先取り貯金とは?貯金のやり方やコツ、おすすめの銀行口座を紹介!

貯まったら貯蓄するのではなく、先に計算して貯金をする先取り貯金という貯金の方法があります。先取り貯金は節約が苦手な人や普通の貯金で失敗してしまう人におすすめの方法です。やり方やメリットデメリットを理解し、先取り貯金を検討してみませんか?

貯金が苦手な人・よく失敗する人におすすめな先取り貯金とは?

先取り貯金とは、給料を得たときなどに余ったお金を貯金をするのではなく、先に貯金をしてしまうことです。


先に貯金をするので、今月は余らなかったから貯金ができない、ということにならず、毎月着実に貯金をすることができます。


貯金が苦手な人や失敗する人に、おすすめの方法といえるでしょう。では、具体的にどのように先取り貯金をすればいいのでしょうか。


そこでこの記事では、

  • 先取り貯金の上手な方法
  • 先取り貯金のメリットとデメリットとは
  • 先取りできる貯金種類
  • 先取り貯金の積み立て先
  • 先取り貯金を上手にやるコツ
  • 先取り貯金は平均いくら?

以上についてまとめています。


先取り貯金を上手にやる方法を紹介していきますので、ぜひご覧ください。


先取り貯金のやり方・うまく貯める方法

先取り貯金は、受け取った給料を使う前に貯金をしてしまうことです。具体的にどのようなやり方で行えばいいのか、解説していきます。


必要なステップは、4つです。

  1. 収支の内訳を把握する
  2. 貯金額を設定する
  3. 貯金用口座を用意する
  4. 残額内で生活する
上記のステップを行なえば、先取り貯金ができます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ステップ1:自分の給与・支出とその内訳を把握する

まずは、自分の給与(収入)・支出の内訳を把握しましょう。


把握をしないまま、月に3万円貯める、と思っても、そもそも貯金できるお金がないかもしれません。


収入がいくらで、支出はいくらか?支出の内容は、公共料金などの固定費、買い物、趣味などの変動費があるでしょう。


それらを差し引いて、いくら手元に残るのか?そのうち、いくらなら貯金に回せるのか?


これらをきちんと把握し、先取り貯金できる金額を確認しましょう。

ステップ2:目標金額・月々の貯金額を設定する

収支の内訳が分かり、いくら先取り貯金ができるか分かったら、月々の貯金額を設定します。


月3万円ならできそう、月2万円かな、などライフスタイルにより貯金額は変わると思いますが、大切なのは無理をしないことです。


最初から大きい額を貯金していこうとすると、すぐに生活が苦しくなり、やっぱ貯金なんて無理だと諦めてしまいます。


いくら貯金すれば続けられるか分からないという人は、最初は少額でもいいので、貯金する癖を付けてください。


のちに、自分ができる範囲で貯金額を上げていけばいいのです。


また、目標金額を決めて月々の貯金額を設定する方法もあります。自動車の購入資金や、新しい趣味の道具を買うためなど、そのための金額を貯める月数で割り、月々の貯金額を設定するのも、目標に向かって頑張れるでしょう。

ステップ3:貯金専用に銀行口座を用意する

次に、貯金の専用口座を開設します。


銀行では、生活費や貯蓄用口座をいずれか1つしか持てないということはほとんどありませんので、生活費用の口座とは別に貯金専用の銀行口座を用意しましょう。


そして、設定した貯金額を、毎月給料が発生した日に貯金専用口座に入金します。そうすれば、給料を使ってしまうこともありません。


また、貯金専用口座はキャッシュカードを作らないでおくと、銀行に行ったときにしか出金ができなくなるので、どうしても必要なとき以外下ろせなくなります。


高い貯蓄率になるでしょう。

ステップ4:残額内で無駄なくやりくりをする

あとは、生活費用口座の残額で無駄なくやりくりをするだけです。


無理のない範囲で貯金をしているので、計算上は残額でやりくりができるはずでしょう。収支の内訳を確認しているときには気付かなかった支出などが発生した場合は、貯金額を変更するといいですね。


残額内で収まるように、上手にやりくりしてください。

先取り貯金のメリット・デメリット

先取り貯金は、給料を使う前に先に貯金をするので、効率的に貯金をすることができます。


貯金が苦手な人や上手にできない人は、必ず貯金ができるようになるので便利ですね。


先取り貯金には他にもメリットがあるのでご紹介していきます。また、メリットだけでなくデメリットもあるので、それも確認してみましょう。

先取り貯金のメリット

先取り貯金のメリットは

  • 強制的に貯金できる
  • 家計を見直すことができる
  • お金の使い方が上手になる

の3つです。


貯金専用口座を作り給料日にお金を移すので、強制的に貯金することが可能になります。


貯金したいけどお金が必要になるかもしれないし、ともしものことを考えすぎて結局貯金ができない人は、ぜひ強制的に貯金をしてみるといいでしょう。


無理のない範囲で貯金すれば、残額でやりくりできるものですよ。


先取り貯金のステップでもあったように、家計の見直しもできます。どの費用が高いのか、保険や交際費など見直せる項目がないかも分かるので、長期的にも貯金がしやすくなるでしょう。


