解約返戻金のない掛け捨て型の生命保険は決して損ではありません。

掛け捨て型の生命保険は解約しても解約返戻金はありません。貯蓄型と比べて解約返戻金がないので損をしているのでは、と思っている方も多いようですが掛け捨て型の生命保険はとても理にかなった生命保険なのです。掛け捨て型の生命保険のメリットをご紹介。

生命保険の掛け捨てタイプでは解約返戻金はない


生命保険を選ぶとき、「掛け捨て型」と「貯蓄型」という二つのタイプから選ぶことになるでしょう。


掛け捨て型と聞くと、満期を迎えたときや解約をしたときに解約返戻金が戻って来ず、損をすると思っている方が多いのではないでしょうか。


しかし、掛け捨て型の生命保険はたいへん合理的で、解約返戻金がなくとも優れた保険商品なのです。


そこで、この記事では「掛け捨て型の生命保険」について、


  • 掛け捨て型の生命保険の種類
  • 生命保険の解約返戻金
  • 掛け捨て型の生命保険のメリット


以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、掛け捨て型の保険について正しい理解ができ、生命保険選びに役立てることができます。


是非最後までご覧ください。

生命保険の掛け捨てタイプとは?

生命保険の掛け捨てタイプとは何でしょうか?

掛け捨てタイプの生命保険には、

  • 定期保険*
  • 収入保障保険
*定期保険にも解約返戻金があるタイプがあります。


などがあります。

定期保険は契約期間内に死亡すると保険金が受け取れる保険であり、収入保障保険は契約期間内に死亡すると、毎月一定額の保険金が受け取れる保険となっています。


ちなみに、医療保障になりますと「医療保険」「がん保険」などもあります。

「定期保険」「収入保障保険」は定期型の保険

上記に挙げた「定期保険」「収入保障保険」はどちらも、”定期型”と呼ばれる生命保険になります。

定期型の特徴は、”一定の期間の保障が続く”というところです。


例えば「30歳から40歳までの保障が欲しい」という時に利用することが多いです。


40歳で契約は終了となりますので、40歳以降も保障が必要とあれば、契約更新となります。


更新となれば保険料は上がります。

生命保険の解約返戻金とは?

貯蓄型の生命保険は、主に「終身保険」「養老保険」などがあります。

貯蓄型の生命保険を解約すると戻って来るお金のことを「解約返戻金(かいやくへんれいきん)と読みます。

保険会社によっては解約割戻金(かいやくわりもどしきん)と読むこともあります。

解約するとお金が返ってくる

確かに、解約返戻金がある生命保険は解約してお金が戻って来るので嬉しいのですが、解約返戻金がある生命保険を途中で解約すると、それまで支払った保険料がすべて返ってくるわけではありません。

途中で解約すると、積立てたお金から「解約控除」を差し引かれたお金が解約返戻金として戻ってきます。


解約控除とは、生命保険に加入する際に保険会社に発生した様々なコストのことです。早期に解約するとこの解約控除が大きくなるため、解約返戻金のお金も少なくなります。

掛け捨てタイプは解約返戻金がなくとも損というわけではない

掛け捨てタイプの生命保険は解約返戻金がなく、保険料を払うのが勿体ないと思っている方も多いようですが、そうではありません。

掛け捨てという言葉が誤解を生んでいるのかも知れませんが、その保険料は捨てているわけではありません。


その支払っている保険料は保障の代金であり、もしもの時に保険金を受け取るための保障を購入しているのです。


ここからは掛け捨てタイプの生命保険のメリットについて解説していきます。

メリット1:保険料が安い

掛け捨て型の生命保険の一番のメリットは「保険料の安さ」です。

貯蓄型は積立金や解約返戻金のための資金も支払っていますが、掛け捨て型は純粋にもしもの保障の代金を支払っているだけです。


また、貯蓄型は保険料や解約返戻金、貯蓄の計算など考えることが多いですが、掛け捨て型はシンプルに、保障の内容を考えるだけですので、本当に必要な保障だけを考えるだけであり、生命保険も選びやすいです。


