更新日:2022/12/06
携行品損害保険は重要!クレジットカードの保険で充分にカバーできる
海外旅行での携行品が盗難や紛失に遭ってしまったとき、携行品損害保険の補償を受けられれば安心です。クレジットカードに付帯されている携行品損害保険を有効に利用するために知っておきたいことやクレジットカードの選び方などについてご説明していきます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 携行品の盗難や紛失に対してクレジットカード付帯の保険で補償されるのか
- クレジットカード付帯保険の条件によって携行品損害の補償内容が変わる
- クレジットカード自動付帯の保険は必ず携行品損害補償を受けられる
- クレジットカード利用付帯の保険は携行品損害の補償が受けられない場合がある
- クレジットカード付帯の保険で携行品損害の補償手厚く受けるためには
- クレジットカード自動付帯の保険に複数加入する
- 家族の携行品損害までを対象としたクレジットカード付帯保険に加入する
- 携行品の補償をクレジットカードで利用するときの注意点
- クレジットカード付帯の保険を複数利用できない会社がある
- クレジットカードの紛失には携行品の補償が受けられない
- まとめ
目次
携行品の盗難や紛失に対してクレジットカード付帯の保険で補償されるのか
実は、一番多いトラブルは治療や救援に関するもので全体の約49%を占めています。
海外での医療費は日本と比べものにならないほど高額になることは知られていますので納得しやすいのではないでしょうか?
そして、つい見落としてしまいがちですが、携行品の盗難や損害によるトラブルも大きい割合を占め、全体の約32.5%にもなっています。
携行品保険は保険会社の海外旅行保険でカバーする場合とクレジットカード付帯の海外旅行保険でカバーする場合とがありますが、その補償額には大きな差があります。
保険会社の海外旅行保険では携行品損害の金額は30万~50万円などプランによって様々ですが、クレジットカードの海外旅行保険では20万~30万円のものが多くなっています。
携行品保険に、より大きな補償を求める場合は、保険会社の海外旅行保険に加入すると安心な補償を手に入れることができるといえます。
クレジットカード付帯保険の条件によって携行品損害の補償内容が変わる
クレジットカードを持っているだけで自動的に携行品損害保険が適用される場合と、一定の条件を満たした場合にのみ適用される場合とがありますので、それぞれ確認していきましょう。
クレジットカード自動付帯の保険は必ず携行品損害補償を受けられる
ただし、クレジットカードによって携行品損害保険の補償額は異なりますので、保有しているクレジットカードがどの位の補償に対応しているのかは事前にしっかりと確認しておく必要があります。
携行品損害保険の補償額は、一般のクレジットカードで20万~30万円程で、ゴールドカードになると50万円程の補償が付帯されていることが多いです。
クレジットカード利用付帯の保険は携行品損害の補償が受けられない場合がある
海外旅行保険が利用付帯になっているクレジットカードの保険を適用させるためには、そのクレジットカードで出国までの公共交通機関の利用代金や旅行代金などを支払うことが条件となります。
例えば、空港までのタクシー代や電車代をクレジットカードで支払ったり、ツアー代金を支払ったりすれば海外旅行保険が適用され、携行品損害の補償も受けることができます。
携行品損害をしっかりと補償したいのであれば、ご自分の保有しているクレジットカードの海外旅行保険が、自動付帯なのか利用付帯なのかを確認し、利用付帯であれば旅行代金を支払うなどの条件を満たす必要があります。
クレジットカード付帯の保険で携行品損害の補償手厚く受けるためには
携行品損害の補償を充分なものにするためには、複数のクレジットカードを保有することによってその分補償を上乗せすることができます。
また、家族で海外旅行に行く場合は、家族の携行品損害も補償の対象に加える必要があります。
クレジットカード自動付帯の保険に複数加入する
そして、自動付帯のクレジットカードを複数枚保有することによって、その分補償額が上乗せされるので、携行品損害も手厚い補償を得ることができます。
例えば、クレジットカードAでの携行品損害補償が20万円でクレジットカードBの携行品損害補償が20万円だった場合、合計で40万円の携行品損害補償を得ることが可能となります。
さらに、年会費が無料のクレジットカードでも海外旅行保険が自動付帯されているものもがありますので、それを利用すれば費用をかけずにお得に手厚い補償を受けることができます。
家族の携行品損害までを対象としたクレジットカード付帯保険に加入する
夫婦2人での旅行の場合は、年会費無料で海外旅行保険が自動付帯されているクレジットカードを2枚持っていれば、費用をかけずに携行品損害の補償を得ることができます。
専業主婦・主夫の方でも、配偶者に安定した収入があればクレジットカードを発行することができますので、夫婦それぞれが1枚ずつ持っているといいでしょう。
小さい子供連れの場合は、クレジットカード会員本人だけでなくそれ以外の家族も対象となるクレジットカードを選ぶことをおすすめします。
年会費無料のクレジットカードで家族全員が補償対象となるものは数少ないですが、有効活用して費用をかけずに家族全員分の補償を確保しておきましょう。
また、クレジットカードには航空機が遅延した場合に伴って発生した宿泊費用や食事代などを補償してくれる「航空便遅延費用補償」があり、これも万が一のトラブルに備えて大切な補償ですので、補償が付帯されているクレジットカードを選ぶとより安心です。
携行品の補償をクレジットカードで利用するときの注意点
間違いなく補償を適用させるためにも、注意点についてもしっかりと理解しておきましょう。
クレジットカード付帯の保険を複数利用できない会社がある
クレジットカードによっては「カード保険は必ずしも合算できるわけではないため、充分な補償を確保したい場合は別途保険に加入することをおすすめします」と説明しているものもあります。
ご自分が海外に持っていくクレジットカードが補償の合算ができるかどうかについて、出国前に必ず確認しておき、もしできない場合は新たに合算可能なクレジットカードを発行しておくなどの対処が必要になります。
クレジットカードの紛失には携行品の補償が受けられない
例えば、現金、小切手、コンタクトレンズ、義歯、動植物、ウィンドサーフィンやサーフィンなどの用具、危険と判断されるスポーツの用具などは補償の対象外となります。
そして、大切なことですが、クレジットカード自体の紛失も携行品損害の補償は受けることができません。
もしクレジットカードを紛失してしまったら、携行品損害補償ではなく、速やかにサポートセンターに連絡するようにしましょう。
心配な場合は、紛失してしまった時の対処法について、事前に確認しておくと安心です。
まとめ
さらに、より手厚い補償を得たい場合は、クレジットカードを複数枚保有することによって、補償を上乗せすることが可能となります。
しかし、中には補償の上乗せができないクレジットカードもありますので、事前に確認することが大切です。
携行品トラブルについてはそれほど重要視されない方が少なくありませんが、治療・救援に関するトラブルに次いで2番目に多いトラブルとなっていますので、充分な補償を受けられるようなクレジットカードの保険を選ぶようにしましょう。