更新日:2018/05/28
自賠責保険にも解約返戻金はあるの?必要書類から注意点まで徹底解説
自賠責保険で解約返戻金なんかあったの?自賠責保険は強制加入の保険です。その性質上、制度について深く理解しないまま加入している方がほとんどです。この記事では、自賠責保険の解約返戻金について詳しく解説しています。ぜひ参考にして自賠責保険の解約時に活用してください。
目次を使って気になるところから読みましょう!
自賠責保険には”解約返戻金”はあるの?
思わぬ事故で、車が大きく破損してししまった。
そんな理由で、今まで乗っていた車を手放すこともあると思います。
あなたは、解約した自賠責保険から返金があるかどうかが気になっているのでは?
たしかに保険というものは、期間を満了せず解約すれば返戻金があるもの。
はたして自賠責保険に解約返戻金はあるのでしょうか。
この記事では、自賠責保険の解約返戻金について
- 自賠責保険の解約返戻金とはどういうものなのか
- 解約返戻金はいくら戻ってくるのか
- 解約に必要な書類など
以上のことを中心にお伝えしていきます。
この記事を読んでいただければ、自賠責保険の解約返戻金をムダにしない方法がお分かりいただけるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
自賠責保険にも”解約返戻金はある”
結論から言えば、あります。
国土交通省令によると、自賠責保険が解約となるのは以下の場合に限ります。
- 登録自動車について、滅失等運行の用に供することをやめたことにより、抹消登録を受けた場合
- 軽自動車又は二輪の小型自動車について、使用を廃止し、車両番号標を運輸支局長等又は軽自動車検査協会に提出した場合
つまり車検証とナンバープレートを返すことで、「もうこの車には乗らない」ということが確認できれば自賠責保険は解約できます。
では自賠責保険を解約すると、なぜお金がもらえるのでしょう?
自賠責保険の解約返戻金は”満了前の未経過分”として受け取るもの
自賠責保険の最長期間は、37ヶ月間。
もしこの期間を前に解約したなら、自賠責保険の残りを「満了前の未経過分」として受け取ることができます。
明らかに補償されていない期間については、前払い金から返金となるわけですね。
ちなみに販売店で新しい車を買って今までの車を下取りに出した場合には、自賠責保険を解約できません。
まだその車に乗る人がいるわけですから、解約できないのです。
通常は買い取り価格に自賠責保険の未経過分も含まれています。
そして下取り査定額が0円だったときには、むしろ販売店から廃車にかかる費用が請求されてしまいます。
ただしこのときも大抵、自賠責保険の解約返戻金は販売店の懐に入ってしまいます。
自分で手続きするのは面倒ですが、経費節減という点ではおすすめです。
自賠責保険の解約返戻金は解約月によって”同額であり、保険会社によって違いがない”
しかし自賠責保険は、どの保険会社で加入しても補償内容や支払保険料は同じです。
つまり自賠責保険の解約返戻金も、どの保険会社でも同額となります。
したがって、車の購入時にどの会社の自賠責保険もを選んでも変わりはありません。
あえて言うなら、街中に営業店が多い大手を選ぶのが無難でしょう。
まず、解約時にわざわざ書類を郵送で取り寄せる手間が省けます。
そして、その分手続きが早く終わるため未経過分が多くなります。
解約返戻金額の目安は以下の通りです(25・24ヶ月契約の場合)。
残期間 | 24月 | 23月 | 22月 | 21月 | 20月 |
---|---|---|---|---|---|
普通自動車 | 23,220 | 22,240 | 21,270 | 20,290 | 19,310 |
軽自動車 | 21,750 | 20,840 | 19,920 | 19,010 | 18,090 |
19月 | 18月 | 17月 | 16月 | 15月 | 14月 |
---|---|---|---|---|---|
18,330 | 17,360 | 16,380 | 15,400 | 14,420 | 13,450 |
17,180 | 16,260 | 15,350 | 14,430 | 13,520 | 12,600 |
13月 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 |
---|---|---|---|---|---|
12,470 | 11,490 | 10,530 | 9,580 | 8,620 | 7,660 |
11,690 | 10,770 | 9,870 | 8,980 | 8,080 | 7,180 |
