海外旅行保険で調査されるときってどんなとき?疑問にお答えします。

その請求は本当に正当な請求ですか?近頃、海外旅行保険を悪用する人たちが増えています。海外だから分かりゃしないだろう、と思ったら大間違いです。海外旅行保険も通常の保険と同様に厳しい厳しい調査があります。今回はそんな海外旅行保険の調査に焦点を当ててご紹介します。

海外旅行保険を利用するにあたり、保険会社の調査を解説!

あなたは、海外旅行保険で盗難にあった場合、保険会社に調査されることはあるのかについてお調べのことでしょう。


交通事故や生命保険の請求時に保険会社から調査されることがあるように、海外旅行保険にも、同様に『調査』があります。


海外旅行保険の調査とはどんなものなのでしょうか。また、どのような場合に調査が行われることがあるのでしょうか。


そこで、この記事では、「海外旅行保険を利用した場合の調査について」


  • 海外旅行保険も、保険会社は契約者を調査することがある
  • 盗難、怪我や病気、携行品の補償の請求や告知義務違反の可能性がある場合は、保険会社に調査される場合がある

以上のことに中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、海外旅行保険で、実際に保険金を請求する時の参考になるかと思います。


ぜひ最後までご覧ください。

海外旅行保険も、保険会社は契約者を調査することがある

時代は進化し、昔は高価で手の届かなかった海外旅行ですが、格安航空券などをきっかけに、国内旅行よりも海外旅行の方が安いとの声が聞こえてくるくらい、海外旅行はとても身近なものになりました。


それをきっかけに海外旅行保険を利用する人も増え続けています。

海外旅行保険も通常の保険と同様に契約者を調査することがあります


では実際にどんなときに調査するのか。


詳しく見ていきましょう。



海外旅行保険会社が調査をするときはこんなとき

海外旅行保険で調査されるのはどんなときなのでしょうか。


それは、主に以下のようなときに場合に、保険金の請求を行う場合、保険会社が調査をすることがあるようです。

  1. 海外旅行先で盗難にあった場合
  2. 海外旅行先で怪我や病気にあったとき
  3. 海外旅行先での携行品の補償請求時
  4. ”加入者に告知義務違反の疑い”が出た時 

それぞれについて細かく見ていきましょう。

海外旅行先で盗難にあった場合

海外旅行保険には、盗難に対しての補償が付いています。保険会社や契約プランによって様々ですが、限度が30万円というケースが多い様です。

また、パスポートであれば5万円までです。契約者から盗難の申告があった場合、種類を提出されてすぐ支払いとはなりません。調査員が日本国内にいながら、電話やインターネットを駆使し、本当に盗難があったのかを調べるケースがあります。


本来であれば、海外に出向いて調査をするのが確実なのですが、保険金が少額なことから、わざわざ海外に出向いて調査をしても赤字になってしまいます。


そのため、日本国内から調査をすることになります。盗難であれば、その国の警察にきちんと被害届けが出されているかも重要です。


盗難の保険金がでるためには警察への照会が必要となるからです。これは約款に記載されています。

海外旅行先で怪我や病気にあったとき

海外と一言で言っても国は様々なので一概には言えませんが、日本で受ける医療サービスの金額よりも高額になることが多いのが海外旅行です。 

海外旅行保険で治療費の請求をする場合も関係医療機関が調査される場合があります。保険金の請求書には、情報開示のための同意書が盛り込まれており、保険会社はすべての情報を開示するように要求することができます。


海外の治療はとんでもなく高額になってしまうケースがあります。そのため、これは契約者への調査というより、医療機関へ適切な治療だったのか等を調査という名目の方が大きいのかもしれません。

海外旅行先での携行品の補償請求時

海外旅行保険では、この補償が一番悪用されやすい補償であり、近年も悪用する人が増えています。携行品について補償されるケースは『盗難』のみです。

紛失や破損については補償されません。それにも関わらず、紛失したのに『盗難』として保険金を請求するケースが続出しています。調査員は、契約者の証言からすべての裏を取るように調査します。


例えば、バックを盗難されたケースでは、大きさや色はもちろんですが、何が入っていいたかまで詳細に聞き出し、同様の大きさのバックで証言通りの荷物を入れることができるかどうかを実験します。


証言通りの荷物が入らないのであれば、証言に矛盾があることになり、疑われ、保険金の支払い拒否になるケースがあります。


”加入者に告知義務違反の疑い”が出たとき

これは主に健康に対する疑いが出たときに調査されます。海外旅行保険のみならず、傷病を補償するタイプの保険には契約者の健康状態を把握する『告知義務』という審査があります。

その審査で健康上に問題があると判断された方は、海外旅行保険を契約することはできません。保険会社によってまちまちですが、概ね以下のような方は契約を拒否されているケースが多いようです。


  • 現在の健康状態
  • 過去の傷病歴
  • 持病の有無
  • 身体の障害状態
  • 他の傷害保険契約の有無
  • 過去における保険金の請求の有無
  • 旅行行程中の危険な運動等の有無 など


保険金の請求と告知された内容があれば、告知義務違反を疑われ、調査の対象となります。

告知義務違反が認められると、もちろん保険金は支払われません。 

まとめ

海外旅行保険の調査について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • 海外旅行保険にも調査がある
  • 簡単に保険請求が通るわけではない
  • 保険金を請求する場合は、事実を明確に伝える

です。


「海外だから事実確認はできないだろうし、適当なことを言って保険をもらおう」

としても、絶対に保険請求は認められないと考えておいた方がよいでしょう。


保険会社は徹底的に調査をし、請求者が発言したことの裏をとります。

1点でも怪しいと勘ぐられることがあれば、すべてが疑われてしまいます。


海外旅行保険はあくまで、リスクを減らすために加入するものであり、儲けるためとか得するためなどといったような悪しき心で加入してはいけません。 

海外旅行保険を利用する際は正当な理由でご利用ください。

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