偶発的な事故や落雷によるパソコンの故障は火災保険で補償される?

自宅で偶発的な事故が起こり、パソコンが壊れた場合や、落雷や水災によって故障した場合、条件はありますが火災保険で補償がでます。被害にあった時に対策がとれるよう、火災保険で補償される状況を把握しましょう。また、パソコン以外にも家財を補償する家財保険を解説します。

火災保険でパソコンの修理費用は補償される?

あなたは、火災保険でパソコンの修理費用は補償されるのか気になって調べていると思います。


偶発的な事故の影響で、パソコンを修理しなければならなくなってしまうと相当な負担がかかりますよね。


結論から言うと、条件付きで火災保険の補償が下ります。


たとえば、事故によってパソコンが破損した場合や落雷や水災によるものです。


これらを補償する家財保険では、他にどのようなものが補償されるのでしょうか。


実は、パソコン以外にも修理費用が補償される優れものなのです。


そこで、この記事では「火災保険でパソコンの修理費用はどのように補償されるのか」について、

  • 家財保険の破損、汚損で補償される
  • その他火災保険でパソコン被害が補償される場合
  • 火災保険(家財保険)の申請手続きと申請時に必要なもの
の3点をご紹介させていただきます。

記事を読んでいただければ、万が一事故でパソコンを修理することになっても、迅速な対応ができると思います。

ぜひ最後までご覧ください。

家財保険の破損、汚損で補償される

偶発的な事故でパソコンが故障した場合、火災保険で補償をすることができます。


具体的にいうと、火災保険の一種である「家財保険」の補償内容「破損、汚損リスク」で補償がされるのです。


以下では、パソコン故障時の家財保険について

  • 保険金がもらえる場合ともらえない場合
  • ノートパソコンは保険会社によって補償が出ない場合も
  • 携行品特約でも補償対象外となる
の3点を解説させていただきます。

