更新日:2018/04/16
家族なのに等級が引継ぎできない?自動車保険の等級引継ぎ方法
家族で自動車保険の等級を引継ぎたい!誰しもきっとそう思うはずです。進学、就職、結婚で別々に暮らすことが決まった時には必見です!この記事では家族へ自動車保険の等級の引継ぎ方法を徹底的に解説していきます。等級引継ぎのメリットと注意点についてご紹介しましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
自動車保険の等級を家族で引継ぎ!保険料を抑える方法とは?
車を運転しなくなったら、家族に等級を引継ぎたいですよね。
自動車保険の等級が振り出しに戻ればこれまで安かった保険料が一気に高くなるかもしれません!
せっかく高くなった等級をまた一から始めるのは非常にもったいないですよね。
しかし、等級が引き継げない場合があるかもしれません。
この記事では自動車保険の等級の引継ぎ方法やメリット、等級引継ぎ時の注意点などを一から詳しく解説します。
長年コツコツと積み上げてきた等級を無駄にしないためにもぜひ最後までお読みください!
自動車保険の等級を家族間で引継ぎすると保険料がお得になる仕組みを解説
免許を取ったばかりで事故が心配なお子様こそ自動車保険料を安くして欲しいですよね。
子供が免許を取得して自動車保険をかけようと思ったら、保険料がびっくりするほど高いと聞いたことはありませんか?
引継ぎをすることで、保険料がお得になる仕組みを解説しましょう。
自動車保険の等級は、若いお子様に引継ぐ場合に1番メリットがあります!
例えば、お子様が免許を取得しました。
免許証はグリーンです。
お子様が、初めて自動車保険に入る場合には、割引率0%の6等級から始めなければなりません。
おそらく保険料はとても高いでしょう。
しかし、お持ちの高い等級を引継ぐことで、高い割引率を適用できると安く加入できるメリットがあるのです。
続いて、若い人の保険料について詳しくお話していきましょう。
自動車保険の保険料を決定する要素である等級と年齢条件について
自動車保険の等級でそんなに保険料が変わるのでしょうか。
また、なぜ若い人は保険料が高いのでしょうか。
自動車保険の等級の仕組みと、年齢条件について解説しましょう。
そもそも等級というのは、事故の件数や保険の使用状況よって決められています。
等級は1から20等級まであります。
高い等級ほど割引率が高いので、年間保険料は安くなるというわけです。
自動車保険の年間保険料の決定する料率は、運転する人の事故リスクの大きさを分析して設定されています。
交通事故の統計を見てみると18歳~24歳の事故が圧倒的に多いのです。
だから、保険会社は事故を起こす確率が高い年齢条件の保険料を高く設定せざるを得なくなるのです。
できるだけ保険料は抑えるために続いて保険料の例を見てみましょう。
等級の引継ぎをした場合としない場合の保険料例
子供が新しく車を買った場合、等級の引継ぎをしないとどのぐらい保険料に差が出るのでしょうか?
等級を子供にあげたら、自分の車は新たに自動車保険に加入しないといけないのに本当にお得なのでしょうか?
同じ条件で比べると、最高の20等級は、6等級の年間保険料と比べると半額以下になるのです。
例えば、一般的なファミリーカーで
- 家族限定
- 全年齢(20歳以下)
- 対人・対物賠償は無制限
- 車両保険あり
- 日常レジャー使用
- ゴールド免許
これらが条件の場合、お子様の年間保険料は
20等級:約10万円
6等級:約25万円
7等級:約20万円
となります。また、1家族で2台以上の車を所有する場合には、現在お持ちの等級が11等級以上であればセカンドカー割引が適用になり、新規加入は7等級が適用されます。
2台目の新たに増えたお車であれば、高い方の等級をお子様の契約に引き継いで、7等級を親御さんの車で使用することで、家族の合計保険料が安くなるという裏ワザが使えるのです!
親御さんの年間保険料は
20等級:約4万円
7等級:約7万円
となります。
この後の例のように親が子に等級をあげたことで、家族の合計保険料は安くなります。
引継いだ場合
(親7等級)7万円+(子20等級)10万円=(合計)17万円
引継がない場合
(親20等級)4万円+(子7等級)20万円=(合計)24万円
今は、自動車保険会社のホームページで簡単にお見積りができます。
車の料率や使用目的や走行距離、免許証の色などによって保険料が違ってきますので、ご自身の条件で1度お見積りをしてみることをお勧めします!
インターネットをご利用できない方は、加入の保険会社に見積り依頼の電話をしてみましょう。
子どもが車に乗るようになり、親が車に乗らなくなる家族は等級引継ぎのチャンス
親御さんがもう運転しなくなった場合には、車をお子様にあげることがありますね。
その場合、今まで積み上げた等級も一緒にあげたいですね。
ここでは、使わなくなった等級についてお話しましょう。
例えば、親御さんが20等級で加入していたとします。
親御さんは、今後は運転をしないので等級は必要なくなります。
今後、お子様が運転するようになるのであれば、等級を引継ぎ20等級をそのまま使えます!
