海外旅行保険でデング熱は補償の対象になるの?わかりやすく解説!

海外旅行保険とは、海外を旅行中に予期せぬ病気・ケガ・事故等に見舞われたとき、そこで生じた金銭的な負担をカバーしてくれる保険です。デング熱等の感染症も海外旅行保険の補償対象です。ただし、デング熱には特効薬がいまだになく、感染しないことを第一に心がけましょう。

海外に行く時に気をつけたいデング熱に関する海外旅行保険の知識

海外旅行保険とは、海外を旅行中に予期せぬ病気・ケガ・事故等に遭ったたとき、そこで生じた金銭的な負担をカバーしてくれる保険です。

この保険の正式名称は「海外旅行傷害保険」という傷害保険の一種ですが、病気・ケガの補償にとどまらず、海外旅行中に起こるいろいろな事態を総合的に補償する商品です。


気になるのは旅行中に感染症にかかった場合です。日本では考えられない感染源となる感染症も海外へ行けば存在し、不運にも感染してしまう可能性があります。


そこで、今回は日本で数年前に大問題になった「デング熱」を取り上げ、その特徴や海外旅行保険の対象になるのかを説明します。




デング熱は海外旅行保険の対象になるのか

デング熱は感染症のひとつであり、生命保険会社の海外旅行保険では大概、「特定の感染症」として保障の対象に列挙されています。

ただし、各生命保険会社ではデング熱に罹患したからと言って、一律に海外旅行保険の補償対象になるわけではなく、以下のような条件があります。

海外旅行中に罹ったデング熱は海外旅行保険の対象となる

デング熱はどの生命保険会社でも海外旅行保険の対象となりますが、各社とも次のような条件を設定している場合が多いです。

  • 海外旅行保険を受け取ることができる対象期間内に、海外旅行中に特定の感染症(デング熱等)へ感染したことで、対象期間終了日からその日を含めて30日を経過するまでに医師による治療を開始した場合。
  • 上記に加え、海外旅行保険の対象になるのは、医師の治療を開始した日からその日を含めて180日以内にかかった費用に限定。


ただし、日本に帰ってきてから罹患したデング熱は補償の対象外となる

海外旅行保険の保険期間は、海外旅行の目的をもって住居を出発してから住居に帰着するまでが補償の対象です。そのため、帰宅途中に国内での事故や、日本に到着後に海外で罹患した病気・感染症が原因で体調が急変した場合も海外旅行保険の補償対象となります。

ただし、住居に戻った後に、たまたま荷物に紛れ込んでいたデング熱を媒介する蚊に刺されて、感染症を発症したような場合等は海外旅行保険の補償対象外となります。

海外に行く前に知っておきたいデング熱についての情報

海外旅行保険に加入して、海外旅行へ行くことは適切な備えと言えますが、大切なのはデング熱をはじめとした最悪の場合、人間の生命にかかわるような感染症に感染しないことです。

そのためには、デング熱をはじめとした感染症への正しい知識が必要です。こちらでは、デング熱の感染源や予防法について取り上げます。

デング熱の感染エリアと感染源

デング熱とは、デングウイルスが原因の感染症であり熱帯病の一つです。熱帯病と言われているように感染エリアは東南アジア、中南米、アフリカの全域とされ、熱い地域で、広範囲にわたるエリアで確認されています。

感染源は、主に昼間に活動する蚊といわれています。人から人へ感染しないと言われますが、感染者を吸血した蚊に刺されることで感染がさらに拡大するため、デング熱の流行地域への渡航は控えるべきでしょう。

デング熱の予防と治療法

デング熱の特効薬は、結論から言えばありません。いまだ、デング熱を予防・治療する予防接種・ワクチンは開発されていません。

つまり、デング熱が発症して現地で治療を受けることや、日本へ帰国し治療を受けても、海外旅行保険に加入しているので、特効薬がどんなに高額でも大丈夫と安心することは早計です。

予防法はとにかく蚊に刺されないことを心がけましょう。感染エリアを旅行する際は、とにかく次のことに気を付けましょう。

  • ジャングルや沼地等、蚊が発生しそうな所には近づかない。
  • 宿泊するホテル等で必ず殺虫剤を散布する。
  • 外出の場合は暑くとも、長袖・長ズボンを着用する。


要注意!デング熱は2度目の感染で死亡率が上がる

デング熱は、蚊の吸血活動を通じウイルスが人へ移り、高熱を発することで知られる一過性の熱性疾患です。症状は、発熱や頭痛、筋肉痛や関節痛、はしかの症状に似た皮膚発疹が該当します。

万が一、デング熱に感染した場合には対症療法が主体となります。症状が軽度または中等度であれば、経口もしくは点滴による水分補給を行い、より重度の場合は点滴静脈注射・輸血といった治療が行われます。海外では、このような初歩的な治療法も高額になる場合があるので、海外旅行保険への加入をお勧めします。


発症後、安静にしている場合の死亡率は5%以下と低い数値ですが、稀な例では出血熱・ショック症候群等にまで症状が悪化するとすると死亡率は高まります。また、2回目にデング熱へ感染してしまうと死亡率が高いとも言われます。

まとめ

海外旅行は、日本とは違う異文化に出会う素晴らしい機会ですが、日本では考えられないような事態も起こり得ます。

衛生環境が日本ほど管理されていない国もあれば、クーデターや大規模テロの危険性、そして、その国・地域独特の感染症等、常に楽しさの反面で無視できないリスクがあることを理解したうえで海外旅行を楽しむべきでしょう。


海外旅行保険へ加入することも、そのリスクのための備えの一つです。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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