海外在住者が海外旅行時、海外旅行保険への加入はどうすべきかを解説

海外在住者の方が、それ以外の国へ海外旅行するときに、海外旅行保険はどうしたらよいか迷うでしょう。帰国の条件付きで、日本の海外旅行保険に加入することはできますが、面倒ですよね。実は海外在住者向けの海外旅行保険があるのです。その加入条件と注意点を解説します。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

日本の海外旅行保険に”海外在住者”は加入できる?

企業のグローバル展開や退職後の海外移住などで、海外に住む日本人が多くなってきていること、最近よく耳にしませんか?

テレビでも海外に住む日本人の生活がよく紹介されていたりしますよね。


身近にも今後、海外赴任を予定していたり、これから海外移住を計画している人がいるかもしれません。


では、そんな海外在住者にこれからなる人、あるいはすでに海外に住んでいる人は日本の海外旅行保険に加入することはできるのでしょうか。


そこで、この記事では海外在住者の海外旅行保険について、

  • 海外在住者が日本の海外旅行保険に入ることは可能か
  • 海外在住者向けの海外旅行保険の特徴
  • 海外在住者にとってのクレジットカード付帯の海外旅行保険の注意点

以上のことについて解説していきます。


この記事を読んでいただければ、これから海外旅行保険への加入を考えている海外在住者の方にとって、参考になるかと思います。


ぜひ最後までご覧ください。

海外在住者でも日本の海外旅行保険に加入は”可能ではある”

海外在住者であっても海外旅行保険に加入すること自体は可能ではあります。

しかし、日本の海外旅行保険は基本的に、自宅を出発してから自宅に帰宅するまでを補償期間と定めており、渡航目的も旅行の場合のみとなっています。


加えて、金融庁が定めているルール上、日本の海外旅行保険は国内からしか手続きを行うことができません。


そのため、海外在住者が日本の海外旅行保険に加入するためには、一度日本に帰国し日本の海外旅行保険に入り直してから、再度日本を出国するという少々厄介な手順を踏まなければならないのです。

ただし、日本に”帰国する前提”での加入が必須

日本に一時帰国し、日本の海外旅行保険に加入することができたとしても、補償期間が自宅を出発してから自宅に帰宅するまでと定められている通り、日本の海外旅行保険は日本に帰国するのが前提となっています。

そのため、元々海外在住者の方やこれから現地での就職を予定している方だと、いつ帰ってくるかわからないということで「帰国する前提」という加入条件を満たすことができません。


海外在住者の方にとって、日本の海外旅行保険に加入することは非常にハードルが高いのです。

海外在住者は基本的に現地の海外旅行保険に加入するべき

日本の海外旅行保険に加入することが難しいとなると、やはり海外在住者が考えるべきは現地の海外旅行保険ということになるでしょう。

日本の海外旅行保険とは違い、日本を出国した後でも加入できるため、一時帰国するなど面倒な手順を踏む必要がなく、「帰国する前提」といった満たさなければならない加入条件もありません。

海外在住者向けの海外旅行保険がある


現地の海外旅行保険を契約するべき海外在住者にとって、海外在住者向けの海外旅行保険があるならありがたいものです。

実際のところ、海外在住者向けの海外旅行保険というものは存在しており、保険会社が提供している商品によって、日本語に対応していたり幅広い分野を補償していたりとそれぞれ特徴を有しています。