家計を見直すということは、お金の使い方が上手になります。保険の見直しなどがそうですが、必要なものに必要な分だけのお金を使うことができるので、無駄遣いがなくなります。


無駄がなくなった分、貯金など他の部分に充てることができるので、生活もしやすくなるでしょう。

先取り貯金のデメリット

先取り貯金のデメリットは

  • 急な出費が困る
  • 手数料がかかる
  • 手間がかかる

の3つです。


給料から貯金に回していますが、毎月必ず同じ金額の費用がかかるわけではありませんよね。イベントなどによっては、ある月だけ出費がかさむかもしれません。


そういうときに、生活費用口座にお金が入っていないと、せっかく貯めた先取り貯金口座を崩さなければならなくなります。


長期的な貯金という考えでいると、手はつけたくないですね。


また、生活費用口座から貯金用口座に移すために、手数料がかかることもあります。銀行によって手数料無料の時間や営業時間は異なりますが、自分のお金を移すのに手数料はかかりたくないですよね。


また、入出金をするという手間もかかります。できれば、自動でお金が移ってくれれば、手間がかからなくて楽ですよね。


先取り貯金には、自分が移さなくても自動で貯金してくれるものがあります。次の項目で解説していますので、ぜひご覧ください。

先取り貯金の種類

先取り貯金には、生活費用口座から自動で貯金用口座に貯金額を移してくれるものがあります。


それは

  • 自動積立定期預金
  • 財形貯蓄・社内貯金

の2種類です。


これらを利用すれば、手間がかからずに貯金をすることができます。それぞれ詳しく確認していきましょう。

自動積立定期預金

自動積立定期預金とは、その名の通り、自動で定期預金に積み立ててくれる口座のことです。


自動積立定期預金を開設すれば、設定した口座から自分で決めた月、決めた日に自動で自動積立定期預金口座に金額を移すことができます。


例えば、毎月25日に3万円を積み立てることにした場合、25日になると設定した口座から3万円が、自動で自動積立定期預金口座に入金されます。


金額を入金する日を給料日にしておくと、給料に手を付ける前に自動でお金が移るので便利ですし、使う恐れもありません。


定期預金という名称ですが、金融機関によっては一部支払いができる商品もありますので、詳しくは各金融機関の商品内容をご確認ください。

財形貯蓄・社内預金

財形貯蓄・社内預金は、会社によって導入しているところ、していないところがあります。


財形貯蓄とは、従業員に払う給料から会社が一定額天引きし、貯蓄しておいてくれる制度です。会社が強制的に貯蓄をしてくれるので、貯蓄はしやすいでしょう。


福利厚生として財形貯蓄を導入している会社かどうか、就職時などに確認してみるといいですね。


また、社内預金とは、従業員が任意で会社に自分の貯蓄を管理することを認めることです。財形貯蓄のように、会社に貯蓄を管理してもらおうという制度になります。


給料から天引きされて貯蓄されるので、強制的に貯蓄することができます。


手取りは少なく感じるかもしれませんが、その分自然と貯蓄されているので、貯蓄が苦手な人にはありがたいかもしれませんね。

先取り貯金どこに積み立てる?おすすめの口座と手数料は?

