調剤薬局の対応とは?自賠責保険を利用する患者さんの対処について

調剤薬局の場合、ほとんどは近隣の病院やクリニックへの対応が多いので場所によっては自賠責保険の患者様への対応を行ったことがないかもしれません。もし突然、自賠責保険を希望される患者様が来られたときどのように対応すべきなのでしょうか。

自賠責利用者の調剤薬局の対応について!受付の流れも解説!

調剤薬局には様々な処方せんが持ち込まれますよね。

請求する保険機関や患者様の負担割合にも様々なものがあり対応もそれぞれです。

ところで、交通事故によるケガなどで「自賠責保険でお願いします」と来られた患者様への対応方法についてご存知でしょうか。

そこで、この記事では「自賠責保険の患者様への対応方法」として
  • 調剤薬局がとるべき対応方法の原則について
  • 第三者行為に対する対応方法について
  • 実際の対応方法とレセプト請求の仕方について
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ普段慣れていない「自賠責」の患者様への対応方法について理解していただけると思います。

是非最後までご覧ください。

自賠責の患者さんについて!調剤薬局はどう対応すべき?

交通事故によるケガを自賠責保険を使って治療を受ける患者様は、多くの場合、整形外科での診察を受け薬を処方されます。

したがって多くの場合、整形外科のある病院やクリニックの近くにある調剤薬局にて薬を買って帰られます。

ところが、病院やクリニックから院外処方という形で出された処方せんは、どこの調剤薬局でも対応しなければなりません。

そのため、患者さんによっては「治療を整形外科で行っても、お薬は普段通っている内科でお世話になっている調剤薬局を使う」ということも考えられるのです。

普段目にすることのない自賠責保険での請求に戸惑うこともあるかもしれません

では、自賠責保険にて調剤薬局がとるべき対応方法とはどのようなものなのでしょうか。

自賠責保険会社の確認が取れるまでは自由診療で対応

調剤薬局に自賠責保険での調剤を希望する方が来た場合、必ず利用する保険会社の連絡先と担当者を確認してください。

そしてこれらの確認が取れるまでは、自由診療という形で患者自身に全額を請求し支払ってもらってください。

保険会社への確認をする前に患者負担をゼロにすると、後から保険会社に請求してもお金の支払いが遅くなったり、支払われない可能性があります。

自己負担は一時的とはいえ患者様には大きな負担になるのですが、制度について十分な説明をして理解してもらう様にすることをおすすめします。

第三者行為による傷病届ありの場合は健康保険適用!

交通事故でのケガの治療では自らの健康保険も併用して、自賠責保険に治療費を請求するケースがあります。

これは調剤薬局でも第三者行為という形で患者様の健康保険にレセプト請求することができます。

成立する条件として、患者様がご自身の健康保険組合に対して
  • 第三者行為による傷病届
  • 事故発生状況報告書
  • 交通事故証明書
といった書類を提出してもらいます。

こうすることで第三者行為という形で、患者様には健康保険の自己負担分のみを支払ってもらうようにすることができます。

自賠責の処方箋受付の流れを解説!

このように調剤薬局でも交通事故の自賠責保険を使ったレセプト請求ができます。

次は実際に自賠責保険の利用を希望される患者様が調剤薬局に来られた時に、どのような手順を踏んで対応するべきなのでしょうか。

大まかな流れとしては実際に請求する調剤費を患者さん自身ではなく保険会社に請求するということになります。

したがって健康保険と同様に、支払いを立て替えてくれる先から支払いを受けられることを確約してもらうことが重要になります。

自賠責利用患者の受付について!保険会社の確認を徹底しよう!

実際に患者様が「自賠責でお願いします」と調剤薬局に来られた時は、以下の手順を取られることをおすすめします。
  1. 患者様から利用される自賠責保険会社の連絡先と担当者を確認する
  2. 自賠責保険会社の担当者に直接問い合わせて確認する
  3. 確認を取ることができればその時点から患者様から調剤費を請求しない
  4. 確認が取れるまでは患者様から調剤費を全額支払ってもらう
  5. 確認が取れ次第、患者様には調剤費を返金する
一般的な商品の取引においても、費用の請求と支払いについて十分に確認をとります。

それは調剤薬局でも同じように考えてもらっても大丈夫です。

例えば、患者様の中には保険会社の確認を取る前に、治療を急がれて調剤薬局に来られる場合も考えられます。

その時に患者様からお金を預かっておかないと後から調剤薬局が保険会社に請求しても支払われない可能性があるのです。

調剤薬局の自賠責請求書の必要書類や書き方について!

次に、調剤薬局での自賠責レセプトの請求方について解説します。

詳細は保険会社によって違うため確認が必要ですが、多くの場合以下の書類をそろえることになります。
  • 請求書
  • 調剤報酬明細書

自賠責請求書の書き方については以下の通りです。
  • 請求書には調剤薬局の名称・所在地・電話番号・担当者を明記する。 
  • 調剤報酬明細書には患者名・薬剤料・技術料・管理料など必要事項を記載する。
これらの書式は保険会社から送られてくる書式があればそれを利用してください。なければ、こちらで請求書は調剤薬局で作成した書式で大丈夫です。

また、調剤報酬明細書も調剤薬局で普段使われているものを代用・添付されれば大丈夫です。

基本的には病院側と同じ対応でOK!

このように調剤薬局の自賠責保険の患者様への対応は、病院やクリニックで行われる方法を基本的には同じです。

最後にその他に知っておくとよいポイントを紹介します。

第三者請求

第三者請求の場合は、先ほど紹介した書類を確認の上レセプト請求時には特記事項として「第三者」と言う言葉を記入してください。特記事項の記入は月が替わるごとに毎回必要です

また、第三者請求以外のレセプトとの区別も明記してください。

請求金額の相場について

自賠責保険は自費請求と同じです。そのため請求額は調剤薬局ごとに設定することができます。

しかし、あまりにも高い金額を請求すると保険会社からクレームが入ることがあります。

そのため初めて自賠責請求を行うときは、近隣の調剤薬局や所属する協会などに一度確認されることをおすすめします。

高すぎるバイク保険に加入していませんか?

バイクに乗っている方であれば、自賠責保険だけではなく、バイク保険(任意保険)にも加入しているのではないでしょうか。


自賠責保険だけでは賄えないたくさんの補償をしてくれるので、必ず入るべきですよね。


ただ、その保険料について見直したことはありますか?バイクを購入する時のショップで言われるがままに加入していたりしませんか?


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まとめ

調剤薬局での自賠責保険の対応方法について解説してきましたが、いかがでしょうか。

今回のこの記事のポイントは
  • 自賠責の場合、請求する保健会社の確認を優先すること
  • 第三者請求の場合も書類の確認が必要
  • レセプト請求は保険会社の対応に合わせて行う
です。

これまで自賠責の対応に不慣れだった調剤薬局でもこれらのルールを知ることで滞りない対応ができるのではないでしょうか。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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