自賠責保険の期限切れにはどう対処する?再加入方法や罰則を解説!

自賠責保険の期限切れ状態での事故には、罰金や懲役などのきびしい罰則が定められています。また、期限切れの場合は車検を受けることもできません。今回は期限切れで運転するとどうなるかや、再加入の方法についてなどを中心に解説します。

自賠責保険の期限切れは運転前の再加入が必要となる


自賠責保険は、すべての自動車に加入が義務づけられている強制保険です。


期限切れのまま運転をすると、罰金懲役といったきびしい処分がくだされます。


では、期限切れにはどう対処したらいいのでしょうか?また、自賠責保険以外に加入しておくべき保険はあるのか気になっている方もいらっしゃることでしょう。


そこで今回は、以下の内容を中心に解説します。

  1. 自賠責保険と任意保険の違い
  2. 期限切れで事故をおこした際の罰則
  3. 自賠責保険に再加入する方法
  4. 自賠責保険以外で加入すべき保険
この記事を読んでいただければ、自賠責保険が期限切れになった際の対処法を理解し、適切な保険で事故にそなえることができるようになります。

ぜひ最後までご覧ください。

自賠責保険とは

自賠責保険とは交通事故の被害者救済のための保険です。


原付を含むすべての自動車が強制加入となっています。


対人事故の被害者の人身的損害に対してのみ補償され、自身のけがや物損については補償の対象外です。

自賠責保険と任意保険(自動車保険)の違い

自動車が加入する保険には、自賠責保険と任意保険(自動車保険)があります


それぞれの補償範囲は以下のとおりです。

相手の死傷相手の物損自身の死傷・物損
自賠責保険傷害:120万円まで
死亡:3,000万円まで
後遺障害:4,000万円まで
補償されない補償されない
任意保険補償される補償される補償される


自賠責保険は被害者の人身的損害のための保険なので、事故全体への補償が不十分なことが少なくありません。


そのため自賠責保険と任意保険の両方に加入するのが一般的です。

自賠責保険は法律での加入義務がある

自賠責保険は法律で加入が義務づけられています


自動車だけでなくバイクや原付も加入が必要です。期限切れの自動車で公道を走ることはできません。


期限切れの運転に対してはきびしい罰則が定められているので、自賠責保険の期限が切れた自動車は絶対に運転しないようにしましょう。

自賠責保険が期限切れのまま事故をおこした際の罰則


自賠責保険の期限切れ状態での事故に対してはきびしい罰則が定められています


大きく以下のふたつです。

  • 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
  • 免許停止処分
それぞれくわしく見ていきましょう。

①1年以下の懲役または50万円以下の罰金

自賠責保険が期限切れの状態で事故をおこすと、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。 


運転しただけで罰則の対象となる

事故をおこさなくても、期限切れ状態の自動車は運転しただけで罰則の対象です。事故時と同等の罰が科せられます。


また、証明書の不携帯についても30万円以下の罰金が定められているので注意しましょう。

②免許停止処分

自賠責保険の期限切れ運転に対しては6点の違反点数が付加されるため、即座に免許停止処分となります。


過去3年間に前歴がなければ、免許停止期間は30日間です。 


ただし停止処分者講習を受けることで、停止期間を短縮することができます


免許停止期間中の運転は厳禁

免許停止期間中の運転には25点の違反点数が付加されます。


免許取消処分にくわえて2年以上の欠格期間が科せられるので、免許停止期間中には絶対に運転しないようにしましょう。  

自賠責保険が有効で車検のみ期限切れなら仮ナンバーを取得する

自賠責保険が有効で車検のみ期限切れの場合は仮ナンバーを取得することになります。


仮ナンバーとは、特別な理由がある場合にのみに取得できる一時的なナンバープレートのことです。原則として5日間が期限ですが、自治体によっては延長できることもあります。


なお、仮ナンバーなしで公道を運転した場合は、違反点数6点にくわえて6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられるので注意しましょう。

仮ナンバー取得の流れ

仮ナンバー取得は、運行経路が含まれる市町村役場に申請します。 


窓口にある自動車臨時運行許可申請書のほか、以下が必要です。

  • 車検証もしくは抹消登録証明書
  • 自賠責保険証
  • 印鑑と身分証明書
  • 手数料

仮ナンバーの使用当日もしくは前日に申請したうえで、期限内の返納が必要となります。


返納期限違反や紛失に対しては罰金や弁済金などが科せられることがあるので注意しましょう。

レッカー移動する場合でも仮ナンバーは必要となる

レッカー移動する場合でも仮ナンバーは必要となります。


レッカー移動の際、後輪は地面に接しているため、公道を走っているのと同じ扱いになるからです。


なお、レッカーサービスは保険会社によって適用条件が大きく異なるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

