日本郵政(郵便局)の運営する生命保険!かんぽ生命について解説

日本郵政(郵便局)の運営するかんぽ生命に関する生命保険についてご存知ですか?そもそも郵便局が生命保険を運営していることをご存知でしたか?今回は、かんぽ生命の成り立ちと日本郵政(郵便局)の歴史、生命保険の種類について解説します。

かんぽ生命とは?

かんぽ生命という名前は聞いたことがあるけれど、あまり詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。


かんぽ生命にはどのような保険があり、またどのような特徴があるのか、気になるところです。


しかし、保険について人にはなかなか聞きにくいと思われている方もいらっしゃることでしょう。


そこで、この記事では『かんぽ生命』について

  • 簡易生命保険とは
  • かんぽ生命の特徴とは
  • かんぽ生命の具体的な保険プランとは
  • かんぽ生命の各手続き方法とは
以上を中心に解説していきます。

この記事を読んでいただいたら、かんぽ生命への加入を検討している方のお役に立てるかと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

簡易生命保険がかんぽ生命の前身だった

郵便局で加入することができる『かんぽ生命』が、以前は簡易生命保険であったことをご存知でしょうか?


どうして簡易生命保険からかんぽ生命に変わったのか?


かんぽ生命について詳しく解説していきます。

生命保険契約者保護機構により保護されるようになった

かんぽ生命は、現在『生命保険契約者保護機構』に加入しています。


この生命保険契約者保護機構とは、保険業法にもとづき設立された法人機構です。


そして生命保険契約者保護機構に加入している保険会社が経営悪化や破たんに陥った場合、生命保険契約者保護機構が保険契約者を救済します。


救済内容とは、保険契約の移転や保険金支払いのための資金援助、保険契約の維持などがあります。


このように、生命保険契約者保護機構が保険会社のもしもの際に保険契約者を保護してくれますので、保険に加入しようとする方は生命保険業への信頼を持って保険契約を結ぶことができます。

日本郵政(郵便局)民営化に伴いかんぽ生命になった

かんぽ生命とは、もともと日本郵政公社が管轄していた郵便局で取り扱う“郵便、郵便貯金、簡易生命保険”の郵政3事業のうちの一つである『簡易生命保険』が前身です。


郵政民営化に伴い、2007年10月から日本郵政公社の簡易生命保険を引き継いだ日本郵便株式会社が、かんぽ生命保険として業務を開始させました。


正式社名は株式会社かんぽ生命で、略してかんぽ生命と呼ばれます。


主力の保険商品には、学資保険や養老保険などがあります。

かんぽ生命特徴

それでは、郵便局で加入することができる『かんぽ生命』の特徴について詳しく解説していきます。


ここでは、かんぽ生命のメリット・デメリットについて、

  • メリット①・・・身近な存在で安心して加入することができる
  • メリット②・・・加入審査が簡単
  • デメリット・・・保険料が高め
以上3つの点を解説していきましょう。

メリット①:身近な存在で安心して加入することができる

先ほど述べたように、かんぽ生命保険は郵便局での取り扱い業務となりますので、一般的な保険会社よりも身近な存在に感じることができます。


また郵便局は離職率も低いため、保険の相談から契約、そして契約後のアフターフォローも顔なじみのスタッフが対応してくれるということも、心強いと言えます。


郵便局は全国どこにでもありますので、転勤などで引っ越しても、引越し先の郵便局で引き続き保険の手続きや相談をすることができることもメリットとなります。


生命保険とは人生の中でも高価な買い物と言われています。


そして一度契約すると何十年ものお付き合いとなることもありますので、保険を選ぶ際にはやはり安心して加入できる保険を選びたいものです。


その点、郵便局で取り扱っているかんぽ生命保険は身近な存在で安心して加入することができる保険と言えるでしょう。


メリット②:加入審査が簡単な告知だけ

かんぽ生命のもう一つのメリットとしては、加入時の審査が一般的な保険よりも簡単であるということです。


かんぽ生命保険は簡易生命保険から誕生した保険ですので、根底には国民のみなさんが加入しやすい生命保険でありたいという思いがあります。


そのため、かんぽ生命保険の加入時には告知の必要がなく、持病があったり、職業のために保険への加入が断られてきた方にとっても加入しやすい保険となっています。

デメリット:他社よりも値段が少し高め

かんぽ生命保険のデメリットとしては、保険料が他社の保険よりも割高ということです。


かんぽ生命保険公式サイトと、大手保険会社Oの公式サイトで保険料をシミュレーションして比べてみました。


加入する保険はどちらとも定期タイプの生命保険で、満期は10年後とします。

加入年齢災害保障内容医療保障内容保険料
かんぽ生命保険30歳死亡保険金:500万円
傷害保険金:500万円
入院日額:7,500円
入院・手術一時金:37,500円
3,250円
保険会社O30歳死亡保険金:500万円入院日額:10,000円
先進医療特約付加
2,229円

