更新日:2020/06/09
車両保険なしで自損事故した場合の対処法について解説します!
車両保険なしで自損事故をした場合、車両やぶつけた電柱などの修理費用の請求で不安になる方も多いでしょう。車両保険なしだと車両の傷は補償されませんが、電柱などは対物賠償保険で補償されます。この自損事故をきっかけに車両保険の加入を検討する場合の注意点も解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 車両保険なしで自損事故にあった場合の対処法について解説!
- 車両保険未加入者は、自損事故で傷ついた車両の修理費は全額自己負担
- 自損事故で傷をつけた電柱やガードレールは、車両保険ではなく対物賠償保険
- まずは、警察と保険会社に連絡をしよう
- 車両保険なしでの自損事故をきっかけに、車両保険の加入を検討している方へ
- そもそも車両保険の加入率はどのくらい?
- 自損事故の修理代は驚くほど高額
- 保険金を新車の元手にできる魅力
- ただし車両保険を利用しないほうがお得になるケースもあることも
- 自損事故をカバーできるタイプとなしのタイプの車両保険がある
- クルマ対クルマのみをカバーするタイプの車両保険は自損事故は補償の対象外
- 車両保険を検討する上で、自損事故カバーなしかありかで悩むときの解決法
- 自損事故カバーなしでも良い人
- 車両保険をなしかありかで迷う場合
- まとめ
目次
車両保険なしで自損事故にあった場合の対処法について解説!
みなさんは車両保険に入っていますか?
もしも入っていない時に他人を巻き込まない自損事故を起こしてしまった場合の対処の仕方について不安な方もいらっしゃると思います。
どのような手順で処理をするのか?また何処に連絡をしたらいいのか?様々な疑問がありますよね。
なお加入することで、様々な補償を受けることができます。しかし任意保険ですので、必ずしも入る必要性はありません。
そこで今回の記事では
- 車両保険に加入していない場合の自損事故の対処法
- 車両保険に加入するメリット・種類を解説
- 加入するべきかしないべきかの選択方法
車両保険未加入者は、自損事故で傷ついた車両の修理費は全額自己負担
車両保険に加入していない人は自損事故を起こした場合の修理費は全額自己負担することになります。
具体例としてはご自身の運転操作の過ちで「自宅の車庫で駐車時に住宅に突っ込んでしまった。」「外灯や電柱に衝突してしまった。」などがあげられます。
特徴としては他人を巻き込んでいないことです。なおこのような場合は「物損事故」として扱われます。
なお相手がいる場合には相手側との過失の割合によって負担する金額は変わります。この割合は様々な条件によって決定します。
しかし単独では相手がいませんので修理費などは全て自己負担することになります。
自損事故で傷をつけた電柱やガードレールは、車両保険ではなく対物賠償保険
もしも自損事故で電柱やガードレールを傷つけてしまった場合は、対物賠償保険の補償対象になります。
対物賠償保険とは自動車事故で他人の所有する自動車や車、建物などに損害を与えてしまった場合に補償される保険です。
基本的に相手側の車などを修理するときに利用されますが、電柱やガードレールなどの「物」に対しても適用されます。
しかしご自身の所有物に関しては補償されません。
万が一電柱やガードレールを壊してしまった場合にはそれらを弁償しなければなりません。
金額は物によって違いはありますが、ガードレールは5,000円〜50,000円、照明柱は100,000円〜500,000円と決して安くはありません。
そのためにも対物賠償保険にも加入しておくこともおすすめです。
まずは、警察と保険会社に連絡をしよう
自損事故なら連絡をしなくてもいいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしガードレールなど電柱などに損害を与えた場合には警察に報告する義務があります。これは物などを傷つけた場合に物損事故として扱われるためです。
警察への通報を怠ると道路交通法違反となり罰則も課せられます。
また警察に連絡をしないと「交通事故証明書」が発行されないので保険金を請求することができなくなってしまいます。
保険会社にも必ず連絡をし、保険の補償対象なのか確認をしましょう。
車両保険なしでの自損事故をきっかけに、車両保険の加入を検討している方へ
車両保険未加入者がこれをきっかけに、車両保険への加入を検討するケースも多いかと思われます。
その上で、知っておくべきことについて紹介していきます。
そもそも車両保険の加入率はどのくらい?
