自動車保険の年齢条件に注意!高齢者の保険料が変わった!?

自動車保険の年齢条件設定で保険料を安くしたい、と考える方は多いようです。しかし、自動車保険の年齢条件特約を付帯したとしても、高齢者の方は保険料が割高な場合があるのです。この記事では、その理由や高齢者でもお得に保険加入する方法について解説しています。

自動車保険の年齢条件について!70歳以上の高齢者ほど保険料が高いってホント?


近年、高齢でも自動車を運転する、70歳以上の高齢者ドライバーが増えました。

これまでの自動車保険は、年齢が若ければ若いほど保険料が高くなっていましたが、高齢者ほど保険料が高くなったという話を聞いたことはありませんか。


実は、2015年より自動車保険の制度が変わり、高齢者の保険料が高くなってしまったのです。


では、今回は「高齢者の自動車保険の保険料」について、

  • 新制度「記名被保険者の年齢条件」とは?
  • 高齢者で保険料が上がる理由
  • 高齢者が保険料を安くする方法

を中心に解説していきます。


この記事を読めば、高齢者の自動車保険の保険料を安くするのに役に立ちます。


ぜひ最後まで読んでみてください。

年齢条件とは?補償する運転者の範囲を年齢で限定!

自動車保険の「年齢条件」とは、自動車保険で補償する運転者の範囲を年齢で限定し、保険料を割り引きするしくみです。

例えば「30歳以上」という条件をつけていれば、30歳未満の人が運転して起こした事故については補償されない代わりに保険料が安くなります。


若い人ほど事故を起こしやすいので、条件とする年齢が高くなれば高くなるほど保険料が安くなるというのが従来の年齢条件でした。

年齢条件の対象家族の範囲!年齢条件の範囲外でも補償される人とは?

年齢条件は、その車を運転する人の中で一番年齢が低い人に合わせるのが基本です。

もし両親と26歳の子(同居)が運転するのであれば、年齢条件を「26歳以上」にしますよね。


しかし、たとえば別居の21歳の子どもが運転するという場合はどうでしょうか?


この場合、年齢条件を「21歳以上」にする必要はありません。


年齢条件の対象者は、

  • 本人
  • 配偶者(内縁を含む)
  • 同居の親族
  • 使用人

となっています。


別居の親族や、使用人以外の他人については年齢条件を設定していても適用されないのです。


たとえば、別居の子どもや知人が運転する場合の事故については、年齢条件が適用されることはありません。


「本人、配偶者、同居の親族、使用人」の中で一番年齢の低い人に年齢条件を合わせておきましょう。

年齢条件の設定区分と保険料アップ率例

これまでは、下の表のように5つの区分に分けて保険料が変わっていました。
年齢区分年間保険料(例)
全年齢(20歳以下)約10万円
21歳以上約8万円
26歳以上約7万円
30歳以上約6.5万円
35歳以上約6万円

年齢が上がるにつれて、保険料はどんどん安くなっていますよね。


今までは35歳以上であれば、40歳でも70歳以上でも保険料の割引率は同じでした。


ところが、2015年に新制度ができ、年齢条件区分が細分化されたのです。

自動車保険の年齢条件区分細分化!2015年からの新制度とは?


2015年の保険料改訂で、自動車保険の保険料は基本的にはわずかに値下げされました。

しかし、年齢条件が細分化し、高齢者にの保険料に関しては大幅な値上げとなったのです。


どれだけ今まで無事故だった高齢者でも、年齢条件によって保険料が値上げされてしまいました。


このときの改正で、新制度「記名被保険者の年齢条件」というものが追加されたからです。


ではいったいこれはどのような制度なのか、解説していきたいと思います。

新制度「記名被保険者の年齢条件」の追加について!

新制度「記名被保険者の年齢条件」は、今までの年齢条件に加えて更に事故リスクを細かく保険料に反映するための制度です。


これによって、今まで若い人の事故リスクだけが保険料に反映されていたのが、年代別の事故リスクを細かく保険料に反映するようになったのです。


特に、高齢者の事故リスクに関しては今まで考慮されていなかったのですが、この記名被保険者の年齢条件が追加となったことで、高齢者の事故リスクも保険料に反映されるようになりました。


例えば、年齢条件が「35歳以上」となっていても、記名被保険者、つまりその車をよく運転する人が70歳以上であれば保険料は高くなってしまいます。

新制度後の年齢条件設定区分と保険料アップ率例

運転者年齢条件
(従来の年齢区分)
記名被保険者年齢条件
全年齢なし
21歳以上なし
26歳以上29歳以下
30〜39歳
40〜49歳
50〜59歳
60〜69歳
70歳以上
30歳以上29歳以下
30〜39歳
40〜49歳
50〜59歳
60〜69歳
70歳以上 
35歳以上29際以下
30〜39歳
40〜49歳
50〜59歳
60〜69歳
70歳以上

