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【FP監修】独身男性・独身女性にとっての保険の選び方

保険の選び方について悩む独身男性と独身女性の方も少なくないでしょう。死亡保障一つ取り上げても、どのくらいの金額が必要なのか、医療保険は必要なのかと様々なポイントがあります。この記事ではFPの方に独身男性・独身女性の保険の選び方について回答していただきました。

アンケートにご協力いただいたFPの方々(50音順、敬称略)

ファイナンシャルプランナー
下澤 純子
保険営業歴20年。現在は生命保険営業専門のコンサルタントで、保険営業さんを対象に、営業のやり方、集客の仕方を教えています。著書『働く女性がしたたかにしなやかに生き抜く仕事術』『成績のいい人はモテる人』。7月発売予定『身の丈セミナー講師入門(仮)』

FPアンケート【独身男性・独身女性にとって、必要な保険とは?】

今回の記事では、現役のファイナンシャルプランナー(FP)の9名の方にアンケートを受けていただき、その回答を元に記事を作成しています。 
独身の方にとって必要な保険とは何か、そもそも保険は必要なのか、といったことで悩む独身者の方も多くいらっしゃると思います。

母子家庭や父子家庭でない限り、自分が亡くなったら生活に困る子供や配偶者がいるわけでもないので、死亡保障は自分の葬式代程度で良いといった意見も聞いたことがあるかもしれません。


ただ、そのために保険金の安い定期保険が第一に重要なのでしょうか。


また医療保険などのその他の保険の選び方・考え方はどうしたら良いのでしょうか。


悩むポイントが多くあるかと思います。


そこで、FPの方たちにアンケートをとり、プロの意見も聞かせてもらいました。

独身男性と独身女性の保険の加入率と加入目的

さて、独身男性と独身女性の保険の加入率は、実際どのくらいなのか見てみましょう。

またそれぞれどのような目的で保険に加入しているのかを確認してみましょう。

独身男性の保険の種類ごとの加入率

独身男性の生命保険加入実態(ニッセイ基礎研究所)のデータをお借りしています。


年代別に、それぞれの保険の種類の加入率を示しています。


カッコの中の数値は、既婚男性の加入率となっていますので、参考にしてください。


保険の種類20代30代40代
定期付終身保険10.7%
(15%)
10.3%
(20.6%)
22.7%
(39.5%)
終身保険27.2%
(45%)
42.5%
(48%)
54.5%
(52.4%)
定期保険
16.5%
(25%)

13.8%
(27.5%)

4.5%
(15.5%)
養老保険12.6%
(10%)
25%
(14.5%)
27.3%
(15.9%)
こども保険・学資保険11.7
(30%)
1.3%
(47.5%)
0%
(44.6%)
定額個人年金保険14.6%
(5%)
27.5%
(19%)
54.5%
(31.8%)
変額個人年金保険0%
(15%)
2.5%
(5%)
4.5%
(3.4%)
医療・入院保険67%
(60%)
52.5%
(57%)
36.4%
(55.8%)
がん保険16.5%
(25%)
32.5%
(38.5%)
27.3%
(45.9%)
介護保険0%
(5%)
5%
(3.5%)
9.1%
(4.3%)


これらからわかることは、
  • 定期保険や終身保険といった死亡保険や、養老保険や個人年金保険の貯蓄型保険は、独身男性は既婚男性よりも加入率が低い。
  • 反対に、医療保険やがん保険は、独身男性のほうが既婚男性よりも加入率が高い。
  • 独身男性は20代30代40代となるにつれて、定期保険の加入率が下がり、終身保険の加入率があがる。
  • 独身男性は20代30代40代となるにつれて、医療保険の加入率が下がる。
  • 一方で、がん保険の加入率は年齢があがるにつれて、下がるようなことはない。

といったことでしょうか。


では、次に独身女性の方のデータを見てましょう。

独身女性の保険の種類ごとの加入率

独身女性の生命保険加入実態(ニッセイ基礎研究所)のデータをお借りしています。


年代別に、それぞれの保険の種類の加入率を示しています。 


カッコの中の数値は、加入者全体の加入率となっていますので、参考にしてください。

保険の種類20代30代40代
定期付終身保険11.6%
(11.3%)
10.3%
(20.6%)
13.6%
(28.2%)
終身保険28.4%
(31.1%)
31%
(43.4%)
36.4%
(43.4%)
定期保険14.7%
(17.3%)
15.5%
(18.6%)
4.5%
(14.6%)
養老保険13.7%
(12.4%)
25.9%
(17.4%)
13.6%
(17.7%)
こども保険・学資保険5.3%
(11.7%)
6.9%
(32.6%)
4.5%
(35.1%)
定額個人年金保険4.2%
(8.3%)
20.7%
(19.8%)
22.7%
(30.9%)
変額個人年金保険0%
(1.5%)
3.4%
(3.6%)
9.1%
(3.7%)
医療・入院保険64.2%
(65.8%)
70.7%
(61.8%)
54.5%
(58.8%)
がん保険21.1%
(19.5%)
29.3%
(34.8%)
31.8%
(42.7%)
介護保険1.1%
(0.8%)
6.9%
(4.1%)
0%
(4.7%)

これらからわかることは、
  • 加入者全体と比較して、独身女性の保険加入率が全体的に低い傾向がある。
  • ただし、医療保険は加入者全体と同じ程度である。


といったことでしょうか。

各FPのコメントはほとんど原文のまま掲載しています。ぜひ参考にして見てください。(敬称略) 

FPの方たちの「独身男性・独身女性にとって必要な保険」のアンケート結果!

