更新日:2020/05/12
痴漢を疑われて逃走!痴漢を疑われた際の逃走事例とは
痴漢を疑われて逃走したときはどうなるのでしょうか。痴漢は多数発生してしまっている犯罪ですが、冤罪を疑われて逃げる事例はあまり知らないと思います。この記事では、痴漢を疑われて逃走した事例や、逃走することで発生するリスク、痴漢冤罪を防ぐ方法についてまとめました。
目次を使って気になるところから読みましょう!
痴漢を疑われて逃走した事例をご紹介!
痴漢を疑われて逃走した事例にはどんなものがあるの?
1:線路に降りて逃走した事例
電車内で痴漢を疑われた30代の男性は、女性と周りの乗客に取り押さえられました。
その後、女性らはインターフォンで駅員を呼び、駅員が駆けつけます。
「駅員室で話を聞きますので行きませんか?」と言われると、
「俺じゃない」
と叫び、線路に飛び降り走り出しました。
その直後、ホームに入ってきた電車に轢かれて亡くなるという悲劇が起こりました。
真相は分かりませんが、女性らに取り押さえられて駅員を呼ばれて、この男性はこのまま駅員室へ行ったら終わりだ、人生めちゃくちゃになってしまうと考えたのかもしれません。
そして、とっさに線路に飛び降りて逃走するという行動をとってしまったと考えられます。
2:自殺してしまった事例
40代の会社員の男性は電車内で隣に座っていた女性から「手を握られた」と問い詰められました。
「どうして手を握ったのですか?」
「握っていない」
口論になり、2人とも途中下車します。
男性は逃走するものの、途中で取り押さえられおとなしく駅員室に行きますが、警察官を待っている隙にまた逃走します。
駅を出て、女性と駅員に追いかけられながら一心不乱に逃げ込んだのが雑居ビルでした。
男性はそのビルを駆け上がり、隣のビルに飛び移った後、飛び降りてしまいます。
おそらく、身分もバレてしまい仕事も家族も失うと絶望してしまったのかもしれません。
痴漢と疑われて逃走したことによって、自ら命を絶つという悲劇の結果になってしまいました。
逃げることによって発生するリスク
痴漢を疑われて取り押さえられると、まずは駅員室に連れていかれます。
駅員は最寄りの派出所に連絡して警察官を要請するのですが、そもそも被害女性に取り押さえられた時点で「私人逮捕」という扱いで現行犯逮捕となり、到着した警察官に身柄を拘束されてしまいます。
というわけで前に述べたように痴漢を疑われたら逃げる方が良い、立ち去る方が良いと言わていますが、逃げることによって発生するリスクも付きまといます。
もし、冤罪であっても、その場で立ち止まって、対処する必要があります。よって、痴漢冤罪に巻き込まれた際は、弁護士を呼ぶことが一番の対処法ですが費用が掛かります。
不安な方は、痴漢冤罪保険に加入しておくべきでしょう。
というわけで、ここからは痴漢を疑われた時に逃げることによって発生するリスクについて、解説していきます。
線路逃走は法律違反!
