新築一戸建て住宅の火災保険料の相場っていくら?保険料金の目安は?

みなさんは新築一戸建て住宅の火災保険料の相場を知りたいのだと思います。しかし火災保険料は住宅ごとに全然異なることをご存じですか?一括見積もりも目安を知るには有効な手段です!今回の記事では、新築一戸建ての平均火災保険料と保険金額が決まる仕組みを解説していきます。

新築一戸建て住宅の火災保険料の相場ってどのくらい?

一戸建て住宅を建てる際には、火災保険に加入をすると思いますが相場はいくらくらいなのか気になると思います。


どのような住宅の種類においても同じ料金なのではないかと思われがちですが、実は住宅ごとにまったく違うことをご存知ですか。


火災保険の相場は、建物の種類や築年数によって異なるので、一括見積もりを利用して保険料を算出することが良い方法です。


そこで、この記事では「新築一戸建て住宅に住む方に向けた火災保険料の相場」について


  • 火災保険料を決める際に基準となる要素
  • 地震保険の保険料の決め方
  • 保険料を安く抑える方法
  • 中古住宅と新築住宅の保険料比較

を解説していきます。

この記事を読んでいただければ、一戸建ての平均保険料と保険金額の相場が決まる仕組みについて知ることができるはずです。

ぜひ、最後までご覧ください。



火災保険料を決める際に基準となる要素と相場

火災保険料の相場は、補償内容などによって2万円台から20万円以上(10年一括契約の場合)と、かなり差があるので言及がしにくいとされています。


そんな火災保険料を決めるには、どのような要素が必要かご存じですか。


建物の保険料が決まる大切な基準なので、気になる部分だと思います。



具体的には、下記の5点が基準となる要素です。


  • 建物の種類
  • 木造or耐火素材
  • 建物の専有面積
  • 補償範囲の広さ
  • 保険の契約期間

火災保険をかける一戸建てについて、上記の要素の内容をしっかり確認をしておきたいですよね。

以下では、この5点が相場にどのように影響を及ぼすかを説明していきます。

建物の種類

建物の種類とは、物件の構造を級別で示したもののことです。


この構造級別には、


  • M構造:マンション構造
  • T構造:耐火構造
  • H構造:非耐火構造

の3種類あり、保険料はH構造が一番高く、M構造が一番安いです。

M構造に分類されるのは、コンクリート造や石造、耐火建築物などの共同住宅とされています。

なお、T構造はコンクリート造や鉄骨など火災が起こっても燃えにくいタイプの一戸建てで、H構造は木造、土蔵造など火災で燃えやすいタイプの一戸建てです。

一戸建ての建物種類については、下記で更に詳しく解説していきます。


木造or耐火素材

一戸建てを建築する際、あたたかみのある木造タイプの家を造りたいと思いますよね。


しかし、万が一火災が発生したときには燃焼してしまうことが木造のデメリットです。


そんなときにおすすめなのが、耐火素材を持つ木造タイプの家にすることです。


具体的には、


  • 耐火建築物
  • 準耐火建築物
  • 省令準耐火建築物

に認められる家にすると、木造でもT構造とみなされます。

T構造になれば火災保険料も安くなるため、あなたの安全と保険料を抑えられることがメリットですね。

建物の専有面積

建物の専有面積によって評価額が変わるため、火災保険料の相場にも影響します。


一般的に、専有面積が大きい一戸建てほど評価額は高く設定されています。


火災保険の保険金額は、この評価額と同じ金額で設定されるため保険料を決める大切な要素となるのです。


専有面積を正しく算出しないと、支払われる費用が本来のものとは異なってしまうため注意が必要です。


たとえば、一戸建ての専有面積を誤って狭く見積もった場合、評価額も小さくなるため本来補償されるべき金額よりも得られるお金も小さくなります。


そうなると、十分な補償を受けられなくなってしまいますよね。


一方、専有面積を広く見積もりすぎると必要以上に保険料を支払うことになるので、無駄なお金が生じてしまいます。


以上のことから、建物の専有面積は正確に算出する必要があります。

補償範囲の広さ

火災保険料の相場を決める材料の一つに、補償範囲の広さが挙げられます。


具体的に述べると、火災保険は補償範囲をご自身でカスタマイズすることが可能です。


火災保険の補償内容には


  • 火災
  • 落雷
  • 破裂、爆発
  • 風災、雹(ひょう)災、雪災
  • 水彩
  • 物体落下、飛来、衝突
  • 漏水などによる水ぬれ
  • 騒擾(そうじょう)、集団行動等に伴う暴力行為
  • 盗難による盗取、損傷、汚損
  • 破損・汚損(突発的な事故)

