更新日:2020/05/14
自動車保険の代車特約はつけるべき?事故や故障でかかるレンタカー費用を補償!
車両保険にある代車特約をご存知ですか?事故で故障した車を修理している間、代車であるレンタカー代を補償してくれる特約です。今回は、代車特約の補償内容や適用されない場合、等級が下がること、代車を用意する場合どのくらいの金額が必要なのかなどについても紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 事故にあっても車が必要な人向け、車両保険の代車特約について解説
- 代車特約の補償内容は?保険料はいくらくらいか
- 修理中に借り入れた代車代(代車料)を実費で補償
- 車両保険の代車特約の保険期間は基本的に30日間
- 代車特約の保険料はプラス5,000円前後が一般的
- 代車特約は本当に必要?メリットとデメリットに注目
- 代車特約が使えるのはどんな時?
- 代車特約を使えない場合もある
- 車両保険の代車特約に加入する上で注意したいポイント
- 契約車と全く同じ車を借りられるとは限らない
- 代車費用が支払われないケース
- 代車特約を利用すると等級が下がる場合がある?
- 1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
- まとめ:代車特約は等級が下がることを考えるとデメリットもある
目次
事故にあっても車が必要な人向け、車両保険の代車特約について解説
事故で故障した車の修理期間に使用する代車代、こちらを補償してくれるのが「代車特約」です。修理期間中も、通勤などで車を使いたいという方にはとても嬉しい特約です。
ただ、代車特約は本当に必要なのか疑問に思う方もいますよね。
そこで今回は、
- 代車特約の補償内容
- どのような場合に補償が使えるのか
- 補償が使えない場合はどんなときか
- 代車特約に加入する際の注意点
代車特約の補償内容は?保険料はいくらくらいか
- 車両保険における代車特約の内容とは?
- 保険期間はどのくらいなのか
- 保険料はいくらなのか
修理中に借り入れた代車代(代車料)を実費で補償
具体的にいうと
- 保険会社が代車を手配
- レンタカー費用を負担
のいずれかになります。保険会社によって異なりますので、どちらか気になる場合は調べておきましょう。
レンタカー費用を負担する場合、保険会社によって
- 実費が支払われる
- 定額で支払われる
という違いがあります。定額の場合1日の補償金は5,000円から10,000円です。実費の場合も1日当たりの上限があります。1日の費用×代車を使用した日数の金額が支払われます。
レンタカー費用を負担の場合は上限がありますので、補償は下りても自己負担も発生することがあります。保険会社が代車を手配してくれる場合は費用0で代車を利用できます。
ただし、代車の車種が選べないというデメリットもあります。どちらがよいのかは人それぞれですね。
車両保険の代車特約の保険期間は基本的に30日間
ですが、いつから30日間なのかは保険会社によって違います。
- 事故日の翌日から30日間
- 事故日の翌日から1年以内で、修理に出した日から30日間
という2つのパターンがあります。
事故日の翌日から30日間の場合は特に注意が必要です。自身もケガをして40日間車の運転ができず、41日目から車を使用したいといっても、代車特約は使うことが出来ません。
また、修理の手配が取れず、30日を過ぎてしまったという時も同様ですね。修理に出した日から30日であれば使用できる可能性も高いのではないでしょうか。
いずれにしても、すぐ修理をせずに1年以上経ってから、車両保険の請求期限ギリギリに修理するようなケースでは使用できません。
代車特約の保険料はプラス5,000円前後が一般的
これに対して補償金額は、定額で10,000円、30日丸々使用したとしても300,000円です。ですから保険料の割に補償金額が低い特約かもしれません。
とはいえ、実際のところ代車に300,000円支払うのはなかなか大変だと思いますので、毎日車を使う人は加入しておくと安心ですよね。
代車特約は本当に必要?メリットとデメリットに注目
こちらでは、代車特約のメリットとデメリットについて解説しましょう。
(1)代車特約のメリット
保険に付加した代車特約を活用し、ドライバーの納得する車種・グレードの車を使用することができます。何より、車が借りられないという不足の事態を回避できます。
前述したように指定の修理工場・ディーラーから無料で代車が提供されることもあります。しかし、車種・グレードが選べず、全台貸出中の場合は借りることもできません。
一方、代車特約を使えばこのような事態は避けられます。特に通勤・通学等で日常的に使用する人ならば、特約のメリットを享受できる可能性は高くなります。
(2)代車特約のデメリット
代車特約を付加すると、主契約の年間保険料にこの特約分の費用が上乗せされ、その分、家計の負担は増すことでしょう。
また、ドライバーがディーラー・修理工場から“お得意さん”として扱われ、しっかりとした関係ができている場合は、代車を安く確保できる可能性が高くなることもあるはずです。
その他、代車を利用しなくても、修理へ出す車とは別に所有している車がある人や、週1回程度しか車を使わず無くても困らないといった人はいることでしょう。
このように代車を無料で確保できる可能性が高く、車を修理へ出しても困らない人にとって、代車特約は必要性に乏しい補償と言えます。
代車特約が使えるのはどんな時?
