更新日:2018/02/06
一時払いドル建て変額保険は投資商品としてもメリットがあります!
一時払いドル建て変額保険の魅力を説明します。超低金利の円建て運用に比べ、高金利のドル建ての運用です。一時払い変額保険ですので運用実績により保険金額の増加が期待でき、死亡保険金としては基本保険金額が最低保証されます。そのメリットとデメリットを解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
一時払いドル建て変額保険は投資商品としてメリットがある理由を解説!
では海外に目を向けてみましょう。日本に比べと高金利の国々はたくさんあります。
その中で今回は一時払いドル建て変額保険をご紹介しますが、どんな商品が、みなさんはご存じでしょうか?
「一時払い?」「ドル建て?」「変額保険?」。どんな商品なのか、どんなリスクがあり、どんなメリット・デメリットがあるのかを一度整理してみたいと思います。
ここからは一時払いドル建て変額保険の投資商品としてのメリットについてご説明します。
理由1:一時払いにすることで、返戻率があがる
変額保険では一時払いと分割払いでは返戻率が異なります。
一時払いで保険料を支払うと、保険会社は全額保険料を受け取ることができ、確実に積立準備金を確保することができます。また一時払いにより運用資金を確実に調達できるため、安定して運用ができます。そうした理由から一般的に一時払いの方が返戻率があがります。
まとまったお金が必要であることに注意
まとまった資金を一時払いし、短期というよりは中長期で運用することになりますので、生活に必要な資金というより、余裕資金として備えておける資金を充てる必要があります。
理由2:高金利の外貨建てにすることで、円建てより利回りが良い
例えば
米国10年国債の利回り 2,79%
日本10年国債利回り 0.087%
日米の金利差は約2.7%、およそ32倍です。
米ドルでの利息と同じ金額をを受け取るためには、日本円で32倍の資金を用意しなければなりません。32倍というと、100万円に対して3200万円です。
投資商品としては高金利の外貨建てにすることで高い利回りが期待できます。
為替手数料がかかることや為替リスクなどに注意
為替手数料とは、円からドルに交換する際の手数料です。
例えば保険料を支払う場合に、円からドルに換算する特に為替手数料が発生します。商品によって手数料率は異なりますが1ドルあたり0.01円~0.5円程度かかります。また外貨から日本円に戻す際にも為替手数料が発生しますのでご注意ください。
為替リスクとは、外貨で満期金や解約返戻金を受け取る場合、当初払い込んだ時点の為替レートに比べ円高(ドル安)になっていた場合、当初想定した金額より円での受取金額が少なくなってしまうものです。為替リスクについては、特に影響が大きいので注意が必要です。
例えば1ドル=100円のとき、100万円をドルと交換すると、1万ドルになります。
(為替手数料は除きます)
1ドル=110円(円安ドル高) 1万ドル→110万円(為替差益10万円)
1ドル=90円(円高ドル安) 1万ドル→90万円(為替差損10万円)
為替の動きで受取金額が大きく変わる場合がありますので、注意が必要です。
理由3:変額保険により、運用実績次第では大きなリターンが得られる
株式や債券で運用しますが、日本国内に比べ、海外の方が金利が高く、また投資対象も幅広い中から選択することができます。
投資信託と同様ですが、変額保険では専門家に任せることで、運用次第では大きなリターンを得ることができます。
満期保険金や解約返戻金の元本保障がされていないことに注意
一方で変動保険は運用実績により受取保険金額が増減しますので、満期保険金や解約返戻金については最低保証はされていません。
変額保険では満期が到来したときや、中途解約を行う時点の運用実績が振るわなかった場合は、払い込んだ保険料を下回る金額しか受け取れない場合があります。
一時払い変額保険でも有期タイプの商品に加入する場合や、途中で解約の可能性がある資金での申し込みは注意しましょう。
一時払いドル建て変額保険は金融類似商品の代表的な商品
リスクや注意しなければならない点もありますが、メリットも十分見込まれるため、当面利用予定がなく将来に備える資金としては活用できる商品です。
為替が気になる方も、米ドルであればテレビや新聞で為替相場が確認でき、円安や運用が順調であれば、投資商品と同じように中途解約をして利益を得ることもできます。
ただし一時払いドル建て変額保険は、5年以内の解約や満期の場合、受取金額と払込保険料の差益に対して源泉分離課税(20.315%)がされますのでご注意ください。
まとめ
一時払いドル建て変額保険のメリットについて、ご理解いただけましたでしょうか。
保険商品としてはもちろん、投資商品としても十分に検討できる商品ではないでしょうか。
はじめて一時払いドル建て変額保険についてじっくりと読まれた方もいるかもしれませんが、メリットデメリットを理解して上手に活用すれば役に立つ商品ではないでしょうか。
生命保険の選び方が気になるという方はぜひこちらを読んでみてください。