痴漢冤罪への対策!痴漢冤罪を防ぐための対処法4つをご紹介!

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※本記事で紹介しているサービスにはPRが含みます。

痴漢は無罪を証明することが難しいと言われていますが、もし痴漢冤罪を疑われてしまったらどうすればいいか不安ですよね。また日頃からどのように対策が必要かもあまり知らないと思います。この記事では、痴漢冤罪の対策と実際疑われてしまった際の対処法についてまとめました。

痴漢冤罪の対策!痴漢冤罪を回避する方法をご紹介!

満員の電車やバスに乗っている時、故意でなくても自分の手や持ち物が女性に触れてしまうことがあり、痴漢と疑われないか心配になりますよね。


また、痴漢をしていないのに疑われて、痴漢冤罪に巻き込まれるケースもあります。その際はどのように行動したらいいのか、気になる人は多いのではないでしょうか。


実は、痴漢冤罪を避けるためには、その対策や対応を知っておくことが大切なのです。そして、冤罪リスクをさらに下げたい人は痴漢冤罪保険に加入するのも有効です。


この記事では、

  • 痴漢冤罪を回避するための4つの対策
  • 痴漢冤罪に巻き込まれた時の6つの対応
  • 実際に起こった痴漢冤罪の判例
  • 痴漢冤罪保険の内容
  • 名誉棄損の訴えをした場合の慰謝料

について、解説していきます。


この記事を読んでいただければ、痴漢冤罪から身を守るための対策・対応が分かり、いざという時に冷静に行動できると思います。また、痴漢冤罪保険の内容やサービスについても見ていきましょう。


ぜひ、最後までご覧ください。

痴漢冤罪を防止する対応策4選!

痴漢冤罪に巻き込まれないためには、疑われないように基本的な対策をとることが大切です。


具体的には、電車やバスなどの公共交通機関に乗車する際の立ち位置、車内が満員状態の時の手の置き方に留意する必要があります。また、公共交通機関や満員電車を避ける方法についても見ていきましょう。


ここでは、以下の内容について説明していきます。

  • 対策1:車内では女性の近くに立たない
  • 対策2:両手は顔よりも高い位置に置く
  • 対策3:公共交通機関をなるべく避ける
  • 対策4:満員電車をなるべく避ける

1:女性の近くに立たない

満員の電車・バスの中では故意でなくても、自分の体の一部や持ち物が女性のデリケートな部分に当たってしまうことがあります。女性がそれを痴漢行為と捉えて、声を上げられたら近くにいる自分が犯人扱いされるリスクがあります。


また、悪質な例では女性が痴漢をでっち上げて、示談金を要求するという詐欺的な痴漢冤罪に巻き込まれるケースもあります。


これらのリスクを防ぐために、車内では女性の近くに立たないことが大切です。もし、女性が近くにいる場合は、背中を向けたり、次の停車駅で離れるなどの対策をとりましょう。そして、普段から空いている車内でも、女性から離れた場所に立つことを習慣付けると良いでしょう。

2:両手は顔よりも高い位置に

痴漢行為を受けた女性が加害者と思われる手を掴み、「痴漢です」と声を上げる場合があります。そのため、加害者と間違われないように、両手でつり革や手すりを掴むなど、人から見える高い位置に両手を置くようにしましょう。


両手で掴むのが恥ずかしい人は、片方の手を自分の手首に添える方法もおすすめです。


この対策は、自分は痴漢行為をしないというアピールにもなります。たまたま被害者の近くにいて痴漢を疑われてしまった場合、自分はずっと両手でつり革や手すりを掴んでいたと確信を持って主張できます。


また、周囲でそれを見ていた人がいれば、第3者の目撃者として証言してもらうこともできます。


最近では、痴漢被害を受けるのは女性だけでなく、男性の場合もあります。満員電車では周囲にどんな人がいるかに関わらず、常に両手を顔よりも高い位置に置くことを習慣付けましょう。

3:公共交通機関をなるべく避ける

通勤時間帯の電車・バスなどの公共交通機関は混雑してしまうため、痴漢冤罪に巻き込まれるリスクが大きくなります。そのため、公共交通機関の代わりに、車・バイク・自転車・徒歩などの移動手段に切り替えると良いでしょう。


