がん保険の払込免除特約は必要?ガンになったら保険料が免除される!

がん保険に加入する場合、特約の中で払込免除というものがあると思います。この記事では、そもそもその払込免除特約は必要なのか、そして保険会社各社により微妙に異なる条件を徹底比較します。払込免除特約の付帯を迷っている方は参考にしてください。

がん保険に払込免除特約は必要?

がん保険には、被保険者に何かあったときに一定の条件下で、それ以降の保険料の支払いが免除される払込免除特約というものがあります。


がん保険を検討している方の中には、付けようか悩んでいる方も多いかもしれません。


この記事では、

  • 払込免除特約とは何か
  • がん保険に払込免除特約が必要な時と不必要な時
  • 払込免除特約をつけるときに注意すべきこと
  • 各社の適用条件を比較
について解説していきます。

ぜひ払込免除特約をつけるかどうか検討する際に役立ててください!

ちなみにがん保険の払込免除のことを保険業界では「P免」と呼ぶこともあります。

※保険料のことをPremiumというため

そもそも、がん保険の払込免除特約とは?


がん保険のみならず生命保険には、会社が定める所定の状態になった時に保険料の払込が不要で、その後の保険は継続されるという払込免除特約というものがあります。


がん保険に加入しようと考える時に、例えばがんと診断されたたら一時金でどの程度出る保障にしようか、入院や通院について一日どのくらい給付金が出るものにしようか、そして先進医療などの治療を行った場合の保障についてなど、考える項目はたくさんあるかと思いますが、その中の一つに、払込免除特約があります。


特約というものなので、ベースとなる毎月の保険料に上乗せして保険料を払うというものですが、この特約は果たして必要なのでしょうか?様々な面から見ていきたいと思います。

がん保険に払込免除特約をつけるべき時と付けなくて良い場合

がん保険申込時の悩み事である「払込免除特約をつけるかどうか」は、どのように判断すればいいのでしょうか?次項以降では、保険料払込期間に注目し、以下2つのケースについて、特約付加が必要かどうかを解説します。

  • 終身払いのケース
  • 50歳払済などの短期払い


補償内容を考えるのに手いっぱいで、特約付加した場合も、それほど保険料は上がらないからと、ついつい営業担当者や代理店担当者の言われるままにしがちですが、大変もったいないことです。


年間保険料で見たり、払込保険料総額で見ると、特約分の保険料は大きな金額になるので、しっかりとチェックしてみてください。

がん保険の払込免除特約をつける価値がある時①:終身払い

ここでポイントとなるのが、終身払い込み、つまり一生涯の払い込みであるということです。

一生涯保険料を払うかわりに保障も一生涯続くと考えていただければわかりやすいと思います。

例えば、30歳男性が月々3,000円でがん保険に加入していた場合、一生涯ずっと払い込みを続けながら保障されるというものですよね。


月3,000円で年間3万6,000円、40歳の時には合計30万6,000円、更新型でなければ50歳の時には61万2,000円支払っている計算になりますが、がんにかかる確率が高くなってくる60歳の時にがんにかかったとすると、合計91万8,000円払ったところで、以降の払い込みはせずにがんの保障を受けられるということになります。


長い人生において、年齢があがっていくにつれてがんにかかる可能性というものは上がってくる傾向にありますので、終身払いのプランを選択した場合は、払込免除特約を付けたほうが、のちのちがんと闘う時にとても心強いものとなってくれるでしょう。

がん保険の払込免除特約が必要ない時②:50歳払済などの短期払い

先ほどは一生涯を通じて保険料を払い、そして保障が続くケースをご紹介しましたが、今度は払い込みが決まっているプランはどうでしょうか?

一般的には払い込みが例えば60歳で終了すると、その後のがんの保障というものが一生涯続くというものですので、払い込みが決まっているものには特に、払込免除特約を必ずつける必要はないかもしれませんね。


がんにかかる確率が高くなってくるのが、60歳以降が多くなってきているため、例えば64歳でがんにかかったとしてもがんの保障が続いているため、払込免除特約を使うチャンスはない可能性もあります。

定期がん保険の場合は、更新時の保険料を確認すべき

保険商品によっては、加入から保険料が一生涯変わらないもの、そして最初の何年かは保険料が比較的安く、その後は更新をして保障を続けていくものと2つに分かれることがあります。


例えば払込免除特約を付けていなかった場合、前者であれば一生涯保険料が変わりませんので、おおよその合計の額はわかってくると思います。気を付けなければならないのが、後者の更新のタイプです。


最初の何年間かは比較的安い保険料で加入できるものの、がんにかかった場合そのまま保障を継続するとなると、更新後は今までの保険料の1.5倍もしくはそれ以上の金額を払う必要が出てくるかもしれません。


がんにかかった場合、通常のがん保険に新たに加入することは難しくなってきますし、治療の大事さを知っているからこそ保障の額を下げるという判断はなかなかできないでしょう。

そう考えると期間中は更新後の保険料をずっと払いながら保障を継続することになるのです。

保険会社による払込免除の対象の違いを比較しよう

どんな状態になると払い込み免除になるのかは、保険会社ごとに異なります。

特約適用を期待していると、いざという時に特約を利用できず保険料を払い続けることになってしまうので注意が必要です。


例えば、簡単に適用対象となる免除事由を比較すると、

保険会社免除事由
日本生命所定の3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)になる、障害等級1~3級である、要介護2以上の状態もしくは180日以上要介護状態が継続する、のいずれかに該当する
第一生命所定の3大疾病になる、耳・上下肢・内臓が所定の障害状態になる、要介護2以上の状態もしくは180日以上要介護状態が継続する、のいずれかに該当する
フコク生命7大疾病(3大疾病+糖尿病、高血圧症、慢性腎不全、肝硬変)になる、もしくは移植術を受けた、のいずれかに該当する
PGF生命所定の3大疾病になる

となります。比較してみると、保険会社ごとにそれぞれ特約の適用対象が異なることが分かります。


加入を検討している保険に付帯可能な払込免除特約が、どのような状態のときに特約適用となるのかは、加入時にしっかりと確認し、保険期間中に事由に該当した場合は、忘れずに申告するようにしましょう。

まとめ:がん保険に払込免除特約が必要かについて

がん保険に払込免除特約をつけるべきかどうかを解説しました。


この記事のポイントは、

  • 払込免除特約は、保険会社が定める所定の状態になった以降の保険料払い込みが不要
  • 終身払いの場合は、特約付帯のメリットを受けられる
  • 短期払いの場合は、払込免除特約を使えないまま払い込みが終わってしまう可能性がある
  • 適用条件は保険会社によって異なるので、契約時はしっかりと確認を

でした。


払込免除特約は、いざという時に頼りになる心強いものです。ただし、払い込み期間によっては付帯することで、結果的に保険料を払いすぎて損をすることになってしまうので注意が必要です。契約しようとしている免除特約が、心配しているリスクをきちんとカバーできるのかどうかは、きちんと確認するようにしましょう。


がん保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください
この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

ランキング