7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 |
---|---|---|---|---|---|
6,700 | 5,750 | 4,790 | 3,830 | 2,870 | 1,920 |
6,280 | 5,390 | 4,490 | 3,590 | 2,690 | 1,800 |
特に事故などで思わぬ廃車となった場合には、後始末などで忙殺されてしまいがちです。
しかし解約返戻金が思わぬ高額となる場合もありますので、忘れず手続きしましょう。
自賠責保険の解約返戻金を受け取るための”主な必要書類”
捨ててしまうにはもったいないような額が戻る可能性があるのですね。
さて、肝心の解約手続きの方法ですが、
- 損保会社に必要書類を郵送する
- 損保会社の営業店や代理店に必要書類を持参する
この二つのやり方があります。
それでは、解約返戻金を受け取るにはどんな書類を用意すればいいのでしょうか。
一つずつ確認していきましょう。
”自賠責保険証明書”
この自賠責保険証明書は、車検証と同様に運転時の携帯が義務づけられています。
不携帯で30万円以下の罰金となりますのでご注意ください。
日頃から車検証と一緒に、ダッシュボードなどに入れて保管しておきましょう。
ちなみに車検対象自動車は、自賠責保険の保険期間が車検有効期間を1日でも多くカバーしていなければ車検証の交付を受けることができません。
車検や新規登録の際は、必ず車検有効期間以上の期間がある自賠責保険が必要となります。
自賠責保険の”契約者本人であること”を確認できる公的証明書
- 運転免許証
- 健康保険証
- 住民基本台帳カード
- パスポート
など、一般的に身分証明書として認められているものを持っていきましょう。
自動車が廃車されていることを確認できる書類
この義務がなければ、世の中は車検や税金逃れの幽霊自動車ばかりになってしまいますね。
普通自動車・軽自動車で必要な書類はやや異なります。
普通自動車(以下のいずれか1通)
- 解除事由証明書
- 登録事項等証明書
- 自動車重量税還付申請書付表1
- 一時抹消登録証明書
- 登録識別情報等通知書
- 輸出抹消仮登録証明書
- 輸出予定届出証明書
軽自動車(以下のいずれか1通)
- 解除事由証明書
- 検査記録事項等証明書
- 自動車重量税還付申請書付表1
- 自動車検査証返納証明書
- 軽自動車検査証返納確認書
- 輸出予定届出証明書
普通車は所轄の運輸支局または自動車検査登録事務所で、軽自動車は所轄の軽自動車検査協会などでこれらの証明書は交付されます。
書類以外には、印鑑や返戻金振込先の通帳が必要となります。
自賠責保険の解約返戻金は”手続きを行わないと受け取れない”ので要注意
自賠責の解約返戻金は、自主的に手続きをしなければもらえません。
どこからも「自賠責保険解約返戻金のお知らせ」などという通知はやって来ないのです。
放っておくと、もらえるはずだった解約返戻金はひっそりと消滅してしまいます。
自分で自賠責保険証明書をチェックし、手続きの手間をかけてもいいほどの金額が得られるかどうかを確認しましょう。
ちなみにこれらを代行する廃車代行店も存在しますが、もちろん代行費用がかかります。
高すぎるバイク保険に加入していませんか?
バイクに乗っている方であれば、自賠責保険だけではなく、バイク保険(任意保険)にも加入しているのではないでしょうか。
自賠責保険だけでは賄えないたくさんの補償をしてくれるので、必ず入るべきですよね。
ただ、その保険料について見直したことはありますか?バイクを購入する時のショップで言われるがままに加入していたりしませんか?
実は、バイク保険は少し条件を見直すだけで年間の保険料が1万円近く安くなることがあるのです。
ただ、自分で多くの保険会社で見積もりをして比較するのは大変ですよね。
そんな時は一括比較サービスを利用してみましょう。一括比較サービスであれば、一度の入力で多くの保険会社の見積もりを取ってくれます。
しかも何度利用しても無料です。一度利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事のポイントは、
- 廃車または登録を抹消した車の自賠責保険は解約でき、返戻金が戻ってくる
- あなたが受けとることができる解約返戻金の額を知っておこう
- 自賠責保険解約に必要な書類一覧
以上のことでした。
強制加入であるがゆえに、あまり意識せずに払っている人が多い自賠責保険。
しかし自賠責だって、立派な保険です。
当然もらえる解約返戻金は、きっちりもらっておきましょう。
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