自賠責保険と車検の両方が期限切れならまずは自賠責保険に再加入する

自賠責保険と車検の両方が期限切れならまずは自賠責保険に再加入する必要があります。


自賠責保険に加入していないと車検を受けられないからです。


実際の流れは以下のようになります。

  1. 自賠責保険に再加入する
  2. 仮ナンバーを取得する
  3. 車検を受ける

なお、自賠責保険への再加入は保険会社の窓口だけでなく一部の自動車販売店やカー用品店、ガソリンスタンドなどでも可能です。


ただし保険会社以外は保険証券の発行に時間がかかることがあるので注意しましょう。

原付と250cc以下のバイクの自賠責保険はコンビニで再加入できる

原付と250cc以下のバイクの自賠責保険はコンビニで再加入できます。 


店頭の端末で必要な情報を入力して手続きをすることで即日発行が可能です。


原付と排気量の少ないバイクは車検が不要なため、自身の都合で自賠責保険の期間を選ぶことができます。ですから、予算が許すのであれば長期契約も有用な選択肢といえるでしょう。


ただし、長期契約の場合は自賠責保険の期間に気を配らなくなりがちなため、日ごろから自賠責保険のステッカーを意識的に確認することをおすすめします。

自賠責保険だけでなく任意保険の必要性も高い理由

自賠責保険だけでなく任意保険への加入の必要性も高い理由が大きくふたつあります。

  • 加害相手が任意保険未加入のときに賠償金が低額になるから
  • 自賠責保険では車の修理や買い替え費用が補償されないから
それぞれくわしく見ていきましょう。

①加害相手が任意保険未加入のときに賠償金が低額になるから

交通事故で相手方が任意保険に未加入の場合、受けとる賠償金が低額になるおそれがあります。自賠責保険のみでは補償金額に上限があるからです。


相手方の自賠責保険で補償が不足した際には自身の任意保険で補償を受けることができます。


ただし、適用条件は保険会社によって異なるほか、特約の付加が必要なこともあるので、必ず事前に確認しておきましょう。

②自賠責保険では車の修理や買い替え費用が補償されないから

自賠責保険では車の修理や買い替えにかかる費用が補償されません


ですから、とくに以下のような人は任意保険の必要性が高いといえます。

  • 十分な収入や貯蓄がない人
  • 自動車がないと困る生活環境の人
  • 自動車が高価もしくは新車である人
  • ローンの返済額が多く残っている人
このような人は、事故で自動車が使えなくなるリスクにそなえて任意保険に加入しておきましょう。

なお、任意保険のなかでも自動車の修理費などを補償する保険のことを車両保険と呼びます。

参考:人身事故で罰金や刑罰がないケースもある

被害者のけがの治療期間が21日以下の場合は、人身事故でも罰金なしとなるケースがあります。軽い人身事故は原則不起訴だからです。


また、執行猶予つきの判決であれば、猶予期間が過ぎれば刑罰を受けることもありません。


ただし罰金や刑罰がなかったとしても被害者への賠償責任や車両の修理費用などは発生するため、保険には必ず加入しておきましょう。

高すぎるバイク保険に加入していませんか?

バイクに乗っている方であれば、自賠責保険だけではなく、バイク保険(任意保険)にも加入しているのではないでしょうか。


自賠責保険だけでは賄えないたくさんの補償をしてくれるので、必ず入るべきですよね。


ただ、その保険料について見直したことはありますか?バイクを購入する時のショップで言われるがままに加入していたりしませんか?


実は、バイク保険は少し条件を見直すだけで年間の保険料が1万円近く安くなることがあるのです。


ただ、自分で多くの保険会社で見積もりをして比較するのは大変ですよね。


そんな時は一括比較サービスを利用してみましょう。一括比較サービスであれば、一度の入力で多くの保険会社の見積もりを取ってくれます。


しかも何度利用しても無料です。一度利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ:任意保険を選ぶならまずは複数の保険会社に見積り依頼を!

自賠責保険の期限切れについて解説してきましたが、いかがでしたか?


今回の記事のポイントは以下のとおりです。 

  • 自賠責保険の期限切れ運転にはきびしい罰則があり、運転前の再加入が必要
  • 車検切れの場合は仮ナンバーを取得する
  • 自賠責保険だけでなく任意保険の必要性も高い

いつ自分が加害者になるかはわからないため、必ず保険でそなえましょう。


なお、任意保険を選ぶ際は複数の保険会社に見積りを依頼することをおすすめします。


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