個人型確定拠出年金(iDeCo)の利回りを把握して老後に安心を

最近注目を集めている個人型確定拠出年金(iDeCo)。個人型確定拠出年金(iDeCo)を上手に活用するには利回りを理解しなければなりません。ここでは個人型確定拠出年金(iDeCo)の利回りについて学んでいきます。しっかり学んで老後に備えましょう。

個人型確定拠出年金(iDeCo)で得するための「利回り」の知識

個人型確定拠出年金(iDeCo)とは、自分で掛け金をかけて、運用方法を選び、未来の為に年金を蓄えていく、私的年金制度で、確定拠出年金法に基づいて実施されています。

国民年金や厚生年金では老後の生活がなどと考える人が増えているため、個人型確定拠出年金(iDeCo)に注目が集まっています。

個人型確定拠出年金(iDeCo)は自分で運用方法を選ぶものです。

その知識の一つ利回りを知ることは大事なことです。

金融商品の投資をするわけですので、想定利回り(最初に想定していた利回り、目安となる利回り)より運用利回り(実際に運用した利回り)が低いと、損をしてしまいます。

よって利回りを知ることはとても大事なことです。


この記事で利回りについてしっかりと学んでいきましょう。

定期預金だけでは損をする?想定利回りとは

個人型確定拠出年金(iDeCo)は会社ごとに想定利回りを設定しています。


ほとんどの企業は、確定拠出年金に変わる前の制度であった時と同水準の給付額にするには、どれくらいの利回りで掛け金を運用しなければならないか計算し、おおよその目安の利回りを算出します。


このことを想定利回りといいます。


また、インフレ(インフレーション)になった場合の備えも必要です。

現在、日本はデフレ(デフレーション)状態にあります。これがインフレに転じた場合はどうなるのか。


例えば、インフレ率が年3%となった場合、今まで100円で変えていた商品が、103円でないと買えなくなってしまうことです。

このように、インフレに転じた場合、持っているお金の価値が下がってしまいますので、インフレにも負けない利回りを考えていかなければなりません。

このような理由によって個人型確定拠出年金(iDeCo)を考えるときには利回りが重要になってくるのです。


複利効果により、運用利回りの差が小さくても利益の差は大きい

個人型確定拠出年金(iDeCo)は原則的に60歳まで引き出すことはできません。

長くお金を引き出せないのは不便なこともありますが、その長い期間を生かし、運用利回りの差が小さくとも、複利でお金を効率良く増やしていきます。

複利とは、年の運用利益を元本に組み込み、次の年はその運用利益+元本が新しい元本になります。

例を見ていきましょう。最初の元本が100万円・運用利回り5%で個人型確定拠出年金(iDeCo)を運用した場合を見てみると。

年数単利複利
1年目105万円105万円
2年目110万円1,102,500円
3年目115万円1,157,625円
4年目120万円1,215,506円
このように、増えていき、10年後には以下のような金額になります。

単利1,500,000円

複利1,628,895円

その差は、128,895円になっています。

このように、複利で運用を行う効果がわかります。

運用利回りと想定される将来の資産額の関係と計算方法

実際に個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用利回り1%と3%、それによる総資産額を見ていきます。

月1万円(年間12万円)30年間積み立てた場合、資産額は最終的にいくらになるのでしょうか。

・個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用利回り1%

(利回り1%運用期間30年の年金終価係数=34.785)

12万円×34.785=4,174,200円

・個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用利回り3%

(利回り3%運用期間30年の年金終価係数=47.575)

12万円×47.575=5,709,000円

運用利回り1%と3%の差は1,534,800円となりました。

運用利回りと必要な資産額の関係と計算方法

今度は、個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用利回り1%と3%の場合、毎年50万円を20年間受け取るには、どれくらいの資産が必要かを見ていきましょう。

・個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用利回り1%

(利回り1%運用期間20年の年金終価係数=18.226)

50万円×18.226=9,113,000円

・個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用利回り1%

(利回り3%運用期間20年の年金終価係数=15.324)

50万円×15.324=7,662,000円

個人型確定拠出年金(iDeCo)において、資産配分は重要!