いずれは、お子様に譲りたいという方は、お子様の名前で中断証明書の取得をお勧めします。
お子様が車を購入し自動車保険に加入する時に保存しておいた等級を使うことができます。
一般的に中断証明書の発行に費用はかかりませんので、是非もらっておきましょう。
次に自動車保険の等級が引継ぎできる範囲について詳しくお話しましょう!
自動車保険の等級を引継ぎする場合は対象者の範囲に注意!
家族に自動車保険の等級を引継ぎしたい!どうすれば引き継げるのでしょうか。
実際に何をどうしたら良いか、わかりませんよね。
そこで、引継ぎ方法をご紹介しましょう。
自動車保険の名義は、次の3つがあります。
- 契約者(保険契約を管理する人・保険料を支払う人)
- 記名被保険者(車を主に使っている代表者)
- 所有者(車両を所有管理している人)
等級は、記名被保険者が持っています。
なので、記名被保険者を名義変更すれば引き継げるのです。
契約者を変更せずに記名被保険者だけを変更しても、等級の引継ぎはできていますが、今後、別居の可能性があったり、ご自分が運転しないのであれば、3つの名義を同時に変更しましょう。
ただし、自動車保険の記名被保険者は、変更できる人が決まっています。
つまり、家族であっても等級が引き継げない場合もあるのです。
次に自動車保険の等級引継ぎの対象になる人の範囲を詳しくご紹介しましょう。
別居の家族では引継ぎ出来ない
家族なのに引き継げないケースがあるのでしょうか?心配ですよね。
後悔しないためにも事前に知っておきたいものですよね。
では、具体的に誰に自動車保険の等級を引継げるのでしょうか?
自動車保険の等級の引継ぎ可能な範囲は次の通りです。
- 「記名被保険者の配偶者」 (事実婚・内縁の妻も含む)
- 「記名被保険者の同居親族」
- 「配偶者の同居親族」
契約者=記名被保険者とは限りません。
自動車保険証券や加入している自動車保険会社で確認してみましょう。
家族間であっても等級を引継ぐには、同居していることが条件となります。
お子様に等級を引継いだ後に別居になる場合には、まったく問題はありません。
同居のうちに手続きを済ませておくことが重要です!
記名被保険者の配偶者は、別居になっても引継ぎができます。
しかし、記名被保険者と離婚した場合には等級は引継ぎができませんので気をつけましょう。
離婚は、役所への届けが基準になりますので、事前に話し合いをしておく必要があります。
同一の敷地内に住んでいても別居扱いになる可能性がある!
同居といっても、2世帯住宅や同じ敷地内に家を建てているご家族はわかりにくいですね。
扶養家族であれば、同居で良いのでしょうか?
ここでは、同居と別居の判断についてご紹介しましょう。
2世帯住宅の場合
- 台所などの設備を共有していたり、お互いの居住空間が廊下や階段などでつながっていて、自由に行き来できる構造は、同居となります。
- 居住空間がつながっていないので、お互いの家に行く時には、1度外に出ないといけない場合には、別居になります。
同じ敷地内に建っている家の場合
- 住所の記載は同じであっても、お互いの家に行く時には、1度外に出ないといけないので別居になります。
- 台所などの生活用の設備がない「はなれ」「勉強部屋」などは同一家屋として判断されるので同居です。
生計が同じだったり扶養関係であるとか住民票の記載の有無は、関係ありません。
そのほかに
- マンション等の集合住宅は、賃貸や所有名義にかかわらず別居となります。
- 単身赴任は、別居となりますが、出稼ぎ等の一時的な別居は同居となります。
- ひとり暮らしや寮生活をされているお子様は、住民票を移していなくても別居となります。
どうですか?同居と別居の判断が理解できましたでしょか。
コラム:他社でも等級を引き継げる?保険料をさらに安く!
自動車保険の等級を引き継ぐ際、他社でも引き継ぐことができるのを知っていますか?
等級を引き継ぐのに加え、自動車保険も見直せば、かなりの節約になるかもしれません!
自動車保険の一括見積もりサービスを用いると、3万円近く保険料が安くなった事例もあります。
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まとめ
自動車保険の等級を家族へ引継ぎについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
家族に等級を引継ぐメリットと注意点がわかりましたか?
家族の支払う合計保険料が安くなるように賢く等級を引継ぎましょう。
進学、就職、ご結婚で別々に暮らすことが決まった時には、今後は、等級をどの車で誰が使うのか、同居のうちに話し合って後悔のないようにしたいものですね。