命を守るための人間ドックは生命保険や医療保険で安くなるのは本当?

更新日:2018/08/21
病気の早期発見のために重要な役割を果たす人間ドックですが、これが生命保険によって安くなるのはご存知でしょうか。決して安くない人間ドックですが、これを機にご自身の健康状態を把握するため生命保険を活用してはいかがでしょうか。
この記事の目次
クリックすると見出しに飛べます生命保険や医療保険に加入していると人間ドックが安くなるかも
人間ドックの必要性
病気を調べる検査には検診と健診があるのはご存知でしょうか。
検診はあらかじめ何かの病気があることが前提ですので所定の部位に関しての検査をして病名の解明のために行われます。
対して健診とは現在の健康状態について調べるためのものであり病気を患っていることを前提とせずに今の状態に問題がないことを調べるためのものです。
人間ドックは健診であり自分の健康への先行投資とでも言えるでしょう。
そもそも人間ドックとは人間ドック学会と健康保険組合連合会が決めた基本事項に関して十分な検査が内包されている医療検査パックのことです。
メタボリック症候群なども含め、生活習慣病を広くカバーしていますし人間の死因の多くを占めるガンの検査もできるようにしてあります。
そのため重病になる恐れのある病気を早期発見でき危険状態になる前に治療を受けることが可能になります。
人間ドックは全額自己負担
これは医療保険によっていくらか負担できないかという考えを持っている方が多いですが、医療保険の目的は治療であって検査ではありません。
そのため入院保障や手術保障といった者ものからは別個に考えられることが多いでしょう。
つまり人間ドックを受けるときは全額を自分で持つ覚悟をしておかなければならないことになります。
このことを理解しておかなければ、時に医療行為を受ける場合は予想外に高額な請求をされることもあります。
そのため医療行為を受ける際はその金銭的な情報を取り入れておくことが必要です。
では一体人間ドックの費用はいくらくらいかかるものなのでしょうか。
人間ドックにかかる費用
自覚症状がなくいつの間にか重病を患っていたということはよくあります。
ましてや会社に勤められている方は忙しく、専業主婦の方でも風邪か何かの軽い症状と思って検査を忌避しやすく発見時期が遅れてしまうケースが後を絶ちません。
その場合では死亡する確率がグンっと上がってしまうため早期発見がしやすくなる人間ドックが重要視されているのです。
さて、人間ドックは一体どのくらいの費用が掛かるものなのでしょうか。
基本的な人間ドックの費用相場は、平均40,000円程度の金額になります。
この基本的な人間ドック以外にもオプションがついた特別なものもあります。
しかし今回は生命保険で緩和される基本的な人間ドックのみを取り扱いますのでご利用の際は生命保険会社に一度確認してください。
基本的な人間ドックは外来または短期入院であり、1泊2日のコースでは100項目の検査を実施します。
一般的な健康診断では15項目程度しか行いませんので、より広範囲で精密な検査が行われます。
多くの方は人間ドックだけでなく脳ドックやレディースドックを組み合わせたものを利用します。
人間ドック+脳ドック の場合は平均60,000円、人間ドック+レディースドック の場合は平均50,000円というのが相場となっています。
これらの検査は自由診療となります。
自治体からの助成金がおりる事がある
例えば、京都市では健康保険の適用時と同様に3割負担で受診できたり、大阪市では無料で人間ドックを利用できました。
また、東京の国分寺市では日帰りの人間ドックに対して5000円の補助金を支払っています。
こうした情報はその地域の人たち限定に告知されるため住所に応じた情報を集めるためにアンテナを立てておきましょう。
なお、このような行政措置は期間限定の場合もありますし、年齢制限が設けられている場合もあります。
そのため太字や強調された文字だけを見るのではなくその条件についても詳しく見ておきましょう。こうした情報のほとんどはその地方自治体のホームページのトップに掲載されています。
生命保険や医療保険に人間ドックの割引サービスがついているものがある
実は生命保険の中には人間ドックへの割引サービスがついているものがあります。
人間ドックの平均相場は先ほどお伝えしましたが、場合によっては一回の検査で10万円、全身ドックの場合であれば20~30万円の費用が掛かる場合もあります。
こうした費用は確かに高いですが入院費や手術代あるいは死亡保険金をいきなり払うよりも生命保険会社は生命保険ならではの保障でリスクを軽減させる方を選びます。
生命保険の保障は自身の生命に対するサポートとして範囲を広げようとしています。
また、予防分野への力の入れようは年々強まっていますので生命保険の予防分野への配慮は欠かせないものとなっています。
生命保険加入者や医療保険加入者だけじゃなく親族にも割引される事もある
これは親族に対しても生命保険の適用ができるということですが、こうすることで予防医療を広めようとしています。
生命保険によって健康に生きられる期間を延ばすことは大変有意義ですのでその適用条件をよくご確認の上ご利用ください。
もし免責期間に人間ドックで疾患が見つかってしまった場合
生命保険には責任開始日とそれまでの免責期間というものが設けられています。
この期間では生命保険の保障は受けられず、またその期間内でも契約違反が見受けられれば即契約破棄ができるものです。
免責期間内に人間ドックを受け重大な疾患が発見された場合には生命保険会社から契約を解約される恐れがあります。
ただし全面的な解約ではなく部分的な解約で終わることが多いです。例えば、人間ドックでガンが見つかればがん保険の特約のみが解約されるという風に限定的な解約を通知されます。
早期発見と早期治療が何より大事
しかし、重大な疾病、負傷を患った際にはそう簡単にはいきません。ここで重要になってくるのが早期発見と早期の治療開始です。
これをサポートするのが人間ドックであり、その受診へのサポートは生命保険をはじめいくつかの手段が整っています。
先ほど挙げた免責期間を回避するために受診を遅らせてしまい、ガンの発見が遅れては何のための生命保険かが分かりません。
早期発見による早期治療が重要であることを覚えておいてください。
まとめ
これは生命保険を活用するためではなくご自身の健康を保つために重要だということです。
生命保険はその手助けしかできません。
ご自身の命があってなんぼの話ですので、保険金や一時金を健康と同じ天秤にかけることは避けてください。

また、会社に勤められていなくても広告やチラシで受けてみた方がいいかなと思われている方も少なくはないでしょう。
その人間ドックですが、生命保険に加入しておくことで人間ドックの費用を抑えられるかもしれません。
どうして生命保険で安くできるのか、なぜ検査なのに人間ドックが保険の適用になってしまうのかなど思われた方が多いと思います。
その事実確認として今回の記事を参考にして頂ければ幸いです。
そして、今回の記事をお読みになられた後は是非とも人間ドックを受診してご自身の健康維持のためにご活用ください。