更新日:2022/12/06
海外旅行保険の保険料は年末調整の対象になるかご説明します!
海外旅行などに行く際に加入する海外旅行保険!!その保険料は年末調整時の生命保険料控除対象になるのか?年末調整ではなく医療費控除として使うことが出来る。海外旅行保険のこと医療費控除の事を説明していきますので最後までご覧ください。それでは下記より解説していきます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
海外旅行保険は年末調整の保険料控除の対象になるの?
海外旅行保険は年末調整の保険料控除の対象になるのでしょうか?
海外保険旅行のように保険料の支払いにより年末調整の保険料控除の対象になるものとして、地震保険料控除、生命保険料控除がありますが、海外旅行保険に関しては残念ながらそのどちらも対象外となります。
しかし海外旅行保険は年末調整には対象になりませんが、年末調整後に医療費控除にできることがあります。
海外旅行保険は死亡保障や病気やケガの治療費の補償が含まれてはいるが損害保険に区分されるため
年末調整で使える生命保険料控除とは死亡保障部分の保険料(一般保険料)病気やけがの入院や手術部分の保険料(介護保険料)個人年金の保険料(年金保険料)が対象になります。
海外旅行保険にも入院や手術などの補償もありますが、損害保険として扱われるため生命保険料控除には含まれないことがほとんどです。
平成19年度より海外旅行保険や、その他火災保険や傷害保険なども年末調整の控除の対象外になった
実は海外旅行保険のような損害保険に属する保険も少し前までは年末調整の保険料控除の時に対象になっていました。
しかし平成18年の税制改正によって平成19年度から地震保険料控除制度が適用されるようになりました。
概要としては年間の地震保険料の支払い保険料の合計に応じて最大5万円までの控除が適用されるものです。
この新しい地震保険料控除が新設されたため平成18年まで適用されていた損害保険料控除制度は廃止され旅行保険や火災保険、傷害保険なども控除の対象外となりました。
これにより、海外旅行保険に関しては年末調整の保険料控除時に対象外となるようになりました。
年末調整で保険料の控除はされないが、医療費控除の対象になる
海外旅行保険の保険料は年末調整の保険料控除はできないけれど、海外に旅行などに行った際に突発的な病気やケガで医療機関を受診した際の受診費や薬代などは医療費控除の対象になります。
年末調整の保険料控除の対象にはなりませんが、海外で診察などを受けた際は支払った領収書などを年末調整後に必要になる可能性があるので取っておく必要があります。
海外療養費制度という方法もあるが自己負担額は大きくなる可能性もある
海外旅行に行った際に急に体調を崩したりケガをしてしまって急遽海外の医療機関を受診することもあると思います。
そんなときの支払いはどうなるのかな?と不安になる方もいると思います。
実際医療機関で受診をした時に支払う診察代や薬代に関しては実費負担になります。
ただし、申請などを行うと一部医療費の払い戻しが受けれる制度があります。
この制度が海外療養費制度というものです。
しかし、この海外療養費制度の支払い対象になるのは日本国内で保険診療として認められている医療行為に限られます。
そのため日本国内で保険適用となっていない医療行為や薬が使用された場合は、給付の対象になりません。
そしてこの制度の支給金額は、日本国内の医療機関などで同じ病気やケガで治療をした場合にかかる治療費を基準に計算した額から、自己負担相当額を差し引いた額を支給と形になりますが、日本と海外では医療体制や治療方法等が大幅に異なるため、海外で支払った総額から自己負担相当額差し引いた額よりも、支給金額が大幅に数なることがあります。
なので海外療養費用制度を使ったとしても自己負担額は大きくなる可能性があります。
このためにやはり海外旅行保険というのは大事なものになってきます。
ちなみに海外療養費制度というのは年末調整の制度とは違いますので気を付けなければなりません。
海外旅行中に病気やけがで病院に行った場合には、その治療費も医療費控除の対象になる
年末調整後の申告などに使う医療費控除とは居住者が各年において自己または生計を一にする配偶者やその他の親族が医療費を支払った場合に一定の所得控除を受けることができる制度です。
居住者とは国内に所有を有しまたは現在までに引き続いて一年以居所を有する個人のことをいいます。
なので海外に駐在してる場合には居住者に該当しないので医療機関などに支払った医療費などは医療費控除の対象にはなりません。
しかし海外旅行中に医療機関などを受診し支払った医療費などに関しては医療費控除の対象になり年末調整後などに使うことができます。
渡航先の治療費が心配な場合は海外旅行保険に加入した方がいい
海外旅行中に事件や事故に巻き込まれる可能性はゼロではありません。
また体調を万全にし、健康に自信があったとしても日本と全く違う環境や食べ物、ストレスや疲れから思いがけない病気にかかることもあります。
そんな時に医療機関にやむを得ずかかってしまった場合は治療費は実費になってしまいます。
帰国後海外療養制度の手続きをするにしても自己負担額は大きくなる可能性もあります。
何が起きるかは誰にも予想できません。
せっかくの海外旅行にいったにもかかわらず思いがけない出費に見舞われることもあります。
そんなときの為にも海外旅行保険には加入しておいたほうがいいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
海外旅行保険に行く際には突発的なケガや病気で医療機関を受診することになると、治療費も実費になりますが、海外療養費制度があり、申告することにより支払ったお金が一部戻ってきますが、海外の医療費制度や薬の違いなどにより結果的には負担が大きくなることもあります。
そんなときの為に、海外旅行に行く前にしっかりと海外旅行保険に加入しておくことが大事です。
そしてその海外旅行保険の保険料に関しては残念ながら年末調整時の生命保険料控除には使うことができませんが、医療費控除の対象にはなるため、所得税の軽減には使うことができるということになります。
旅行を楽しめるようにしっかりと海外旅行保険に加入し出発されるといいかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。