更新日:2019/03/20
保険料が戻ってくる?自動車保険の解約返戻金について徹底解説
自動車保険を解約すると解約返戻金は発生するの?誰もが疑問に思うことについて徹底的に解説します。解約返戻金が発生するのはどんな自動車保険か。ムダなく返金してもらうにはどう手続きすればいいか。これを読めば解約返戻金について全てわかります。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 自動車保険に”解約返戻金”はあるの?
- 自動車保険にも解約返戻金はある
- 自動車保険料を一括で支払っている場合、途中解約すると”未経過分”として返金される
- 自動車保険会社によって解約返戻金は”短期率”や”月割り計算”として算出されるので確認を
- 自動車保険の解約返戻金の受け取るまでの流れ
- 保険代理店や窓口に自動車保険の解約を申し出る
- 自動車保険解約にあたる必要書類と保険証券の提出(送付)
- 手続き完了から解約返戻金が振り込まれるまでは”大体2〜3週間”
- 自動車保険の解約返戻金についての注意点
- 自動車保険料を一括の支払でも、”満了まで1ヶ月を切ると解約返戻金は発生しない”
- 参考:加入義務のある自賠責保険の解約返戻金は自己請求しなければならない
- コラム:解約後の自動車保険、どうする?
- まとめ
目次
自動車保険に”解約返戻金”はあるの?
保険満期になっても満期返戻金があるわけではありません。
なので保険期間の途中で解約しても解約返戻金はないと思われる方が多いかもしれませんが、ちょっと待ってください。
解約返戻金はないと決めつける前に、解約返戻金の仕組みについてしっかり理解することが必要です。
解約される方が損をしないためにも、今回は「自動車保険に”解約返戻金”はあるの?」という疑問について詳しく説明したいと思います。
自動車保険にも解約返戻金はある
自動車保険にもほかの保険と同じように解約返戻金はあります。
しかし条件があります。
すべての契約で解約返戻金が発生するわけではないので、これから説明する条件をしっかり理解して保険料を無駄なく返してもらいましょう。
自動車保険料を一括で支払っている場合、途中解約すると”未経過分”として返金される
また、複数年契約している場合は年払い契約でも解約返戻金は発生します。
残念ながら月払い契約の場合は解約返戻金は発生しませんので、もし月払いで契約されている方はその点ご理解ください。
さて、契約期間の途中で自動車保険を解約すると、解約日から満了日までの期間を計算して残りの期間を「未経過分」として保険料が返金されます。
この「未経過分」が多ければ多いほど返金額が大きくなります。
自動車保険会社によって解約返戻金は”短期率”や”月割り計算”として算出されるので確認を
大体の保険会社は短期率や月割りでの計算となり、日割りで計算されることはほとんどないということを覚えておきましょう。
「月割り」というのは読んで字のごとくなので、皆さんもわかりやすいのではないでしょうか。
1年分の保険料を12等分し、1か月分の保険料を計算します。
そして1か月分の保険料に未経過月数をかけた金額を返金するのが「月割り」です。
次に、耳慣れないのが「短期率」だと思います。
短期率は保険会社が独自に設定している計算方法で、月割りよりも戻ってくる保険料が少ないです。
ある保険会社の例ですが、契約から1か月までに解約した場合の短期率は25%です。
たとえば年間保険料が12万円だとすると、月割りでは11万円の返金がされます。
それが短期率だと返金額は9万円と大幅に少なくなってしまいます。
2万円の差はとても大きいですね。
自動車保険を解約する場合は、解約返戻金の計算方法が「短期率」か「月割り」なのか確認してください。
自動車保険の解約返戻金の受け取るまでの流れ
次に解約返戻金を受け取るまでの流れについて説明させていただきます。
難しいことはありませんがいくつか注意点がありますので参考にしてください。
保険代理店や窓口に自動車保険の解約を申し出る
その際は、解約日をあらかじめ決めておいて、「他社切替」や「廃車」などの解約理由も伝えてください。
他社切替の場合は心情的に理由を言いづらいかもしれませんが、
他社切替や廃車などの解約理由によって手続きが変わりますし、
