更新日:2020/03/30
軽自動車の保険料相場はどのくらい?保険料の改定についても解説
普通車に比べて値段や維持費が安く、運転もしやすい軽自動車ですが、自動車保険の保険料はどの程度になるのでしょう?この記事では、軽自動車の保険料相場について紹介します。また、2020年1月1日から改定された軽自動車の保険料についても、わかりやすく解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 軽自動車の保険料相場や改定について解説
- 軽自動車の保険料相場はいくらくらい?
- 軽自動車の年間保険料の相場
- 軽自動車の保険料は普通車よりも安い
- 軽自動車の保険料が安い理由
- 20歳以下は特に保険料が高くなる
- 参考:軽貨物車(4ナンバー)の方がお得という話は本当?
- 参考:沖縄の自動車保険が安いという話は本当?
- 軽自動車(営業ナンバー)の保険料相場はいくらくらい?
- 軽自動車の営業ナンバー(黒ナンバー)の保険料は自家用車よりも高め
- 営業ナンバーの軽自動車を扱っている保険会社は多くない
- 軽自動車の保険料改定について説明
- 2020年1月1日から自動車保険の料率クラスが変わった
- 参考:料率クラスとは
- 軽自動車に料率クラスが設定され保険料が安い車種が生まれた
- 参考:保険料が上がる車種・安くなる車種は何なのか知りたい
- 軽自動車の保険料相場や改定についてのまとめ
目次
軽自動車の保険料相場や改定について解説
軽自動車は、普通自動車よりも保険料が安いイメージがありますよね。ですが、実際のところ保険料の相場がどれくらいなのかわからないという人は多いと思います。
軽自動車は普通自動車よりも事故率が低く、相手に与える被害も少ないと考えられることから保険料が安い傾向にあります。
今回、この記事では軽自動車の保険料相場について、
- 軽自動車の保険料相場はいくらくらい?
- 軽自動車(営業ナンバー)の保険料相場はいくらくらい?
- 軽自動車の保険料改定について説明
軽自動車の保険料相場はいくらくらい?
軽自動車の保険料は、普通自動車よりも安いというイメージがありますよね。ですが、具体的に保険料はどれくらいなのでしょうか。
保険料の相場を知っておけば、具体的にイメージしやすいですよね。
ここでは、軽自動車の保険料相場について詳しく解説していきます。軽自動車の購入を考えている人は、後々に必要となるものですので必ずチェックしておきましょう。
軽自動車の年間保険料の相場
軽自動車の年間保険料の相場を、5年間の推移で見ていきましょう。
年 | 年間保険料 |
---|---|
2013年 | 46,382円 |
2014年 | 47,147円 |
2015年 | 52,387円 |
2016年 | 50,479円 |
2017年 | 49,507円 |
年間保険料の相場は、保険料総額から加入している契約台数で割った金額になります。
2015年・2016年に保険料が5万円台になっているものの、全体の推移を見たところそこまで大きな差はありません。
つまり、この表から軽自動車の年間保険料は、およそ5万円であることがわかりますね。軽自動車を購入したときに、保険加入をする場合は4~5万円くらいかかることを想定しておきましょう。
軽自動車の保険料は普通車よりも安い
軽自動車と普通自動車の保険料は、以下をご覧ください。
種類 | 年間保険料 | 月額保険料 (平均) |
---|---|---|
軽自動車 | 49,507円 | 4,088円 |
普通自動車 (3ナンバー) | 74,899円 | 6,241円 |
普通自動車 (5ナンバー) | 59,158円 | 4,929円 |
軽自動車と普通自動車の保険料の差は、大きくて25,000円程度であることから、そこまで大きな差は無いことがわかります。
表はクラス分けされる前の保険料ですが、2020年1月1日から自動車保険の料率クラスが変わりました。
これまではクラス分けされなかった軽自動車も、3クラスに分けられるようになったため保険料がどのように変わるのかしっかりとチェックしなくてはいけません。
なお、軽自動車の料率クラスについては、次以降の見出しで詳しく解説します。
軽自動車の保険料が安い理由
軽自動車は、
- 事故率が普通自動車よりも低い
- 乗車定員数が少ない
20歳以下は特に保険料が高くなる
自動車免許は18歳から取得可能です。多くの人が学生のときに自動車免許を取得しておこうと考えますよね。
念願の免許を取得すれば、いろいろな場所に出かけたいと思うことでしょう。
免許を取りたての18~20歳の若者は、まだ自動車の運転技術もないことから最も事故率が高いと言われています。
事故率が高ければそれだけ保険金を支払う可能性も高くなるため、軽自動車の保険料も20歳以下は高いのです。
実際に、平成29年度の年齢層別の免許保有者10万人あたりの事故件数では、
- 16~19歳…1,650件
- 20~24歳…980件
- 25~29歳…697件
- 30~34歳…541件
- 1日自動車保険を利用する
- 家族から等級を引継ぐ
- 車を家族と共有する
参考:軽貨物車(4ナンバー)の方がお得という話は本当?
4ナンバーの軽自動車は、貨物車扱いになります。
貨物車というのは、
- 業務・営業用の車
参考:沖縄の自動車保険が安いという話は本当?
