更新日:2023/05/09
終身保険の乗り換え(見直し)は難しい?その理由と注意点とは?
終身保険は乗り換え(見直し)が定期保険よりも難しいとされています。早期解約すると損をすること、また定期保険と違い満期などがないので、乗り換えするタイミングがむずかしいからです。この記事では終身保険の乗り換えの最適なタイミングと注意点について説明します。
内容をまとめると
- 終身保険とは一生涯にわたり死亡保障してくれる生命保険のこと
- 終身保険の乗り換えは難しい
【終身保険の乗り換えにお勧めなタイミング】 - 結婚や出産など生活が変化するとき
- 終身保険の保険料率が変化するとき
- 終身タイプの新しい保険商品が出るとき
【終身保険を乗り換える際の注意点】 - 終身保険は加入後数年は保険金の返還率が下がる
- 保険料の安さを重視するより保険金額や条件や適切かどうかを判断する
- 終身保険の保険料を早めに払い終えて安心したい場合には払込期間の検討も
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 終身保険とは一生涯にわたり死亡保障してくれる生命保険のこと
- 終身保険の乗り換え(見直し)は難しい
- 終身保険の乗り換えでメリットが大きいタイミング3選
- 終身保険乗り換えのタイミング①:結婚や出産など生活が変化するとき
- 終身保険乗り換えのタイミング②:終身保険の保険料率が変化するとき
- 終身保険乗り換えのタイミング③:終身タイプの保険の新商品が出るとき
- 終身保険の乗り換えで生じる3つの注意点
- 注意点①:終身保険に加入後数年間は返還率が下がる
- 注意点②:保険料が自身に適切かどうかを判断する
- 注意点③:終身保険の保険料を早めに払い終えたい場合、払込期間を検討する
- まとめ:終身保険の乗り換えは慎重に
目次
終身保険とは一生涯にわたり死亡保障してくれる生命保険のこと
終身保険とは、一般的に一定額の死亡保障や高度障害保障が一生続く商品として知られています。
- 保障が一生涯続く
- 解約返戻金がある
- 払込期間を自分で設定できる
終身保険の乗り換え(見直し)は難しい
というのも、定期タイプと違い更新がないので、乗り換えや見直しのタイミングがつかみにくいです。
また、積立型の場合は解約返戻金がありますし、解約や乗り換えの時期によっては保険金額が想定よりも低く返戻される場合があります。
これは終身保険の加入時に確認できますので必ずしておいてください。
ですから終身保険の早期の途中解約はメリットがあまりありません。
終身保険の乗り換えでメリットが大きいタイミング3選
デメリットのないタイミングをいくつかご紹介します。
- 結婚や出産など生活が変化するとき
- 終身保険の保険料率が変化するとき
- 終身タイプの新しい保険商品が出るとき
以上をそれぞれご紹介していきますので、ぜひご覧ください。
終身保険乗り換えのタイミング①:結婚や出産など生活が変化するとき
守るべき家族が増えて補償を手厚くするためにはむしろ乗り換える(見直す)べきだと考えます。
これは、終身保険に限らず、他の生命保険の乗り換えのタイミングでもありますが、要は支出が多い時期には、保険料の高い終身保険から、保険料のやすい定期保険などで大きな保障をもつほうが得策だと思います。
終身保険乗り換えのタイミング②:終身保険の保険料率が変化するとき
保険料率とは、保険金額に対する保険料の割合をいいます。
ここ最近、毎年のように保険料率が改定されていて、毎年保険料が上がっています。
ですので、もし終身保険に乗り換えを考えてらっしゃる方は、この保険料率が上がる前に乗り換えたほうが良いかと思います。
終身保険乗り換えのタイミング③:終身タイプの保険の新商品が出るとき
たとえば、今入っている保険の終身部分に関してはそのまま残して、それ以外の部分を新しく「塗り替える」といったようなイメージです。
終身保険の乗り換えで生じる3つの注意点
以下にまとめております。
- 終身保険は加入後数年は保険金の返還率が下がる
- 保険料の安さを重視より保険金額や条件や適切かどうかを判断する
- 終身保険の保険料を早めに払い終えて安心したい場合など、払込期間の検討も
それぞれご紹介しますので、ご覧ください。
注意点①:終身保険に加入後数年間は返還率が下がる
終身保険は、加入後すぐに解約をすると、払い込んだ保険料よりもかえってくるお金、つまり解約返戻金のほうが下回る仕組みとなっています。
ですので、もし急な資金が必要になり、終身保険を解約しなければならなくなった際には、その解約時点での返戻金をきちんと押さえておかなければ、損をしてしまう可能性があります。
契約時に保険会社から提示される、「保障設計書」に年単位での解約返戻金と解約返戻率(もどってくる率)が書いてありますので、必ず確認して、払い込んだ保険料よりも戻ってくるお金が下回らない段階で、解約をするようにしましょう。
注意点②:保険料が自身に適切かどうかを判断する
保険契約で保険料は最重視する要素です。
とはいえ、自身にとって保険料が高いか安いか妥当性が判断しにくいかと思います。
公益財団法人生活保険文化センターが調査する一般的な世帯年収別の保険料の平均です。
男性の場合は年間で平均22.8万円、月額換算だと1.9万円となっております。
女性の場合は年間で平均17.4万円、月額換算だと1.45万円となります。
また、一般的に保険料は収入の3%〜10%におさまるといわれております。
さらに、万が一の死亡時には葬儀代含め、約300万円は必要といわれています。
「自分に合った保険料がよくわからない」「一人で考えるのは不安」という方は、保険のプロと相談しながら決めることをおすすめします。
マネーキャリアという保険相談サービスでは、オンライン相談を受け付けています。
FPの資格を持った保険のプロに無料で相談することができますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
注意点③:終身保険の保険料を早めに払い終えたい場合、払込期間を検討する
終身保険の払込期間は”一定期間の払込、一生涯の払込”があらかじめ決まっています。
終身保険の払込期間が終身払いの場合、一生涯となりますが、その払込期間についても検討する必要があります。
一定年齢で支払いが終了する保険よりも、死亡まで保険料は支払うのは長期的に見て損です。
どちらの支払い方法を選ぶかですが、一概には言いきれません。
なぜなら、終身保険は、保険契約を解約後に解約返戻金を活用することができるからです。
終身保険は基本的に解約した場合は解約返戻金があり、解約時期によって払込保険料総額を上回る解約返戻金を受け取ることができます。
払込期間が短いほど(早期の払込完了)、解約返戻金が払込保険料総額を上回る時期が早くなります。
ただ、当然毎月の保険料は高額となるので、それぞれの家庭で吟味してから、どちらの払込方法を選ぶか検討してください。
終身保険を早期解約した場合の解約返戻金は全くないか、ごく少額となってしまうので注意してください。
公益財団法人生活保険文化センターの終身保険についてタイプ別にご覧いただけます。
まとめ:終身保険の乗り換えは慎重に
老後や家族への財産など、使い道や目的によってプラン変更が多いと思いますが、ご自身の検討が難しい場合はプロへの無料相談がおすすめです。
マネーキャリアではオンライン相談を受け付けておりますので、お気軽にお申し込みください。
総合的にみたおすすめの保険相談サービスはこちらで解説しています。
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