終身保険のみで大丈夫?必要な保障作りの工夫を詳しくご紹介します!

結婚し家族が増えるなど必要な補償が増えれば、保険料も高くなっていきます。特に、貯蓄性のある終身保険のみで保障を作ろうとした場合、保険料はさらに高額になってきます。終身保険のみを検討されている方も必要な保障額と適切な保険の組合せも確認してみましょう。

終身保険のみで大丈夫?必要な保険を併用しよう!

生命保険に加入するにあたり、人それぞれ目的は違ってきますが、目的の一つとして万が一の時に家族・親族にお金の心配をかけないための「死亡保障」の確保があります。


この目的において、いつ万が一があっても保険金が支払われると言うことで、「終身保険」のみに加入している人は非常に多くなっています。


終身保険は、保険期間の満了がない保険ですので、非常に安心感が高い保険と言えます。しかし、終身保険のみに加入していれば、それですべて安心かと言えばそうも言い切れません。


この記事では、

  • 終身保険の仕組みと加入目的
  • ライフステージにおける必要補償額の考え方
  • 終身保険のみの加入ではなく、他の保険種類との組み合わせがおすすめな理由
以上の内容を中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、必要な補償額とそれを確保するための保険加入の工夫がお分かりいただけると思います。


ぜひ最後までご覧ください。

終身保険のみの加入!子育て世代は少し不安かも


生命保険の加入や見直しを考えるきっかけとして、結婚・出産等家族が増えることが上げられます。特に子供が生まれた場合、自分に万が一があったとしても、その後の不自由のない暮らしと、進学のための学費は残したいと考える人は多いものです。


しかし、その額をきちんと把握している方は多くありません。ちなみに、教育費一つを取ってみても、一人の子供にかかる費用は幼稚園から高校まで公立の場合で約504万円(文部科学省「子供の学習費調査(平成24年度)」)、大学の教育費総額は国立大学(4年間)で511万円(日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(平成26年度)」)と言うデータも発表されています。


つまり、合計すると約1000万円が必要となります。終身保険のみの加入であっても、この1000万円と言う補償額のものに加入していれば、少なくとも教育費は何とかなると言うわけですが、それ以外にかかる生活費などは加味されていませんし、子供が二人以上いる場合は倍近くの保障が必要と言うことになります。


そういった点から考えて、終身保険のみでは保険に入っているから大丈夫とは言い切れないかもしれません。その補償額をもう一度確認しておくことをお勧めします。

終身保険の目的は貯蓄と最低限の死後整理費用、相続税対策など

終身保険は一生涯の補償があるだけでなく、中にお金が貯まっていくいわゆる貯蓄性を併せ持った保険になります。非常に安心感が高く、保険料の無駄のない保険ということができます。

このような点から、掛捨ての保険に入りたくない方や貯蓄を目的として終身保険のみに加入しているケースは多くあります。その他の目的としては、最低限の死後の整理費用準備と相続対策資金としての活用が上げられます。


死後の整理費用とは、一般的に言えば「葬儀関連費用」と言うことになります。これに関してはどれくらいの規模の葬儀を出してほしいか、お墓を立てるかどうか等で開きは出てきますが、事前に計算しておけば安心です。


また、独身一人暮らしの場合に考えておかなくてはならないのは、葬儀関連費用にプラスして、現在の住居を引き払うためのお金や、ローン残高の解消等の費用です。


次の目的である相続対策資金についてです。もし、現金で大きなお金を残した場合、そこには他のすべての財産と合算したものに、「相続税」と言う税金がかかってきます。


保険も相続財産にはなりますが、死亡保険金に関しては、「500万円×法定相続人数」という非課税枠が設定されており、これ以下の保険金額であれば税金はかかりません。


また、現金の場合、法定相続という割合で分割されることになりますが、保険は受取人が指定できるため、渡したい人に渡したい額を残すことができます。

ライフステージごとに必要な死亡保障金額は変わる

人生にはライフステージと呼ばれるものがあります。つまり、年齢にともなって変化していく生活段階のことです。特にポイントとなるのは、就職・結婚・出産・子育て・退職と言えます。

このようなライフステージごとに必要な死亡保障額は変わってきます。就労したての場合や独身の時期であれば、必要な保障は死後の整理資金だけでもかまわないかもしれません。


しかし、結婚し子供が生まれた場合、世帯主の責任としては、万が一があった場合のその後の遺族生活資金や子供の教育資金等を計算し、補償額を決定していく必要も出てきます。


子供の教育が終わり、独り立ちした後、自身も退職時期を迎えたとします。その後は万が一の場合の配偶者の生活費や死後の整理資金が捻出できる程度の補償額に引き下げると言う見直しも可能になってきます。