沖縄県は鉄道が整備されていないため、県民の多くが自家用車を所有しています。ですが、本土よりも沖縄県のほうが軽自動車の保険料が安いのです。
その理由には、
- 保険の加入率が低い
- 事故率が他県よりも少ない
沖縄県の任意保険の加入率は52.9%と、全国でも最下位です。その理由に、事故が起こっても話し合いで解決する人が多いことが挙げられます。
保険をそもそも使う機会が少ないため、本土よりも保険料が低いと言われているのです。
また、沖縄県では任意保険だけではなく自賠責保険も安いのを知っていますか。
離島では普通乗用車でも自賠責保険が3分の1とも言われており、保険料を理由に引越しを考えるご家庭もあるそうです。
軽自動車(営業ナンバー)の保険料相場はいくらくらい?
さて、ここまで軽自動車の保険料相場や、沖縄県との保険料との違いについてなど解説してきました。
ここの見出しでは、営業ナンバーの軽自動車は保険料がどのくらいなのか、相場について詳しく解説していきます。
主なポイントは、
- 自家用車よりも保険料は高めになる
- 営業ナンバーを扱っている保険会社が多くない
軽自動車の営業ナンバー(黒ナンバー)の保険料は自家用車よりも高め
- 使用頻度が自家用車よりも高いため、事故リスクが高い
- 等級の引継ぎができない
- 年齢条件が付けられない
営業ナンバーの軽自動車を扱っている保険会社は多くない
日本国内で自動車保険を取り扱っている会社は数十件以上ありますが、営業ナンバーとなると取り扱う会社が一気に少なくなります。
保険会社によって用意している特約も異なるため、自分の事業にあった特約かどうかを加入前に必ずチェックしておくと良いでしょう。
またネット上から見積もりを取ることができませんが、一部では法人向けの一括見積りサービスを使えば見積もりが取れるようです。
さらに、今まで黄色ナンバーだった車を黒ナンバーに変更した場合、等級を引継ぐことができないので注意が必要です。
営業で使用する車は、当然自家用車よりも使用頻度が高くなるため、当然任意保険に加入すべきです。しかし、加入できる保険会社は限られるため、しっかりと情報収集する必要があるでしょう。
軽自動車の保険料改定について説明
軽自動車の保険料はこれまで一律でしたが、2020年1月1日より改訂され、3つのクラスに分けられるようになりました。
軽自動車以外にも普通・小型乗用車の保険の制度も変わり、これまで9クラスだったものが17クラスとさらに分かれるようになります。
ここでは、軽自動車の保険料改定について、より詳しく解説していきます。
料率クラスがよくわからないという人は、ぜひチェックしておきましょう。
2020年1月1日から自動車保険の料率クラスが変わった
参考:料率クラスとは
料率クラス(型式別)とは、
- 車検証に記載されている型式ごとに、過去の事故発生率などを調べてクラスを設定したもの
軽自動車に料率クラスが設定され保険料が安い車種が生まれた
2020年1月1日より、これまで一律だった軽自動車の保険料が3クラスに分けられることが決まりました。
車種によって分類されるようになり、
- クラス1…クラス2よりも約1.1分保険料が安くなる
- クラス2…現行と同じ保険料
- クラス3…クラス2よりも1.2倍保険料が高くなる
このように保険料が変わります。
軽自動車の年間保険料の相場がおよそ4~5万円であることから、クラス1であればそれよりも安く、クラス3であればそれよりも高くなるでしょう。
また現在の軽自動車の保険料は、衝突被害軽減ブレーキが装着されていれば保険料が9%割引となっていましたが、2020年からは発売後3年以内の型式限定になります。
クラスが変わる以外にも、細かな改訂がありますので良くチェックすることが大切です。
参考:保険料が上がる車種・安くなる車種は何なのか知りたい
科率クラスが設定されることで、これまで乗っていた車種で保険料が下がる人・上がる人が出てきます。
あらかじめ自分の車種の保険料がどうなるのか、知っておきたいという人もいるのではないでしょうか。
2020年の軽自動車人気ランキングより、上位10位の車種とランクは以下をご覧ください。
メーカー・車種 | ランク |
---|---|
スズキ スペーシア | ランク1 |
スズキ ハスラー | ランク1 |
スズキ ジムニー | ランク1 |
ダイハツ タント | ランク3 |
スズキ ワゴンR | ランク1 |
ホンダ N-BOX | ランク1 |
ダイハツ ムーヴキャンバス | ランク3 |
スズキ エブリイ | ランク3 |
ダイハツ ミライース | ランク1 |
スズキ アルト | ランク1 |
なお損害保険料率算出機構より、お持ちの自動車を入力するだけで簡単にランクを調べられます。
自分で調べたいという人は、ぜひこちらでチェックしてみてくださいね。
軽自動車の保険料相場や改定についてのまとめ
軽自動車の保険料相場や科率クラスの改定、営業ナンバーとの保険料の違いについてなどを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 軽自動車の年間保険料の相場は4~5万円程度
- 20歳以下は事故率が高いことから、保険料は高くなる
- 軽自動車の営業ナンバーは、自家用車よりも保険料が高くなる
- 2020年1月1日から自動車保険の料率クラスが変わり、軽自動車も3クラスに細分化されるようになった