件です。 

厳密には、「新築から11ヶ月後」など企業によって独自の決まりを設けていることがあるため注意が必要です。 

企業によっては「築年数が10年未満」が条件の築浅割引が適応の場合もあります。

火災保険全体で新築割引や築浅割引を行なっている訳ではなく、企業が独自に行う割引で多くの保険会社で適用されています。

どの割引も割引率は保険会社によって変わるため比較は難しいです。

しかし、ほぼ100%本来の値段より安くできるので、多数の保険会社を比較し各家庭にピッタリの新築割引を見つけることをお勧めします。

火災保険の新築割引を利用する際の必要書類

火災保険の新築割引を利用する場合は、必要書類を提出する必要があります。


「所在地」「新築年月」「構造(柱の種類)」「床面積」を確認するため以下の3点を用意する必要があります。

  • 登記簿謄本、登記申請書または登記事項証明書
  • 確認済証
  • 確認通知書

加えて、建物が「耐火構造建築物」「特定避難時間倒壊等防止建築物」 「耐火建築物」「準耐火建築物」 「省令準耐火建物」にあたる場合は、下記の3点書類を用意する必要があります。
  • 建築確認申請書
     →「省令準耐火建物」を除く耐火性能を確認するため
  • *特約火災保険のお客様ご契約カード
     →「省令準耐火建物」かどうかを確認するため
    *特約火災保険の証券の代わりに発行されている契約内容が記述されている「お客様ご契約カード」「ご契約カード」のことです。住宅ローンの完済時に証券が渡されます。
  • 設計図面、設計仕様書、パンフレットなど設計状況がわかるもの
     →「省令準耐火建物」を含むすべての耐火性能を確認するため

上記証明書以外に、
  • 本人か配偶者名義のクレジットカード(クレジット払いが希望の場合)
  • メールアドレス
を準備して行くと、比較的スムーズに手続きができます。

参考:新築割引がある保険会社

新築割引はどこの保険会社でも取り扱ってると思われがちですが、取り扱っていない保険会社もあるので注意が必要です。


新築割引を受けるため、事前にどこの保険会社で取り扱っているか知っておくことが重要です。


こちらで下記へまとめているので、チェックしてみてください。

  • 東京海上日動
  • 損保ジャパン
  • セコム損害保険株式会社
  • AIG損保
  • 楽天損保
  • 三井住友海上
  • 日新火災
  • あいおいニッセイ同和損保
  • CHUBB(チャブ)保険
  • ジェイアイ傷害火災保険株式会社
  • ソニー損保
上記のように新築割引は、損保ジャパンや東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保などの大手保険会社中心に取り扱いがあります。

保険料は、ほとんどの保険会社で築年数に応じて決定するが、年数によって金額が明確に定まっている保険会社もあるので各会社のホームページで確認することをお勧めします。

割引に必要な提出物は、各保険会社で変わるため契約時に確認を忘れずに行うことが大切です。

火災保険料を安くできる新築割引以外の割引制度

火災保険の割引制度は新築割引以外にいくつかあるため、「構造」「設備」「その他」の3つの項目に分けて説明するのでチェックしてみてください。

構造に関する割引

構造に関係する割引に耐火建築物割引があります。これは非耐火構造または耐火構造の建物が対象です。

設備に関する割引

下記の設備がある建物は割引が適用されます。

  1. ホームセキュリティ割引
     →
    盗難や火災を常時監視できる設備を購入し、その後も有効活用していること
  2. オール電化住宅割引
     →給湯、空調、調理などガスを使わず、全てのシステムを電気で担う住宅であること
  3. 消火設備割引
    →屋内消火栓、スプリンクラー等の消火設備(消火器を除く)、自動火災報知機が店舗併用住宅に設置されていることなど。
    ※対象は店舗併用住宅のみ
  4. エコ設備割引
    →家庭用燃料電池、太陽光発電システム、高効率石油給湯器、潜熱回収型給湯器などエコ設備を使用している住宅であること
  5. 発電システム割引
    →エネファーム、太陽光発電システムが建物に設置されていて、国からの補助金を受け取る対象となる家庭用燃料電池やソーラー発電を取り付けていること
上記の設備がある建物の割引は、種類が多いことが分かります。どのような割引があるのか事前に知っておくことで上記の設備があるマイホームを建てることもできます。

その他の割引


その他にも下記の割引があります。

  1. ノンスモーカー割引→喫煙者でないこと
  2. WEB申込割引→Webからの申し込みをすること
  3. S評価割引→居住するマンションがS評価を受けること
  4. 長期割引→毎年ごとに契約せず、5年間分を一括で契約した時に適用
など、企業独自の割引制度があるのでチェックしてみてください。

割引以外で火災保険料を安くできる方法

ここまでは、割引制度を利用し保険料を安くできる方法をご紹介しました。中には割引制度が該当しない方も居るのではないでしょうか。


そのような方に朗報です。この他にも火災保険料を安くできる方法があるので、ぜひチェックしてみてください。


特に火災保険は、自分好みにプランを変更しやすいので、保険料を安く抑えやすい特徴があります。


【火災保険料を安くする方法】

  • 保険料を長期一括払いにする
  • 免責金額を設定する
  • 不要な補償を外す
  • 複数の保険会社に見積もりを依頼する
以上の4点について、具体的な方法を分かりやすくご紹介していきます。

