更新日:2021/10/14
30代の平均年収や中央値は?30代で年収700万円以上目指す方法も
30代に入ると働くことや仕事にも多少の余裕ができ、周りの年収が気になってくることもあると思います。周りがどれくらいの年収があるか知っておくことで、自分に活かすこともできます。今回は30代の様々な平均年収や年収700万円以上を目指す方法もご紹介します。
内容をまとめると
- 30代の平均年収は420万円ほど
- 年収は業種や企業規模によって変わってくる
- 年収アップのためには転職や副業も必要
- 転職や副業の前に目標をたてて資産形成していくことも大切
- マネーキャリアなら保険やお金の悩みを無料でプロに相談できる
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 30代の男女別平均年収:女性と男性では100万円近く差がある
- 30代の業種別平均年収:30代後半では平均年収500万円超えの業種もある
- 30代男性の業種別平均年収
- 30代女性の業種別平均年収
- 30代の企業規模別平均年収:大企業と中小企業では年収に大きな差がある
- 30代男性の企業規模別平均年収
- 30代女性の企業規模別平均年収
- 30代の雇用形態別平均年収:正規と非正規の年収は100万円近く差がある
- 30代の年収中央値は200万円後半~300万円程度
- 30代で年収1000万円超えの企業は16社 30代の推計年収ランキング
- 30代でも年収700万円以上稼ぎたい人向け 高年収を実現する方法5選
- 方法①:昇進や昇格を果たして年収アップをねらう
- 方法②:営業職で成功して歩合給を増やす
- 方法③:いまより高年収を目指せる職業に転職する
- 方法④:本業に加えて副業で稼ぐ
- 方法⑤:資産運用をして給与以外からも収入を得る
- 参考:30代世帯年収の平均は約600万円
- 30代で資産形成していないと老後の生活がかなり不安
- 30代の平均年収や中央値に関するまとめ
目次
30代の男女別平均年収:女性と男性では100万円近く差がある
年収アップを目指すときに、自分の年収が今、全体のどれくらいの年収を得ているのか、というのを考え、周りの年収と比べるのは一つの指標になります。
そこで、まずは、令和元年分の民間給与実態統計調査から30代の男女別平均年収を調べてみます。
平均年収 | 30代前半 | 30代後半 |
---|---|---|
男性 | 470万円 | 529万円 |
女性 | 321万円 | 313万円 |
合計 | 410万円 | 445万円 |
30代の業種別平均年収:30代後半では平均年収500万円超えの業種もある
30代を男女に分けた年収を確認したところで、つぎに、どういった業種の仕事が年収が高くなるのでしょうか?
- 30代男性の業種別平均年収
- 30代女性の業種別平均年収
30代男性の業種別平均年収
業種 | 平均年収 |
---|---|
建設業 | 563万円 |
製造業 | 588万円 |
卸売業、小売業 | 431万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 298万円 |
金融業、保険業 | 718万円 |
不動産業、物品賃貸業 | 486万円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 944万円 |
運輸業、郵便業 | 500万円 |
情報通信業 | 1094万円 |
医療、福祉 | 459万円 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育学習支援業 | 593万円 |
複合サービス事業 | 471万円 |
サービス業 | 411万円 |
農林水産・鉱業 | 340万円 |
全体平均 | 500万円 |
30代女性の業種別平均年収
業種 | 平均年収 |
---|---|
建設業 | 357万円 |
製造業 | 373万円 |
卸売業、小売業 | 273万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 189万円 |
金融業、保険業 | 456万円 |
不動産業、物品賃貸業 | 308万円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 599万円 |
運輸業、郵便業 | 317万円 |