痴漢を疑われた時に線路を逃走するのは命を危険にさらす、最も危険な行為です。
それだけにとどまらず、線路逃走は法律違反を犯していることにもなり、線路敷地内に立ち
入った場合、鉄道営業法第37条違反にあたります。
その他、立ち入りにより列車を止めたり駅員の業務を妨害すれば、場合によっては業務妨害したとして威力業務妨害罪にも問われる可能性があります。
以上のように、たとえ痴漢を疑われたとしても、線路を逃走すれば追跡されづらいという理由で線路に降りることは決してあってはならないことです。
電車を止めることで賠償金を請求される恐れがある
痴漢を疑われて線路を逃走することにより、電車の運行に影響が出ます。
一般に、痴漢と疑われて線路に逃げ込むことはやむをえないとは認められることはほぼないですし、それによって列車の運行妨害に繋がることは明らかです。
というわけで、電車を止めたことによって生じた輸送費用などの損害について、損害請求をされる可能性も十分ありえます。
電車を止めたことによる社会的な影響は想像以上に大きなものです。
痴漢に疑われて冤罪(えんざい)で逮捕されてしまっては人生めちゃくちゃになってしまうと思い、とっさにこのような行動をすることは、かえって大きな代償となります。
無理やり逃げることで逮捕される恐れアリ
無理やり逃げようとすると、逃すまいとする人との間に摩擦が生じて、それがきっかけとなり暴力や傷害が生じ、暴力罪や傷害罪で逮捕される可能性があります。
それだけでなく、ホーム上で揉め事が起きてそれがきっかけで線路への転落事故や列車との接触事故が起こる場合もあります。
さらに、逃げた挙げ句に捕まった場合、裁判では不利な証拠になってしまいます。
裁判の際に裁判官から、やっていないのであれば、それをきちんと主張すべきだったと指摘される可能性もあります。
というわけで現状としては、痴漢を疑われて逃げたとしても捕まった時に不利になる、かといって痴漢をしていないことを主張しようにも、現行犯逮捕で捕まってしまえばなかなか聞き入れてもらえない、といった問題があります。
痴漢を疑われたときはどうしたらいい?
では、痴漢を疑われた時に具体的にはどうしたら良いのでしょうか?
具体的な解決策としては、逃げずに冷静に対処することです。
やっていないとはっきり言い、堂々とその場から立ち去ることが賢明です。
ちなみに、女性にきちんと説明しようとホームに居続けることは避けたいものです。
仕事に向かう途中であったのであれば、その旨を伝えてそのまま仕事へ向えば、逃げたことにはなりません。
なお、痴漢冤罪対策として「痴漢冤罪保険」というものがあります。
痴漢冤罪保険に加入していると、痴漢を疑われた際、駅員室へ行く前に「痴漢冤罪ヘルプコール」というものを利用することができます。
このヘルプコールは弁護士からアドバイスを聞くことができるだけでなく、その場を離れるのが難しい際に、弁護士が代わりに直接駅員や警察官と話をしてもらえます。
補足:痴漢冤罪を防ぐため、保険に加入するのもアリ!
痴漢で疑われた時のために、痴漢冤罪対策として「痴漢冤罪保険」に入っておくで、リスクを少なくすることができます。
保険冤罪保険の大きな特徴としては、前に述べた痴漢冤罪ヘルプコールを利用することができることが挙げられます。
駅員室へ行く前の初動対応がその後の結果を左右すると言っても過言ではありません。
その際に弁護士からアドバイスや直接の対応をしてもらえるというのは、安心材料になります。
なお、痴漢冤罪保険は離婚や遺産相続などといった困り事の際に、3回まで弁護士無料相談を利用できます。
さらにこの保険は、偶発的な事故に巻き込まれ被害者となった際の弁護士費用等保険金、自分が事故を起こし加害者となった際の個人賠償責任保険金なども受け取ることができる、大変お得な保険です。
痴漢を疑われて逃走した事例についてのまとめ
痴漢を疑われて逃走した事例や逃げるリスク、疑われた時の対処法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の記事のポイントは、
- 線路逃走は危険であり法律違反。絶対にやってはならない
- 無理やり逃げようとした際に暴力や傷害が生じて罪に問われる可能性がある
- 無理やり逃げたことで裁判で不利になることもある
- 痴漢を疑われた際には、やっていないとはっきり言い、堂々とその場を立ち去る
- 痴漢冤罪対策として痴漢冤罪保険に入っておくことで、リスクを少なくできる
「痴漢を疑われた時、どうしたら良いのだろう?」
男性にとって、混雑した電車内で痴漢を疑われるリスクは誰にでもあります。
実際、気をつけていたとしても運悪く罪をきせられ、人生が崩壊してしまう可能性も考えられます。
では、実際に痴漢を疑われてしまったら、どういった対応をしたら良いのでしょうか?
そのために前もってしておけることはあるのでしょうか?
そこで今回は「痴漢を疑われた時の対処法」について