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年金型の生命保険の受取時には税金がかかる?パターン別に解説!

年金型の生命保険「収入保障保険」の受取時には税金がかかります。受取方法は3つあり、契約者・被保険者・受取人の組み合わせによってかかる税金が異なるので難しく思われがちです。この記事では、年金型の生命保険の受取時にかかる税金をパターン別に詳しく解説しています。

年金型の生命保険にかかかる税金について解説!

ご自身が死亡保険金受取人になっている生命保険契約はありますでしょうか?

あったしても実際に死亡保険金を受け取った経験があるという方は少ないのではないでしょうか?

実は、死亡保険金は保険金満額が受け取れるわけではなく、税金がかかります。

さらに、その税金は受け取り方や契約形態(契約者・被保険者・受取人の組み合わせ)によって種類が異なるので、いざ死亡保険金を受け取る際に、思っていたのと違う結果になってしまうこともあるかもしれません。

そこで、この記事では「年金型の生命保険にかかる税金」について、
  • 保険金の受け取りが年金型の生命保険とは?
  • 年金型の生命保険は保険金の受取り方法によって税金が異なる?
  • 年金型の生命保険のメリットとデメリットは?
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、死亡保険金を受け取る際の税金の種類や注意点が分かるようになるので、是非最後までご覧ください。

年金型の生命保険の代表は収入保障保険

年金型の生命保険の代表は「収入保障保険」になります。

「収入保障保険」という名前を聞くと、よく働けなくなったときの保険と勘違いされる方がいますが、実は死亡保険の一種になります。

被保険者が亡くなったときから、保険期間が満了するまで毎月決まった金額を収入のように受け取れる保険です。

収入保障保険は、収入の代わりとなるため、保険期間を定年の時期に合わせることが多いです。

年をとるにつれで、子どもは独立し、住宅ローンの返済も進み、貯蓄・資産も増えるので、必要な保障額というのは段々減っていきます。

収入保障保険は、逆三角形の保険とも呼ばれており、必要保障額の減少にあわせ、死亡保障の額も年々小さくなっていき、本当に必要な保障額だけを用意することができます。

死亡保険の中では一番保険料が安いタイプとなっていますが、掛け捨ての保険となっているため、満期を迎えた時にもらえる満期保険金などは一切ありません。

年金型の生命保険は保険金の受取方法によって税金が異なる

収入保障保険の死亡保険金の受け取り方法は、基本は年金型となりますが、希望すれば全額一括で保険金を受け取ることもできます。

ただし、年金型の場合は、毎月支払う年金の残りを保険会社が運用して増やしており、全額一括で受け取った場合には、運用益はプラスされないので受け取れる金額は少なくなってしまいます。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「じぶんと家族のお守り」を例に見てみましょう。

年金月額20万円・保険金額が60歳までで設計し、35歳で亡くなった場合は、年金型で受け取れば総額6,000万円(20万円×12か月×25年)受け取れます。

しかし、全額一括で受け取った場合には5,531万円ほどになってしまいます。

年金型と全額一括で受け取る場合は受け取れる総額も異なりますが、かかる税金の種類も異なります。

「年金型」で受け取る場合の税金

年金型で保険金を受け取った場合は、契約形態によっても税金の種類が変わり、下記の通りとなっています。

契約形態被保険者の死亡時毎回の年金受給時
契約者=被保険者年金受給権について税法上
の評価額に対して相続税
相続税の課税対象以外の部分に対して所得税(雑所得)
契約者=受取人所得税(雑所得)
契約者、被保険者、
受取人がそれぞれ異なる
年金受給権について税法上の
評価額に対して贈与税
贈与税の課税対象以外の部分に対して所得税(雑所得)

そもそも保険は契約者の財産のため、契約者が亡くなった場合は相続税と対象となり、契約者が生存している場合は、財産を与えたことになるので贈与税の対象となります。

死亡時の税金は、全額一括で受け取った場合の額(評価額)に対して課税され、その後の毎回の受け取りについては運用して増えた部分に対して所得税がかかります。

※年金の受取開始から1年目には相続税が課せられているので、二重課税とならないように所得税が課税されるのは2年目からとなっています。

「全額一括」で受け取る場合の税金

全額一括の場合は年金型で受け取る方法よりも単純ですが、この場合も契約形態によって税金の種類が変わり、下記の通りになっています。

契約形態         一括受取の場合         
契約者=被保険者一括受取額に対して相続税
契約者=受取人所得税(一時所得)
契約者、被保険者、
受取人がそれぞれ異なる
一括受取額に対して贈与税

参考:解約返戻金がある場合の税金は?