これにより、月々の保険料が引き下げられれば、生活費に回せるお金が発生することも考えられます。

終身保険のみで死亡保障を手厚くする場合は保険料が非常に高額

終身保険は、一生涯の死亡保障に加え、貯蓄性も高い保険となっています。しかし、その分保険料が高くなります。  

もちろん、必要な補償額やその家庭における保険料負担の許容度によっても違ってはきますが、終身保険のみで必要死亡保障額を確保しようとすると、その保険料は非常に高額となる場合があります。


ちなみに、ある保険会社でシミュレーションしたところ、30歳男性が補償額1000万円、保険料払い込み終了年齢60歳の条件では、月々の保険料は28400円でした。一般的に考えれば安い保険料とはいえません。さらに大きな保障が必要な場合はその額に比例して保険料は上がっていきます。

終身保険のみでなく他の保険も併用しよう!

一般的に手厚い死亡保障を必要とする子育て時期等に終身保険のみで死亡保障を確保することは、日々の生活費や教育費を考えても現実的ではありません。

その場合、終身保険のみで保障を作るのではなく、他の保険種類を組み合わせることによって、必要な死亡保障を確保しながら保険料をある程度抑えることも可能となります。


そこで最も併用されているのが「定期保険」です。この保険は保障期間を事前に設定しておき、その期間が到来すれば保障はなくなります。また、全く貯蓄性はありません。このような特徴から、保険料はかなり低く抑えられています。


ここからは、どのように併用していくのかについて解説していきます。

定期保険を特約として付加?定期付き終身保険とは?

定期保険は一定期間大きな保障をもち、なおかつ保険料を抑えたいと言った希望がある場合非常に有効な保険種類と言うことができます。


もし現在、終身保険のみに加入している状態で、補償額が足りていないと言うことが判明した場合、不足している補償額を必要な期間定期保険で確保するようにすることも可能です。


その場合、今入っている終身保険の会社と違う会社で加入する場合は、新たに定期保険に加入することになりますが、同じ会社の場合は、「特約」として付加することもできます。


この特約と言うのは、主契約(この場合は終身保険)を補完するためのオプションのようなものです。もちろん、定期保険に追加で入ってもよいのですが、特約として付加したほうが月々の保険料が安く済む場合がほとんどです。事前に確認しておくと良いでしょう。


このように、終身保険に定期保険特約を付加した保険を定期保険特約付き終身保険と呼んでいます。一つだけ注意したほうが良い点をお伝えするとすれば、定期保険特約部分の保険期間です。


この保険期間が自分の必要と考える期間よりも短く設定されていた場合、その保障を続けるには「更新」という手続きが必要となります。


一般的には保険を更新すると保険料は上がってしまいます。そうならないためにも、定期保険特約部分の保険期間をきちんと確認した上で保険加入することも重要なポイントとなります。

収入保障保険の併用は子育て世代との親和性が高い

子育て世代においては、終身保険のみではなく定期保険などの併用も意識しておいたほうが良いことは理解いただけたかと思います。


しかし、万が一の場合に死亡保険金を一時金で受取ることは、大きなお金がいっぺんに遺族に入ることになり、その計画的な使い方の部分において、遺族に負担をかけることがないとは言い切れません。


そういった点に対応する目的から、死亡保障を一時金ではなく一定期間分割で受取ることのできる保険として登場したのが収入保障保険です。このような受け取りにすることで、遺族は毎月受取る保険金を生活資金として計画的に活用することができ、学資等もここから貯蓄していくようにすることもできます。


また、収入保障保険は一般的には一種の定期保険であり、保険料も低く抑えることができます。


つまり、収入保障保険の併用は、子育て世代において非常に親和性の高い保険と言うことができます。

死亡保障を考えた場合、終身保険のみの加入で大丈夫?のまとめ

いかがでしたでしょうか。



今回の記事のポイントは

  • 終身保険はどんな仕組みで、どんな目的にあった保険なのか
  • 必要補償額を考えた場合、終身保険のみの加入では保障が不足してくる場合がある
  • 終身保険のみの加入ではなく、目的に応じてほかの保険種類も併用するとよりよい保険とすることができる
です。


生命保険は、自分に万が一のことがあった時に残された家族がその後の生活や進学に困らないように加入するものです。必要な補償額と、毎月支払う保険料とのバランスをとりながら、無駄のない保険加入につなげていきましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。 


 最後までお読みいただきありがとうございました。  

生命保険の選び方が気になるという方はぜひこちらを読んでみてください。
この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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