修理しないときでも車両保険金は受け取れますが、注意点もあります!

車両事故で車に損害が発生し、車両保険を使う場合、車を修理しないで車両保険を受け取ることは可能だと思いますか。答えは、車の修理をしなくても、車両保険金は受け取ることが可能です。車両保険を修理しないときに受け取るケースと注意点を解説します。

修理しないで車両保険金を受け取ることは可能

事故に遭い、自動車を修理しなければならないというときに役に立つのが車両保険。自動車の修理費は決して安くないので、保険金がもらえるのは大変助かりますよね。


ただ、事故にあって車が大きく壊れてしまった場合、その車を修理せず廃車にして新車を購入するいうこともあると思います。


実は、そのように車両を修理せずとも車両保険金を受け取ることが可能です!


ただし、車両保険金を受け取ると、翌年からの自動車保険料が上がってしまします。そのこともしっかり考慮し、使うタイミングを考えないと、損をしてしまう可能性も高いでしょう。


この記事では

  • 車両保険を修理せずに利用する時の注意点
  • 車両保険を使わない方がお得なことも
  • 補償金としてもらったお金が余ったら
について主に解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

修理することは車両保険を利用する条件には入っていない


車両保険とは車に損害があった場合に、その損害金額を補償するものです。車両保険金の支払い条件には『必ず修理をし、修理後の確認をしなければならない』とは書かれていません。
 


事故で全損になった車を車両保険で修理をしても、もとの状態に直すことは難しいことも多く、安全性の部分も考慮すると、廃車を選択する場合がほとんどです。


全損の場合は、保険金は限度額まで支払われます。


また、全損時諸費用が保険金額の10%まで上乗せされますので、それを次に乗り換える車の資金に充てる方も多いです。 

修理しないで車両保険金を受け取るときの注意点

事故を起こした際、車の修理をしないで、車両保険金を受け取る場合は、次のような注意が必要です。
保険金を受け取り、修理をしないことで得をしている様に思えますが、場合によっては損をしていることもあるからです。支払ってきた保険料と保険金のバランスを見直してみましょう。

例えば、小さな事故の場合は特に修理を必要としないこともあります。しかし、保険金を受け取ることにより、等級が下がります。

保険料は等級によって金額が変わるので、等級が下がると翌年からの車両保険料は上がつことになります。その場合、保険金を受け取ったほうが得なのか、よく考えてから選択されることが大切です。

実際に修理するよりも受け取れる補償金額が少なくなる

では、ここで注意が必要なのは、修理をしないで車両保険金を受け取ることにより補償金額が少なくなることがあるということです。

 

ポイントとして

  • 保険会社見積もりは調査員によってされるので見積り金額が少なくなる
  • 保険会社の調査費用分は差し引かれる
  • 見積書に記載されている消費税の分は受け取れない 

ということです。


事故で保険金を受け取る場合、通常は修理工場と保険会社とのやり取りで見積金額が決まるのですが、修理をしないで保険金を受け取る際は、調査員(アジャスター)が見積もりをします。保険会社の調査員が判断する見積もりは概算重視の必要最低限の見積もりになります。ここで、支払われる保険金額が決まります。


そのため、万が一個人で修理をした場合、見積もりよりも高い部品代が掛かったとしても、その部分修理に生じた差額は自己負担をしなければなりません。

また、車両保険を使用せず修理しない場合は保険会社の調査費用が見積金額から差し引かれる場合もあります。


全損の場合は、保険金を全額支払い、限度額まで支払った場合は破損した車を保険会社が引き取ります。
引き取った車の部品を提携している部品業者に買い取ってもらい、支払った保険金の回収を行います。ここで得た金額は、別件で保険金を支払わなければならない事態に備えるための準備金として積まれます。
 


また、見積もりの際に記載されている消費税は支払いの対象にはならないので注意が必要です。あくまでも、修理をしないことが前提の見積もりなので、部品代や工場での修理費用が発生しない、つまり消費税も発生しないとみなされるからです。 

車両内部の損傷もチェックし、本当走行に影響がないかを確認する

車両保険を使って、事故にあった車を修理しないのであれば、対象となる車両が本当に安全に走行できるのか確認をする必要があります。外観的な箇所で軽いキズがあるだけならばよいのですが、そのキズが見た目が大きくなくても、実は骨格部分やエンジン部分などの内部に損傷をきたしていることもあります。


万が一車両に不備があっては、公道を走行する際に第二、第三の事故を引き起こしかねません。このような危険な事態を避けるためにも、念のため修理工場で点検されることをお勧めいたします。

修理しないとしても、車両保険金を受け取らないほうがお得になることも

一般的には、事故を起こした場合、車両保険金で車の修理をすると思いますが、修理しないほうがお得になることがあります。 

 それは
  •  修理費用が安く受け取る保険額が少ない

  • 修理を受けることにより翌年の保険料が上がる 
といった場合です。
 

事故で大きな損害を受けた場合、車両保険金によって修理をせざるを得ません。
 
しかし、多少の損傷であれば、自己負担で修理するか、もしくは修理しないことにより、車両保険料の値上がりを回避することができます。  

つまり、保険を使って修理すると、等級が下がるので、翌年からの車両保険料が高くなってしまいます。 保険金を受け取ることで、等級がどのようにダウンするのか、以下に詳しい内容を記載しておりますのでご覧ください。 

車両保険を利用すると等級がダウンして翌年の自動車保険料があがる

車両保険を利用すると、翌年のノンフリート等級はダウンします。事故の種類によって、等級ダウンは1等級ダウンと3等級ダウンに分かれます。


1等級ダウン事故では保険料への影響は1年間のみになり、3等級ダウン事故では翌年度から3年間は保険料に影響が出ます。


例として、14等級の方で、1等級ダウンの事故を起こした際、自動車保険の使用の有無で、1年後の等級と保険料がどのように変わるのか見ていきたいと思います。


条件は

  •  プリウス 

  • ゴールド免許 

  • 家族限定 

  • 年齢条件:26歳以上 

  • 使用目的:通勤通学 

  • 車両保険:免責あり 

という設定で見ていきたいと思います。


この場合の現在の保険料は44,000円になります。

 

では、こちらの表をご覧ください。

車両保険等級翌年の保険料
使わなかった場合15等級に上がる43,000円
使った場合(事故有係数1年)13等級に下がる57,000円
という結果がでました。

保険金を使用することによって、1年後に支払う保険料に大きな差が出てることがおわかりいただけると思います。


いずれの場合も、インターネットで保険料のシミュレーションを計算できますので、参考にされるとよいでしょう。また、保険会社に問い合わせて、金額の詳細を教えてもらうことも可能です。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

車両保険に加入している場合、修理しないで保険金を受け取ることが可能であることがおわかりいただけましたでしょうか。

お金がいつ必要なのかにもよりますが、事故にあった際一般的な流れとして、保険金を受け取るために修理する整備工場で見積もりを出してもらいます。

しかし、破損が大きく新車に買い替える場合は、保険会社に見積もりをしてもらうことにより、修理しない保険金を受け取ることができます。

気をつけなければならないのは、部品代や消費税は保険金に含まれませんので、受け取れるも少なくなります。

また、保険金を受け取らず、自己負担で修理をすることにより、翌年の保険料を抑えることも可能です。

事故の大きさやいつ車両保険金受け取るのかで、選択肢が変わりますので、保険金を受け取る際の参考にしていただければと思います。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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