例えば、マイカー通勤が許可されるならば、車やバイクなどに切り替え、自宅から駅まで路線バスを利用している場合は、自転車や徒歩などに切り替えるのがおすすめです。


しかし、職場が都心部に所在し、電車・バスなどの公共交通機関を利用しなければならない人も多いと思います。


その場合、会社と交渉した上で、週に数回は車やバイクなどで通勤するようにしたら、公共交通機関の利用頻度を減らせます。


お金はかかりますが、タクシーを利用することも有効です。残業で疲れた日などはタクシーで帰宅すると、疲れを癒せるだけでなく、痴漢冤罪の防止対策にもなります。

4:満員電車をなるべく避ける

通勤ラッシュが激しい路線に住む人は、混雑する時間帯を避けて電車に乗る時間を早めたり遅らせたりして、時間調整する対策をとりましょう。複数路線を利用できる人は、遠回りになったり、電車代がかかっても、空いている路線を利用する方法も有効です。


また、駅ホームへの階段やエスカレーター付近の車両は混みやすく、先頭車両後尾車両は比較的空いている傾向があります。


そのため、ホーム間を移動して端の車両に乗る対策もおすすめです。


引っ越し予定がある人は、通勤時間帯の乗車率を調べて、乗車率の低い路線を選ぶのが良いでしょう。乗車率が200%を超えると満員状態になるため、避けた方が無難です。

痴漢冤罪を疑われてしまったあとの対応

痴漢冤罪に遭わないように万全な対策をとっていたとしても、満員電車の中では体の密着が避けられず、痴漢と疑われてしまったり、詐欺的な痴漢冤罪に巻き込まれることがあります。


そのような事態に陥った場合、どのような対応をとればいいのでしょうか。


対応方法を事前に知っていれば冷静な行動ができますが、知らないと相手の言いなりになり、その場の状況に流されて、逮捕されてしまう可能性があります。


そのため、痴漢冤罪に巻き込まれた時の対応をしっかり把握しておきましょう。


ここでは、以下の内容について説明していきます。

  • 対応1:痴漢していないことをアピールして堂々と立ち去る
  • 対応2:被害者女性・駅員・警察官等との会話を録音しておく
  • 対応3:冤罪を証言できる目撃者を探す
  • 対応4:警察に繊維鑑定を依頼する
  • 対応5:身分証明書を提示する
  • 対応6:弁護士に連絡する

1:犯人ではないことをアピールし、堂々と立ち去る

痴漢をしていないのに疑われてパニックになり、相手女性や駅員から言われるがままに駅員室に行ってしまうのは大変危険です。その後、警察官が来て逮捕され、警察署に勾留されてしまうからです。


このような目に遭わないように、自分は痴漢行為をしていないと大きな声ではっきり伝え、堂々と立ち去ってしまいましょう。


その場を離れることが難しい場合は、「弁護士を呼びます」と言って、弁護士に電話をかけるのが良いでしょう。


現場から逃走してしまうと、駅員や他の乗客に捕まったり、監視カメラから特定されるなど、不利な状況になる可能性が高いので、おすすめではありません。

2:被害者女性や警察官等との会話を録音しておく

痴漢を疑われると、被害者女性・周囲の乗客・駅員・警察官など、多くの人と会話する必要に迫られます。


これらの会話をしっかり覚えておくのは困難なため、スマホの録音機能を使用して会話の内容を録音しておきましょう。


この時、こそこそとスマホをいじっていると証拠隠滅していると誤解される恐れがあるので、堂々を録音するのがおすすめです。


録音ボタンを押すことで、パニックになった状況をクールダウンさせる効果も期待できます。被害者女性も自分も冷静になり、誰が何を「言った」「言わない」という混乱を軽減できます。