保険金がもらえる場合ともらえない場合

家財保険は、家財が受けた損害を補償するもので、火災保険の一種として分類されます。


パソコンが補償されるのは、家財保険のなかの「破損、汚損リスク」です。


偶然の事故に対する補償が下りますが、保険金がもらえる場合ともらえない場合があるので、以下で詳しく説明していきます。


保険金がもらえる場合


保険金がもらえる場合は、突発的な事故によって故障が生じたときです。

パソコンを例にすると、
  • パソコンを運ぶ際に落として壊した
  • 子どもが誤ってパソコンを投げた
等の場合が補償の対象事例です。

これらは家財の破損、汚損リスクに当てはまります。

しかし、「破損、汚損リスク」には、5,000円から10,000円程度の自己負担額が生じる可能性があることを覚えておきましょう。

保険金がもらえない場合


パソコンの損害が対象外になる場合は、
  • 経年劣化による故障
  • 故意の故障
などが挙げられます。

結論として、パソコンは突発的な事故で破損した際には保険金がもらえますが、経年劣化や故意による故障は支払い対象外になることを覚えておきましょう。

ノートパソコンは保険会社によって補償が出ない場合も

パソコンに関して補償が下りることをご理解いただけたと思いますが、ノートパソコンは例外として補償がでない可能性があります。


補償対象になるか否かは保険会社によって異なりますので、加入している保険会社については以下の表を参考にしてください。

保険会社
補償対象あいおいニッセイ同和、三井住友海上など
補償対象外損保ジャパン日本興和、東京海上日動など

ノートパソコンは家財であるため補償対象でもおかしくはないですが、補償範囲かどうかの判断は各保険会社に委ねられています。

携行品特約でも補償対象外となる

携行品特約とは、被保険者の居住地以外において偶然の事故で携行品に損害が生じた際に補償されるものです。


要するに、外出中に携行品に生じた損害を補償するもので、国内外で適用されます。


対象となるのは、被保険者の生活用動産ですが、ノートパソコンは補償対象外になっているので注意が必要です。


現在のところノートパソコンは家財保険、携行品特約いずれも十分な補償が受けられないため、持ち出す際は慎重に取り扱いましょう。

その他火災保険でパソコン被害が補償される場合

ここまでは、火災保険の一種である「家財保険」でパソコン被害が補償されるケースをご紹介させていただきました。


破損や汚損で補償を受けられるものの、ノートパソコンに対する補償がされないことはデメリットのひとつです。


ここからは、その他火災保険でパソコン被害が補償される場合について

  • 火災や水災による水濡れで補償される
  • 落雷による故障で補償される
  • 地震保険で補償される
の3点を解説させていただきます。

火災や水災による水濡れで補償される

火災保険と聞くと「火災で生じた事故のみが補償されるのではないか」と考える方が多いと思います。


しかし、近年は火災保険の補償範囲が広まり、パソコン被害も補償されることが一般的です。


具体的には、火災や水災による水漏れでパソコンが故障した際でも補償を受けられる仕組みが整っています。


火災を受けて補償されることは想像がつきますが、水災による水漏れによる故障も補償されることは、一気にニーズが広がりますよね。


近年は集中豪雨が多発しており、パソコンに被害が及ぶ確率は非常に高いです。


そのような際に、火災保険に加入をしていると大切なパソコンを守ることができるので、魅力的です。

落雷による故障で補償される

また、落雷によってパソコンが故障した際も補償を受けることができます。


特に夏から秋にかけては、落雷が多く発生する時期なので、充電のためにコンセントにつないでいたパソコンが、自宅への落雷で感電してしまうケースも考えられます。


パソコンが落雷に遭うと、ほぼ間違いなくデータは損失してしまうので、仕事でパソコンを使用する方にとっては大打撃ですよね。


火災保険では、万が一の落雷事故に備えて補償が受けられるので、日常的にパソコンを使う人は入っておいて損はありません

地震保険で補償される

近年の自然災害のなかで最も懸念されているのは地震です。


全国的に巨大地震が頻発しているので、地震保険への関心が高まっていると思われます。


そんな地震保険ですが、パソコンに対する補償が備わっていることをご存知ですか。


実は、地震保険は災害によって損害を受けた建物だけではなく家財も補償対象としているので、パソコンも補償を受けられるのです。


地震保険で支給される保険金は、保険会社が被害状況によって算出する損害割合によって異なります。


参考までに、家財の損害は

  • 食器類
  • 電気類
  • 家具類
  • 身の回り品
  • 衣類
の5種類に分類され、それぞれ割合が設定されています。

家財の損害割合は、家財ごとに算出された損害割合を合計したものです。

具体的にパソコンで考えると「電気類(損害割合2.5%)」に含まれ、同類の家財があれば一つずつ割合を足していきます。

火災保険(家財保険)の申請手続きと申請時に必要なもの

最後に、火災保険(家財保険)の申請手続きの流れをご紹介します。


一般的には、

  1. 保険会社に保険金請求の旨を連絡する
  2. 請求に必要な書類を送付してもらう
  3. 書類を揃えて郵送する
  4. 保険会社による審査の上、支払い金額が決定される
  5. 保険金を受け取る
といった流れで申請手続きを行います。

また、申請時に必要なものは、
  • 保険金請求書
  • 印鑑証明書
  • 事故内容報告書
  • 建物登記簿謄本
  • 修理見積書
  • 損害明細書
  • 写真
です。

他にも、請求者が保険契約者と異なる場合は委任状、請求する契約者が法人の場合は法人代表者資格証明商業登記簿謄本が必要になることも考えられます。

まとめ:パソコンは火災保険で補償される

この記事では、「火災保険でパソコンの修理費用はどのように補償されるのか」についてご紹介させていただきましたがいかがでしたか。


記事の要点は、

  • パソコンの修理費用は家財保険の「破損、汚損リスク」で補償される。しかし、ノートパソコンは補償対象外とされる。
  • パソコンはこの他に、火災保険のなかの火災、水災、落雷などの災害時に補償が受けられる。また地震保険でも補償され、保険金額は損害割合で算出される。
  • 火災保険の請求方法は、加入している保険会社に問い合わせをし、必要書類を送付することで手続きを受けられる。
の3点です。

パソコンは突発的な災害で故障をした際、火災保険で補償を受けられます。

そのため、日常的にパソコンを使用する方は、火災保険を備えておきましょう。

万が一の際のお守りとして、安心を買うことができるのです。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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