資産配分を考える場合、頭に置いておかないといけないことが、リスクとリターンです。

リターンとは、運用していく中で得られる利益と損失になります。

例えば100万円の運用で+5万円のリターンがあった、もしくは-5万円のリターンがあったという表現です。

リスクは、リターンのブレ幅の事を言います。

例えば100万円の運用で+5万円-5万円のリスクがある金融商品。

+15万円-15万円のリスクの金融商品などの表現となります。

高いリターンを求める場合は、高いリスクのある金融商品を選ばなければなりません。

低いリターンを求める場合は、低いリスクの金融商品で良いことになります。

運用利回りとリターンとリスクのバランスを考えながら、資産配分を考えた方が良いでしょう。

リスクが大きい商品ほど、リターンが大きい

高いリターンを求める場合は、高いリスクの覚悟も必要です。

リターンとは、収益だけではなく損失も含まれます。

高い収益だけに目をとらわれ、高いリスクの金融商品にしてみたが、最終的には元本割れだったとなれば、個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入した意味がありません。

リターンと、リスクのバランスには注意しましょう。

リスク・リターンが大きい商品とは?

では、投資信託商品をリスクとリターンの高い順に並べてみましょう。

  1. 新興国株式
  2. 外国不動産
  3. 外国株式
  4. 国内不動産
  5. 国内株式
  6. 新興国株式
  7. 外国債券
  8. 国内債券

しかし、この順位は一般的な見解になります。実際の商品によっては順位が入れ替わる可能性もあります。

しっかりと商品を確認して、自分に合ったリスクとリターンを選びましょう。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の商品を決めるときに押さえとくべき情報

個人型確定拠出年金(iDeCo)を選ぶときに、商品には商品の説明や目録見書があります。

次の情報を押さえておきたいところです。

  • 投資対象資産
  • 運用方針
  • 過去の運用実績の確認
  • 信託報酬

しっかりと見ていきましょう。

投資対象資産

どの資産に投資しているかをまずは確認します。 

上記にも記した通り、ハイリスク・ハイリターンのような商品だけに投資をしているのか、ローリスク・ローリターンの商品に投資をしているのか、それだけでも大きく変わってきます。 


しかし、確認しても、初心者だからわからないということもあると思いますが、そういった場合、バランス型もありますので、バランス型から始めるのも良い方法です。 

運用方針

同じ資産に投資しているのに運用しタイルが違う場合があります。 

大きくバッシブ型とインデックス型と大きく二つの種類に分かれてきます。 


  1. バッシブ型は、東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価(日経225)などからなる市場指数を目標に連動させ、運用する費用を抑えていきます。しかし、ベンチマークを上回るようなリターンはほぼありません。 
  2. アクティブ型は、ベンチマークを上回ることを理想とかかげ、積極的に運用していきます。それにともない運用コストは上がります。そして、ベンチマークを下回ることもありますので注意が必要です。

過去の運用実績の確認

過去の運用実績を見てみれば、信用が増すかもしれません。運用実績の確認は、運用報告書や運用レポートで確認ができます。 

しかし、過去の実績であって、また同じように実績を上げることができる保障はないことを理解しておきましょう。

信託報酬

運用会社へ支払う手数料が信託報酬になります。運用するための手数料です。 

手数料が安ければ安いほどランニングコストが安くなるため、確認したほうが良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

個人型確定拠出年金(iDeCo)の利回りをまとめてみました。

これを見れば個人型確定拠出年金(iDeCo)の利回りをしっかり確認しなければいけないことが良くわかったと思います。

老後に安心な個人型確定拠出年金(iDeCo)、少しでも良い条件でお金を蓄えていきましょう。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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