自賠責保険を解約したら返戻金はいくら返る?返戻金の早見表と計算式

車を廃車にするときに保険会社に手続きをすれば自賠責保険の返戻金が戻ってきます。では返戻金はいつ、どれくらいの額が戻ってくるのでしょうか?この記事では自賠責保険の返戻金の具体的な金額、計算式、手続き方法も詳しくご紹介いたします!

自賠責保険を解約したら返戻金はいくら戻ってくる?手続き方法も紹介!

自動車やバイクに乗られる方なら誰でも自賠責保険に加入していますよね。


自賠責保険は保険料を先払いして有効期間内は保険が利くようになっています。


ところで廃車で自賠責保険の有効期間内に解約をすると、有効期間に応じて自賠責保険の保険料が返ってくることをご存知でしょうか。


これを知らないで廃車にしていると、お金をもらえる権利を手放すことになります。


そこで、この記事では自賠責保険の中途解約について


  • 自賠責保険を解約した時に返ってくる金額とその計算方法について
  • 自賠責保険を解約するときの手続き方法と必要書類について
  • その他自賠責保険解約時の気を付けおきたいポイントについて
  • 同時に行いたい任意保険の解約について

以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、自賠責保険の解約をスマートに行うことができるようになります。

ぜひ最後までご覧ください。




自賠責保険返戻金の目安・計算方法

自賠責保険の返戻金には一定の目安と計算方法があります。


自賠責保険は法令により定められた保険なので、どの保険会社でも返戻金に違いはありません。


返戻金は一定の計算方法で出された残月数に合わせた金額になります。


計算式は


自賠責保険契約満了日―自賠責保険解約日=契約残月数(日数は切り捨て)

となります。


日数が切り捨てになるので、契約満了日と同じ月になってから解約を行っても返戻金がありません。


例えば5月31日が満了日の場合、5月1日以降の解約では返戻金が出ないのです。


したがって自賠責保険の返戻金を受け取るためには迅速な手続きを行うことをオススメします。

自賠責保険返戻金の早見表

この表は自家用車用で平成25年4月以降のものです。


自賠責保険料は改定されることがあるため、正確な金額は担当の保険会社に問い合わせてください。


【36・37ヶ月契約】



普通車
軽自動車
残月数本土
沖縄離島本土沖縄離島
3028,64010,2005,17026,81010,2003,950
2523,7508,4604,29022,2408,4603,270
2018,9406,7503,42019,5306,7502,610
1514,1505,0402,56013,2405,0401,950
109,4003,3501,7008,7903,3501,290
54,7001,6808504,4001,680650


【24・25ヶ月契約】

普通車軽自動車
残月数本土沖縄離島本土沖縄離島
2019,3106,8803,48018,0906,8802,660
1514,4205,1402,60013,5205,1401,990
109,5803,4101,7308,9803,4101,330
54,7901,7008604,4901,700660


自賠責保険の手続き方法とは

自賠責保険を解約し返戻金を受け取るためには、契約している自動車が使われないことを証明する必要があります。


そのためはじめに自動車のナンバープレートを返還し、廃車など登録抹消の手続きをしなければなりません。


登録抹消は自動車の場合、陸運支局や自動車検査登録事務所などで行います。


軽自動車の場合は、軽自動車検査協会などで行います。


登録抹消の手続きが完了すると、自賠責保険の解約に必要な書類をもらうことができます。


自賠責保険の解約はどこでできるの?

次に自賠責保険の解約です。


自賠責保険の解約は契約している保険会社にて行うことができます。


契約者本人が手続きを行うことが原則ですが、委任状があれば契約者以外の人でも解約をすることができます。


次は自賠責保険の解約に必要な書類について解説します。


自賠責保険解約時の必要書類一覧

自賠責保険解約時に必要な書類は以下の通りです。


  • ご自身の認印
  • 自賠責保険証明書
  • 廃車を確認できる書類(一時抹消登録証明書・自動車検査証返納証明書など)
  • 契約者本人であることの証明書類(運転免許証など)
  • 返戻金の振込先口座が分かるもの
  • 車検のない原付などは保険章票(ステッカー)
これら以外にも保険会社ごとの書類が必要な場合があります。