同じ保険会社の中で代理店を変える場合などは契約返戻金額の計算方法が変わる可能性があるので、
解約理由はきちんと伝えるとその後の手続きがスムーズに進みます。
自動車保険解約にあたる必要書類と保険証券の提出(送付)
必要事項を記入し、署名と捺印をして保険証券等を同封して返送してください。
その際、書類に記載されている解約日が申し出の日付と違っていないか確認しましょう。
もし違っていた場合はすぐに保険会社に連絡して対応してもらわないと、等級の引き継ぎで問題が発生する可能性があります。
解約返戻金額にも影響しますので、必ず目を通してください。
手続き完了から解約返戻金が振り込まれるまでは”大体2〜3週間”
これは保険会社にもよりますが、手続き完了から大体2~3週間です。
では「手続き完了っていつ?」と思われるかもしれませんが、郵送であれば返送した書類が保険会社もしくは代理店に届いた日になることが多いです。
ただし、代理店によっては入力手続きが遅くなることもありますので注意しましょう。
また、保険料の支払い方法がクレジットカードだった場合、解約返戻金がクレジットカード会社を経由して返金されることがあります。
この場合2~3週間以上かかる可能性があるので、クレジットカードで保険料を支払っている方は、一度保険会社に返還方法を確認しクレジットカード返還になっている場合、正確な返金日についてはクレジットカード会社に直接問い合わせをしましょう。
自動車保険の解約返戻金についての注意点
これを知らないで解約してしまうと「思っていたより解約返戻金が少ない!」と感じたり、
場合によっては「解約返戻金自体がない!」なんてことにもなりかねません。
解約するタイミングについてしっかりと把握しておきましょう。
自動車保険料を一括の支払でも、”満了まで1ヶ月を切ると解約返戻金は発生しない”
保険料は未経過期間を計算して返金されますが、満了までの期間が1ヶ月を切ってしまうと解約返戻金が発生しないんです。
日割り計算と思っていると、思いがけず返金なしとなってしまうので、自動車保険を解約するときには満了まで1か月を切っていないか確認しましょう。
余談ですが、保険が各月の末日の場合、1か月の計算も各月の末日を基準とします。
たとえば3月31日に契約した契約を翌年の2月に解約する場合は28日までに解約しないと解約返戻金は発生しません。
3月1日になった時点で解約返戻金はなくなりますので、月末に契約をした方は気を付けましょう。
逆に2月28日に契約した方は翌年の1月31日までに解約すれば解約返戻金が発生します。
数日ですがちょっと得した気分になりますね。
参考:加入義務のある自賠責保険の解約返戻金は自己請求しなければならない
自賠責保険は公道を走る車すべてが必ず加入しなければならない強制保険です。
任意保険は加入者の都合でいつでも解約できますが、自賠責保険は廃車の手続きをしていないと解約できないので注意が必要です。
廃車の確認書類は以下の通りです。
登録自動車
- 解除事由証明書
- 登録事項等証明書
- 自動車重量税還付申請書付表1
- 一時抹消登録証明書
- 登録識別情報等通知書
- 輸出抹消仮登録証明書
- 輸出予定届出証明書
のいずれか1点
検査対象の軽自動車(三輪・四輪)
- 解除事由証明書
- 検査記録事項等証明書
- 自動車重量税還付申請書付表1
- 自動車検査証返納証明書
- 軽自動車検査証返納確認書
- 輸出予定届出証明書
のいずれか1点
証明書類は公的機関で発行していますが、保険会社は手配してくれません。
ご自身で公的機関に行って証明書は発行してもらう必要があります。
自賠責保険の解約は任意保険の解約に比べて自分でやらなければいけないことが多く、簡単には解約できないということを覚えておきましょう。
コラム:解約後の自動車保険、どうする?
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まとめ
自動車保険でも保険料の支払い方法によっては解約返戻金が発生します。
ただし、タイミングを間違えると解約返戻金が発生しなくなってしまったり、金額が減ってしまいます。
タイミングをしっかりと見極め、ムダなく解約返戻金を受け取れるように、今回の記事をお役立てください。