これから保険に加入しようと考えている海外在住者の方は、自分に最も最適な保険を選ぶために保険商品の特徴や、補償内容をよく確認していきましょう。

グローブパートナーなど、保険会社によっては”日本語対応”もある

海外在住者向けとなると、保険商品はやはり海外の保険会社が提供しているものになるため、英語ができるというのが必須条件になってきます。

そのため、英語が苦手な方からするとトラブル発生時の問い合わせなどで、上手く対応できないのではないかと不安になってしまうかもしれません。


しかしながら、やはり海外在住者向けであっても日本語に対応している保険会社というものは存在します。


代表的なものとしては、海外旅行傷害保険を提供している「グローブパートナー」という保険会社が挙げられます。


この保険商品は、常時パリに駐在している日本人のいる保険代理店が扱うものであるため、日本語直通ダイヤルが存在します。


申込や質問に関しても、この日本語直通ダイヤルで行うことができます。


また、事故や病気などで入院することになった際には、24時間365日で対応してくれるため、現地で病院にお世話になったときにも安心です。

保険料を割安に抑えているが、携行品の補償に制限があることもある

グローブパートナーは、日本の保険会社や海外在住者向けの保険商品を提供している海外の保険会社と比べ、保険料が割安です。

日本語対応がついて、なおかつ割安でお得だと思われる方がいるかもしれませんが、割安であるということは言い換えれば、補償内容が他の保険商品と異なるということです。


グローブパートナーの場合ですと、携行品の補償に制限があります。


グローブパートナーの主な補償内容としては、

  • 入院・通院・薬・検査等の医療費
  • 時刻までの緊急移送等のアシスタントサービス
  • 個人賠償責任補償
  • 傷害死亡後遺障害補償
  • 自国から渡航地までの往復時の寄託手荷物補償

などがありますが、携行品損害に関する項目はありません。


もちろん、すでに現地に定住している海外居住者にとってみれば携行品損害は必要ないと考えるかもしれません。


しかしながら、住んでいる地域や旅行先が治安の悪い地域だった場合、一眼レフやスマートフォンなど高額なガジェットが盗まれることがないとも言い切れません。


住んでいる地域や渡航先がどのような地域に属しているのか考えて検討してみるとよいでしょう。

ただし、ビザを所有している場合に限ることなどが加入条件の一つとしている

現地で海外旅行保険に加入するにあたっては、海外在住者が住んでいる国や地域によって民間の保険だけでなく、公的な保険も存在します。

当然のことながら、お住まいの国や地域によって、外国人が公的な保険に入れるかどうかは異なりますが、民間の保険にせよ公的な保険にせよ、ビザを所有していることを加入条件の一つにしていることがあります。


そのため、現地で海外旅行保険に加入する際には、お住まいの国や地域が海外旅行保険を申し込むにあたって、有効なビザを求められるのかどうか、きちんと確認する必要があります。

参考:海外在住者はクレジットカードは必須だが、”日本の海外旅行保険は対象外”

海外在住者にとって、クレジットカードは決済手段として便利であるだけではなく、所有者の信用を証明する上でもなくてはならないものです。

加えて、クレジットカードには利用付帯や自動付帯といった海外旅行保険が付いているため、わざわざ海外旅行保険に加入しなくても、クレジットカードさえ持っていれば大丈夫だと考える方もおられるかもしれません。


そして、現地でクレジットカードを持っていなかった場合、新たに海外からクレジットカードを発行してもらえば、海外旅行保険も付いてきて安心だと考えがちです。


確かに、海外からクレジットカードを作る難易度は高いものの、各々のカード会社の条件を満たせば可能あり、海外旅行保険が付帯されているカードを手に入れることはできます。


しかしながら、クレジットカードを発行すること自体はできたとしても、付帯される海外旅行保険は日本の保険会社のものであるため、付帯されている保険を利用するためには、日本を出国するという条件を満たさなければなりません。


そのため、たとえ海外からクレジットカードを発行することができたとしても、海外旅行保険を利用するためには、やはり一度日本に帰り、再度出国する必要が生じてきます。


海外在住者にとって、クレジットカード付帯の海外旅行保険は一度帰国しなければ利用できず、対象外であるため、付帯されている保険を活用しようと考えてる方は今一度、再考する必要があるかもしれません。

まとめ

海外在住者の海外旅行保険について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • 海外在住者でも日本の海外旅行保険に入ること自体は可能であるが、条件付きであるため、海外在住者には不向きである
  • 海外在住者向けの海外旅行保険があるが、補償内容をよく確認する
  • クレジットカード付帯の海外旅行保険は一度帰国しないと使えない

です。


海外在住者にとって、日本の海外旅行保険に加入するためには色々と制約があるため、補償内容をよく吟味した上で、現地の海外旅行保険への加入を検討してみましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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