情報通信業 | 694万円 |
医療、福祉 | 292万円 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育学習支援業 | 377万円 |
複合サービス事業 | 299万円 |
サービス業 | 261万円 |
農林水産・鉱業 | 216万円 |
全体平均 | 317万円 |
30代の企業規模別平均年収:大企業と中小企業では年収に大きな差がある
企業の大きさは年収の平均値を見る上で1つの大きな指標になります。年収は働いている企業の大きさによっても変わってくるからです。
- 30代男性の企業規模別平均年収
- 30代女性の企業規模別平均年収
30代男性の企業規模別平均年収
企業規模によっても年収の差があるので比べていきましょう。
令和元年の民間給与実態調査から30代男性の前半と後半の、企業規模ごとの年収をまとめたものがこちらです。
企業規模 (資本金階級別) | 30~34歳 | 35~39歳 |
---|---|---|
個人 | 326万円 | 347万円 |
2,000万円未満 | 405万円 | 462万円 |
2,000万円以上 | 414万円 | 463万円 |
5,000万円以上 | 437万円 | 498万円 |
1億円以上 | 478万円 | 558万円 |
10億円以上 | 598万円 | 699万円 |
株式会社計 | 482万円 | 546万円 |
その他法人 | 444万円 | 485万円 |
合計 | 470万円 | 528万円 |
30代前半の資本金2,000万円未満の企業と、10億円以上の企業を比べると200万円近く収入が上がっており、企業規模が上がるごとに年収が上がっていることがわかります。
いま所属している会社が年収アップの見込みがたたない場合は、同じ業種でも企業規模の大きな会社に転職することでまた年収をアップできる場合があります。
30代女性の企業規模別平均年収
企業規模 (資本金階級別) | 30~34歳 | 35~39歳 |
---|---|---|
個人 | 246万円 | 240万円 |
2,000万円未満 | 257万円 | 259万円 |
2,000万円以上 | 286万円 | 272万円 |
5,000万円以上 | 303万円 | 283万円 |
1億円以上 | 337万円 | 331万円 |
10億円以上 | 398万円 | 406万円 |
株式会社計 | 317万円 | 313万円 |
その他法人 | 339万円 | 324万円 |
合計 | 321万円 | 312万円 |
30代の雇用形態別平均年収:正規と非正規の年収は100万円近く差がある
つぎに、正規労働者と非正規労働者の平均年収の違いを比べてみたいと思います。非正規労働者とは契約社員、業務委託などのフリーランス、パート・アルバイトなどの正規労働者以外すべてを指します。
性別 | 正規労働者30代 | 非正規労働者30代 |
---|---|---|
男性 | 519万円 | 172万円 |
女性 | 417万円 | 163万円 |
30代の年収中央値は200万円後半~300万円程度
こんどは、30代の年収を中央値で確認してみましょう。30代の年収中央値は400万円と平均年収より多少下がっています。
これは、平均年収がデータを足し合わせ、データの数で割った値であり、飛び抜けて高い値や飛び抜けて低い値があったときにそのデータに影響を受けやすいという性質の問題です。
たとえば、年収400万円の人が4人、年収1,000万円の人が1人いた場合、平均年収は520万円になります。こうなると平均年収を超える人は1人だけとなります。
そこで、中央値という考え方で見てみます。中央値はデータを順に並べ、真ん中にくる値をみる方法です。一部が大きな数字でも順番には影響がないのでより現実的な感覚に近くなるといわれています。
中央値で先ほどのパターンを見てみると年収400万円となり、グッと下がったように感じます。一部の数値で全体の数字が上がるということもありますので、平均と合わせて中央値も確認しましょう。
30代で年収1000万円超えの企業は16社 30代の推計年収ランキング
30代で年収1000万円の高収入を目指す方向けに推計年収ランキングのトップ10をまとめました。
順位 | 社名 | 30歳推計年収 |
---|---|---|
1位 | M&Aキャピタルパートナーズ | 3010万円 |
2位 | キーエンス | 1637万円 |
