車両保険はいつまでつける?外すタイミングはいつか。ベストな時期と注意点を解説

事故や当て逃げなど万が一の時に修理代などを補償してくれる車両保険。そんな車両保険はいつまでつけておくのか気になりますよね。そこで今回は、車両保険を外すベストなタイミングと外す際の注意点について詳しく解説します。また、車両保険を外す以外の対処法や保険料を安く見直し方法も紹介します。

車両保険を外すベストなタイミング・加入率


新車のころから車両保険を付けている方は、いつまで車両保険が必要なのか、どのタイミングで車両保険を外すか、タイミングに悩む方も多いかと思います。


外すタイミングは、車種によっても変わってくると思いますが、目安としては、

  • 1~3年目は一般型の車両保険
  • 4~5年目はエコノミー型の車両保険
  • 6年目以降は車種によって外す

というタイミングになります。


いきなり車両保険を外してしまうのも不安が残る方が多いと思います。そのため、4~5年目くらいまでは補償内容は限定されてしまいますが、エコノミー型の車両保険を付け6年目以降車両保険金額が低くなってしまったタイミングで車両保険を外すことをおすすめします。


車両保険金額が50万円以下など低くなってしまうと、免責金額などがあった場合ほとんどもらえないという状態になってしまう事もあります。


自分の車の車両保険金額を調べ、車両保険を外すベストなタイミングを見極めましょう。

経過年数別:車両保険の加入率

では具体的にイメージするために、実際の例を挙げてみていきます。


下の表はホンダのフィットを購入した人の車両保険の加入率を示したものです。

車齢車両保険加入率
新車80.6%
3年目71.6%
9年目52.9%
13年目33.4%
20年目6.9%

(参考記事:「車両保険いつまでつける?外すタイミングについて」


この表を見ると、フィットを新車で購入した方の8割以上が車両保険を付けていますが、購入から9年目で加入率が5割程度まで下がります。


そして13年目には3割ほどになり、20年目で10%を下回る水準となっています。


このように車の車齢が長くなればなるほど、車両保険の加入率は低くなっているのがわかります。


車両保険を外してもよいかという判断は、その車の年式がどれくらい古いかということに大きく起因しているのです。



全損時の保険金額に注目すると検討しやすい

どんなに愛着がある車でも、車両保険の車両価格は市場の相場となっています。


保険加入期間が長くなり、全損時におりる金額が30万円になった時に車が全損になってしまった場合、当たり前ですが30万円しか保険金は支払われません。


30万円では新しく車を買うことは難しいですよね。


なんとか修理して乗りたいと思っても、修理ですら保険金で収まらないかもしれません。


全損時に支払われる保険金額がいくらなのか、が車両保険を外すか否かを判断するポイントになります。  


高い保険料を払うだけの補償がついているのかをよく考えましょう。

車両保険が必要な人の特徴2選!

ではここからは、具体的にどのような人が車両保険を付けておくべきなのか解説してきます。


今回は2つにポイントを絞って解説していますので、そのポイントが自分に当てはまるか、ぜひ考えながらご覧ください。



特徴①:自動車をローンで購入した人

自動車をローンで購入している人は車両保険を付けておいたほうがよいでしょう。


ローンを返済している途中で事故に遭い、多大な修理費用が掛かってしまうと、大きな出費となってしまいます。


さらに全損事故で、車を新たに購入しなければならなくなった際に、前の車のローンを払いながら、新しい車のローンも払わなければならない重ローンの状態に陥ってしまう可能性があります。


このような状態にならないように、ローン支払い中は車両保険を付けておきましょう。

特徴②:自動車の使用頻度が多い人

仕事の通勤や買い物、送り迎えなどで毎日車を運転する人も多いでしょう。


このように車に乗る頻度が多い人も車両保険をつけておく必要があります。


車に乗る回数が多い場合や一回の運転で走行する距離が長いと、それだけ事故に遭う確率が高くなるからです。


運転には慣れているからと過信していると思わぬ事故で大きな出費を強いられることがあります。


車の使用頻度が多い場合には、車両保険であらかじめ損害に備えておくと安心です。


車両保険が不要な人の特徴

ここまで車両保険が必要な人の特徴を解説してきました。


では反対に、車両保険を付けなくてもよいのはどんな状況のときでしょうか。


次に車両保険が不要な人の特徴を解説していきます。

特徴①:年数が古い・価格が低い中古車を持っている

車両保険の保険金額は車の時価額を基準に決められます。


時価額とはその車が市場においていくらで取引されているかという相場のことです。


新車であれば当然時価額は高くなりますが、型式の古い中古車や長く乗っている車は時価額が低くなるため、設定できる保険金額も低い金額となってしまいます。


場合によっては、事故の修理費用が50万円かかったのに、車両保険からは20万円しか補償が出なかったという事態も起こりえるのです。


このように古い車や時価額の低い車に乗っている場合は、車両保険を付けていても十分な補償を受けられないため、車両保険を付けておく必要性が低いと言えます。

特徴②:貯金に余裕があり、修理費用を自費で賄える

そもそも保険とは保険加入者みんなでお金を出し合って、いざ事故が起きて自分のお金で対処できない事態になったときにお互いをそのお金で助け合う仕組みです。


ですので、自分の車の修理費用を貯金で賄う準備ができている場合には車両保険を付けておく必要はありません。


今の車の時価額と自分の貯金額を見比べて、今すぐに車の時価額分の貯金が修理でなくってしまっても困らないという場合には、車両保険を外すことを検討してもよいでしょう。




車両保険を外す際の2つの注意点

車両保険を外すタイミングで注意したいことは、

  • 修理費を準備できるか
  • ローンが残っていないか

になります。


車両保険を外してしまうと万が一事故を起こした際に、自分の車を修理する際の修理費が全額自己負担となってしまいます。まだ車両保険料が比較的高いうちに車両保険を外すことを考えている場合、修理費用を自分で出すことができるだけの資金があるのかどうかを考えてみましょう。