上記のシミュレーションの結果では、かんぽ生命保険の保険料が少し割高となっています。


しかし、保障内容が異なる部分もありますので、保険料だけを見るのではなく、自分が必要な保障が受けられる保険を選ぶようにしましょう。

かんぽ生命の具体的な終身/定期のプラン

郵便局で加入できるかんぽ生命には、保険タイプとして一生涯保障が続く終身タイプの保険と、満期保険金が受け取れる定期プランの保険があります。


そこで、かんぽ生命の保険タイプについて、

  • 終身タイプの「ながいき君」
  • 定期タイプの「養老保険」

上記2つの保険について説明していきます。

終身保険のながいき君に加入をする

それでは、かんぽ生命の終身保険、『ながいき君』の具体的なプランを説明します。


特長

  • 払込期間満了後は保険料の支払いは不要、しかし保障は一生涯続きます。
  • 通常の“解約返戻金プラン”と保険料を抑えることができる“低解約返戻金プラン”から選ぶことができます。
  • 入院1日目でも入院日額5日分を上乗せした保険金を受け取ることができます。

保障内容

  • 死亡・重度障害時の基本保障の保険金額は100万円から1,000万円の間で選ぶことができます。
  • 倍額保障として、不慮の事故・所定の感染症で死亡した時は基本保障の倍額が支給される。
  • 災害保障として死亡保険金・傷害保険金を最高1,000万円が支給されるプランを特約で付加することができる。 
  • 医療保障として入院保険金・手術保険金・放射線治療保険金が支給されるプランを特約で付加することができる。


終身保険のながいき君は、保険料を払い終えても一生涯保障を受けられる安心の保険です。


基本保険金額も1,000万円まで選ぶことができますので、自分に必要な保障を選ぶようにしましょう。

保険で貯金をしたい方はフリープランを選んでおく

保険を少しでも貯金に回したいという方には、かんぽ生命の養老保険『新フリープラン』がおすすめです。


それでは、養老保険の『新フリープラン』の具体的なプランを説明します。


特長

  • 満期保険金額を100万円から1,000万円の間で10万円単位で設定することができる。 
  • 満期保険金の受取年齢を自由に決めることができる。(子どもの進学費用に充てたり、老後の生活費用に充てるなど。)

保障内容

  • 満期時だけでなく、死亡・重度障害時には基本保障の保険金額が受け取れる。
  • 倍額保障として、不慮の事故・所定の感染症で死亡した時は基本保障の倍額が支給される。 
  • 災害保障として死亡保険金・傷害保険金を最高1,000万円が支給されるプランを特約で付加することができる。
  •  医療保障として入院保険金・手術保険金・放射線治療保険金が支給されるプランを特約で付加することができる。

保険の満期保険金だけでなく、医療保障なども受けたいという方には、こちらのかんぽ生命の養老保険がおすすめです。

お手続き一覧

ここまで、郵便局で加入できるかんぽ生命について詳しく解説してきました。


それでは、かんぽ生命の手続きを郵便局で行う際には、どのように手続きをすればいいのか、説明していきましょう。


かんぽ生命の保険金の請求手続きは、お近くの郵便局で行うことができますが 、簡易郵便局では手続きはできませんので注意が必要です。 

入院保険金・手術保険金のご請求

かんぽ生命の入院保険金や手術保険金の請求に必要な書類とは、以下のようになります。


  • 保険証券
  • 印章
  • 保険金受取人の身分証明書(運転免許証など)
  • 保険金受取人名義の預貯金通帳またはキャッシュカード
  • 被保険者の健康保険証や運転免許証など
  • 続柄証明書(夫婦保険のみ)
  • 所定の入院・手術証明書
  • 事故報告書・交通事故証明書(事故の場合)

死亡保険金・死亡給付金のご請求

かんぽ生命の死亡保険金と死亡給付金の請求に必要な書類とは、以下のようになります。


  • 保険証券 
  • 印章 
  • 保険金受取人の身分証明書(運転免許証など) 
  • 保険金受取人名義の預貯金通帳またはキャッシュカード 
  • 被保険者の住民票または戸籍謄本
  • 続柄証明書(夫婦保険のみ) 
  • 所定の死亡証明書 
  • 事故報告書・交通事故証明書(事故の場合)

