どちらを選びますか?変額保険と定額保険。その違いと特色を解説!

変額保険と定額保険。同じ保険ですが中身が異なります。運用実績実績により保険金額が増減する変額保険は、保険金額が一定の定額保険と比べるとリスクが気になります。ただ変額保険ならではのメリットもあります。ここではその違いについて解説します。

変額保険と定額保険の違いを解説

みなさんは変額保険と定額保険をご存知でしょうか。


一口に保険と言っても、さまざまな種類の保険があります。

変額保険、定額保険ともに生命保険の商品です。


一体何が変額で、何が定額なのでしょうか。どのような商品で、どのような特色があるのでしょうか。


ここでは変額保険と定額保険の違いを説明してゆきます。

違い1:死亡保険金が変動するか定額か

変額保険と定額保険のそれぞれの商品についてまず説明します。

(変額保険)

変額保険は、加入後の保険会社の運用実績により、保険金額や解約返戻金が変動する商品です。運用実績によっては保険金額が増加する場合もありますが、減少してしまうこともあります。


ただし死亡保険金や高度障害保険金などは契約時に決めた基本保険金額は保証されます。


(定額保険)

定額保険は、契約時に決めた保険金額が保険期間中には変わらず一定の商品です。

保険金額でなく、解約返戻金も一定となっており、将来の受取金額の目途を立てることができます。多くの商品は定額保険に該当します。



死亡保険金について違いを考えると、


死亡保険金が変動する商品が変額年金で、一定のものが定額年金と言えます。


この違いは、将来のインフレリスクをどう考えるかによります。


物価は長い目で見ると、上昇します。卵の値段や、お米の値段など10年単位でみると価格は上昇しています。モノの値段が上昇すると、相対的におカネの価値は下がってしまいます。


将来の万一のときのために申し込んだ保険が、数十年していざ受け取るときには、価値が目減りしてしまう場合があります。将来の保障という意味で加入する保険であれば、物価の変動に対応できる商品=変額保険という商品が、考え方に近いかもしれません。

変額保険の死亡保険金は最低保障がされている

ただし変額保険は運用実績によって保険金額が変動します。

万一の備えとして加入しても受け取るときに運用実績によって目減りしてしまっては大変です。

変額保険の死亡保険金は最低保証がされています。万一、死亡保険金を請求した時点で、基本保険金額を下回る運用実績だった場合でも、基本保険金額は支払われます。基本保険金額を上回る運用実績の場合は、運用実績の金額で支払われることになります。


変額保険とはいうものの死亡保険金としては最低保証がされています。

違い2:満期保険金や解約返戻金が変動するか定額か

満期保険金や解約返戻金について考えてみます。

(変額保険)

運用実績により、満期保険金や解約返戻金が増加することや減少することがあります。


(定額保険)

満期保険金や解約返戻金は契約時に定められた金額で、増加することや減少することはありません。


満期日を設定する場合や、途中で解約しなければならない資金については、運用実績により変動する変額保険より、契約時の額面を確実に受け取れる定額保険の商品の方が、考え方に近いかもしれません。

変額保険の満期保険金や解約返戻金は最低保障がないことに注意

変額保険は運用が好調であれば、中途で解約をしたりしても損をすることはありませんが、運用実績によっては基本保険金額を下回ってしまうことがあります。

死亡保険金としては最低保証がありますが、満期保険金や解約返戻金は最低保障がありませんので、注意が必要です。

契約日から3か月以内なら、変額保険から定額保険に変更することも可能

変額保険から定額保険への変更は認められるのでしょうか?

変額保険から定額保険への変は更契約日から3カ月に限って認められます。



変更の場合でも契約当初に遡って、基本保険金額と同額の定額保険に加入していたものとして

取り扱われます。


保険料についても変額保険加入時における定額保険の計算を基礎として適用され、発生した差額については清算されます。

変額保険はハイリスク・ハイリターンな保険なので、向いていない人も多い

変額保険は、死亡保障(基本保険金額)を保障しながら、運用実績により死亡保険金の金額が増える商品です。一方、満期返戻金や解約返戻金については最低保証がなく、その時点の運用実績によっては払込金額を下回ることもあります。

そうした意味では、投資信託等と同じように余裕資金で加入する商品ですので、満期までに解約の可能性のある人など、向いていない人も多いでしょう。

NISAやiDeCoで貯蓄し、保障は定額保険を利用するのもおすすめ

元本割れリスクを回避しながら、将来のインフレに備えるのであれば、別の方法もおすすめです。

貯蓄についてはNISA(少額投資非課税制度)や積立NISAを活用し、運用益非課税制度を活用する方法があります。また個人型確定拠出型年金iDeCoも運用益非課税で、毎月拠出する掛け金は非課税です。「分散」「長期」「積立」での運用であれば、中長期でのインフレヘッジに適していると言えます。


保障については定額保険を活用してゆくことで必要な保障を安心して確保してゆくことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

変額保険はインフレリスクに強く、運用実績により死亡保険金や高度障害保険金の金額が増えますが、満期返戻金や解約返戻金については最低保証がありません。


定額保険との違いをよく理解し、上手に活用しましょう。

生命保険の選び方が気になるという方はぜひこちらを読んでみてください。
この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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