外貨建ての変額保険はお得なの?円建てと比較した場合のメリットは?

変額保険には、外貨建ての商品も存在します。そこで今回は、円建ての商品と比較した場合の外貨建ての変額保険のメリット、デメリットをわかりやすく解説していきます。メリットやデメリットを踏まえて、外貨建ての変額保険に加入すべきか考えましょう。

外貨建て変額保険のメリット・デメリットを解説

変額保険とは、保険会社の運用実績に応じて解約返戻金の返戻率や、死亡保険金の額が変動するタイプの生命保険商品です。


物価の上昇によるインフレリスクに備えることができる保険になっています。

変額保険は、円建ての商品もありますが、外貨建ての商品もあります。


外貨建ての変額保険も加入する場合には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。


円建ての変額保険と比較して、外貨建てのの変額保険にはどのような特徴があるのか、メリットとデメリットをわかりやすく解説していきます。

外貨建て変額保険の3つのメリット

まず、外貨建ての変額保険に加入する場合の3つのメリットをご紹介していきます。

外貨建ての変額保険のメリットは以下の三つです。


  1. 予定利率が高い
  2. 為替差益が得られる
  3. 塩漬け外貨を有効に運用できる

それでは、1つ1つのメリットについてご紹介していきましょう。

メリット1:日本よりも予定利率が高い保険で運用できる

外貨建ての変額保険に加入するメリット、1つ目は、予定利率が高いことです

例えば、日本と米国の10年国債の利回りには大きな違いがあります。


  • 日本国債10年 利回り 0.035%
  • 米国国際10年 利回り 2.911%

上記の国債利回りは、2018年4月19日現在のものです。


国債利回りを比較しても、円よりもドルで運用したほうが利率が高いことがわかります。


そのため、外貨建て変額保険の予定利率は、円建ての変額保険の予定利率よりも高くなっているのです。

メリット2:受け取り時の為替レートによっては為替差益が得られる

外貨建ての変額保険に加入するメリット、2つ目は、為替レートによっては為替差益が得られることです。


外貨建ての変額保険では、支払う保険料も、受け取る保険金も、解約返戻金も、外貨が基準となっています。


例えば、以下の例を見てください。


  • 解約返戻金として50,000ドル受け取る場合
  • 1ドル100円のとき、受け取る金額は、5,000,000円
  • 1ドル120円のとき、受け取る金額は、6,000,000円

上記のように、円安になると受け取る金額が増えるため、為替差益を得ることができます。

メリット3:塩漬け外貨がある人にとっては、有効な運用方法となる

外貨建ての変額保険に加入するメリット、3つ目は、塩漬け外貨の有効な運用方法となることです。


塩漬け外貨とは、損失が出ている状態で放置してある外貨のことです。


変額保険では、保険料の支払いは外貨で行います。


外貨建ての変額保険に加入することは、塩漬け外貨がある人にとっては、損失が出ていた外貨を有効に活用できる機会となるのです。

外貨建て変額保険の3つのデメリット


円建ての変額保険と比較して、うれしい3つのメリットがあった外貨建ての変額保険ですが、デメリットも存在します。


外貨建て変額保険の主なデメリットは以下の3つです。


  1. 為替レートによっては為替差損が生じる
  2. 為替手数料がかかる場合がある
  3. 元本割れのリスクがある

それでは、1つ1つのデメリットについて、紹介していきましょう。

デメリット1:受け取り時の為替レートによっては為替差損が生じる

外貨建ての変額保険に加入するデメリット、1つ目は、為替レートによっては為替差損が生じる可能性があることです。


外貨建ての変額保険では、支払う保険料も、受け取る保険金も、解約返戻金も、外貨が基準となっています。


以下の例を見てください。


  • 総支払保険料 40,000ドル、解約返戻金52,000ドル(返戻率130%)の場合
  • 保険料は1ドル100円で支払い、解約返戻金を1ドル75円で受け取った場合、総支払保険料は4,000,000円、解約返戻金は3,900,000円(返戻率97.5%)
  • 保険料は1ドル100円で支払い、解約返戻金を1ドル115円で受け取った場合、総支払保険料は、4,000,000円、解約返戻金は5,980,000円(返戻率149.5%)

上記のように、為替レートによっては、支払った保険料の総額よりも解約返戻金の額が低くなってしまう場合もあるのです。

デメリット2:保険料が円払いの場合、為替手数料がかかる

外貨建ての変額保険に加入するデメリット、2つ目は、為替手数料がかかる場合があることです。


外貨建て変額保険の保険料を、円で支払おうとすると、1ドルあたり50銭程度の手数料がかかります。


為替手数料の額は、保険会社により異なるので、加入する前に確認しておきましょう。

デメリット3:運用実績によっては解約返戻金もしくは満期金が元本割れするリスクがある

外貨建ての変額保険に加入するデメリット、3つ目は、解約返戻金もしくは満期金について元本割れのリスクががることです。


運用実績によって解約返戻金の額や満期保険金の額が変動する変額保険では、最低保証がついていない商品もあります


最低保証がついていない商品の場合、解約返戻金の額や満期保険金が支払った保険料の総額を下回る可能性があることに注意しましょう。

まとめ

さて、今回は、外貨建ての変額保険について、メリット、デメリットをご紹介してきましたが、いかがでしたか。


今回の記事のポイントは以下の通りです。


  1. 外貨建ての変額保険は予定利率が高い
  2. 為替レートによっては、為替差益、為替差損が生じる
  3. 受け取る解約返戻金の額や満期保険金の額は運用実績次第

メリットとデメリットを考えながら、外貨建ての変額保険への加入を検討してみましょう。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

ランキング