掛け捨て型と貯蓄型の生命保険の例を見てみますと、


掛け捨て型

  • 死亡保障金額=1000万円
  • 保険期間=60歳
  • 保険料=月払い2810円

貯蓄型

  • 死亡保障金額=1000万円
  • 保険期間=終身
  • 保険料払い込み期間=60歳
  • 保険料=月払い18380円

以上のように月払いの保険料を見ても、約6倍以上あります。


メリット2:保険の見直しがしやすい

また、保険料が安いために保険の見直しもしやすいです。

貯蓄型の生命保険は先ほど記した通りに、途中で解約すると解約返戻金も少なくなってしまうので、見直しも慎重になります。


しかし、掛け捨て型は純粋に保障だけの購入ですので、その保障の買い替えだけなので、生活スタイルに合わせて生命保険を見直すことができます

貯蓄性を重視するなら、保険ではない方法も

貯蓄を考えるなら、解約返戻金がある生命保険でなければならないというわけではありません。

貯蓄性のある生命保険は、確かに満期まで支払い終えれば支払額以上の満期金が戻ってきますが、いざ現金が必要な時には頼りになりません。


しかし、銀行の定期貯金でも途中で解約となっても元本割れの心配はありません。


貯蓄性のある生命保険を満期まで払込む覚悟があれば、また、満期日近くまで支払うことができれば解約返戻金も多くなるのでお勧めしますが、現金が必要になった時にいつでも使える貯蓄が目的なら生命保険はお勧めできません。

まとめ:掛け捨てタイプの生命保険について

掛け捨て型の生命保険について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回のこの記事のポイントは、
  • 生命保険には掛け捨て型と貯蓄型の二つがあり、掛け捨て型には定期保険や収入保障保険がある
  • 掛け捨て型の生命保険には解約返戻金がない
  • 掛け捨て型の生命保険は、保険料が安い
  • 掛け捨て型の生命保険は、見直しが容易
です。

掛け捨て型の生命保険が決して損ではないことをご理解いただけたかと思います。


生命保険の本来の目的、「保障を購入する」という事を考えれば掛け捨て型の生命保険が一番理にかなっていると言えます。


「貯蓄しながら生命保険を考える」「生命保険を満期まで支払う」方々なら解約返戻金がある貯蓄型をお勧めしますが、貯蓄だけを考えないで保障を考えるならば、掛け捨て型で保障をしっかりと考えた方が良いかもしれません。


生命保険と貯蓄、そして解約返戻金にはメリットとデメリットがあることをしっかりと考えましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

ランキング

  • 生命保険の解約には違約金があるの?気になる違約金のあれこれ
  • 解約できない…生命保険の解約手続きでトラブルがおきるワケとは
  • 生命保険の解約と失効の違い、失効後の復活の手続きについて
  • 生命保険を早期解約すると、担当者がペナルティを受けるって本当?
  • 生命保険の解約返戻金に税金がかかる?知らないと後悔する税の全知識
  • その生命保険、解約したらいくら返金される?しくみと手続きについて
  • 違いがわからない方必見!生命保険の配当金と共済の割戻金の違い
  • 生命保険に生前贈与をどう使う?する側もされる側も一度は確認を!
  • 生命保険の配当金の仕組みと選ぶときに気をつけたいポイントを解説!
  • 生命保険は原則として特別受益にはなりませんが、例外もあります!
  • 生命保険の満額金をすぐに使わない時に据え置きにするメリットとは
  • 解約で損をする前に要チェック!生命保険ベストな解約タイミング
  • 生命保険はクーリングオフできる!適用対象と申請方法について
  • 「生命保険をやめたい」面倒な手続きにならないためのポイント紹介!
  • あなたの解約理由は?生命保険の解約理由のランキングを大特集
  • 委任状が必要な生命保険の解約。実は解約手続きの代行も可能なんです
  • 生命保険の解約時にマイナンバーを提供することについて考える
  • 生命保険の解約に手数料がかかるの?難しい保険解約金の問題を大解説
  • 生命保険の解約は日割りができないと言われたけど、これって普通?
  • 生命保険を解約しても再契約できる?その方法や注意点を知っておこう
  • 変更後の支払調書の内容とは?税務署が契約者変更をすべて把握?