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【FP回答】生命保険のおすすめな特約の種類とは?

生命保険の選び方において重要な要素として特約があります。特約をつけることで保障を手厚くすることはできますが、その分保険料は上がり、結果的に損をしてしまうケースは少なくなりません。そこで生命保険のおすすめな特約の選び方についてFPの方に回答していただきました。

アンケートにご協力いただいたFPの方々(50音順、敬称略)

ファイナンシャルプランナー
下澤 純子
保険営業歴20年。現在は生命保険営業専門のコンサルタントで、保険営業さんを対象に、営業のやり方、集客の仕方を教えています。著書『働く女性がしたたかにしなやかに生き抜く仕事術』『成績のいい人はモテる人』。7月発売予定『身の丈セミナー講師入門(仮)』

FPアンケート【生命保険の特約のなかでおすすめな種類は?】

今回の記事では、現役のファイナンシャルプランナー(FP)の9名の方にアンケートを受けていただき、その回答を元に記事を作成しています。 
生命保険を選ぶときに、主契約の死亡保障の内容だけでなく、どの種類の特約をつけたほうがいいのか、特約は必要なのかどうかと悩む方が多いと思います。


生命保険の特約を選ぶ上で、重要な観点が、保険料保障内容ですが、結局どのような保障が良いのか、多くの方は分からないかと思います。


そんなときこそ、プロの意見を聞きたいですよね。


まずは、生命保険の特約の種類とその保障内容について紹介します。

生命保険の特約の種類

生命保険の特約には以下のような種類があります。 
  • リビングニーズ特約
    保障内容:余命が6ヶ月以内と判断された場合に、生前に死亡保険金の一部、もしくは全てを受け取ることができる特約。

    特徴:保険料が0円。保険金は非課税。使い道は自由。

  • 三大疾病特約
    ガン・急性心筋梗塞・脳卒中について、死亡・高度障害状態になる、もしくは保険会社所定の状態になったときに、保険金をおりる特約。

    特徴:所定の状態の判定が厳しい。

  • 定期保険特約
    一定期間、死亡・高度障害の保障をする特約。

    特徴:子供が小さいときなど、一定期間だけ死亡保障を手厚くできる。

  • 家族定期保険特約
    被保険者の家族も、主契約の保障の対象内にする特約。

    特徴:子供が大学卒業するまでなど、一定期間だけ保障を手厚くできる。

  • 収入保障特約
    保険金を年金形式で受け取れる特約。保険金が変わらないものと逓減するものがある。

    特徴:保険金を堅実に生活費などとして使用可能。

  • 災害割増特約
    自然災害や不慮の事故、感染症などによって死亡したり怪我をしたりした場合に保険金をおりる特約。

    特徴:大規模な自然災害は対象外とされることが多い。

    自動車であれば自動車保険、労働中であれば労災保険などで対応でき、また一般に怪我よりも病気で亡くなる可能性のほうが高いので、必要性は低いと言われることが多い。

  • 傷害特約
    災害割増特約に加えて、後遺障害に対しても一部保険金をおりる特約。

    特徴は災害割増特約とほとんど同じ。

  • 疾病入院特約
    入院時に入院給付金、所定の手術時に手術給付金が支給される特約。

    特徴:入院は一定の日数以上と定められている場合が多く、その場合は、1日だけの入院では支払われない。

  • 女性疾病入院特約
    疾病入院特約の女性特化の特約。

    特徴:子宮ガンや乳がんなど女性特有の病気に対応してくれる。

  • 災害入院特約
    自然災害や不慮の事故、感染症などによって入院したときに給付金を受け取れる特約。

  • 長期入院特約
    通常の入院保障は60日型や120日型と保障される連続入院日数に上限があるが、それ以上の長期入院も保障してくれる特約。

    特徴:最近、入院日数が短縮化しているため、必要性が低くなっている。

  • 通院特約
    入院中・退院後の通院に給付金を支給される特約。

    特徴:治療を目的とした入院の通院が対象。

  • 生活習慣病入院特約
    ガン、脳血管疾患、心疾患、高血圧性疾患、糖尿病などの入院や手術が対象。

    特徴:最近、生活習慣病患者は増えている。

  • ガン特約
    ガンに関する給付金を受け取れる特約。ガン診断給付金や入院給付金など。

  • 特定損傷特約
    不慮の事故による骨折・関節脱臼・腱の断裂の治療に対して給付金が支給される特約。

  • 介護特約
    寝たきりや認知症など要介護状態になったときに、給付金を受け取れる特約。

  • 特定疾病払込免除特約
    特定疾病の対象の病気になった際に、保険料の払込が免除される特約。

では、これらの生命保険の特約のなかで、どれが優先順位が高いのか、FPの方たちのコメントを見てみましょう。

各FPのコメントはほとんど原文のまま掲載しています。ぜひ参考にして見てください。(敬称略) 

FPの方たちの「生命保険の特約」のアンケート結果!