3位 | 日本商業開発 | 1521万円 |
4位 | ヒューリック | 1430万円 |
5位 | 三菱商事 | 1251万円 |
同6位 | 伊藤忠商事 | 1217万円 |
同6位 | 日本M&Aセンター | 1217万円 |
8位 | ストライク | 1206万円 |
9位 | 丸紅 | 1125万円 |
10位 | 住友商事 | 1105万円 |
(東洋経済オンラインより一部抜粋)
中小企業の買収や合併などの仲介業務を行うM&Aキャピタルパートナーズが、年収3010万円で1位に輝きました。6位の日本M&Aセンターも買収合併の仲介業務を行う企業でM&A事業関連の企業が2つトップ10にランクインする結果になりました。
2位は自動制御機器を中心とした製造販売会社のキーエンスです。日本一給料が高い会社として、年収ランキングや生涯賃金ランキングでも常連の企業が2位となりました。
年収が1000万円を超えた企業は16社で、大企業と言われる高い認知度を持った企業が名を連ねていることからも分かる通り、年収アップを求めて大企業へのキャリアアップを検討することはとても有効な手段だと分かります。
30代でも年収700万円以上稼ぎたい人向け 高年収を実現する方法5選
ここまでは様々な方法に分け、30代年収の平均値や中央値を出してきましたが、いまより年収をアップさせたい。そんな方向けに年収700万円以上稼ぎたい人向けの高収入を得る方法5選を紹介いたします。
- 昇進や昇格を果たして年収アップアップをねらう
- 営業職で成功して歩合給を増やす
- いまより高収入を目指せる職業に転職する
- 本業に加えて副業で稼ぐ
- 資産運用をして給与以外からも収入を得る
方法①:昇進や昇格を果たして年収アップをねらう
年収700万円以上稼ぎたい人に向けた年収アップの方法の1つが、昇進や昇格を果たして年収アップをねらう方法です。
現在の年収にプラスして、年収アップしていくのは何よりも安定感があり、集中して仕事に取り組むことで他のことを考えなくても良いのはメリットです。
また、肩書が変わることで待遇が変わったり、周りの反応が良くなるなどの変化を期待することができます。慣れ親しんだ組織の中での昇進や昇格なら環境の変化も少なく、安心して年収アップしていくことが見込めます。
デメリットとしては、現在の会社が自分には合わなかったり、昇進、昇格が見込めない場合は転職や副業など他の方法も選択肢に入れて考えていかなければなりません。
方法②:営業職で成功して歩合給を増やす
営業職などの職種の場合に使える方法としては歩合給を増やして年収アップするという方法があります。
歩合給は営業成果に応じた収入を得ることができるもので通常の固定給にプラスして歩合給の場合も、全てが歩合給の場合の完全歩合制の場合もあります。
固定給であれば残業代程度でしか年収が増えることがありませんが、歩合給は成果に応じて収入を得ることができるので短時間で年収を増やせる可能性があります。
しかし、成果が出た月と成果が出なかった月で収入の差が発生してしまったり、収入を安定させるのが難しいというデメリットもあります。
また、成果が見える業種でないと計算できないため、営業職などの一部の職種に限られてしまいます。
方法③:いまより高年収を目指せる職業に転職する
いまより高収入を目指せる職業や企業に転職する、というのも年収アップさせるための手段の1つになります。
企業規模や職業によって平均年収が変わってくるので、いまの職業のままでは年収アップが難しい、企業の規模としても大きくなることが見込めず、自分がこれ以上、社内でキャリアアップしていくのが難しい、と感じた時には転職でキャリアアップする事で年収アップをしていく事も選択肢に入れるとよいでしょう。
しかし、転職先での評価はまた0からスタートすることになること、転職回数が多くなると不審に思われる可能性があること、無収入の期間が発生する可能性があることなどデメリットもあることは念頭に入れておかなければなりません。
方法④:本業に加えて副業で稼ぐ
本業のほかにプライベートの時間を使って副業で稼ぐというのも年収アップの方法の1つです。
近年ではスキルアップや人材育成を理由に副業を推奨する会社なども出始めていて、副業に関するハードルはグッと下がっています。
本業に関する副業を行うことで、本業のスキルアップもでき、相乗効果として年収が増えていく可能性があるのはメリットです。