満期保険金・生存保険金・学資祝金のご請求

かんぽ生命の満期保険金・生存保険金・学資祝金の請求に必要な書類とは、以下のようになります。


  • 保険証券 
  •  印章 
  •  保険金受取人の身分証明書(運転免許証など) 
  • 保険金受取人名義の預貯金通帳またはキャッシュカード 
  • 被保険者の健康保険証や運転免許証など

住所変更の流れ

加入中のかんぽ生命保険にて、住所変更の手続きを行う際は、お近くの郵便局(簡易郵便区よくを除く)、または郵送にて行うことができます。


郵便局窓口で手続きする際に必要な書類

  • 保険証券
  • 印章
  • 保険契約者の身分証明書

郵送で手続きする際に必要な書類

  • 住所変更届出書
  • 保険契約者の身分証明書のコピー

解約のお手続き

かんぽ生命を解約する際に必要な書類とは、以下のようになります。


  • 保険証券
  • 印章
  • 所定の通知書
  • 保険契約者の身分証明書

かんぽ生命に対する一般の加入率や口コミ

現在、日本では生命保険に加入している方はおよそ9割にも上ります。


そのうち、生命保険文化センターが発表している生命保険の加入率を見てみると、かんぽ生命に加入している人は生命保険加入者全体の1割から1.5割となっています。


また、かんぽ生命の口コミを見てみると、「加入しやすい」「保険の種類が豊富」「郵便局で手続きができるので便利」など良い口コミがよく聞かれる一方、「保険料が高い」という口コミもあります。


かんぽ生命への加入を検討する際は、保障内容と保険料を確認し、自分に合った保険を選ぶようにしましょう。

シングルマザーにおける学資保険への加入はすべき?

シングルマザーの方の中には、子どもの進学費用を供えるために学資保険への加入を検討している方もいらっしゃることでしょう。


一人で子どもを育てなければならない場合、やはり子どもが進学する際には金銭的に困らないよう、何かしら準備をしておきたいものです。


そこで、シングルマザーが学資保険に加入するメリットをいくつか挙げてみます。

  • 母親にもしものことがあっても、“保険料払込免除”制度があるため保障を継続することができる。
  • 学資保険の返戻金は必ず払い込みした保険料よりも高いのでお得である。
  • 保険料が控除の対象となる
以上のように、シングルマザーの方が学資保険に加入するメリットは大きいものですので、毎月の保険料支払いが苦ではない方は、ぜひ学資保険への加入を検討してみましょう。

ただし、注意が必要なのは、学資保険は満期まで保険料を払い込めば返戻率も高くお得ではありますが、途中で解約すると元本割れと言って支払った保険料より解約返戻金の方が安くなってしまい、損してしまうことになります。

学資保険への加入を検討する際には、満期まで保険料がきちんと払い込めるかということを考慮しておきましょう。

郵便局の学資保険は?

郵便局の学資保険『はじめのかんぽ』について具体的に説明していきましょう。

特長

  • 契約者にもしものことがあった場合でも、保障は変わらず受けることができる。
  • 出生予定日の140日前から加入することができる。
  • 額資金の準備目的に合わせて、「大学入学時」「小・中・高・大学入学時」「大学入学時+在学時」の3つのコースから選ぶことができる。

保障内容

  • 基本保険金額は50万から700万円の間で選ぶことができる。
  • 入院や手術にも備えることができる医療特約が付いている。

生命保険と郵便局に関するまとめ

この記事では、かんぽ生命について詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは、

  • かんぽ生命は郵政事業が民営化となり簡易生命保険から事業を引き継いだ保険である。
  • かんぽ生命のメリットとは、郵便局での取り扱い業務なので安心して手続きを行うことができる。
  • かんぽ生命のデメリットとは、保険料が割高である。
  • かんぽ生命の各手続きは簡易郵便局を除くお近くの郵便局で行うことができるので便利である。
以上です。

かんぽ生命とは郵便局の保険ですので、安心感を持って加入することができる保険とも言えます。

また、保険に関して疑問に思った点は、お近くの郵便局ですぐに確認することもできるので大変便利です。

かんぽ生命にはさまざまな保険が用意されていますので、自分に合った保険を選ぶことができるよう、保障内容をよく確認しておきましょう。

ほけんROOMでは、ほかにも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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