があります。

あなたの住んでいる環境に合わせて必要な補償のみを付ければ、その分保険料を抑えることが可能です。

保険の契約期間

火災保険の契約期間は、


  • 1年ごとに毎年契約更新をする。
  • 10年契約を結ぶ。

の2つの手段があります。

まず、1年契約にすると1回の支払い負担が安いので、生活費用に無理のない範囲で保険に加入し続けられます。

しかし、毎年費用負担が発生するため10年契約に比べると総支払費用は大きくなることがデメリットです。

一方、10年契約を結ぶ方が総支払費用が安いため、一戸建てのローン等にかかる費用との兼ね合いを考えると負担が少なくなります。

しかし、1回の支払い負担は重くなるので、まとまったお金を用意しなければなりません。

このように、火災保険は契約期間によっても保険料が変わってきます。

参考:地震保険の保険料はどのように決まる?

火災保険とよく似た性質を持つものに地震保険がありますが保険料は、どのように決まるのでしょうか。


実は、地震保険の保険料はどこの会社でも同じ金額です。


火災保険は、各会社によって保険料に差があるのでこの点は大きな違いとなります。


地震保険料が全国一律の理由は、国と保険会社が共同で運営しているからです。


保険料の目安は居住地によって異なりますが、地震の多い地域は全体的に保険料が大きくなる傾向があります。


地震保険料については、下記で詳しく解説していきます。

各県の保険料率

地震保険の保険金額1,000円あたりの各県の保険料率について、表にしました。

なお、保険期間1年につき円単位のものです。

都道府県イ構造ロ構造
北海道0.781.35
青森県0.781.35
岩手県0.711.16
宮城県1.071.97
秋田県0.711.16
山形県0.711.16
福島県0.851.70
茨城県1.553.20
栃木県0.711.16
群馬県0.711.16
埼玉県1.783.20 
千葉県2.503.89
東京都2.503.89
神奈川県2.503.89
新潟県0.781.35
富山県0.711.16
石川県0.71 1.16
福井県0.711.16
山梨県1.071.97
長野県0.711.16
岐阜県0.781.35
静岡県2.503.89
愛知県1.442.47
三重県1.442.47
滋賀県0.711.16
京都府0.781.35
大阪府1.262.24
兵庫県0.781.35
奈良県0.781.35
和歌山県1.442.47
鳥取県0.711.16
島根県0.711.16
岡山県0.711.16
広島県0.711.16
山口県0.711.16
徳島県1.553.65
香川県1.071.97
愛媛県1.202.24
高知県1.553.65
福岡県0.711.16
佐賀県0.711.16
長崎県0.711.16
熊本県0.711.16
大分県1.071.97
宮崎県1.071.97
鹿児島県0.711.16
沖縄県1.071.97

を参考にしたものです。

耐震性能によって割引がある

地震保険は、建物の耐震性能によって割引が効くことをご存知ですか。


一戸建ての場合も、耐震性能が優れていれば保険料が割り引かれます。


下記では、割引の種類を解説していきます。


免震建築物割引


免震装置を使用して建築された建物に対する割引です。

これは、地震の揺れを軽減させるための特殊な部材が使用されているので、揺れが発生しても被害を抑えることができます。

なお、割引率は50%で免震建築物と評価された建物(居住用)と、室内に備わる家財に対して割引が適用されます。

耐震等級割引

地震に対する建物の強度ごとに、1級から3級までの等級が定められます。

この数字が大きいほど、耐震性能に優れているため、下記の表のとおり割引がされます。


等級耐震等級3耐震等級2耐震等級1
割引率50%30%10%

なお、割引の対象は、建物(居住用)と室内に備わる家財です。

耐震診断割引


耐震診断または耐震改修を受けて、現行耐震基準(建築基準法に定められたもの)に適合していると評価されると割引を受けることができます。

具体的には、1981年以降に建設された建物が対象となります。

なお、建物(居住用)と室内に備わる家財に10%の割引が適用されます。



建築年割引


保険の対象となる建物が、1981年6月1日以後に新築された場合に適用されます。

上記の日付は、建築基準法に定める現行耐震基準実施日です。

これに該当する建物(居住用)と室内に備わる家財には10%の割引が適用されます。

契約期間によって長期係数がかかる!