しかし、情報漏洩の観点や、労働時間の把握が難しくなる、疲労による生産性の低下などの点から副業を禁止、又は許可制などにしている会社も現在は多くあります。
副業を行う場合は本業に支障が出ないようにし、上司や人事部、労務部などに確認したうえで規則に則って行うようにしなければなりません。
方法⑤:資産運用をして給与以外からも収入を得る
自分が働く以外にも資産運用を行って、給与以外から収入を得ることでも、収入アップをすることができます。
積み立てNISAやiDeCoなど小額の資産形成を行えるものから、投機目的でFXや仮想通貨など様々な資産運用があるので目的に合わせた資産運用を行う事で収入をねらいます。
副業が禁止の会社や公務員でも資産運用は副業に入らないので、おこなうことができるのはメリットです。
また、給与収入は定年退職や年齢によって左右される面もありますが、資産運用なら年齢に関係なく収入を得ることができるのは大きなメリットです。
デメリットとしては収入が安定しにくい事と常に元本割れの危険性があることには気を配らなければなりません。
参考:30代世帯年収の平均は約600万円
ここまで、30代の年収を職業や企業規模などから見てきましたが、最後に世帯主が30代の場合の世帯年収はどの程度なのか調べてみました。
令和元年分の民間給与実態系統調査によれば世帯主30代の場合の世帯年収の平均は、約600万円となっています。
世帯年収は世帯を構成する人たちの年収の合計のことです。一般的には同じ住居に住む人の年収を合算した収入になります。
世帯年収ということで、1人暮らしからシングルマザー世帯、夫婦世帯、子どものいる世帯まで広い世帯が対象となり、共働きの場合には、夫婦二人分の年収が入っていることには注意が必要です。
平均値はデータベースをすべて合計し、データ数で割った数値なので、例えば、1世帯だけ超高額な年収を得ていた場合平均値がどんどん上がってしまう特徴があります。
約600万円というのは平均値なので、高収入世帯が入っていることも考えられます。自分の年収600万円より低い場合でも、年収が低いと悲観しなくて大丈夫です。
そんな時は、平均値だけでなく中央値も参考にして判断すると良いでしょう。
中央値は特殊な数値の影響を受けにくいので平均値よりも実態に近い数値を把握することができるようになります。
30代で資産形成していないと老後の生活がかなり不安
現状をしっかり把握して年収を上げていく事も大切ですが、同じくらい自分の資産をしっかり守ることも大切です。
どんなに年収が高くても、老後などに定年退職で収入が無くなってから、無計画に貯蓄を使ってしまえば、貯蓄が無くなる危険があります。
資産形成は遅くなればなるほど、目標達成が難しくなります。老後に向けた資産形成をできるだけ早く始めることで、余裕を持ったマネープランを立てることができ、老後の不安を取り除くことができます。
資産形成を始めるときは、プロの話を聞いて、しっかり計画的に行うと無理なく資産形成を行うことができます。マネーキャリアでプロに相談することで、保険や家計の悩みを無料で相談して、老後の不安を取り除きましょう。
30代の平均年収や中央値に関するまとめ
ここまで30代の平均年収や性別ごと、業種ごと、企業規模ごと、雇用形態ごと、など様々な平均年収、中央値とご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
同じ30代、といっても様々な業種や企業規模、個人の状況があり、単純に比較することは難しいかもしれません、しかし、1つの目標や自身の現状の把握として、参考にすることは大切です。
30代のうちにきちんとキャリアプランをたて行動しておくと、年収アップの道筋をたてることができ、40代、50代に向けての豊かな暮らしや、老後の不安解消のために有効な手段とすることができます。
現状の年収アップが見込めないのであれば、副業などでスキルアップをしたり、転職を検討するなど、年収を上げる方法でご紹介した方法でキャリアプランを早いうちから切り開いておくことは大切です。
キャリアプランをたて、年収が上がってくる30代だからこそ、年収を上げるという上だけを見るのではなく、保険の見直しや資産形成など、老後に向け、足元をしっかり固めていくことも大切です。
自分の現状を見直して足元を固めておき、先々に向けたキャリアプランを立てることで40代、50代と理想のキャリアを重ねていきましょう。
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