まず初めに独身男性についてアンケート結果がこちらになります。


  • 定期預金:9人中8人
  • iDeCo:9人中7人
  • 終身医療保険:9人中4人
  • 終身保険:9人中2人
  • 個人年金保険:9人中2人
  • 定期保険:9人中1人
  • 定期医療保険:9人中1人
  • 終身がん保険:9人中1人

次に独身女性についてのアンケート結果がこちらになります。



  • 定期預金:9人中8人
  • iDeCo:9人中7人 
  • 終身医療保険:9人中4人  
  • 終身保険:9人中2人
  • 定期医療保険:9人中2人 
  • 個人年金保険:9人中2人
  • 終身がん保険:9人中1人  
  • 定期がん保険:9人中1人
  • つみたてニーサ:9人中1人(注)

(注)表の中に、「つみたてニーサ:9人中1人」となっていますが、これは別回答の自由欄として受け取ったものです。もしつみたてニーサがはじめから選択肢にあれば、もっと票が集まっていたと考えられるので、注意しましょう。(つみたてニーサはiDeCoと似ている商品で、人気が高い商品と言えます。)


では、それぞれのFPの方の意見を見ていきましょう。

独身者は保険よりも定期預金や個人型確定拠出年金(iDeCo)での貯蓄が第一

独身者は保険よりもまずは貯金をしていくことが大切という意見が多かったです。

では、保険よりも定期預金や個人型確定拠出年金(iDeCo)などの貯蓄を選んだFPの方たちの意見を紹介します。


  • 保険は結婚して子供ができてからでも遅くないと思われます。

    独身の今は、保障よりもお金を貯めること(近い将来使えるお金は貯金で、リタイア後に備えてはiDeCoで)準備するのがよいのではないかと思われます。 

    (正田 きよ子)

  • 結婚などに備えて貯金はきちんとしておいた方が良く、60歳まで充分時間があり、時間があった方が、リスクが低くなることからiDeCoもお勧めです。

    iDeCoは掛け金が全額、所得控除できることから節税にもつながります。 

    (拝野 洋子)

  • iDeCoは、増やすことを考えた場合、貯蓄の一部を確定拠出年金で、というのは効果的です。

    また、独身の場合、急に結婚の話が決まったりする場合もあり、すぐに引き出せる貯金も少しあった方が安心です。

    (下澤 純子)

  • 将来の生活費に備えては、社内貯蓄や財形貯蓄など給与天引きの貯蓄、もしくは資産運用も併用しながら、着実に貯蓄でき、お金が増やせる方法を考えておくといいのではないでしょうか。

    定年後の生活費には、iDeCoも考えておくとよいでしょう。所得控除など税的メリットは活用できます。 

    (前佛 朋子)

  • 扶養している家族がいない独身者に保険は必要ありません。

    会社員等であれば、入院時、自宅療養時には傷病手当金を受け取れます。

    (横川 由理) 

  • 人生の貯め時でもあるので、idecoでも定期預金でも良いので、ある程度は貯めることもしてほしいです。

    特に将来結婚して子供を持つつもりなら、独身のうちから貯め癖は付けておきたいです。 

    (松浦 建二)

  • iDeCoや定期預金等で資産を築いていくことも重要と考えます。

    (林 健太郎)

また個人年金保険をおすすめするFPの方もいました


  • 個人年金保険は、今は、払った分を少しだけ上回るといったように、貯蓄だけで考えるとイマイチです。

    しかし、毎年控除を受けられるといった利点が60歳、65歳までずっと受けられるのは、個人年金をされていない人と比べると、かなり大きなメリットになります。

    (下澤 純子) 

  • 個人年金保険は、若年齢の時からの方が有利であり、月当たりの掛け金は少なくて済みます。

    独身の若者の男性、女性ともに国民年金、厚生年金の支払い負担合計額に対し、受給合計額は明らかに少ないのが実態です。

    その意味で、若年齢の時から少しずつ個人年金を積み立てておくのは将来的にプラスと考えられます。

    ここでのポイントは、月々の個人年金保険料が決して5,000円を上回らないように抑えることです。

    できれば、2,000~3,000円程度でもいいので、あくまでも60歳まで継続することをポイントを置き、保険料を設定することが大切です。

    (鳥海 光夫) 

個人型確定拠出年金(iDeCo)をおすすめしないFPの方もいました


  • 将来の資金を準備する方法としては、保険商品だけでなく、投資信託などが良いと思います。

    iDeCoは60歳まで引き出しができない、というデメリットがあり、今後結婚や子育てで60歳までに必要な資金が見込めない間は、手を出さない方が無難です。 

    (冨士野 喜子)