収入保障保険は解約返戻金が一切なく、保険料を抑えている場合が多いですが、中には解約返戻金がある商品も存在します。

その場合、保険期間の途中で解約すると契約者に解約返戻金が支払われますが、そのお金にも税金がかかる場合があります。

基本的に、支払った保険料の総額と、受け取った解約返戻金の差額に対して税金が発生するので、収入保障保険のように貯蓄性がなく、受取総額が支払った保険料の総額より少なければ税金は発生しません。

仮に、解約返戻金の方が多かった場合は一時所得となり、控除額である50万円を引いた額の半分の額に対して所得税が発生します。 

保険金の受取方法によっては確定申告の必要があるので注意

保険金の受取方法について、「年金型」と「全額一括」の二種類があるとお伝えしましたが、年金型で受け取った場合は、運用益分に関して、公的年金以外の雑所得として

所得税の課税対象となります。

所得税課税対象の保険金額や、保険金受取人の所得に応じて税率も変わってきますので、場合によっては一部納税しなければならないこともありますので注意が必要です。

年金型の生命保険の「二重課税問題」についても理解しておこう

実は以前、収入保障保険の保険金を年金で受け取る場合には、相続発生時に年金受給権に対して相続税が課税されていました。

また、年金受給時にも相続人が受給する年金に対して所得税が課税されており、税金を二重で課税されている時代がありました。

平成22年7月に最高裁判決は、死亡保険金を年金形式に受け取ったときの課税のあり方が二重課税であるとし、国税側が敗訴し納税者側が勝訴しました。

そのため、平成22年7月以降は、保険金の一時金換算の価値に相続税が課税され、その後の年金は既に相続税を支払った分は非課税となりました。

この一連の流れのことを二重課税問題と言いますが、現在では二重で課税されることはないので安心してください。

年金型生命保険「収入保障保険」のメリット・デメリット

ここまで年金型生命保険の「収入保障保険」の税金について解説してきましたが、収入保障保険そのもののメリットとデメリットを見ていきましょう。

最も大きなメリットは「必要な保障だけを用意するので保険料が割安」な点で、
最も大きなデメリットは「必要保障額を見誤ると保障が不十分になってしまう」点です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

割安な保険料で合理的な保障が得られる等のメリットがある

年金型生命保険の収入保障保険は、時間の経過とともに受け取れる年金総額が段々減っていく仕組みになっているため、ずっと保障額が変わらない定期保険などに比べて保険料が安くなっています。

例えば、35歳で亡くなった場合には、定年を65歳までとすると、働いて収入が得られるはずだった30年間分のお金が不足してしまいます。

逆に65歳でなくなった場合には、子どもも独立しているでしょうし、必要な額というのは35歳と比べると格段に少なくなります。

収入保障保険は保障の額が段々少なくなるので、必要な金額だけが用意できますし、保険料が低く最初は大きな保障を用意できるので、若い子育て世代には大きな味方になると思います。

必要保障額を誤ると保障が不十分になる等のデメリットがある

年金型生命保険の収入保障保険は、前述の通り、必要な保障額だけを用意できることがメリットですが、必要な保障額を見誤ると、保障内容が不十分になるというデメリットがあります。

収入保障保険は医療保険などとは異なり長い期間の生命保険になります。

妻の年齢、子どもの人数や年齢、定年退職の時期、公的年金の受け取り時期など様々なことを考慮しなければ、適切な必要保障額を算出することはできません。

また、定年退職の時期や公的年金の受け取り開始時期などは将来的に変更になるかもしれません。

収入保障保険に加入する際は、必ず保険の営業担当に相談して、一緒に年金月額と保険期間を定めましょう。

まとめ:年金型の生命保険の受取時にかかる税金について

年金型生命保険の保険金受取時かかる税金について、解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

今回のこの記事のポイントは、
  • 保険金の受け取り方法が年金型か全額一括かによって、税金の種類が異なる
  • 税金は契約形態(契約者・被保険者・受取人の組み合わせ)によっても異なる
  • 年金型生命保険の収入保障保険はメリットも多いがデメリットも存在する
です。

上記のように、収入保障保険は割安な保険料で必要最低限の保障を用意できる保険です。

しかし、保険金の受け取り方法によって税金の種類が変わったり、個人個人に合わせた保障内容と保険期間で設計しなければならない商品です。

安易に年金月額や保険期間を決めないで、保険会社の営業担当に自分のライフプランをしっかりと伝えて、オリジナルの保険を設計してもらいましょう。

ほけんROOMでは、保家にも読んでおきたい生命保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。

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