代車特約は、保険会社に共通している条件として①契約車両が事故を起こして、②修理または買替えが必要となり、かつ、③代車を使用することが必要になったとき提供されます。
契約車両でない車で事故を起こしても補償はされません。また、車両保険金が支払われる事故に限り代車特約が利用できます。
なお、保険会社が指定する修理工場で修理をしなければ、特約が利用できないのか心配な方々もいることでしょう。
こちらについては指定修理工場・指定修理工場以外での修理、どちらの場合でも代車特約の利用できる保険会社がほとんどです。
ただし、保険会社によって提供する代車が「排気量が〇〇〇CCクラス以下の国産自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車」と、車種・グレード制約がされている場合もあります。
代車特約を使えない場合もある
前述したように、車両保険が支払われる事故に限り代車特約も利用できます。つまり、車両保険の補償対象外となるケースでは、代車特約も使えないということになりますよね。
補償対象外となるケースは主に次の通りです。
- ドライバー等がわざと、または重大な不注意により生じた損害
- 欠陥・摩滅・腐しょく・さびその他自然消耗、故障損害
- 無免許運転、麻薬、酒気帯びた状態等での運転が原因で生じた損害
- 地震・噴火またはこれらが原因の津波で生じた損害
車両保険の代車特約に加入する上で注意したいポイント
- 車種は選べるものの、必ず同じ車を借りられるわけではない
- 知人・友人から借りた車は補償の対象外
- 代車特約を利用すると等級が下がる場合がある!
契約車と全く同じ車を借りられるとは限らない
レンタカーの場合、車種は好きなものを選ぶことが出来ます。とはいえ契約車両と全く同じ車を借りられるとは限りません。
また、レンタカーは車種によって価格が変わります。全く同じ車種を選ぶと費用が高くなって、代車特約の補償金を超えてしまうというケースもあります。
代車費用が支払われないケース
友人や知人の車を借りた場合は補償対象になりません。友人への謝礼などに使うことはできないので注意しましょう。
代車特約を利用すると等級が下がる場合がある?
代車特約を利用し補償を受けると、自動車保険の等級が下がる場合があります。
等級が下がると、翌年度からの保険料が上がるのでなんとも使いづらい特約です。
「代車特約のデメリット」でも紹介したように、代車を安く借りることができたり、借りる必要もない場合があるため、特約の保険料を支払っている分だけ保険料が無駄になっている場合があります。
さらに、代車特約に入っている人の中では、「代車特約を使うと自動車保険の等級が下がるから・・」などという理由で、結局代車の補償は受けない人が多いです。
そのため、車両保険の代車特約に加入する際は、本当に自分に必要なのかを考える必要があります。
代車特約って本当に必要なのかな・・・?
保険料無駄になってたらやだな・・
1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?
もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
- 車を購入する代理店で加入した
- 会社の団体割引で自動車保険に加入している
が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。
心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!
まとめ:代車特約は等級が下がることを考えるとデメリットもある
代車特約の必要性と注意点について解説してきましたが、いかがでしたか。
今回の記事のポイントは
- 代車特約は修理中に借り入れた代車代(代車料)を実費で補償
- 代車特約の保険期間は概ね30日間
- 代車特約を活用すればドライバーの納得する車種・グレードの車を使用可能
- 車両保険金が支払われる事故に限り代車特約が利用可能
- 友人や知人の車を借りた場合は代車特約の補償対象外