録音した会話を改めて聞くと、被害者女性の曖昧な発言を指摘できたり、周囲の乗客が発した有利な発言を拾い上げて、疑いを晴らすこともできるでしょう。

3:冤罪であることを証言できる目撃者を探す

被害者女性との会話では、どうしても「やった」「やっていない」の押し問答になってしまうため、痴漢冤罪を証言できる第三者の目撃者を即座に探すことが重要になります。


目撃者から「あの人の手は触れない位置にあったので、やっていない」という証言を引き出せば、状況は好転します。


しかし、目撃者はその場限りでしか探すことはできず、一度離れてしまうと再び見つけることは困難です。


そのため、自分は痴漢をしていないことをアピールしつつ、即座に周囲の乗客に声を掛けて目撃者を募るようにしましょう。


そして、目撃者にはしばらく同席してもらい、駅員・警察官などにも証言してもらいます。それが難しい場合は、名刺をもらったり、証言を録音・録画しておくのが良いでしょう。

4:証拠として繊維鑑定を依頼する

繊維鑑定とは、被害者女性の衣類の繊維が自分の体や持ち物に付着しているかどうかを分析し、被害者に触れたか否かを判別する方法です。

鑑定では微細な繊維片を検出し、被害者の衣類と同一かどうかを識別します。被害者に触れていなければ、繊維片は検出されないため、痴漢冤罪の客観的かつ強力な証拠になり得ます。

警察官が来たら、繊維鑑定を自ら依頼するのも良いでしょう。ただし、鑑定までに何かを触ったり、触られたりすると、証拠隠滅と見なされるため注意が必要です。

また、被害者に疑われて腕などを掴まれた際、思わず衣類に触れてしまうことがあるかもしれません。その場合は繊維片が検出されてしまうため、必ずしも万能な方法とは言えないことを留意しておきましょう。

5:身分証明書を提示する

被害者女性との会話では、自分は痴漢を行っていないと大きな声ではっきり伝えることが大切と説明しました。それでも納得しない様子であれば、名刺や運転免許証などの身分証明書を提示しましょう。

身分証明書の提示により、自分は潔白であり、逃げも隠れもしないというアピールができます。被害者が納得した様子が見えたら、穏便かつ速やかにその場を立ち去りましょう。

30万円以下の罰金にあたる犯罪では、身分証を提示すれば逮捕されないというケースがあります。

ただし、これは侮辱罪過失致傷罪など軽微な犯罪のみ該当し、痴漢は該当しません。そのため、身分証明書を提示しても、そのまま帰してもらえる訳ではないので注意が必要です。

6:弁護士に相談する

痴漢冤罪を晴らすのに最も効果的な方法は弁護士に連絡して相談することです。これにより、冤罪が証明しやすくなり、逮捕を回避できる可能性が上がります。

いざという時のために、依頼したい弁護士をインターネットなどで探しておいて、電話番号を登録しておくとスムーズに連絡できます。また、後述しますが、痴漢冤罪保険に加入するのもおすすめです。

弁護士への連絡は駅のホームで行い、電話口でとるべき行動の指示を受けてそれに従います。弁護士が現場に来てくれる場合は、ホームで弁護士を待ち、駅員室には入らないようにしましょう。

その間に被害者女性や駅員との会話をスマホで録音しておき、弁護士に提示できるよう準備しておきます。

弁護士が到着したら、状況を説明し、会話の録音を提示して、アドバイスに従いましょう。

痴漢冤罪の判例を2つご紹介!

実際に起きた痴漢冤罪における判例を2つご紹介します。


1つ目は、2006年に防衛医大教授が小田急線の車内で女性に痴漢行為をしたとして逮捕された事件です。東京地裁・東京高裁では有罪判決でしたが、2009年に最高裁は無罪判決を下しました。


2つ目は、2000年に男性が西武新宿線の車内で女性に痴漢行為をしたとして逮捕された事件です。東京地裁では有罪判決でしたが、2002年に東京高裁は無罪判決を下しました。


それぞれの判例について、以降の章で詳しく見ていきましょう。

痴漢冤罪の判例1

防衛医大教授が巻き込まれた痴漢冤罪の判例を見てみましょう。


2006年4月朝、小田急線の車内で17歳女性の下半身を触ったとして防衛医大教授が強制わいせつ罪で逮捕されました。


被告人は起訴された後も一貫して犯行を否認していました。しかし、東京地裁では被害者の証言が信用されて懲役1年10カ月の実刑判決が下されました。


その後、被告は控訴しましたが、東京高裁でも改めて被害者の証言が支持されて有罪判決が下されました。これに対し、被告人は最高裁への上告を行いました。


2009年4月、最高裁は東京高裁の有罪判決を覆し、無罪判決を下しました。


判決理由は、以下の通りです。

  • 繊維鑑定で被告人の手から被害者の衣服の繊維片が検出されていない
  • 被害者の供述する状況に不自然な点が多数ある
  • 被告人にこの種の犯行を行う性向がうかがえない
このように無罪になるのも弁護士による対処があったからです。