独身の方にも最低限の死亡保険や医療保険も大切との意見も

  • 現在独身の若い男性なら今のところ死亡保障は500万から1000万円くらいで充分でしょう。

    (拝野 洋子)

  • 終身保険ですが、老後資金の足し、万一時のお葬式代や親御さんへの感謝のお金として準備することができます。

    また将来結婚し、子供が生まれた際の教育資金にも使えます。返礼率は下がっているにせよ、貯蓄型であれば、どんなことにも使えるということです。 

    (下澤 純子)

  • 独身で子どもがいない男性であれば、生活費と病気になったとき、定年退職した後の生活費をメインに考えればいいかと思います。

    病気になったときの保障として医療保険に加入したほうがよいと思います。

    また、今では2人に1人がガンになるとも言われているので、先進医療特約のついた医療保険がよいでしょう。 
    (前佛 朋子)

  • 年収が低いのであれば預貯金が少ないであろう若年の期間のみ定期医療保険や定期がん保険で保障しておくことは一定の合理性があります。

    (林 健太郎)

  • 独身でも、病気などで働けなくなった時のリスクはある。夫婦ならどちらかが働くなどして収入は確保できるが、独身の場合は、自分で何とかするしかありません。

    若いからといって、病気にならないという保証はなく、若いうちに終身保険に加入しておけば、月々の負担は少なくなるので、早めに備えていた方が良いでしょう。 

    (冨士野 喜子)

  • 20~30歳代の若い独身男性なら、物欲が旺盛な時期であり、旅行やデートに自己投資等、お金の使い道に困ることがないほど消費が非常に盛んな時期です。

    そのため、将来のための守りのコストは少な目で良いと思います。

    独身なら保障メインの死亡保障よりも医療保障を優先して欲しいです。

    (松浦 建二)

独身女性も基本的には独身男性と保険の選び方は同じだが

現代社会では、独身女性と独身男性で大きく保険の選び方・考え方が変わることはないという意見が多くありました。

ただ、独身男性よりも独身女性のほうが、終身保険よりも定期保険に向いているという意見でした。

また、独身女性に向けて、妊娠などに備えた医療保険をおすすめするFPの方も多くいらっしゃったので紹介します。


  • 現在独身の若い女性なら、未婚でも人によっては妊娠のリスクはあるため、3000円の保障で医療保険に入っておくと帝王切開や切迫早産などに備えられるでしょう。

    正常分娩でも給付金の出るタイプのミニ保険もあります。妊娠してから医療保険に入っても出産に関しての給付金はでないのです。

    妊娠のリスクがないと思う人はあえて独身の若い時に医療保険に入ることはないでしょう。

    (拝野 洋子)

  • (独身男性とは別に、独身女性の保険の選び方に)加えるとすれば、終身医療保険や、終身がん保険です。

    また経験上、特に女性疾病を心配されている独身女性が多くいます。身近に出産した人がいる場合など、普通分娩以外の出産(帝王切開、妊娠中毒症による入院)への不安を抱いています。

    また、若い芸能人でも乳がんの人が多かったりで、医療保険、がん保険への関心は高まっています。

    この場合、定期タイプだと更新で保険料値上がりがあり、保障の終わりも来てしまいます。

    反面、終身タイプであれば、一生涯の保障を持つことができます。

    その割に保険料が定期タイプと比べてかなり高いわけではないので、終身タイプの方をおすすめしています。

    (下澤 純子)

  • 今後、結婚して子供を産むことも予想されるため、医療保険で女性疾病への備えをしておくと安心。

    妊娠、出産は病気ではないので保険は使えないが、ひどい悪阻や流産、早産の恐れでの入院や帝王切開などの医療行為が発生する場合には適用できる。

    妊娠してからでは遅いので、独身のうちに入っておくと入っておけばよかったと思うことがなくなるはず。

    それ以外は、保険による保障よりもお金を貯めることに注力した方がよいと思う。

    (正田 きよ子)

  • 20~30歳代の若い独身女性は男性以上に物欲が旺盛な時期で、洋服やアクセサリー、鞄、靴、スマホ、スウィーツ等、さらには旅行やデートにエステ等、男性以上にお金の使い道に困ることがない人は多いと思います。

    そのため、将来のための守りのコストは少な目で良いと思います。独身なら保障メインの死亡保障よりも医療保障を優先して欲しいです。

    あとは人生の貯め時でもあるので、idecoでも定期預金でも良いので、ある程度は貯めることもしてほしいです。

    将来結婚するかしないか、結婚して専業主婦になるのか共働きするのか、どの道を歩むことになっても困らないような準備はしておいてほしいです。
    (松浦 建二)

まとめ

いかがでしたでしょうか。 

 

独身男性も独身女性もほとんどのFPの方が「貯蓄第一、その次に最低限の死亡保険と医療保険」という意見でした。 


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