更新日:2022/12/06
海外旅行保険の補償額の相場・平均金額は?海外の医療費も解説
海外旅行保険の補償額はいくらぐらいで十分なのか、クレジットカードについている保険で十分なのか、理解していますか?今回は、海外旅行保険の補償額の相場・平均金額、高額な海外の医療費、おすすめの補償額、クレジットカードの保険、補償が足りない場合の対処法を解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
海外旅行保険の補償額の相場・平均金額は?
- 海外旅行保険の補償額の相場
- 十分な補償を付けたい方の海外旅行保険
- クレジットカードの海外旅行保険
海外旅行保険の補償額相場と高額な海外の医療費を紹介!
- 補償額の相場はいくらくらいなのか?
- 海外の医療費の相場はどのくらいかかるのか?
- 高齢者こそ保障が必要って本当?
平均金額はいくら?補償額の相場
現在、海外旅行保険の平均補償額をまとめたデータが存在しないため、平均的な補償額の相場から必要補償額を考えるよりも、実際の事例から必要補償額を求めることが賢い選択といえます。
ジェイアイ傷害火災保険では、『海外旅行保険事故データ』というレポートを毎年出しています。
その中で海外の医療費データや、実際にかかった費用がまとめられているので、このデータを参考に必要な補償額を考えていきます。
かなり高額な海外の医療費
海外の医療費は日本と比べてかなり高額になります。
ジェイアイ傷害火災保険の『海外旅行保険事故データ(2017)』によると、海外での治療費に支払われた保険金は以下の通りとなります。
国(地域) | 内容 | 支払保険金 |
---|---|---|
イギリス | 虫垂炎で4日間入院し手術を受ける。家族が駆け付ける。 | 305万円 |
エジプト | 肺炎で12日間入院。家族が駆け付ける。 | 415万円 |
ハワイ | 脳梗塞で6日間入院。家族が駆け付ける。 | 678万円 |
韓国 | 雪道で転倒し大腿骨骨折。10日間入院し手術を受ける。 | 449万円 |
地域にもよりますが、よくある盲腸の手術や肺炎による入院でも、海外での治療費は300万円を超えてしまいます。
また、緊急搬送が必要なケースでは、場所によってはチャーター機での搬送が必要となるため、搬送費を含めた治療費が高額になるケースが見受けられます。
例えば、シンガポールでのナイトサファリ中に転倒し、脳挫傷によりチャーター機による緊急搬送が必要となったケースでは、52日間の入院・手術と合わせ約2060万円の費用が掛かったという例もあるようです。
最低でも1,000万円の補償を付けることが相場であり、さらに高額な治療費に備えるためには、2000万円以上を保険金額として設定するとよいでしょう。
高齢者は海外旅行保険が重要
参考:健康保険だけでは不十分な海外の医療費
健康保険では海外での治療費用は保障されないの?と思う方も多いと思います。
健康保険でも、日本と同じように海外での治療費用を保障してくれる海外療養費制度があります。
しかしこの制度は、海外で受けた医療費と、同様の治療を日本で受けた場合の医療費を比べて、どちらか低い方の7割が保障されるという制度ですので、あまり期待ができません。
例えば、ハワイで虫垂炎の治療費を受けた場合、約300万円(手術と平均2日間の入院)が必要になります。
しかし、日本で虫垂炎の治療を受ける際の費用は、60万円(手術と4日間の入院)となります。
そのため、健康保険からは低い方の7割である42万円しか支払われず、残りの約250万円は自己負担になります。
このことからも、海外旅行保険で治療費を十分確保することが必要といえます。
十分な補償を付けたい方の海外旅行保険
- たくさんの加入方法
- 補償金額が1000万円以上の海外旅行保険について
様々な加入方法
海外旅行保険が必要であることがわかったら、次に考えることはどうやって入るかです。
海外旅行保険に加入する方法は
- 旅行会社等の代理店で加入する。
- インターネットから自身で加入する。
このうち、インターネットからの加入は、多くの保険会社で保険料の割引が適用されるためおススメです。
補償金額が1000万円以上の海外旅行保険
現在販売されている海外旅行保険では、治療費の補償が最低でも1,000万円からが相場です。
そのため、あとはより高額な支払いに備えて、2,000万円や、無制限といったプランから自分に合ったものを選択されるとよいと思います。
また、多くの方が持っているクレジットカードにも、実は海外旅行時の補償が付保されていますので、それ見込んだうえで補償額を決定するのもよいと思います。
節約したい方の海外旅行保険:クレジットカードで十分?
先ほどクレジットカードにも海外旅行保険がついていると書きましたが、実際どれほどの補償がついているのでしょうか?
補償額を知り、現在持っているクレジットカードで十分な補償がされていれば、海外旅行保険に加入しなくてもよく、保険料が節約できるでしょう。
では、クレジットカードでの補償について、
- クレジットカードでの補償金額の相場
- クレジットカード選びの3つのポイント
クレジットカードでの補償金額の相場
主なクレジットカードの補償額の相場は以下の通りです。
カード名 | 治療費の補 | 自動付帯か利用付帯か | 年会費 |
---|---|---|---|
楽天カード | 200万円 | 利用付帯 | 無料 |
エポスカード | 疾病:270万円 傷害:200万円 | 自動付帯 | 無料 |
アメリカンエキスプレスカード | 100万円 | 利用付帯 | 12,000円 |
三井住友VISAカード | 50万円 | 自動付帯 | 1,250円 |
dカード | 300万円 | 自動付帯 | 初年度:無料 2年目以降:1,250円 |
JCB一般カード | 100万円 | 利用付帯 | 1,250円 |
クレジットカード選びの3つのポイント
クレジットカードを選ぶ際は、
- 年会費
- 補償金額(特に治療費用)
- 自動付帯か利用付帯か
の3つをポイントを比較するとよいでしょう。
また、1枚のクレジットカードの補償金額は少なめの相場となっています。
そのため、足りない場合は、2枚以上を保有することで補償額を上乗せして、必要な補償を確保する方法や、海外旅行保険も合わせて加入することで補償額を補う方法もあります。
自身にあった方法を試してみてください。
まとめ:高額な医療費に備え海外旅行保険に入ろう
- 海外の医療費はかなり高額な請求になることが多い
- 海外旅行保険は、最低でも補償金額は1000万円以上にすること
- クレジットカードの補償額が十分であれば海外旅行保険に加入してくてもカバーできる