ですが、弁護代は、とても高額ですので、痴漢冤罪保険で弁護料を負担しくれるといいですね。

痴漢冤罪の判例2

西武新宿線で起きた痴漢冤罪の判例を見てみましょう。

2000年12月朝、西武新宿線の車内で男性が未成年女性の手首を掴み、自分の股間に押し付ける痴漢行為をしたとして逮捕されました。

被告人は当初から自分はやっていないと主張していましたが、検察は起訴し、懲役1年6ヵ月を求刑しました。これに対して、弁護側は物的証拠がないこと、被害者が助けを求めなかったことなどを主張して無罪を訴えました。

2001年12月、東京地裁は被害者の供述は一貫性があり信用できるが、被告人の供述は信用し難いとして、懲役1年2か月の実刑判決を下しました。弁護側はこの判決に控訴しました。

2002年12月、東京高裁は被害者の供述は信用性は高いものの、被告人による犯罪の証拠がなく、犯人と断定できないとして東京地裁の判決を否定し、逆転無罪判決を下しました。検察は上告を断念し、無罪判決が確定しました。

補足1:痴漢冤罪の対策に痴漢冤罪保険に加入するのもアリ!

痴漢冤罪に巻き込まれた時、一刻も早く弁護士に連絡し、的確な指示を受けられるように痴漢冤罪保険へ加入しておくことも有効です。


例えば、ジャパン少額短期保険痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士保険」でだと、痴漢冤罪ヘルプコールというものがついています。


痴漢冤罪ヘルプコールとは、痴漢と間違われた時、すぐに弁護士と電話連絡ができて、とるべき行動の指示を受けられるサービスです。必要があれば弁護士が現場にかけつけることもあります。

補足2:痴漢冤罪で「名誉毀損」として訴えた際の慰謝料

痴漢冤罪に巻き込まれて、自分の名誉(社会的評価)が著しく低下したなどの被害を受けた場合、相手を名誉毀損で訴えることができます。その場合、慰謝料はいくらくらい取れるのか、見ていきましょう。


名誉毀損の訴えでは、以下に挙げる2つの条件を満たしている場合、有罪になる可能性が高くなります。

  • 女性のでっち上げによる痴漢冤罪である
  • 裁判にて無罪判決が下されている

慰謝料の額は、以下に挙げる点が考慮されて、10万円~100万円程度で変動すると考えられます。

  • 事件発生時の状況
  • 当事者の社会的地位
  • 身体拘束の有無・程度
  • 刑事処罰の有無・程度
  • 職務や家庭への影響

なお、身体拘束を受けた場合には、別途、休業損害等も発生する可能性があります。


名誉棄損をする場合は、弁護士のお力が必要になります。

痴漢冤罪保険は、弁護士に定期的に無料で相談することができる保険ですので、詳細を確認ください。

痴漢冤罪を防止する対策についてのまとめ

痴漢冤罪を回避するための対策・対応について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • 痴漢冤罪対策では立ち位置や手の位置に留意する
  • 痴漢冤罪対応では会話の録音、目撃者探し、弁護士への相談などが効果的
  • 痴漢冤罪の判例を見ると裁判の過程や判決理由を確認できる
  • 痴漢冤罪保険に加入すると無料ヘルプコールが利用できる
  • 痴漢冤罪で名誉棄損の訴えをした場合の慰謝料は10~100万円程度
でした。

公共交通機関を利用する際は、痴漢冤罪に巻き込まれないように、女性の近くに立たない、両手を上げるなどの対策をとりましょう。

もし、疑われてしまった場合は、堂々とやっていないことを伝えて、会話を録音したり、弁護士に連絡するなどの対応をとりましょう。

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