くわしくは各保険会社に問い合わせることをオススメします。


次は気になる返戻金はいつ返ってくるのかについて解説します。


自賠責保険の返戻金は大体1~2週間で返ってくる

自賠責保険の解約が完了した後、手続きが行われます。


そして多くの場合2週間以内に返戻金を受け取ることができます。


それ以上の期間を過ぎても返戻金が確認できないときは、何らかの不備があるかもしれません。


返戻金の金額にも影響する話なので、保険会社に確認されることをオススメします。


返戻金が戻ってこないかも?自賠責解約時の注意点

ここで確認しておきたいことは、返戻金の計算される解約日です。


 車の登録を抹消した日ではなく保険会社との解約が完了した日を元に返戻金が計算されます。


 そのため、登録抹消後はすみやかに自賠責保険の解約をされることをオススメします。


またこちらに書類の不備があると解約の手続きが遅れる可能性があります。


そして解約が月をまたいでしまうと返戻金の計算も1月分減らされた金額になってしまいます。


したがって書類や記載事項の確認は入念に行われることをオススメします。


その他にも自賠責保険の解約時に注意しておきたいポイントがあります。

ディーラーに車を下取りで出すと返戻金が戻ってこない?

ディーラー(自動車販売店)にて売却したり、買い替えたりすることで車を下取りに出すことがあります。


この時、自賠責保険の返戻金はどのようになるのでしょうか。


まず原則として自賠責保険の解約には自動車の登録解除(廃車)の手続きが必要です。


皆さんがディーラーに下取りを出した時点では所有者が変わっただけで自動車の登録はされたままです。


つまり自賠責保険に関する権利もディーラーに移ってしまいます。


そのためディーラーの多くは返戻金を含めた金額を査定して買取を行っています。


一部のディーラーでは返戻金を後日振り込んでくれるところもあります。


もし返戻金が気になるようでしたら、下取り前に自分で調べた上でディーラーと交渉されてみてはいかがでしょうか。


つまり基本的には、廃車でないと、自賠責保険を解約しても返戻金は受け取れないのです。

任意保険の解約・中断も忘れずに!

自賠責保険を解約したのであれば、任意保険もあわせて解約されるべきでしょう。


そのときに気になるポイントについて説明します。


返戻金について


契約期間内の解約であれば返戻金が出る場合があります。


そのときの契約が年払いか月払いかで金額が異なります。


年払いの場合「短期率表」と言うものを用いて計算された金額が返戻金となります。


月払いの場合は先の月を事前に払う契約であれば、先払いした月の分は返戻金として返ります。


一方で契約月修了後に支払う契約だと、最後の支払いをするだけで返戻金はありません。


【参考】返戻金の計算式


解約返戻金=年間保険料×(1-契約が経過した期間に対応する短期率)


解約の流れと必要な書類


任意保険の解約は自賠責保険よりもシンプルです。


任意保険の会社や代理店に解約の連絡をしてください。


そうすると解約に必要な書類が送られてきます。


そこに必要事項を記入して、契約時に送られてきた保険証券を同封して保険会社に送るだけです。


万が一保険証券が見当たらない場合でも、そのことを伝えれば所定の対処法を教えてくれます。


任意保険の等級を維持する方法


任意保険を解約するとこれまで積み重ねてきた等級がリセットされることが心配ですよね。


これには対処法が整備されています。


解約するときに保険会社から「中断証明書」というものを同時に発行してもらいます。


契約車の登録が抹消されるか譲渡されるかなど所定の条件を満たしていれば発行してもらうことができます。


そして最大10年間はこれまでの等級を維持して再契約することができます。




高すぎるバイク保険に加入していませんか?

バイクに乗っている方であれば、自賠責保険だけではなく、バイク保険(任意保険)にも加入しているのではないでしょうか。


自賠責保険だけでは賄えないたくさんの補償をしてくれるので、必ず入るべきですよね。


ただ、その保険料について見直したことはありますか?バイクを購入する時のショップで言われるがままに加入していたりしませんか?


実は、バイク保険は少し条件を見直すだけで年間の保険料が1万円近く安くなることがあるのです。


ただ、自分で多くの保険会社で見積もりをして比較するのは大変ですよね。


そんな時は一括比較サービスを利用してみましょう。一括比較サービスであれば、一度の入力で多くの保険会社の見積もりを取ってくれます。


しかも何度利用しても無料です。一度利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

自動車保険の解約と返戻金について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは


  • 自賠責保険の中途解約では計算に基づいた返戻金があること
  • 必要書類を迅速かつ確実に手続したほうが良いこと
  • 任意保険の解約でも返戻金があり、等級を維持することも可能なこと
です。

海外転勤や災害や盗難に遭うなどで、当面自動車を使わない状態になった時はこれらの手続きをぜひ行ってください。

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