先取り貯金のために貯金用口座を開設することを説明しましたが、では、実際にどこの口座がおすすめなのでしょうか。


また、デメリットで挙げたように、手数料もできればかからないに越したことはりません。


先取り貯金を積み立てる、おすすめの口座と気になる手数料を解説していきます。

みずほ銀行の場合

みずほ銀行では、積立定期預金があります。


月1000円から積み立てることができ、積み立てた金額が一定期間経過後まとまり、定期預金となります。


また、自動積立だけでなく任意で入金もできるので、余剰金が発生したときには貯蓄できるのも嬉しいですね。


手数料ですが、他行宛の振込手数料(キャッシュカード使用)の場合、3万円以上の取引金額で440円かかります。


ATM手数料は、提携コンビニATMの場合、平日でも最低110円かかります。

三菱東京UFJ銀行の場合

三菱UFJ銀行でも、自動つみたて定期預金があります。


こちらは、自動で口座から定期預金に振り替える場合、1万円以上の場合でないと利用できないので注意が必要です。


積み立てる期間は特に定めがないので、いくらでも貯蓄することができます。


手数料ですが、他行宛の振込手数料(キャッシュカード使用)の場合、3万円以上の取引金額で440円かかります。


ATM手数料は、提携コンビニATMの場合、平日でも最低110円かかります。

ゆうちょ銀行の場合

ゆうちょ銀行では、自動積立定額貯金というものがあります。


積立金額は一回あたり1000円以上で、積立期間は最大6年間です。入金した口数単位でも払い戻しができるので、必要になったときにはいくらか払い戻すことも可能です。


手数料は、他行宛の振込手数料の場合、5万円以上の取引金額で440円かかります。


ATM手数料は、提携コンビニATMの場合、平日でも最低110円かかります。

先取り貯金が上手くできない時の解決策と赤字にしないコツ

先取り貯金は効率的に貯蓄することができますが、いざ始めてみると上手くできなかったり、残額でやりくりできず赤字になってしまったりすることもありますよね。


どうして上手くできないのか?もしかしたら、最初のステップで収支の見直しが上手にできていないのかもしれません。


解決策と、赤字にしないコツを解説していきます。

苦しい節約をやめて自分にあった積立金額の設定をする

貯蓄をしなければと思い、無理な積立金額を設定していませんか?


収入と支出を計算し、その残額で無理のない貯蓄をしていかなければ、生活が苦しくなるかもしれません。その結果、貯蓄口座に手を出してしまったり、苦しい節約を強いられたりし、貯蓄ができなくなってしまう可能性があります。


そのときは、一度積立金額を設定し直しましょう。苦しい思いをし貯蓄嫌いになってしまったら、元も子もありません。


1万円でも5千円でも、積立金額を下げてみましょう。そして、また貯蓄できるときになったら上げればいいのですから。

保険やスマホ料金などの固定費の見直しをする

収入と支出を見直し、積立額を決めたのになぜか赤字になる。貯蓄口座から少しずつ出金してしまうという場合、見直しが十分ではなかったかもしれません。


保険やスマホ料金などの固定費は、毎月払うことが多いでしょう。しかも、払われる金額も「このくらい払わなければならない」と思い込んでしまっているかもしれません。


それらは短期間契約するものではないので、契約当初のプランなど完璧に覚えている人のほうが少ないでしょう。


高いな、安くなる方法ないかな?と疑問に思ったら、保険会社や携帯電話会社に問い合わせてみるといいですね。


安くなる新たなプランに乗り換えることができるかもしれませんよ。

先取り貯金額の目安・平均は給料の何割?いくら?

先取り貯金は、無理のない範囲で貯金することをおすすめしてきましたが、周りの人がどのくらい貯金しているのか気になります。


先取り貯金額の目安平均が分かれば、自分もそのくらい貯めようと前向きに貯金できるかもしれませんね。


年代やライフスタイルによって、2つの例を挙げさせていただきましたのでご覧ください。

例1:20代一人暮らしの男性

毎月の貯金額は、手取り額の10~30%がいいと聞きますが、この男性の場合は20%貯蓄していました。


年間目標を50万円と決め、それに向けコツコツ先取り貯金を行なったのです。その結果、1年間で50万円貯蓄することができました。


もし10%が大変な人は、手取り額の5%から始めてみてもいいでしょう。まずは貯蓄癖を付けることが大切です。


徐々に通帳の残高が上がってくるのを眺めるのは、気持ちいいことですよ。

例2:30代夫婦(妻が専業主婦)

こちらの方は、毎月5万円ほど先取り貯金で貯蓄しています。内訳も、教育費、保険料、手を付けない貯蓄用としており、目的別に貯蓄をしているのでいざというときに慌てないで済みますね。


共働き世帯だと、月に10万円近く目的別に貯蓄していることもあるので、どこの家庭も生活環境に応じて先取り貯金を行なっていることが分かります。


先取り貯金に回すお金は、最初からなかったと思えば気持ちも楽になりますね。また、知らぬ間に貯まっているので数年後に通帳残高を確認したときには嬉しさが込み上げてくるでしょう。

先取り貯金のまとめ

先取り貯金について解説してきましたが、いかがでしたか。


この記事のポイントは、

  • まずは収支の内訳を把握する
  • 強制的に貯蓄されるのがメリット
  • 財形貯蓄は給料から天引きされる
  • 積立定期貯金はどの金融機関でも扱っている
  • 固定費を見直して貯蓄額を設定し直す
  • 手取りの10%~30%貯蓄するといい

でした。


人生100年時代と言われているいま、貯蓄をしておくことは老後に備えてとても大切なことです。


老後を迎える前には、結婚、出産などライフイベントも多くあります。まだ貯蓄をしていないという人は、少しずつでも始めてみてはいかがでしょうか。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

ランキング