①火災保険の保険料を長期一括払いする

火災保険料を「長期一括払い」にすると、保険料を安くできます。長期とは、一体どのくらいの期間なのでしょうか。


現在、火災保険は最長10年間の契約を結ぶことができ、最も短い場合は1年契約を毎年繰り返していくことになります。


「1年毎に契約」を更新すると、毎年お金を支払う必要があるため総支払額が多くなるというデメリットがあります。


しかし、一回の支払いの負担が少ない点や毎年契約の見直しができる点はメリットとなります。


一方、「10年間分の長期一括払い」にすると、一回の支出は多い点や毎年契約の見直しができない点がデメリットですが、総支払額を安くできる点はメリットです。


【メリット・デメリットのまとめ】

1年更新10年更新
メリット 1回の支払い負担が軽い
補償内容を見直しやすい
更新の手間が少ない
総支払額が安い
デメリット毎年更新する手間がある
総支払額が多くなる
補償内容見直しのきっかけが少ない
1回の支払い負担が大きい


具体例を上げると、1年毎契約の保険料が4万円だとして10年契約(割引率245,802円)の時、154,198円も保険料が安いため、負担が軽くなります。


もしも一括で支払った後に解約する場合は、使用していない未経過期間分の保険料が返金されるのでご安心ください。


十分なお金を備えてある場合は長期一括で支払える方がお得ですが、メリット・デメリットを踏まえて家族で相談しプランを選択することをお勧めします。

②免責金額を設定する

免責金額とは、言い換えると保険利用時の自己負担金額のことを示します。


保険金を請求する際に支払う金額をあらかじめ設定しておき、この額を超えない範囲であれば自己負担をするという仕組みです。


免責金額は保険会社ごとに設定でき「0円、5千円、1万円、3万円、5万円、10万円、20万円」などの金額が提示され、その中から選択する場合が多いです。


免責金額を設定しないと保険会社が費用を全額負担することになるが、その分保険料は高くなります。そのため、保険金が少額となる事故のケースでは、保険会社にコストがかかります。


その結果、他に大きな事故がない限りは保険金の総支払い金額は多くなるため損をしてしまう可能性があるのです。


したがって、保険料を安くできるポイントは、免責金額を高く設定することです。


しかし、免責金額を高くすると自己負担金額が多くなってしまうというデメリットがあるので、万が一の時に支払いができるかや災害時のために備えを持てるかどうかをよく考えて免責金額を設定することが大切です。

③不要な補償は外す

火災保険は、自分で補償プランをカスタマイズできるので不要な補償外すことで保険料を安くできます。


しかし、住居環境の条件によってどのような補償が不要になるかを判断するのは、なかなか難しいため例を挙げてご説明します。


たとえば、ハザードマップを確認し台風被害がほとんど無い地域で生活している方は風災と水災の危険が少ないため、風災と水災の補償プランが不要になります。


同様に、埋立地ではない坂や丘の上で付近に河川が無い地域に住んでいる方は、水災の危険はほとんどないため水災補償のプランは無くても生活に問題はないと考えられます。


このように、住居環境の条件によって不要な補償が出てきた場合は、補償プランから外すと保険料が安くできるのでお勧めです。

④複数の保険会社で保険料相場の見積もりをする

火災保険などの保険に加入する際は、複数の保険会社で見積もりを出してもらうと選択しやすいです。


この保険料の見積もりには各保険会社の見積もりを一括で見ることができるインターネットのシミュレーションサイトを利用するをお勧めします。


シミュレーションサイトを利用のメリットは、個人で条件を設定し見積もりを算出してもらえるためあなたにピッタリの保険会社が見つかります。


一括比較を活用して、保険料が安い保険会社を見つけましょう。


ほけんROOMでも一括で火災保険の見積もりができるため、ぜひご活用ください。

参考:新築マイホームの火災保険加入の必要性

そもそも新築マイホームでは、なぜ火災保険に加入をした方が良いかご存知でしょうか?


第一に、住宅ローンの残金の観点から考えます。


もし、火災で家が全焼した場合でも、残っている住宅ローンは支払いを続ける必要があります。


同時に生活費と家族が暮らす賃貸などの家賃代が必要になり、住宅ローンの支払いが厳しくなってしまう恐れがあります。


火災保険に加入しておけば、補償により費用が負担されるので生活がしやすくなります。


次に、失火法観点から考えます。


失火法とは、火災を起こした側に落ち度がないような時に、火災による責任を負わなくても済む内容となっています。


例えば、隣家からもらい火で火災が起き半焼する損害を受けても、過失が認められなければ賠償されないため、自分達で家の再建をしなければなりません。


上記のようなケースの場合、火災保険に加入をしていれば保険金が出るので、自己負担額を減らせるというメリットから必要な保険だと言えます。

まとめ:火災保険は新築割引などの制度を利用し保険料を安くしよう

ここまで、火災保険の新築割引やその他の安くする方法などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


万が一、お家が震災に見舞われた時は、火災保険は金銭面でお守りになるので加入することをお勧めします。


【ポイント】

  • 新築マイホームは、築年数などを目安に新築割引が適用されるため、保険料を安くできる
  • 保険料は、新築割引以外の割引制度の利用や長期一括払い、免責金額を設定すると安くできる
  • 保険料を算出する時は、一括見積もりシミュレーションサイトを利用し最良な保険会社を選択する
今回の記事のポイントは上記3点です。

この記事を参考にし、新築割引を活用することで少しでも生活が豊かに暮らしやすくなれば幸いです。

ほけんROOMでは、他にも保険に関する知っておきたい情報を掲載しておりますのでぜひチェックしてみてください!

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