トラック運転手の方必見!自賠責保険へ加入する際の注意点を解説!

自賠責保険は、トラック運転手が事故を起こした際、事故の被害者を金銭的に補償する強制保険です。他の車両と同様に、車検のほか自賠責保険への加入が絶対に必要となります。今回は、トラックを運転するときの自賠責保険への加入と注意点について解説します。

自賠責保険ではトラックの扱いはどうなる?

トラックを運転する場合も、その他の車両と同様に、車検のほか自賠責保険への加入が絶対に必要となります。


自賠責保険に加入するならスムーズに手続きを行い、なるべくお得に保険料を納めたいものですね。


しかし、お得になるか、ならないかにかかわらず、自賠責保険はまさか事態に対応するための備えであり、未加入で運転をすればペナルティが科せられます。


そこで、この記事では「トラックを運転するときの自賠責保険への加入と注意点」について


  • トラックの自賠責保険料
  • 自賠責保険はどの位の加入年数がお得か
  • 自賠責保険に加入する際の注意点

以上のことを中心に解説していきます。                      
 

この記事を読んでいただければ、トラックを運転するときの自賠責保険への加入手続きと、その注意点を知ることに役立つと思います。              

 

ぜひ、最後までご覧ください。


2018年度の自賠責保険の車種別の保険料金の早見表

自賠責保険は、トラック運転手が事故を起こした際、事故の被害者を金銭的に補償する強制保険です。


自賠責保険の内容は他の車両の場合と同様、次のようになります(被害者1人の場合)。


  • 被害者の治療費等:上限額120万円
  • 後遺症による介護費支払い上限額:3,000万円~4,000万円
  • 被害者死亡による葬儀費・慰謝料等の上限額:3,000万円

こちらでは、トラックの自賠責保険料について解説します。

トラックは荷物の取り扱いによって、大きく2つに分かれる

トラックは荷物の取り扱いによって、営業用と自家用とに分けられます。


営業用トラックと自家用トラック


営業用トラックは、主にお客さんの荷物を有償で運ぶためのトラックです。


これに対して、自家用トラックは個人や事業者が自分の荷物を運ぶ目的で使用するトラックを指します。


たとえトラックの所有が事業者であっても、自社の荷物を運ぶために使用する場合は、自家用トラックに分類されることになります。


トラックが営業用か自家用かの見分け方


トラックは営業用と自家用の2つに分けられますが、同じ車種のものを使用するケースは当然あります。


その場合、車種で営業用か自家用かを見分けることは非常に困難です。


わかりやすい識別方法は、ナンバープレートの色の違いで確認することです。


営業用トラック→緑を基調としたナンバープレート、自家用トラック→白を基調としたナンバープレートとなります。


また、ナンバーにも違いがあって、地名の横についている分類番号が1や4から始まる車両ならば、荷物等の輸送を目的としたトラックとして割り振られています。

トラックの車種や重量別の保険料

トラックは、営業用か自家用か、車種、重量別で自賠責保険料はそれぞれ異なります。


普通貨物自動車の場合


保険期間/重量別営業用2トン超営業用2トン以下自家用2トン超自家用2トン以下
25ヶ月97,930円66,500円68,720円44,640円
24ヶ月94,300円64,100円66,220円43,090円
13ヶ月53,600円37,110円38,270円25,630円
12ヶ月49,900円34,650円35,730円24,040円

小型貨物自動車の場合


保険期間/用途別営業用自家用
25ヶ月56,760円30,690円
24ヶ月54,730円29,680円
13ヶ月31,990円18,310円
12ヶ月29,920円17,270円

自賠責保険は加入年数が長いほど保険料がお得

自賠責保険の加入または更新と車検を受けて、はじめて公道での走行が可能です。


自賠責保険は車検の際に前払いすることになりますが、加入年数が長ければ長いほど保険料はお得になります。


こちらでは、車検を踏まえた賢い自賠責保険の加入方法を解説します。

トラックの場合、一般的に多いのは25ヶ月間

自家用自動車の場合、車検は新車購入後の初回で3年、以降は2年ごとが有効期間となっており、その間にドライバーは車検を行い自動車検査証の交付を受けます。


一方、トラックの車検は若干異なります


車検の区分では、トラックは「貨物自動車」になります。


8トン以上の貨物自動車のならば、車検の有効期間は初回・2回目以降も1年です。


また、8トン未満の貨物自動車の場合なら初回は2年・2回目以降は1年です。


そのため、ドライバーは自賠責保険の加入年数を25ヶ月間としていることが多いです。

特に、車検を通すため自賠責保険へ1ヶ月間だけ加入するのは損

先ほど、ドライバーは自賠責保険の加入年数を25ヶ月間と記載しましたが、何故、きりが良く24ヶ月間を加入期間としないのでしょうか?


