更新日:2019/02/01
個人型確定拠出年金(iDeCo)加入者が産休に入ったら、収入減に注意
個人型確定拠出年金(iDeCo)は上手に活用すれば、とても役に立つ仕組みを持っています。ただし、産休に入る予定があるなどの場合には、注意しておきたい点も。産休を計画中の個人型確定拠出年金(iDeCo)は、慎重に考えましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
産休と個人型確定拠出年金(iDeCo)の関係について
個人型確定拠出年金(iDeCo)は個人で任意に加入できる年金システムとして注目を集めており、将来の備えとして考えておられる場合もあるかも知れません。
しかし、産休に突入した際には、収入も減りますから、女性の場合はその点は要注意です。
気をつけたいポイントについては、予めチェックしておくといいでしょう。
産休中に掛け続けるべきかどうか
個人型確定拠出年金(iDeCo)は産休中であっても、ご夫婦の財政状態によっては、掛け続けた方が良いかも知れません。
旦那さんの収入が多かったり、ご両親の支援で節約できた場合には、余裕があれば、運用を続けたほうが将来には利益につながるでしょう。ただし、無理は禁物です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)の中断
個人型確定拠出年金(iDeCo)は産休に入ったという場合には、中断しておいて、また、家計が安定したら再開するというようなことも可能です。
掛け続けるのがきつい場合には、一旦、中断しておくのも悪くはありません。
家計を安定させるためにも、無理に掛け続ける必要はないと言うことは覚えておきましょう。
産休前に考える個人型確定拠出年金(iDeCo)の注意点
個人型確定拠出年金(iDeCo)は産休に入った場合、余裕があれば掛け続けることも、中断しておくことも出来ます。
この点では便利ですが、融通が利かない点もありますので、そこは要注意。折角、将来のことを考えて加入したのに、個人型確定拠出年金(iDeCo)のせいで暮らしがきつくならないよう、気をつけましょう。
個人型確定拠出年金(iDeCo)の短所
産休に入る場合に気をつけたいのは、個人型確定拠出年金(iDeCo)の短所である、途中解約は出来ないという部分になります。
この為、お金が必要になっても手元に戻せません。
産後や子育てから入園に至るまでに出費は増えてくるので、ここで、家計バランスを悪化させない工夫が大切です。
産休前には無理に入らないことも選択肢
個人型確定拠出年金(iDeCo)には、中途解約して積立金を回収できないというデメリットがあります。
結婚前に少しでも運用を始めておく、ということも悪くはありませんが、この段階では、もっと取り回しのし易い方法を選んでおくのも良いでしょう。
夫婦で入らなくても、旦那さんだけ加入しておくだけでも、備えにはなるはずです。
産休中で個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用が苦しくなったら
産休に突入したした場合、個人型確定拠出年金(iDeCo)の積立が難しくなってくるかも知れません。
そういう時には、中断してしまうのも良いですが、減額しながら継続するということも可能です。
月額は最低5,000円まで減らしていけるので、この金額で運用できるならば、これで継続していくと良いでしょう。
産休中の掛け金減額について
産休中、運用が苦しい時には掛け金を減らしていくのも悪くはありません。
大事な時期に無理をしないようにしましょう。
ここで、気をつけたい点ですが、掛け金の変更は時期や変更回数が限られている点です。
ご利用の個人型確定拠出年金(iDeCo)口座を調べてみて、掛け金変更は慎重に行いましょう。
管理費用にも注意が必要
個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めてみて、産休中は中断しておこうとお考えの場合、管理費用にも注意が欠かせません。
僅かな額だけを積み立てて中断しておくのでは、その間に掛かってくる管理費用で目減りしてしまいます。
管理費用が気になる場合、管理費が低額な運用機関を変更するのも選択肢でしょう。
個人型確定拠出年金(iDeCo)についての結論
産休中という場合には、個人型確定拠出年金(iDeCo)のデメリット面は注意が必要になってきます。
短期間の産休、育休で復職するのか、又は、そのまま主婦として生活されるのかという部分でも、考え方は異なってくるでしょう。
余裕があって、積立がそこまで負担でない以外は、慎重に考える事が大切です。
まずは、将来設計も考えましょう
個人型確定拠出年金(iDeCo)は60歳を目標として資産運用をしていきます。
産休から子育てに入ると、お子さんが大学を卒業するまでが、一つの家計計画の焦点になるでしょう。
どれくらいの費用を見込むか、また、収入面、税制面も考慮して、将来設計を組み立てた上で個人型確定拠出年金(iDeCo)について判断したいものです。
悩んだらプロへの相談も考えましょう
個人型確定拠出年金(iDeCo)については、他にも色々と細かな注意点があり、これを詳しく確認するだけでも結構、大変な作業になります。
加えて、産休中の収支を始め、将来の資金シミュレーションなども考えると、ファイナンシャルプランナーなどのプロに相談していくのも悪くないでしょう。
バランスの良い資産運用を、じっくりと検討して下さい。
まとめ
個人型確定拠出年金(iDeCo)は将来の備えとしては役立ってくれる存在ですが、産休などの事情があれば、すこし慎重になって考慮していくことが大切でしょう。
メリットも豊富ですが、デメリットがネックになってくるので、個人型確定拠出年金(iDeCo)や産休の間だけの家計では無く、子育て計画から、将来の資金計画をプランニングして、判断することが好ましいと考えられます。