またローンが残っている間に車両保険を外すと、全損事故を起こしてしまったときにローンだけが残ってしまうということにもなります。新しく車を買うのにもローンが必要となると二重ローンとなってしまい、金銭的にかなりの負担となってしまう事もあるので注意が必要です。

車両保険を外さずに保険料を安くする2つの方法

車に長く乗るにつれて、もらえる車両保険の保険金額は少なくなるのに保険料は高くなり、受け取れる補償に保険料が見合わないと思う方も多いと思います。

しかし、万が一の時に役に立つ車両保険、外すのは迷うという方もいるのではないでしょうか。

そんな方のためにここでは、車両保険を外さずに保険料を安くする方法を紹介します。

是非参考にしてみてください。

方法①:車両保険のタイプをエコノミー型へ変更する

車両保険には一般型エコノミー型と2つのタイプがあります。エコノミー型にすることで保険料を抑えることができます。


一般型とエコノミー型の補償範囲の違いは以下のようになります。

一般型エコノミー型
他社との衝突・接触〇※
落書き・いたずら
盗難
飛来中または落下中の他物との衝突
台風・竜巻・洪水・高潮
火災
当て逃げ×
転覆・墜落×
単独事故(電柱に衝突など)×
自転車との接触×

※他社との衝突・接触についてはエコノミー型では相手の車の登録番号や運転者・所有者が確認できた場合のみの補償となります。


表のように一般型に比べて補償範囲が限定される分、エコノミー型の方が保険料が割安となります。


車両保険を外すことなく保険料を抑えたいのであれば、エコノミー型にするという選択肢があります。


ただし、「おりると思っていた保険金が下りなかった」ということにならないように、補償とならない部分をきちんと確認しておくことが大切です。

方法②:車両保険に免責金額を設定する

また、車両保険に免責金額を設定することで保険料を抑えることもできます。


免責金額というのは、自己負担額のことです。


例えば修理費用などで保険金が支払われる際、免責金額を設定していた場合は自己負担額を差し引いての支払いとなります。


免責金額の設定には下記のような種類があります。

  • 0-10
  • 5-10(車対車免ゼロ)
  • 5-10
  • 10-10


左側の数字は保険期間中1回目の車両事故の免責金額、右側の数字は2回目以降の車両事故の免責金額となります。


つまり、「0-10」の場合1回目の車両事故の免責金額は0万円、2回目以降の車両事故の免責金額は10万円となります。


「5-10(車対車免ゼロ)」とは、保険期間中1回目の車両事故で相手の登録番号や運転者・所有者などが確認できた場合には免責金額は0円、そうでない場合には免責金額は5万円になるという設定です。


免責金額を高く設定するほど保険料は安くなります。


多少の自己負担額が発生してしまいますが、保険料を抑えながら車両保険を外すことなく補償を得られます。

車両保険にはこまめな見直しが必要

車両保険に加入している場合、こまめに見直しを行うことをおすすめします。先述したように、年数が経過すると車両保険金額が思ったよりも低くなっている場合もあります。


車両保険の見直しのタイミングは以下のようになります。

  • 車両年数
  • 運転者の年齢

車両年数が経ち車両保険料が低くなってしまうと、車両保険を付けている意味があまり無くなります。


運転者が40代・50代の場合、一般的には一番事故の少ない年代となります。運転技術が上がり事故の心配がないと感じた場合、車両保険を外すタイミングとしても良いのではないでしょうか。


自動車保険を更新する時期になったら、一度車両保険についてじっくりと考えてみましょう。


また車両保険だけでなく、自動車保険の補償内容も更新の時期になったらしっかりと見直しをしましょう。年齢制限運転者限定などを利用することで、保険料を節約することもできます。


更新の時期が近づいてきたら、時間をとって自動車保険・車両保険の見直しを行うことをおすすめします。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ:車両保険を外すべきタイミング

いかがでしたか?ここでは車両保険を外すタイミングについてご紹介しました。


ここでご紹介したことは、

  • 車両保険を外すタイミングは車両保険金額が低くなる6年目以降
  • 自分の車の車両保険金額を見てタイミングを計るのがおすすめ
  • 車両保険を外すタイミングでも、修理する資金があるか・ローンが残っていないか注意
  • 車両保険を安くするには、エコノミー型にする・免責金額を高くする
  • 車両保険を見直すタイミングは、車両年数と運転者の年齢

になります。


車両保険は付けていれば安心ですが、付けると保険料がかなり上がってしまいます。ここでご紹介したタイミングを参考に、車両保険を外すタイミングを探してみて下さい。更新時期には自動車保険の見直しを行いましょう。


ほけんROOMでは他にも自動車に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

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