これまでは運転者の年齢条件の5区分だけでしたが、26歳以上・30歳以上・35歳以上の3区分について、10歳ごとに「記名被保険者年齢条件」が加えられていますね。

これによって若い人に加えて、高齢者の保険料が今までに比べて高くなりました。


保険料アップ率については保険会社によっても違いますが、60歳以上で約10%、70歳以上では約25%も保険料が上がっています。

自動車保険の保険料が70歳以上の高齢者だと上がる理由3つを解説!



新制度「記名被保険者年齢条件」によって、自動車保険の保険料が高齢者だと上がってしまうということが分かっていただけたと思います。

では、なぜ高齢者の自動車保険料は高くなってしまうのでしょうか?


それについては主に理由が3つあります。

  1. 高齢者の自動車事故率の増加
  2. 高齢者の治療費は高額になる可能性が高い
  3. 高齢者は等級が高い場合が多く保険料を多く割り引かれているため

それぞれの理由について解説していきたいと思います。

1:70歳以上の高齢者の自動車事故率の増加

高齢者の事故が増えているというのはニュースなどでも聞くことがあるかと思います。

警視庁発表の平成28年の年齢層別交通事故件数によると、若い人の事故率が一番高く、30〜50代における交通事故発生率が一番低い約0.5%前後です。


それが60歳を超えると徐々に高くなり、70代で約0.6%、80代では約0.7%と年齢を重ねるとともに高くなっていることがわかりました。


高齢になると判断力も鈍ってきて交通事故が増えるので、保険料も高額になっているのです。

2:70歳以上の高齢者の治療費は高額になる可能性が高い

高齢者が交通事故を起こしてけがをしてしまうと、治療期間は長くなり、治療費が高額になる可能性が高いです。

これは、高齢者は若い人に比べると体が弱くなってしまっているからです。


自動車保険は治療費も補償しますので、治療費が高額になるリスクが高い人では保険料が高額になるのも仕方がないことだといえます。

3:高齢者は等級が高い場合が多く保険料を多く割り引かれているため

高齢者は運転期間が長く、長い間自動車保険に加入しているため、必然的に等級が高くなっている場合が多いです。

等級が高いと保険料は大幅に割り引かれますので、高齢者は保険料が安い人が多いのです。


事故リスクが高いのに保険料が安いと保険会社は赤字になってしまいますので、高齢者の保険料が上げられたのですね。

70歳以上の高齢者でも保険料を安くする方法とは?


今まで安い保険料で自動車保険を利用していた高齢者。

新制度によって急に保険料が高くなって困るという方も多いのではないでしょうか。


高齢者でも保険料を安くする方法があるので紹介していきたいと思います。


今回、紹介するのは

  • 子ども別居のタイミングでの運転者限定
  • 不要な特約の見直し

の2つの方法です。


1つずつ紹介していきますので、ぜひ自分には当てはまるか、ご自分の加入している自動車保険をいまいちど見直してみてくださいね。

子どもの別居等のタイミングは運転者限定のチャンス

自動車保険には「運転者限定特約」という制度があります。


その車の運転者を

  • 本人限定
  • 本人・配偶者限定
  • 家族限定

と限定することで、保険料の割引が受けられます。


子どもの別居などのタイミングはこの「運転者限定特約」をつけるチャンスです。


今まで家の車を使っていた子どもが別居して車を使わなくなるなら、「本人」や「本人と配偶者」に運転者を限定することを考えてみてください。


今すぐ見直したい方は以下のボタンからどうぞ!

不要な特約を見直そう

保険料を安くしたいなら、不要な特約がないか見直してみましょう。
  • 自動車事故弁護士費用特約
  • 日常生活賠償特約
  • ファミリーバイク特約

などは、使用頻度が低かったり他の保険などで重複している場合も多いです。


これらの特約を使ったことがある人は少ないのではないでしょうか?


特約をたくさんつけていると保険料は高くなりますので、本当に必要な特約なのか、ご契約の自動車保険を見直してみて下さい。


特約を見直したい方は以下のボタンからどうぞ!

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ:自動車保険のルールを知って保険料を抑えよう

「高齢者の自動車保険の保険料」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。 


今回の記事のポイントは、

  • 2015年から新制度「記名被保険者の年齢条件」が加わり、高齢者の保険料は上がった
  • 今一度、保険の契約内容を見直す必要がある

 です。


自動車保険のルールを知って、賢く保険料を抑えていきましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

ランキング