それは、車検と自賠責保険との有効期間満了の時点に違いがあるからです。 


  • 車検の有効期間満了日→満了日の23時59分まで
  • 自賠責保険の有効期間満了日→満了日の12時(正午)まで

自賠責保険を車検と同じ24ヶ月間で加入してしまうと、自賠責の有効期間の方が先に無くなるので、公道を走行することが不可能になります。

この不都合を避けるため自賠責保険は、その有効期間を車検より1ヶ月分長く設定する必要があるのです。

当然、自賠責保険へ1ヶ月間のみの加入は可能です。

しかし、お金がもったいないことを理由として、とりあえず車検を通すためだけに、わずかな期間加入することは再度の加入手続きを必要とするので、非効率的であるといえます。

自賠責保険へトラックを加入させるなら知っておきたいこと

トラックは他の車両以上に、車体も大きく馬力もあります。


トラックが原因の交通事故は、運転をしているご自分や対向車・歩行者に対し、極めて重大な損害を及ばす危険性が高くなります。


こちらでは、トラックを運転する際に知っておくべき注意点等を解説します。

トラックは車検が必須だが、それには自賠責保険へ加入が絶対条件

前述したようにトラックは車検と、自賠責保険へ加入が絶対条件です。


どちらが欠けても公道で走行させることはできません。


自賠責保険が未加入にもかかわらず、公道を走行した場合には次のような重いペナルティが科せられます。


  • 罰則:1年以下の懲役または50万円以下の罰金
  • 違反点数:マイナス6点


懲役刑の可能性や罰金に加え、仮に過去3年間の免許停止・免許取り消しの前歴が無くても、免許停止30日間となってしまいます。

トラックの廃車にかかる費用も普通自動車と同様

トラックの廃車にしたい場合には普通自動車と同様、廃車費用がかかります。


必要な費用の内訳としては、大きく分ければ①解体に伴う費用と、②廃車手続きの費用です。


解体に伴う費用


解体に伴う費用には、レッカー料金と解体作業費、リサイクル料金があります、


レッカー料金は移動距離によって差があり、概ね数万円程度となります。


解体作業費は業者によって様々で、0円~2万円程度とこちらも差があります。


リサイクル料金を納める必要がある場合なら、大型トラックで2万円程度が目安です。


廃車手続きの費用


廃車手続きはご自分で行うなら、ほとんどお金がかかりません。


トラックの永久抹消の場合は用紙代(100円程度)のみです。


一方、一時抹消登録(一時的な廃車扱い)の場合は、用紙代(100円程度)に加え収入印紙代(350円分)が必要になります。


廃車手続きを代行業者に頼んだ場合、手数料は2,000円~10,000円程度が目安です。

高すぎるバイク保険に加入していませんか?

バイクに乗っている方であれば、自賠責保険だけではなく、バイク保険(任意保険)にも加入しているのではないでしょうか。


自賠責保険だけでは賄えないたくさんの補償をしてくれるので、必ず入るべきですよね。


ただ、その保険料について見直したことはありますか?バイクを購入する時のショップで言われるがままに加入していたりしませんか?


実は、バイク保険は少し条件を見直すだけで年間の保険料が1万円近く安くなることがあるのです。


ただ、自分で多くの保険会社で見積もりをして比較するのは大変ですよね。


そんな時は一括比較サービスを利用してみましょう。一括比較サービスであれば、一度の入力で多くの保険会社の見積もりを取ってくれます。


しかも何度利用しても無料です。一度利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ:トラック運転手も自賠責保険への加入が必要

トラックを運転するときの自賠責保険への加入と注意点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。    


今回の記事のポイントは


  • トラックの場合も車検と自賠責保険への加入が絶対条件
  • 営業用トラックと自家用トラック、車種、重量別で自賠責保険料はそれぞれ異なる
  • トラックの場合、自賠責保険の加入年数は一般的に25ヶ月間が多い
  • 自賠責保険に未加入でトラックを運転したら重いペナルティが科せられる
でした。

自賠責保険への加入はどんな車両でも行わなければならない義務です。

加入期限が切れたにもかかわらず、公道を走行することがないように気を付けましょう。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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