更新日:2018/02/26
自転車保険の加入が埼玉県で義務化。あなたは加入していますか?
平成30年4月1日から自転車保険の加入が埼玉県で努力義務から義務化されます。埼玉県では自転車保険の加入率が半数以下だったことに加え、自転車事故の損害賠償金が高額化していることを背景に、関東で初めて自転車保険の加入を義務化することになりました。
目次を使って気になるところから読みましょう!
自転車保険の加入が埼玉県で義務化!?埼玉の皆さん知ってましたか?
今回の記事では、埼玉県で自転車保険の加入を義務化することについて説明します。
埼玉県で自転車に乗る場合は、自転車保険に加入する義務があるので、埼玉県に住んでいる方だけでなく、埼玉県で自転車に乗る機会がある方も参考にしてみてください。
平成30年4月1日より埼玉県では自転車保険の加入が義務化されます!!
いままでは自転車保険の加入は努力義務でしたが、平成30年4月1日より埼玉県での自転車保険の加入が義務化されます。
自転車保険の加入義務化の背景
自転車事故で相手にケガをさせてしまい、ケガをした相手に障害が残ったり、最悪のケースでは死亡させてしまうこともあります。そのような場合には、高額な損害賠償金を支払わなければならず、加害者が自己破産するケースもあります。
こういった背景をもとに、埼玉県では自転車保険の加入を義務化することになりました。
関東で初!!努力義務からの脱却
2018年1月現在、兵庫県や大阪府、滋賀県、鹿児島県が自転車保険の加入を義務化していますが、埼玉県が関東で初めて努力義務から義務化に踏み切りました。
「埼玉県自転車の安全な利用の促進に関する条例」改正の概要
- 自転車利用者の自転車保険加入を努力義務化から義務化する
- 事業者の自転車保険加入を義務化する
- 自転車貸付業者の自転車保険加入を義務化する
- 自転車小売業者と学校は、自転車保険加入の有無の確認と情報提供を努力義務化する
対象者と義務内容の一覧
自転車利用者(利用者が未成年の場合は保護者) | 自転車保険への加入を義務化 |
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事業者(事業活動に自転車を利用する事業者) | 自転車保険への加入を義務化 |
自転車の貸付業者(自転車の貸し付けを業とする者) | 自転車保険への加入を義務化 |
自転車の小売業者 | 購入者の自転車保険への加入の有無を確認、自転車保険に関する情報提供を努力義務化 |
学校 | 生徒の自転車保険への加入の有無を確認、自転車保険に関する情報提供を努力義務化 |
義務違反による罰則は?
自転車保険の加入義務違反の罰則を設けるためには、自転車保険加入の有無を調べなければなりません。しかし、自転車事故を補償する保険は、自転車保険だけでなく自動車保険や傷害保険の特約で付帯していたり、家族が契約している場合があります。
したがって、自転車保険加入の実態を把握するのが難しいため、罰則は設けられていません。
加入すべき保険の形態は?自動車保険の特約等でもいいの?
埼玉県で加入が義務化されるのは、自転車事故で他人に傷害を与えてしまったことに対して補償する保険です。したがって、自動車保険や傷害保険に加入していて、その保険の補償内容の中に自転車事故によって発生した傷害に対する補償があれば、自転車保険に加入しているということになります。
埼玉県で自転車に乗る場合は、自分が加入している保険に、自転車事故の傷害を補償する内容があるかどうかを確認しましょう。
まとめ
埼玉県での自転車保険の加入が義務化された背景や内容を理解していただけたかと思います。
埼玉県で自転車に乗る場合は自転車保険の加入が義務化されているので、自転車保険に加入しなければなりません。自転車保険はすでに加入している保険の特約の内容によっては、すでに加入している場合もあります。自分が加入している保険に自転車保険に該当する特約があるか確認しましょう。
自転車保険に加入していなくても罰則はないですが、自転車事故で他人に傷害を与えてしまった場合に、高額な損害賠償金を支払うことになってしまいます。万が一の場合に備えるためにも、自転車保険に加入しておくことをおすすめします。