更新日:2020/05/14
車両保険でコーティングは補償される?対象となる条件について徹底解説!
車体やガラスを傷や汚れから守るための加工を施すコーティング。事故後の修理の際などに行うコーティングは車両保険の補償対象になるのか気になります。今回は、コーティング費用は車両保険で補償されるのか、その条件や等級について詳しく解説します。是非最後までご覧ください。
目次を使って気になるところから読みましょう!
車両保険でガラスや車体のコーティングは補償されるのか
コーティングは車に輝くような艶をあたえてくれて、傷や汚れから車体やガラスを守る効果があります。
事故などで車体に傷がついた時、もともと車にコーティングがしてあった場合、傷の修理とともに再度コーティングすることになります。その費用は車両保険の対象になるのか気になります。
今回は、
- コーティングは車両保険の対象になるのか
- コーティングが補償対象となる条件や注意点
- 保険を使ってコーティングの再施工ができない場合
コーティングは車両保険で補償可能
実はコーティングは車両保険で補償できるのです。
車両保険の補償は所有自動車(被保険自動車)として、保険の対象となっている自動車の「盗難や偶然の事故」となっています。
支払えない主なものとしては、「故意や重大な過失」「詐欺」「戦争」「天災」のほかに、「自動車に定着していない装備品の単独損害」などが挙げられ、コーティングは「自動車に定着」しているので、支払えない主な場合には該当しないのです。
事故により損害を被った部分は車両保険で再コーティング可能
コーティングの車両保険の補償を受けるためには
- 施工証明書を保険会社に提出する
- 施工証明書に記載されている保証期間内である
- メンテナンスを定期的に行なっている
車両保険のコーティング補償条件①施工証明書を保険会社に提出
車両保険を使ってコーティングの補償を受けるには、まずは施工証明書が必要になります。施工証明書はコーティングをした証明書となり、業者が発行するものです。
施工証明書にはそれぞれフォームはいろいろありますが、その車の使用者の氏名や住所、電話番号、車種や型式、登録ナンバー、コーティングの施行日、施工業者名、施工の保証期間、メンテナンスの方法などの記載事項があります。
その施工証明書を保険会社に提出することによって、車両保険の補償がうけられることになります。施工証明書を元から発行していない場合や、紛失してしまった場合は再発行できる場合とできない場合がありますので、最初のコーティングをした時点できちんと保管し、もしもの場合に備えておきましょう。
車両保険のコーティングの補償条件②コーティングの保証期間内
コーティングには保証期間があります。それは施工証明書に記載されているものですが、だいたい1年から5年の幅があります。その日にちを一日でも過ぎると補償されませんので注意が必要です。
コーティングにはポリマーコーティングや、ガラスコーティングや、ガラス2層コーティングなどいろいろ種類があり、耐久期間が違います。それによって保証期間に違いがありますので、きちんと確認しておきましょう。
5年保証であっても、毎年施工店でメンテナンスをうけなければ、5年保証されないものもよくありますので、施工証明書を確認しましょう。
また、保証期間についてですが施工証明書に施工日時しか記載がなかった場合は、保証期間が1年間とされることが多いです。
車両保険のコーティング補償条件③メンテナンスを定期的に行う
コーティングには定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを行っていないと、せっかく保証期間内であっても対象外となるケースがあります。
メンテナンスは例として、もちがよく人気のある2層ガラスコーティングの場合、3年間保証であれば、3年間洗車のみでよく、5年保証の場合は1年ごとに、施工店にてコーティングの剥がれ等がないか確認してもらい、リタッチしてもらうことになっています。
同じコーティングでも上記のように保証期間が変わったりすることがありますし、ご自身でリタッチなどのメンテナンスキットを使ってしまうと補償対象外になったりするので、保証書をよく確認しましょう。
保険を使ってコーティング再施工ができないことも
コーティングはしているかどうか見た目には分かりづらいので、コーティングしていることを保険会社に連絡するのを忘れたり、施工証明書に記載漏れがあったりすると車両保険で補償を受けることができません。
また、修理の際に施工業者を指定していないと、修理は板金や塗装などの現状回復が主のためその修理業者がコーティングを行っていないと、車両保険の補償が板金や塗装のみになってしまうことがあります。
コーティングはキットが売られており、最近ではDIYでご自身でされる方もいらっしゃいますが、これは車両保険の対象外となります。
コーティングの保証書と施工証明書はしっかり保管しておこう
先ほども説明したように、この施行証明書は車両保険の保険金請求を行う上で重要な証明書となり、この証明書を持っていない、あるいは記載不備により保険金請求ができないことがありるのです。
コーティングは皮膜だけですので、証明書がなければコーティングされているか分かりづらいものなので、コーティングの保証書や施行証明書は、施行の実施を客観的に証明するものでとても大切なので、しっかり保管しておきましょう。
最近では、もらった証明書の紛失を防ぐために施工証明書の電子化が進んでおり、オンライン上で管理できるシステムも採用されています。
また、このシステムには一年ごとにメンテナンスの案内がメールで届くので、メンテナンスを忘れることも防ぐことができるので、試してみてはいかがでしょうか。
コーティングで車両保険を使った場合の等級はどうなる?
コーティングは車両保険の補償の対象であることがわかりましたが、実際保険を使うとなると、保険の等級に影響を及ぼすのでしょうか。
これは、コーティングでも等級は下がります。交通事故により保険を使う場合には3等級ダウン事故になります。車の飛び石やいたずらなどによる傷は1等級ダウン事故となります。
等級ダウンとなると翌年からの保険料が値上がりすることになります。修理費よりも保険料の値上がりが大きい場合には、車両保険をつかわずにご自身で修理の費用を負担したほうが安上がりになる場合もありますので、保険会社と相談してください。
1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?
もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
- 車を購入する代理店で加入した
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が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。
心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
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まとめ
コーティング施した車を修理する場合、車両保険の補償が使えるかどうかを確認してきましたが、いかがでしょうか。
今回の記事のポイントは
- コーティングは車両保険の補償の範囲である
- コーティングで車両保険を使うには施工証明書が必要
- 施工証明書の保証期間は切れていないか確認
- 定期的なメンテナンスが必要
- 車両保険を使うと等級ダウンする
でした。
事故などで修理する際は、車の修理に気を取られてコーティングのことまで頭がまわらないかもしれません。しかし、ご自身で保険会社にコーティングをしていることを伝えないと車両保険の対象となりません。是非忘れないようにしてください。
ピカピカのコーティングをされた車はとても美しいです。きれいな状態を保って、いざというときには、車両保険で再コーティングしましょう。
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