更新日:2020/06/01
旧車にも車両保険は必要?入れない条件やつけない場合について解説!
旧車にも車両保険は必要でしょうか。また入れない条件やつけない場合はどんなときでしょうか。長年の愛車がある方は車両保険に入る必要があるか悩みますよね。この記事では旧車だと車両保険に入れない場合や旧車でも車両保険が必要な方、クラシックカー保険等について紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
旧車は車両保険に入れない?任意保険が必要な場合とは?
旧車に乗っている方であれば、車両保険に入れるのか、必要なのかと考えたことがあるのではないでしょうか。
年数の経った旧車では車両保険に入れない場合もありますが、加入できる車もあります。
ここでは、
- 車両保険に加入できないのはどんな場合なのか
- 旧車に車両保険は必要か不要か
- 旧車で車両保険に加入するメリット
- 保険金はどのくらいなのか
車両保険に入れないのはどんな場合?
旧車で車両保険に加入しようと思ったけど、加入が断られてしまった、という経験をした方もいるかもしれませんね。なぜ加入できなかったのでしょうか?
一般的に車両保険を付帯できない場合に
- 初年度登録から一定期間経過している
- 車両料率クラスが9(17)
- 車両保険金額が1,000万円以上
- 保険金を何度も請求した
が挙げられます。
初年度登録から一定期間経過している
経過期間は保険会社によって差がありますが、主に15~20年以上初年度登録から経過していた場合、付帯することができない場合が多くなります。
車両保険金額は時価によって決まっていますが、旧車では時価が付かない場合もあり、車両保険を付けることができなくなってしまうのです。
車両料率クラスが9(17)
車両料率クラスの数字は事故のリスクが高い車種ほど数字が大きくなっています。車両料率クラスが9(17)となる場合はリスクが最大レベルとなるため、車両保険を付けることができない可能性が高くなります。
車両保険金額が1,000万円以上
車両保険金額が1,000万円を超えるものは高級車です。高級車が事故を起こした場合、費用は高額となることが多く、保険会社にしてみれば負担の大きい車両保険となってしまうのです。そのため、保険会社によっては加入を断られてしまいます。
保険金を何度も請求した
事故を起こすと保険金を請求すると思いますが、これを同じ年に3回以上請求した場合、車両保険の付帯、また自動車保険自体の契約を断られる場合があります。
この場合、車両自体には問題はありませんが、車両保険に加入できなくて困ってしまう事になるため、日ごろから事故を起こさないように安全運転を心がけるようにしましょう。
旧車が車両保険に加入するデメリットは?
もし、車両保険金額が修理代より低くなってしまった場合、差額は自腹となり、経済的な負担を強いられることとなります。
よくあるバンパー交換ですが、国産車で5~7万円程度の費用が発生します。それ以外にも修理すべき箇所があれば、あっというまに車両保険金額を使い切って全損となってしまいます。
実際には、修理をしたら乗れる状態であっても、修理額が車両保険金額を超えた時点で「経済的全損」となります。
旧車の保険金額はどのくらい?保険料は高い?
旧車で車両保険に加入した場合、保険料はどれくらいになるのでしょうか?
以下の条件で見積もりを行ってみました。
- 車種:プリウス
- 初年度登録:2005年1月
- 年齢:40歳
- 運転者年齢条件:30歳以上
- 等級:18等級
- 運転年間走行距離:5,000~10,000㎞以下
- 運転者限定:本人または配偶者限定
- 免責金額:1回目5万円・2回目以降10万円
- 車両保険金額:50万円
アクサダイレクトで見積もりを行った結果、保険料は37,230円という結果になりました。
保険料自体は高くないと言えますが、車両保険金額が最大で50万円までだったため、やはり金額の低さが気になるところです。
車両保険を外すベストなタイミングは?
新車を購入したばかりの場合、多くの方が車両保険を付けるのではないでしょうか?その後何年ほどで車両保険を外したらいいのか、タイミングに悩む方も多いと思います。ベストなタイミングはあるのでしょうか?
車両保険を外すタイミングとしては、7~9年くらいがベストと言えそうです。
外すタイミングの目安として、
- 1~3年目:一般型
- 4~6年目:エコノミー型
- 7年目以降:車種によって外す
となります。
新車から3年目くらいまでは一般型にし万全の備えとし、4~6年目ではエコノミー型にすることで、保険料を抑えつつ事故に備えます。
7年目以降は自分の車の車両保険金額がどれくらいになるのかを調べ、50万円を目安に付帯するかどうかを決めることをおすすめします。
このように、車種によって車両保険を外すベストなタイミングは変わってきます。何となく車両保険を付け続けるのではなく、しっかりと調べてベストなタイミングを見極めるようにしましょう。
愛着のある長年の愛車に車両保険をどうしてもつけたい方へ
長年乗り続けて愛着がある旧車に、どうしても車両保険をつけたい、と考える方もいるかと思います。
- 車両保険超過修理特約をつける
- クラシックカー保険に加入する
車両保険超過修理特約をつけるのを検討しては?
日本国内では、車両の使用年数は12年程度となっており、保険会社としても旧車に対応した保険を開発する必要がありました。もともとの車両保険を改定するのではなく、特約にて対応することが可能になります。
保険会社によって名称が異なりますが、「全損した場合に、保険金を追加支払いすることができる」特約があります。
古い車は、車両保険金額が低く、全損になることも多くなります。こういった特約を使うことで、保険金の支払い額を増やし、保険としてのメリットを大きくする検討もよいでしょう。
クラシックカー保険に加入するのもおすすめ
かなり古い旧車の場合、クラシックカー保険に加入してしまうのもおすすめです。
チャブのクラシックカー保険に加入する際の条件として、
- 製造から25年以上
- 年間走行距離5,000㎞以下
- 通常走行が可能
などがあります。また、車両保険を必ず付帯する必要があります。
等級や事故有係数は加入している自動車保険のものを引き継ぐことができますよ。さらに、1975年以前に製造された旧車の場合、年間走行距離は2,000㎞以下と少なくなりますが、保険料は20%割引となります。
15~20年ほどの旧車の場合加入できませんが、25年以上経過している旧車の場合加入できるので、普通の車両保険に加入できなかった場合、クラシックカー保険への加入を検討してみるといいかもしれません。
1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?
もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
- 車を購入する代理店で加入した
- 会社の団体割引で自動車保険に加入している
が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。
心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!
まとめ:旧車にも車両保険は必要?
いかがでしたか?ここでは旧車の車両保険について詳しくご紹介しました。
ここでご紹介したことは、
- 車両保険に加入できないのは、初年度登録から一定期間経過している・車両料率クラスが9(17)など
- 旧車の車両保険のデメリットは、車両保険金額が修理代より低くなることが多い・経済的全損となる可能性が高い
- 旧車の保険料は高くはないが、車両保険金額が低い
- 旧車に車両保険が付けたい場合、車両保険超過修理特約をつける・クラシックカー保険に加入する
になります。
長年乗っている車には愛着がわいてしまい、年数が経過しても乗り続けたいと考える方もいるかと思います。しかし、旧車になってしまうと車両保険が付帯できない、車両保険金額が少ない、などの問題点が出てきてしまうのも事実です。
旧車に車両保険を付けたい場合は車両保険超過修理特約をつける 、クラシックカー保険に加入するなどして愛車に乗り続けてさらに万一に備えることをおすすめします。
ほけんROOMでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。