更新日:2022/07/12
漏電による火災や修理は火災保険が適用できる?補償の仕組みを解説!
漏電による火災や、電化製品の修理は火災保険の補償対象です。ただしすべての損害が補償されるわけではなく、場合によっては補償請求できないことも。そこで今回は漏電による損害が補償されるケースとされないケースや、補償請求する際の流れと注意点を中心に解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
漏電が原因の火災や故障は火災保険の補償対象にできる
火災を中心にさまざま損害を補償する火災保険。実は漏電が原因の火災や家電の故障も補償対象にできることをご存じでしょうか。
漏電は予想外に発生し、大きな損害をもたらすことが少なくありません。大切な家財を守るためにも、火災保険を活用することをおすすめします。
ただし、漏電によるすべての損害が補償されるわけではありません。補償請求ができるケースとできないケースが存在します。理解しておかないと、いざというときに十分な補償が得られないことにもなりかねません。
そこで今回は、以下の内容を中心に解説します。
- 漏電による損害が補償されるケース
- 漏電による損害が補償されないケース
- 火災保険の保険金請求の流れ
ぜひ最後までご覧ください。
漏電とは
漏電とは、電気が電線や配線から漏れ出ることです。
浸水や経年劣化などにより絶縁効果が失われることで発生して、以下のような損害をもたらします。
- 火災
- 電化製品の故障
- 電気使用量の増加
漏電による損害が火災保険で補償されるケース
- 漏電により火災が発生した場合
- 漏電により電化製品が故障した場合
漏電により火災が発生した場合
漏電により火災が発生した場合は火災保険の補償対象となっています。
火災保険の保険金が支払われる条件である不測かつ突発的な事故に含まれるからです。
なお、補償される金額や範囲は契約プランによって異なるので、保険内容を確認しておきましょう。
漏電により電化製品が故障した場合
漏電による損害が火災保険で補償されないケース
漏電による損害が火災保険で補償されないケースについても確認しておきましょう。
以下の3つのケースが該当します。
- 経年劣化が原因の場合
- 補償範囲や補償金額に制限をかけている場合
- 漏電による直接の損害ではない場合
経年劣化が原因の場合
経年劣化が原因でおこった漏電による損害は補償されません。
火災保険では一般的に、経年劣化が原因の損害のような発生が予測できる事象については補償対象外としているからです。
電化製品自体は正常に動いていても漏電が発生していることがあります。耐用年数が過ぎた電化製品を使用している場合は特に注意しましょう。
補償範囲や補償金額に制限をかけている場合
補償範囲や補償金額に制限をかけている場合、損害が補償されないことがあります。
補償範囲に制限をかけている場合
火災保険の補償範囲は大きく以下の3種類です。
- 建物のみ
- 家財のみ
- 建物と家財
支払われる保険金の額=補償金額-免責金額
漏電による直接の損害ではない場合
漏電による直接の損害ではない場合は補償対象外となっています。
たとえば以下のような損害です。
- 冷蔵庫の故障によって腐敗した冷蔵庫内の食品
- 空調設備の故障によって発生した熱中症の医療費
- 給湯設備の故障によって利用することになった銭湯の費用
漏電による損害の補償を請求する流れと注意点
漏電による損害の補償を請求する流れは以下のとおりです。
- 保険会社に連絡する
- 漏電の原因を確認し、業者に見積りを依頼する
- 保険会社に必要書類と見積り金額を提出する
- 保険会社による調査・審査を受ける
まとめ:漏電を補償する火災保険を選ぶならまずは無料で見積り依頼を!
漏電による損害を火災保険で補償することについて解説してきましたが、いかがでしたか?
今回の記事のポイントは以下のとおりです。
- 漏電が原因の火災は火災保険で補償される
- 漏電が原因の故障は電気的・機械的事故担保特約で補償される
- 経年劣化による漏電は補償対象外なので注意