地震保険は、契約期間によって長期係数がかかります。


長期係数とは、長期契約の際に保険料を一括払いとする場合に、期間に応じて割り引かれる割合のことです。


1年ごとに保険契約を更新するよりも、2~5年単位で長期契約を結んだ方が、保険料は安くなります。


下記では、計算に用いる長期係数を表でまとめました。


保険期間長期係数
2年1.90
3年2.80
4年3.70
5年4.60


たとえば、保険期間が4年の場合、目安として3.7年分の保険料で地震保険に加入できます。

保険料を安く抑えるためには?

火災保険料の相場を決めるには、上記で挙げた観点が参考になることをご理解いただけたと思います。


実際に一戸建てに火災保険を付ける際には、毎日の生活費などの負担を考えると、保険はなるべく最小限に抑えたいですよね。


また、割引が効くこともお伝えしましたが、それだけではなくどのような工夫が必要なのか気になると思います。


以下では、保険料を安く抑えるための方法について


  • 不要な補償、特約を外す。
  • 長期契約を結ぶ。
  • 保険料の見積もりを複数の会社に依頼する。

の3点を解説していきます。

不要な補償・特約を外す

火災保険に加入する際に、あなたにとって不要な補償と特約を外すことで相場を抑えることが可能です。


上記で火災保険の補償範囲が広いことを挙げたように、幅広い災害から守ることが可能である点がメリットですが、一方で不要な補償や特約があることで保険料を支払いすぎてしまう可能性があります。


なお、火災保険はパッケージ売りがされており、必要な補償や特約だけを持つことが可能です。


そのため、あなたの住んでいる環境で発生する可能性が低い事象については、補償を外すと相場を安く保たせることができます。


たとえば、風災雹災雪災については、これらの災害が発生しにくい地域ではほぼ不要になると思います。


上記の補償や特約を外すことで、保険料の相場を安くすることができるのでお試しください。

契約期間を10年などの長期契約にする

火災保険の契約期間を長期にすると、保険料の相場を抑えることが可能です。


契約期間は、1年ごとの短期契約と10年を目安とする長期契約があることを上記でご説明させていただきました。


短期契約にすると、1年ごとに支払う費用は少なくなるものの、総支払金額が大きくなってしまうことがデメリットです。


その反面、契約期間を長くすれば総支払金額が小さくなるため、保険料を安く抑えることができます


家系の負担を考えると、長期契約を結んだ方がお得です。


複数の会社で見積もりを取る

保険料の相場は条件によって異なるので、複数の保険会社に見積もりを依頼することをおすすめします。


保険契約をする際、知識がないと一番最初に勧められた保険会社に決めがちですが、一社のみで決めることは危険な方法です。


なぜなら、提案されたものよりもさらに良い条件で契約できる場合があるからです。


複数の会社に見積もりを依頼することで、あなたにとって最適な条件で保険に加入する事ができます。


保険料も安く抑えられることが期待できますね

注意:中古住宅でも新築住宅でも保険料はあまり変わらない!

一戸建て住宅の火災保険の相場は、中古住宅でも新築住宅でもあまり変わりません


これは、中古の一戸建てであれば保険料も安いと思っている方にとっては残念に思われたかもしれませんね。


中古と新築で保険料の相場にほとんど差がない理由として、建物を新築または再購入するのに必要な金額で評価していくことが挙げられます。


上記の評価額は「新価」と呼ばれ、現在では主流の方法です。


新価で評価をすると、中古、新築問わず一戸建ての評価額はほとんど変わらないことから、保険料も大きく変わることはありません。


そのため、一戸建てに火災保険を付ける際には、あなたのおうちを守るための十分な補償を得ることが出来る新価で契約をすることが大切です。

まとめ:火災保険料の相場を見るには見積もりサイトを活用しよう

一戸建て住宅に住む方に向けた火災保険料の相場について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは


  • 火災保険料の相場は、建物の種類を始めとする5つの要素で決定される
  • 地震保険料の保険料率は、どこの会社でも一律であるが、耐震性能と契約期間によって割引される
  • 保険料を安く抑えるには、不要な補償と特約を外すことと長期間の契約にする方法がある。なお、見積もりは複数の会社に依頼するのが良い

でした。

一戸建てでも、条件に応じて必要な補償が異なるため、保険料の相場には差があります。

そのため、相場を見る時は見積もりサイトを活用して、最適な補償を持てるようにしましょう。

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