現在、車両保険に加入している人の割合は全体の約56%です。
約半数の人が加入していますが、クルマの年式によってこの割合は大きく変わります。年式が5年落ち以内の場合、加入している人の割合は70%まで上がっています。これは年式が新しいほど補償額の割合も大きくなるためです。
年式が古いと保障金額が低く設定されがちなので高いお金を払って加入しても、事故を起こした際に修理代すべてを車両保険で賄うことができなくなる可能性があります。
そのため年式が古いクルマの所有者は加入しない人が多いのです。もしも修理が必要になってしまった場合には買い替えるという人も多いようです。
加入していない場合は、もし事故を起こしたときに自分のクルマに対する補償がありませんので自損事故の場合は全額自己負担することになります。
自損事故の修理代は驚くほど高額
現代のクルマは衝撃を吸収するように製造されているので柔らかく、少しぶつけただけでも驚くほどへこんでしまうこともあります。
そのため修理の際にパネルやドアごと取り換えというケースも多く、色合いの違いを消すためにぼかし塗装費も加わるなど、その修理代はかなり高額になることも少なくありません。
保険金を新車の元手にできる魅力
なお修理をせず、補償金を元手に新車に買い替えるという手段をとるのも1つの手です。しかし入っていないのならば、保険金自体が受け取れませんので修理代金を全額自分で負担することになります。買い替えの場合でも前の車を高く売るのは難しいでしょう。
ただし車両保険を利用しないほうがお得になるケースもあることも
自損事故で車両保険を利用すると、3等級ダウンし、さらに事故あり係数が適用されるので、翌年から保険料があがります。
そのため少額の修理費のために保険金を請求すると、保険を利用したことによる保険料アップのほうが出費としては多くなるケースがあるのです。
自損事故をカバーできるタイプとなしのタイプの車両保険がある
車両保険に加入する際の注意点としては、車両保険の種類によって自損事故をカバーできるタイプとなしのタイプがあることです。
つまり、車両保険にはクルマ対クルマのみをカバータイプと自損事故まですべてをカバーするタイプの2つがあるのです。(エコノミー型と一般型)
せっかく車両保険に加入したのに肝心の自損事故がカバーされないとすれば、これでは意味がありません。
クルマ対クルマのみをカバーするタイプの車両保険は自損事故は補償の対象外
クルマ対クルマのみをカバーするタイプというのは、クルマ同士が衝突した事故に対して、自分の過失部分によって生じた損失をカバーする保険です。
例をあげるとあなたが交差点を右折しようとしたとき、直進している車と衝突してしまった場合、7:3の割合で右折した車に過失があります。
そのため相手方の保険からは修理代の3割しか補償されませんので、残り7割が車両保険でカバーされるという仕組みになっています。
この場合、自損事故による車両の傷は、補償の対象外となるので注意が必要です。ただし、このように補償内容が限られる場合の車両保険(エコノミー型や限定A型など)のほうが保険料が安くなるという利点もあります。
車両保険を検討する上で、自損事故カバーなしかありかで悩むときの解決法
まずご自身が自損事故を起こしてしまう可能性が高いのかよく考えてみてください。
事故を起こす可能性を判断する基準は運転するのがご自身だけなのか、家族も運転するのかで確率は変わります。
当然、家族も運転する場合は事故を起こす可能性は高くなりますよね。このように自損事故が起きる可能性が高い場合は自損事故もカバーするタイプの保険に加入することをおすすめします。
自損事故カバーなしでも良い人
そもそも自損事故を起こさないという自信があるのなら、自損事故カバーの付加をなくすよりも車両保険の加入なしでも良いでしょう。
そうすることで保険料を大幅に減らすことができます。万が一、車対車で事故が起きた場合でも、過失の割合によって相手方の保険から修理代の一部がでますので、それで対応することができます。
車両保険をなしかありかで迷う場合
車両保険をなしにした場合と、自損事故カバーをなしにした場合との保険料の差は3万円程度です。もし高いと感じる場合は、他の自動車保険で保険料を下げることができないかということも検討してみるといいと思います。
インターネットで保険料を比較できるサイトを利用すると簡単に一括見積もりを取ることができます。
1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?
もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
- 車を購入する代理店で加入した
- 会社の団体割引で自動車保険に加入している
が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。
心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は
- 自損事故を起こしてしまった場合の対処法
- 車両保険のメリット
- 車両保険の決め方