下の図が、アンケート結果です。



  • リビングニーズ特約:9人中6人
  • 収入保障特約:9人中3人
  • 特約はつけないほうが良い:9人中2人
  • 家族定期保険特約:9人中1人
  • 特定疾病払込免除特約:9人中1人
では、それぞれのFPの方の意見を見ていきましょう。

ほとんどのFPの方は、リビングニーズ特約以外の特約は基本的には不要という意見

特約の中で、一番人気はリビングニーズ特約でした。

では、リビングニーズ特約を選んだFPの方たちの意見を紹介します。


  • 基本、入院保障系の特約は付加しなくていいです。

    死亡保険には終身保険のように解約前提なものもあり、入院保障系の特約を付加してあることで、終身保険解約時にその保障も消滅します。

    また、定期保険の場合も、その保障満了と同時に特約は消滅します。

    付加すべき特約としては、医師から余命6ヶ月の宣告を受けたときに上限3000万円まで先に受け取ることのできるリビングニーズ特約(掛け金無料)です。

    (下澤 純子)

  • 死亡保障がメインであるのなら、特約は特に必要ないと思われます。

    医療の保障が気になるのなら、別途医療保険への加入を。

    その中で、リビングニーズは、余命宣告を受けたあとに亡くなる前に保険金を受け取れるため、最後にやりたいこと、託したい人へと自分の意志が反映できるのでよいと思います。 

    (正田 きよ子)

  • リビング・ニーズ特約は特にコストがかかりませんので、付けておいて良いかと思います。
    (林 健太郎)

  • 特約で保障を追加していくと、特約だけを残したい時に残せず、ライフプランの変更時に自由な組み替えができない事がデメリット。

    医療系(入院、手術、通院、三大疾病、がんなど)は、保障が必要なら単体の保険で加入すれば良い。特約は付ければ付けるほど保険料が上がり、月々数千円が何十年も積み重なると数十万円になってしまう。

    保険はあくまで「お守り」と考え、保障を厚くしすぎない事が大切。

    (冨士野 喜子)

  • 場合によっては、保険料免除特約を付けた方がよいケースもありますが、必要な保険は単体で用意してください。

    必要な保険期間が異なる場合が多く、特約だと、主契約の保険期間に左右されてしまいます。

    リビングニーズ特約以外の特約はつけない方がよいでしょう。 
    (横川 由理)

  • 保障の目的ごとに保険契約をわけているので、死亡保障の定期保険にいろいろ付けるようなことは基本的にしていません。

    リビングニーズは保険料が別途かかるわけではなく、付けても将来使うかどうかの選択ができるので、基本的に付けています。

    他には特定疾病で一定の条件になったら以後の保険料払込が免除になる保険料払込免除特約は、保険契約をわけることができないこともあり、保険期間等の商品内容次第では提案することもあります。

    (松浦 建二)

  • 死亡保障に特化し、特約は付けない方が無難です。

    必要なら他の保険にはいりましょう。

    死亡保障が本当に必要な時期は結構限られている期間です。

    子供が成人したあとは死亡保障期間が必要なくなるでしょう。

    特約を何か付けていると死亡保障がなくなったあと、特約も消えてしまうのです。

    必要のない死亡保障を続けるか、特約の種類の高年齢で保険に入り直さなければならないからです。

    (拝野 洋子)

  • さまざまな特約を付けることにより、保険料は格段に値上がりします。

    死亡保障は、死亡保障額だけを考えればいいだけで、特約保険料をばっさりカットし、カットした部分を自己啓発や、視野を広げる旅行などに活用した方が有意義とまで言えます。

    (鳥海 光夫)

子供がいるなど一定期間の保障を手厚くしたい方は、収入保障特約をつけるのもアリ(9人中3人)

リビングニーズ特約の次に人気であった特約が収入保障特約です。


では、収入保障特約を選んだFPの方たちの意見を紹介します。


  • 収入保障特約は特約としてつけるよりは、目的が明確になっているのであれば収入保障保険を直接契約するのがいいと思います。

    ただ、廉価な終身保険に収入保障特約をつけるような契約もそれで保障がきちんと設計されているのであれば一概に悪いとは言えないと思います。

    (林 健太郎)

  • 子供が大学を卒業するまでなど、一定の期間に大きな保障が必要な人に、家族定期保険特約、収入保障特約の付加をおすすめします。

    (下澤 純子)

  • ただし、保障内容をよく確認して、本当に必要かどうかを見極めたほうがよいでしょう。

    (前佛 朋子)

リビングニーズ特約や収入保障特約以外にも、特定疾病払込免除特約といった意見もありました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。  

多くのFPの方で共通していたのは、特約は最低限、もしくは不要という意見でした。 


すでに生命保険に加入している方は無駄な特約をつけていないか、そしてこれから生命保険へ加入する方は無駄に特約をつけようとしていないかを、今一度見直ししてみると良いでしょう。


そのなかで、リビングニーズ特約は保険料がかからないので、つけておいて損はなさそうですね。


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